徳島県鳴門市・鳴門公園内にある「大塚国際美術館」は、陶板で再現した世界中の有名なアートが見られると話題の美術館。2020年のイベントテーマ「イタリア」にあわせ、季節にあわせて装いを替える「フラワーアートウォール」を設置しています。クリスマスシーズンから早春に向けてのテーマは“恋ピンク”。寒い季節に心がポッと温かくなるスポットが登場しました。
世界の名画が鑑賞できる!? 国内最大規模の陶板名画美術館
スクロヴェーニ礼拝堂
日本最大級の常設展示スペースを有する陶板名画美術館が「大塚国際美術館」です。館内には、特殊技術を駆使した陶板によってオリジナルサイズで再現された、西洋名画1000点余りが展示されています。まるで日本にいながら世界の美術館を巡るような気分を味わうことができます。
陶器の大きな板に忠実な色・大きさで再現された陶板名画は、紙やキャンバスなどに比べると色の経年劣化がありません。そのため、いつまでも美しい姿を見ることができます。その臨場感はここでしか体験できないものでしょう。
2020年4月誕生のフォトスポット「フラワーアートウォール」
大塚国際美術館では2020年4月1日から2021年3月31日までの1年間「イタリア」をテーマにさまざまなイベントを開催しています。そのひとつが、季節によってリニューアルを繰り返してきたバラのフラワーアートウォール。地下2階のルネサンス入口に設置されていて、2020年12月1日から「イタリア」イベント最終日の2021年3月31日までは、“恋ピンク”をテーマにしたロマンチックなピンクを主体に彩られています。
“恋ピンク”のフラワーアートウォールはピンクのバラをメインに、ダリアやシャクヤク、ラナンキュラスなど約3700本のアートフラワー(造花)を使って造られています。バラの香りもほのかに漂うので気持ちもウキウキ。SNS映えするフォトスポットしても最適です。
フラワーアートウォールはこの名画から
ボッティチェッリ『ヴィーナスの誕生』1485年頃(ウフィツィ美術館蔵)
フラワーアートウォールは、ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』に描かれているピンクのバラをイメージして作られています。バラはヴィーナスとともに誕生したという逸話があり、西洋絵画ではヴィーナスのシンボルとして描かれているそうです。
名画にも描かれているバラの意味を探る
ヴィーナスのシンボルとしてだけでなく、西洋絵画で見られるバラにはいろいろな意味があるといいます。それを知って絵画をみることで、より深くその絵の意味を知ることができそうです。
ロッホナー『バラ園の聖母』1450年頃 ヴァルラフ=リヒャルツ美術館蔵
あずま屋で休む聖母子を描いたドイツの画家・ロッホナーの作品。白いバラやトゲのないバラは、純潔を表しているとされ、聖母マリアとともに描かれています。
ブロンズィーノ『愛と時間の寓意』1547年以前 ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵
難解な寓意を楽しんだマニエリスム(後期イタリア・ルネサンスの美術様式)の作品。枯れたバラや切り花のバラが象徴しているのは、“移ろいやすい美”“はかない快楽”だそうです。
名画鑑賞のあとは期間限定のスイーツでひと休み
幸せいっぱい モナ・リザのパンケーキ(800円・税込)
レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』 1503-06年 ルーヴル美術館蔵
地下2階にあるモネの池を望む「カフェ・ド・ジヴェルニー」では、季節の味覚が楽しめる期間限定スイーツを提供しています。2020年12月1日から2021年3月31日までは、「幸せいっぱい モナ・リザのパンケーキ」を用意。鳴門金時とイタリア栗、2種類のクリームを挟んだパンケーキに、モナ・リザのチョコプレートをあしらったかわいらしいスイーツです。
日本にいながら世界の美術館めぐり
5つのフロアで約4kmにもなる鑑賞ルートをめぐりながら、世界各地にある名画を一日かけてじっくりと楽しむアート三昧の休日。大塚国際美術館で楽しんでみませんか。
大塚国際美術館
問合先 | 088-687-3737 |
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住所 | 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1 鳴門公園内 |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日)、2021年1月4日(月)~1月11日(月・祝) |
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