
プロサッカー選手として世界で活躍する遠藤航選手による、7~12歳向け(2025年4月1日時点)の親子向け留学支援プロジェクト「SEKAI NI WATARU PROJECT」が、本日2025年6月17日(火)より応募スタート! 遠藤航選手本人の体験や思考をもとに開発された大注目のプロジェクト発表会に、るるぶKids編集部が潜入取材してきました!
「SEKAI NI WATARU PROJECT」とは?

神経伝達系の発達がもっとも著しいと言われる「ゴールデンエイジ期(7~12歳)」に、世界の同年代とのコミュニケーションを通して、専門的スキルだけでなく、語学、文化などの多様性に触れることができる無償の留学機会を提供するというこのプロジェクト。
次世代を担う子どもたちが、グローバルな舞台で活躍するために必要なのは、「自考流(じこうりゅう)」という遠藤選手本人の経験に基づいて形成された考え方。子ども自らが深く考え抜き、自分にとっての最適解を見つけ出す力を育むために、最適な準備と環境を提供します。
プロジェクト発足に至った、遠藤航選手の想い

遠藤選手の父は、常に「自分で決めさせる」という教育方針だったそう。サッカーの練習方法から進路に至るまで、あれこれと口出しをせず「無言のサポート」を徹底。子ども時代の父との思い出が、子どものころから自分のことは自分で考えて行動するという、このプロジェクトのメインの考え方でもある「自考流」につながっています。
さらに、沖永良部島で実施した子ども向けのサッカースクールで、恵まれているとはいえない環境の中、純粋にサッカーを楽しむ子どもたちの姿勢を目の当たりにした遠藤選手。世界にチャレンジするのが難しい状況・環境にある子どもたちに、チャンスを提供するサポートをしたいという強い想いから、このプロジェクトを発足しました。
気になるプロジェクト内容は?

プロジェクトの代表理事を務めるのは、弟の遠藤暁さん
このプロジェクトの最大の目的は「世界へ渡り、世界と渡り合える子どもたちを育てる」こと。
具体的には、「約1年間の育成」と「最低数週間の海外単身留学」という成長機会を無償提供する奨学金プログラムです。サッカーだけではなく、ほかのスポーツ競技や、音楽・美術・勉学などあらゆる分野で、強い熱量をもって世界を志す子どもたちに対し、一人一人にあわせた最適な支援を提供、可能性を最大限に引き出します。
1年間の育成期間で、留学の効果を最大化
先述した通り、このプログラムはただ海外留学を支援するだけではありません。留学前に約1年間しっかりと育成期間を設けることで、「(世界の)どこに行って、何がしたいのか」、一人一人の最適解を見つけ、留学の成果を最大化する狙いがあります。
<留学先提案の例>
- サッカーへの情熱→イングランドのアカデミー
- 環境問題への関心→北欧の先進事例
- 演劇の才能→ブロードウェイ渡米プログラム など
子どもとの関わり方を学ぶ、保護者向けのプログラムも!
心構えや環境づくりは子どもだけでなく、保護者にとっても重要です。「保護者=学びのパートナー」という考えのもと、保護者向けのプログラムも実施されます。世界に挑戦する子どもへの効果的なコーチング方法や声かけなど、日常的な親子の関わりもサポートします。
気になる応募条件・期間は?
7~12歳(2025年4月1日時点)の子どもが対象。情熱をもって取り組んでいることがある子どもであれば誰でも応募可能です。実際のセレクションでは、単なるスキルだけでなく、世界に挑戦したいという熱い気持ちをぶつけられるかがカギとのこと。
被災地域や過疎地域の子どもたち、経済的に困難な家庭の子どもたちなど、チャレンジすることが難しい環境に直面している方たちも積極的に支援します。
第一次応募受付は、公式サイトにて2025年6月17日(火)~7月30日(水)まで。セレクション終了からプロジェクトのキックオフは、2025年10月頃を予定しています。
» SEKAI NI WATARU PROJECT公式サイト
元バドミントン日本代表・潮田玲子さんが語る、プロジェクトの魅力

元バドミントン日本代表 潮田玲子さん
発表会には、元バドミントン日本代表、現在7歳と9歳の二児のママでもある潮田玲子さんがゲストとして登壇。世界で活躍したアスリートとして、育児をするママとしてこのプロジェクトの魅力を語りました。
プロジェクトの印象は?

子ども時代、初めて日本代表として世界に出たときに、言語の壁や実力の差などどこか気後れがあったという潮田さん。「このプロジェクトは、いろいろなことを感じて吸収できる7~12歳という時期に、しっかりと心構えを整えたうえで世界に挑戦できるのがとても貴重ですね」と語りました。
一方で、二児のママとしてまだ幼い子どもを世界に送り出すことがとても心配なのも事実。「保護者の立場としても、1年間の準備期間は心強いサポート」とコメント。
親になってわかる「見守る姿勢」の凄さ

遠藤選手の父と同じく、潮田さんの父も「無言のサポート」を徹底してくれたそう。自身が親になった今は「ついつい子どもに口を出してしまうことも多くて」と語り、4児の父である遠藤選手と子育ての難しさを共感しあう一幕も。「だから、保護者向けプログラムもあるのもとても魅力的です」と話しました。
「応募すること自体もとても勇気がいることですが、親子でぜひ一歩踏み出してほしい」と塩田さんからのエール。るるぶKids編集部も、チャレンジする親子を応援していきます。