東京都のすみだ水族館は、開業以来はじめての大規模リニューアルを実施しました。新水槽が加わった「クラゲエリア」と飼育作業が間近で見られる「アクアベース」のオープンでますますパワーアップ。見どころを紹介します!
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バックヤードの作業が間近で見られる!「アクアベース」
通常、繁殖作業や生きもののご飯の準備は水族館のバックヤードスペースで行われています。このエリアでは、そんな滅多にみられない水族館の裏側を公開。より水族館の生きものに親しみを感じ、考えをめぐらせるきっかけにもなるかもしれません。
クラゲの種類は14種!飼育、繁殖作業をおこなう「ラボ」
生後0日から少しずつ成長していく過程をみられるエリアです。すみだ水族館で現在展示しているクラゲはすべてラボで繁殖させたもので、約700匹。クラゲがどんな風に育っているか、生後まもないころはどのような姿かたちをしているのか、じっくりと観察できます。
ここでは飼育スタッフの繁殖作業も間近で見られ、直接質問することもできるので気になったことはどんどん聞いてみてください。子どもたちが見られるように、全体的に水槽は低めに設置されています。
小さいクラゲは、成長したクラゲとはまた違った魅力が!ふよふよと回遊している姿は愛らしくいつまでも眺めていられます。
水族館に棲む生きもののゴハンの準備が見られる「キッチン」
飼育スタッフが、すみだ水族館内の生きものに対してどのようなゴハンを用意、準備しているのかが見られるエリア。ペンギン、オットセイ、チンアナゴなどのゴハンを管理しています。
冷蔵庫に貼られているホワイトボートは、それぞれの個体の体調を見ながらゴハンの量を調整している証。たとえばマゼランペンギンは、1日3回のゴハンのうち、朝はビタミン剤を魚のなかにいれているとのこと。また、主食である魚の供給量にも変動があるため、アジやイワシ、キビナゴなど3種類のゴハンをあげているそうです。
準備したゴハンをあげている様子。複数の飼育スタッフが、どのペンギンにどのくらいゴハンをあげるか、名前を呼びながら毎回確認しています。
リニューアル前から2倍に!新「クラゲエリア」
見どころは、直接水の上からクラゲを見られる「ビッグシャーレ」。直径7メートル。大型水槽に、約500匹のミズクラゲが浮遊しています。その特徴は、上部に隔てるものがなく、覗き込むとクラゲの質感や動きがよりリアルに感じられるところ。クラゲは自力で泳ぐことができないので、ちょうどよく回遊できるよう水流テストを重ねたそうです。
階段の上にのぼると一部ガラス張りの床があり、クラゲの上に立っているかのような不思議な体験をすることもできます。
ミズクラゲの半透明の体が、色を変える照明にあたる様子は、いつまでも見飽きることがありません。
横から覗き込んだ様子。海の中でクラゲに囲まれているかのよう。しゃがんだ子どもの目線にぴったり。
リニューアルの想いは“隔てない”こと。子どもたちの好奇心をくすぐる仕掛けがいっぱいのすみだ水族館、是非遊びにいってみてください。