「ゆったりたっぷりのーんびり♪」のCMでおなじみの、千葉県木更津市にある「龍宮城スパ・ホテル三日月」。冬に泊まってもプールは楽しめる?バイキングの内容は?気になるお部屋やアメニティ、アクティビティなど、るるぶKids編集部スタッフが、6歳の子どもと泊まったリアルな宿泊体験をたっぷり紹介します!
今回宿泊するのは龍宮亭
宿泊施設2棟とアクティビティ施設2棟が広大な敷地に立ち並ぶ「龍宮城スパ・ホテル三日月」。車の場合は木更津金田ICから5分程度、公共交通機関でも、木更津駅や木更津金田バスターミナルから無料送迎バスが運行しているのでアクセス良好です。
ロビーの時点で色々遊べちゃう
今回宿泊する龍宮亭の入口すぐ横には、2024年7月にオープンしたばかりの「三日月龍宮城駅」があります。本物のバス2台と、引退したいすみ鐵道の車両1両、踏切などが展示されたいかにも楽しそうな空間。子どもはさっそく吸い寄せられていますが、とりあえず館内へ。
ちょうど取材した時期がクリスマスシーズンだったこともあり、ロビーはクリスマスツリーやサンタのフォトスポットで華やいでいました。そして天井には、ひときわ目立つ龍のモニュメントが。
自動チェックインすると、QRコードが印字されたバンドが出てきます。「お祭りランド」での部屋付けの精算などで使用するため、なくさないよう注意が必要です。お子さんの分も一緒に巻いておくか持っておくと安心かもしれません。
ロビー横の待合コーナーには、14~16時に利用できるウェルカムドリンクが設置されています。
ドリンクだけでなく、お菓子もフリー。
プラレールで遊べるキッズスペース。奥には「三日月龍宮城駅」に設置されたいすみ鐵道が見えます。
この待合スペースでは、季節に応じた無料のものづくり体験ができちゃいます。訪れたときにはクリスマスツリーのかざりを作ることができました。
机に置いてあるさまざまな種類の木製かざりに色を塗り、クリスマスツリーにつるします。シンプルなツリーには、かわいい作品がどんどん増えていました。
小さな子どもでも遊べる「三日月龍宮城駅」
子どもが気になるのは、やっぱり入口にあった「三日月龍宮城駅」のバスと電車。いすみ鐵道の中は綺麗に改装されていて、自分でアスレチックを作れる巨大な積み木型の遊具が置いてあります。
こちらは本物のバスをそのまま展示。
手洗い場や人工芝、腰かけられる丸椅子などもあって、小さい子どもでも安心して遊べるちょうどいい空間です。チェックイン前など時間がある時に訪れてみるのがおすすめ。
全室オーシャンビューの客室がすごい
館内着カウンターで館内着を選ぼう
部屋へ向かう前に、ロビーにある「館内着カウンター」へ寄っていきましょう
ワンピースタイプとパンツタイプで、それぞれサイズは5種類ずつ。SSS(110cm)から用意があります。館内着はレストランやスパ棟にも着用可能。さらりと軽く、着心地が良かったです。
子連れ目線のトリプルルーム 過ごしやすさは?
今回宿泊する部屋は、龍宮亭の「トリプルルーム(フローリング)」。最大4名まで宿泊可能です。
左側の布団が乱れているのは、入って即子どもがダイブしたため
部屋に入るとすぐ靴を脱ぐスペースがあります。子どもって、スリッパを履いてもすぐに蹴飛ばしたりどこかにやったり、常に履いたまま動いてくれる習慣がないですよね。この部屋は靴を脱いで室内を過ごせるのが、まず嬉しいポイント。手前にはセミダブルサイズのベッドが並びます。そして目に入るのは…。
見事なオーシャンビュー!
龍宮城 スパ・ホテル三日月は龍宮亭・富士見亭ともに、ほとんどが全室オーシャンビュー。部屋に居ながら、夕陽が沈む様子も眺められるビュースポットなんです。
「あっちの方に風の塔(アクアライン上にある人工島)あるんじゃない?」「スカイツリーどこかな」と子どもは大興奮。部屋のどこからでも海が望めるので、かなり開放感があります。
部屋の窓側には、ソファベッド1台と2人掛けのテーブルセットがあります。フローリングの床も相まって、自宅のような過ごしやすさ。
部屋の設備やアメニティは?
クローゼットには、大人用と子ども用それぞれの館内用上着(2サイズずつ)と移動用のバッグがあります。館内着は半袖のため、冬はこの上着を着て移動するのがおすすめ。特にスパ棟への移動は、連絡通路が冷えるので必須です。
たびやミネラルウォーター、インスタント緑茶などが備わっています。
ベッドの裏側には、金庫と湯沸かし器。
もうひとつの扉には冷蔵庫があります。
洗面所も清潔感抜群。シンクも手洗い場も十分な広さです。
タオルは洗面台の下に。スパ棟の温泉やプールに入る時は部屋から持っていくか、もしくはスパ棟のカウンターで受け取りも可能です。
クレンジング・洗顔・化粧水・乳液など基礎化粧品は一通り揃っています。荷物を減らせるのは嬉しい!
アメニティはヘアブラシや綿棒、シャワーキャップなど。歯ブラシは、部屋にあるのは大人用のみですが、ロビーで子ども用歯ブラシの提供もあります。
トイレやシャワー室も綺麗でノンストレス。シャワー室にバスタブはありません。
大人用・子ども用のスリッパ。スリッパのまま館内移動ができます。
乳児連れも安心して過ごせるレンタル品の数々
5階のインフォメーションコーナーには、乳児連れのファミリーでも心地よく過ごせるよう、かゆい所に手が届くレンタルグッズの揃った「キッズアメニティバー」があります。
哺乳瓶の消毒器(ミルトン)にベビーソープ、踏み台。
オムツ用ゴミ箱やベビーチェア、哺乳瓶洗剤といった、必要だけど持っていくにはかなりかさばるグッズ・備品がずらり。ベビー布団セットの貸出もあるため、利用の際はフロントに問い合わせてみてください。
プールは冬でもたっぷり遊べる!
館内とスパ棟へは自由に行き来可能
「スパ・ホテル三日月」といえば、プールや温泉を誰しも思い浮かべるのではないでしょうか?とはいえ取材時は12月上旬。温泉はまだしもプールをどこまで楽しめるのか未知数だったので、子どもには「もしかしたらあまり泳げないかも…」と予防線を張っていました。
チェックイン後から翌日のチェックアウト前まで、龍宮亭からスパ棟へは連絡通路で行き来できます。スパ棟から龍宮亭に戻るには、ルームキーが必要なのでご注意を。
ちなみにスパ棟は、チェックイン当日の11時から無料で利用可能!ぜひ早めに到着してたっぷり遊びましょう。その場合は、駐車場側からスパ棟に入館します。
靴やスリッパは、スパ棟に入るとすぐに脱ぎます。ここからは気持ちいい裸足ゾーン。
1階ロビーでタオルの貸出をおこなっているので、一式を部屋に忘れてきても安心です。
女性の更衣室は3階、男性の更衣室は1階にあります。
室内プール「アトラクションスパ」
3階から1階に降りて、まずは屋内プールへ!ここも季節に応じた装飾が施されていて華やか。
「寒くない?」「あったかい!」
水温は33℃程度。入ってみると熱くも冷たくもなく、ちょうどいい温かさです。さすが温水プール。
手前の大プールは水深120cm程度と結構深め。ぐるりと一周できる奥の通路部分は水深90cmですが、できれば浮き輪は持っていきましょう。身長120cm以上であれば、本格的なウォータースライダーにもチャレンジできます。子どもはちょっとやりたがっていましたが身長117cm…うーん残念!
持ってくるのを忘れた人用に、浮き輪のレンタルもあります。1時間550円、1日1000円。購入用の浮き輪もありますよ。
電動の空気入れもあるので、自分で頑張って膨らませなくても大丈夫。
屋外プール「オーシャンスパ」は冬でも泳げる?
さて、三日月には屋内プールだけでなく一年中入れるという屋外プールもあります。部屋の窓からも見えるので気になっていました。
海風も吹いているので、屋内プールで濡れた体に12月の外は正直寒いです。ですが、入ってみると、プールは約40℃で驚くほど快適!そして夕方にはサンセットの絶景が目の前に広がっていて、眺めながら泳げます。これには感動しました。
温水プールのほかにも、ローヤルゼリー湯や漢方薬湯など、7種類の温泉も一年中入浴可能。風除けがついているので風の寒さは感じませんでした。屋内プールだけでも十分楽しいのですが、冬の屋外プールはなかなか体験することがないので、特別な気分になれます。ただ、濡れた体で外に出ると寒さをかなり強く感じるので、行く際は屋内プールに入る前がおすすめです!
屋内には他にも「流れる屋内プール」があります。こちらはプールというよりスパのような雰囲気。プール同様水着着用が必須となるため、男女一緒に入浴できます。
滝のような打たせ湯も。
男女別に分かれた温泉フロアには、展望大浴場などとにかく規模の広いお風呂が何種類もあります。まさに「ゆったり・たっぷり・のんびり」のキャッチフレーズ通り、心ゆくまま入浴も楽しめますよ。
広々としたリラックスゾーンも完備
スパ棟3階には、漫画を読みながらくつろげるリラックスゾーンもしっかり備わっています。
ドリンクの自販機はもちろん、オムツの自販機もあります。うっかりお部屋に替えのオムツを忘れてしまった時はもちろん、手持ちが無くなった時も安心。ちなみにここのプールは年齢制限がないため、赤ちゃんも遊ぶことができます!
夕食・朝食は、季節の食材やキッズメニューが豊富!
食事はバイキング
思いっきり泳いでお風呂で温まったあとは、お楽しみのお食事タイム。会場は夕食・朝食ともにスパ棟5階の「若汐亭」です。
大漁旗が目を引く
若汐亭では、バイキング形式で好きな食事をお皿に盛り付けていきます。東京湾に面した土地らしく、カニやマグロなどの海産物をはじめ、天ぷらやステーキ、ハンバーグ、ローストビーフに中華など、子どもも大人も魅了するメニューがずらり。
会場に入って左手奥にあるカートを使えば、大人と子ども、2人分のお盆や皿を乗せることができるので、ぜひ利用しましょう!
子ども向けのお皿やカトラリーももちろんあります。
自分でラーメンを茹でて、好きなトッピングができるコーナー。
たっぷりの容器に贅沢に乗ったずわいがに。もちろん食べ放題です。身が甘く引き締まって、ぷりっぷり。
天ぷらやステーキなどは対面で作ってくれるため、できたてを食べられます。もちろん唐揚げやソーセージ、ポテトといった子どもに人気のメニューはしっかり揃い踏み。ちなみに各料理紹介には、アレルギー28品目に該当する食材の一覧表示も。
キッズコーナーには、ドーナツやかっぱ巻き、いなり寿司などがあります。
自分で味付けできるポップコーン。
自分でレバーを調整できるソフトクリームなど、普段お店の人がやっている「やりたい!」を叶えてくれるコーナーがたくさん。
わたあめはスタッフの方が作ってくれます。とにかく子どもが好きなものがそこかしこに。
お酒が飲める人に注目してほしいのですが、なんとお酒が飲み放題。ハイボールにワイン、日本酒、千葉県産の食材などを使用したクラフトビールが2種類、梅酒サワー、レモンサワーなどが並ぶ贅沢なラインナップです。これだけで日頃の疲れが取れるという人も、少なくないのでは。
このあと4回ほど色んなものをおかわりに
いつもは栄養バランスを気にしがちですが、今日は好きなものを好きなだけ食べてもらいました。たくさん遊んだあとだからか、みるみるうちにモリモリ平らげていましたよ!
ベビーフードなども完備
5~9ヶ月程度の月例向けのベビーフードも各種揃っています。宿泊の際に毎食分持ち込む必要がないのは、有難いところ。
ママパパもゆっくりご飯が食べられるよう、乳児用のバウンサーも用意があります。台数限定なので、繁忙期に利用希望の場合は、早めにバイキング会場へ向かいましょう。
朝食も目移りするラインナップ
一口サイズのおにぎり
朝食もバイキングです。朝食はあまり食べない、というお子さんが多いかもしれませんが、本当に種類が多いので、「これなら食べる!」というものがきっと見つかるはず。
子どもが「おいしい!」とイチオシしていただし巻き卵。
若汐亭もオーシャンビュー。綺麗に晴れると富士山がよく見えるのだとか。また、会場はかなり広いのですが、各テーブルに備え付けられた表示がわかりやすく助かりました。
ボーネルンド遊具やデジタル遊びなども充実の「お祭りランド」
駐車場の敷地から見える「お祭りランド」も、子ども心をぐっと掴んで離さなかったのでご紹介。チェックイン前でも入館できるため、スパや温泉に入る前にちょっと寄ってみようかな?という気持ちで入ると出られなくなるので注意が必要です!
発券機で発券するほか、チェックイン後はリストバンドのQRコードを使っても入館できます。もちろん無料。
この時点でわかる絶対的なワクワク感
入館した途端目の前に広がるきらびやかな空間。お土産屋さんやゲームセンター、レース体験ができる「DRAGON CIRCUIT」、ボーネルンド社の遊具が備わった「キッズガーデン」などが目白押し。子どもの目が輝き、簡単には出られなさそうという予感が働きます。
キッズガーデン
キッズガーデンは、平日は1時間1000円、休日は30分700円(いずれも6ヶ月~12歳の料金)で利用可能な室内遊び場です。現金またはチェックイン後の場合リストバンドでの決済もできます。
足こぎで場内を一周するサーキット。
ずっと走り回っていたのでほとんどぶれている
高く飛んで速く走れるトランポリンの「エアトラック」や壁にぶつかっても安心な「エアキャッスル」、ボールプールにボルダリングなど、体をおもいっきり動かせる遊具がぎゅっと詰まっています。
授乳室やお湯の出るウォーターサーバーも備わっています。オムツ換えはキッズガーデン外のトイレを利用しましょう。ちなみにこの授乳室は、キッズガーデンで遊んでいなくても、スタッフの方に声をかければ利用可能です。
キッズガーデンの目の前には食事処。離乳食も販売しています。
DRAGON CIRCUIT
入口にある「DRAGON CIRCUIT」は、電動車・電動三輪車で本格的なコースを走行できる乗り物アトラクション。
疾走感が出ていますが、子どもがひとりで運転できるスピードなのでご安心を。車はショベルカーとパトカーから選べて、子どもに大人気なんだとか。5分500円から利用できます。
SDGs体験コーナー
SDGs体験コーナーでは、ホテルにほど近い盤洲(ばんず)干潟に棲む生き物の観察や、デジタル遊びの体験が楽しめます。壁には東京湾の生き物が可愛く描かれていて、つい子どもが寄りたくなる空間に。
「お祭りランド」、このSEDsコーナーだけでなく、さまざまなかたちで子どもの興味を引くアクティビティが揃っているので、ついホテルの一部であることを忘れます。
タコやエイなどさまざまな魚に色を塗ってスキャンで取り込むと、画面上で自分の描いた絵が泳いでくれる仕組みです。
画面に映ったオリジナルタコに、「いた!」とご満悦の様子でした。
お土産屋、ゲームコーナーなども充実
射的やスーパーボールすくいができる、縁日。
県内屈指の広さというゲームセンターや、卓球ができるスペース。
その場で釣って食べられる「えび釣り」。
お土産屋さんも広々として、見る場所、遊べるところが多い!ちょっと覗いてみよう、という気持ちで入ってみるとあっという間に時間が過ぎています。取材時はいつの間にか2時間経っていたうえ、翌日も「行きたい!」という熱いリクエストがあったため、チェックアウト後に遊んで帰りました。
「龍宮城スパ・ホテル三日月 龍宮亭」の基本情報
龍宮城スパ・ホテル三日月 龍宮亭の魅力は、なんといっても子どもを全く飽きさせないアクティビティの充実度!ホテル滞在時にあるあるな「早めにチェックインをしたけどやることがない」というのが全くありません。今回訪れたのは平日だったので開催されませんでしたが、毎週土・日曜、祝日は花火大会も行われるそう。夏はもちろん冬も、一年中さまざまな体験に満ちたホテルです。子どもの嬉しそうな顔をたっぷり見られる旅に、きっとなるはず!
<子ども向けサービス>
- ベビー用品:哺乳瓶の消毒器、ベビーソープ、おむつ用ごみ箱、ベビーチェア、布団セット
- 子ども用:館内着(110cm~)、子ども用歯ブラシ、踏み台
- 紙おむつ/ミルク:紙おむつの販売あり
- 離乳食/キッズメニュー:離乳食の提供あり、キッズメニューあり
- 子ども体験:プール(屋内・屋外)、その他季節に応じた体験あり
- 託児施設:なし
<ホテルデータ>
住所 | 千葉県木更津市北浜町1 |
---|---|
アクセス | 車:東京湾アクアライン連絡道 木更津金田ICから約5分 電車:JR内房線木更津駅ら無料送迎バスで約15分 |
in/out | 15時~/~10時 |
駐車場 | あり(800台) |
URL |