横浜市・境川遊水地公園で水遊びや自然観察！噴水広場やせせらぎ水路が大人気

神奈川県横浜市にある境川遊水地公園の遊び方をレポート！噴水広場やせせらぎ水路での水遊びのほか、多くの水辺の生きものが集まるビオトープも整備された、子どもたちに大人気のスポットです。境川の自然と遊水地の仕組みを学べる展示や、シャワー室、更衣室、授乳室などの設備もチェック！

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境川遊水地公園ってどんなところ？

境川遊水地公園は横浜市戸塚区、泉区、藤沢市の境に位置する都市公園。境川下流部の洪水被害を軽減させるための遊水地を、平常時に公園として有効利用すべく整備されました。

東京ドーム約6個分の26.1ヘクタールという広い園内には、拠点となる境川遊水地情報センターをはじめ、多目的グラウンドや少年野球場、テニスコートなどのスポーツ施設も揃っています。

俣野遊水地、下飯田遊水地、今田遊水地の3つのエリアに分かれ、広くて距離もあるのでエリア間の移動は車が便利。駐車場も各エリアに複数用意されています。水遊びスポットは俣野遊水地と今田遊水地にそれぞれ1か所、計2か所です。

俣野遊水地の噴水広場とせせらぎ水路

2つの水遊びスポットのうちより規模が大きいのは、俣野遊水地の少年野球場に隣接した噴水広場とせせらぎ水路。噴水から流れ出る湧水がせせらぎをつくり出し、たくさんの子どもたちで賑わいます。

こちらが流れの源となる噴水。地下水を利用した自噴水で、ちょろちょろとした湧水なので子どもが近くまで行っても安心です。

噴水から続くせせらぎ水路は水深も浅く、子どもたちがじゃぶじゃぶ遊ぶのにぴったり。木を囲うように備えられた丸いベンチもあり、子どもを近くで見守っておけます。

さらに進むと途中からは舗装もなくなり、ヨシなど水辺の植物が生育した自然な水路に。

水路にすんでいるエビや小魚、水辺の昆虫などに子どもたちは大興奮です。都市公園条例や自然保護の観点から園内の生きものを持ち帰ることはできないので、観察したら元の場所に返してあげてくださいね（園内では釣りも禁止です）。

泥が付いたりして汚れても噴水の近くには水場もあるので、きれいに洗い流すことができますよ。

＜水遊びエリアの情報＞

• エリア名：噴水広場・せせらぎ水路（俣野遊水地）
• 期間：通年（特に制限なし）
• 時間：開園時間（最下部公園全体情報を参照）は利用自由　※清掃日：金曜8時30分～12時（7～9月は火・金曜8時30分～12時）は利用不可
• 料金：無料
• 定休日：12月29日～1月3日
• 水深：5～10cm
• その他：生きものを持ち帰ることは禁止

今田遊水地の芝生広場の噴水

続いて2つ目の水遊びスポットがあるのは、広々とした3つの広場を中心に整備された今田遊水地。草の広場（写真奥）と芝生広場（手前）、そして、その間に土の広場の中央広場があります。

そのうち、芝生広場の中央広場側の角に設けられた噴水が水遊びスポット。噴水から流れ出る水が小さな水路をつくり出しています。

俣野遊水地に比べて規模は小さめですが、その分人も少なく穴場的な存在。多くの子どもたちが訪れる夏場でもタイミングによっては貸し切りのようになることもあるので、まだまわりのお友だちとコミュニケーションが取りづらい小さな子どもなどは、こちらのほうがおすすめかもしれません。

こちらも近くにはしっかり水場が用意されていますので、遊んだ後も安心ですね。

草の広場の奥には湿生花園と沈砂池があり、たくさんの水辺の生きものが暮らしています。もちろんここでも観察したら必ず元の場所に返してあげるルールを守りましょう。

＜水遊びエリアの情報＞

• エリア名：噴水（今田遊水地）
• 期間：通年（特に制限なし）
• 時間：開園時間（最下部公園全体情報を参照）は利用自由　※清掃日：金曜13時30分～15時30分（7～9月は火・金曜13時30分～15時30分）は利用不可
• 料金：無料
• 定休日：12月29日～1月3日
• 水深：5cm
• その他：生きものを持ち帰ることは禁止

トイレや授乳室、シャワー室などの設備

俣野遊水地と今田遊水地の間にある下飯田遊水地には、誰もが自由に使える男女別のシャワー室と更衣室もあります。シャワーの利用料金は3分100円（12～3月は利用不可）。

更衣室は通年利用でき、コインロッカーも設置されています。シャワー室も更衣室も利用時間はいずれも9時からですが、終了時間は時期により異なるので公式サイトで確認しておくと安心です。

また、水遊びスポットがある俣野遊水地と今田遊水地には、それぞれ境川遊水地情報センター（俣野遊水地）と今田管理センター（今田遊水地）があり、館内にみんなのトイレが設置されています。こちらは境川遊水地情報センターのみんなのトイレ。オムツ交換台のほか、子ども用の便座も用意されています。

こちらの今田管理センターのみんなのトイレにも、オムツ交換台と子ども用の便座が。ファミリーに配慮した心づかいがうれしいですね。

今田管理センターには授乳室も設置。大きなソファーもあり、兄弟など複数の子どもを大人1人で連れてきている場合も安心です。

自然や治水について学べる展示や、双眼鏡の貸し出しも

境川遊水地情報センターには、境川の自然や遊水地の仕組み・役割などが学べる河川情報スペースや、公園周辺にすむ魚たちを見られる水槽もあります。

高い天井の最上部まで伸びたこの展示は、遊水地が整備された際に出現した実際の地層のはぎとり標本。高さは7ｍもあり、3層に分かれた一番下の青い部分は、12.5万年も前にこのあたりが海底だったころの化石ブロックです。隣には実際に出土した化石標本も展示されていますよ。

こちらは園内で野鳥や昆虫などの生きものを見つけた場所に、日付などを書いて記録していく「みんなでつくる生き物情報マップ」。窓口でお願いすれば野鳥観察のための双眼鏡を無料で貸してくれますので、ぜひ利用してみてくださいね。

今田管理センターにも周辺の自然や生きものを紹介する簡単な展示や、魚が見られる水槽がありますので、今田遊水地で遊んだ際にはこちらも利用してみてください。

水辺の豊かな自然が広がる境川遊水地公園。水遊びはもちろん生きもの観察などもできるとっても楽しい公園に、ぜひ夏の思い出を作りに行ってみませんか？

●境川遊水地公園（さかいがわゆうすいちこうえん）

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