「到津(いとうづ)の森公園」(福岡県北九州市)は、北九州市が運営する市民と自然を結ぶ地域密着型の動物園。約10万6,000平方mという広大な園内に約100種500もの動物たちが暮らしています。キリンやヤギなどの草食動物からライオンやトラなどの肉食動物、チンパンジーなどの霊長類、インコなどの鳥類、ウサギやモルモットなどの身近な動物、ヘビやカメ、カブトムシ、カエルなど、あらゆる生態系の動物たちと出会えます。
動物たちを本来の生育環境に近い形で飼育していて、動物のリアルな生態を観察できるのが特長です。また、ゾウにエサをあげたり、ロバに乗ったり、動物とのふれあい体験も人気の一因。自然豊かな環境にあり、桜や紅葉の名所としても知られています。
豊かな自然環境を生かした動物園
「到津の森公園」は、到津の森をはじめ、大切に守り育てられた周辺の自然環境を生かした動物園。豊かな自然の中、動物の本来の生息地に近い環境でたくさんの動物たちを飼育することにより、動物たちのより自然な姿を見ることができるのが特長。
園内では、展示ゾーンのイメージに合わせて珍しい世界の花々が咲いています。例えば「草原の世界」にはミモザ(オーストラリア)やブラシノキ(オーストラリア)、パンパスグラス(アルゼンチン、ブラジル)が植えられ、アフリカのサバンナの風景のよう。キリンやライオン、シマウマが暮らすこのゾーンにぴったりです。
「ふれあい動物園」「草原の世界」など8つのエリア
園内には、テーマごとに8つのエリアに分かれています。「ふれあい動物園」は、身近な小動物や鳥たちとふれ合えるエリアで、モルモットを抱っこできます。
絵本の世界から抜け出たような、険しい岩山を背に丸太の橋を渡る「ヤギの橋渡り」は必見!ロバの乗馬も人気です。
また、大きなゾウにエサをあげられるのも魅力。あげるエサは「ペレット」という固形飼料で、栄養価が高くゾウも大好き。きっと喜んで食べてくれますよ。
アフリカのサバンナをテーマにした「草原の世界」エリアでは、ライオンの背中越しにキリンが見えるように展示するなど、さまざまな工夫がされています。
里山の自然について学んだり、動物以外の見どころもいっぱい
ほかにも、ゾウやチンパンジーが熱帯雨林の珍しい植物に囲まれ、ジャングルのような雰囲気の「林床(りんしょう)の世界」、マダガスカルの自然を身近に体験できる「マダガスカルの世界」、鳥類がいる「樹冠(じゅかん)の世界」、大きな池がある「郷土の水辺」、野ウサギやタヌキ、ムササビなどが生息する「郷土の森林(もり)」があります。
「郷土の森林」ゾーンには、「里のいきもの館」があり、里山が持つ自然の機能を学習できます。
里のいきもの館近くにあるバードケージは、高さ13m、広さ704平方メートルという巨大な鳥類飼育用のケージ。約10種50羽の鳥たちが暮らしています。鳥たちが飛びかう鳥かごのような空間に人が入って、ベニイロフラミンゴやトキ、カルガモたちの生活を間近で観察できます。
「芝生広場」にはメリーゴーラウンドやミニモノレールも
「到津の森公園」の特徴のひとつが、動物園のほかに「園地ゾーン」と呼ばれるファミリー向け遊具を備えたエリアがあることです。メリーゴーラウンドや子ども向けのモノレール、ボールプールなどがそろっています。同じエリアの「芝生広場」では、お弁当を広げてゆっくり過ごすのがおすすめ。家族そろって何度も訪れたくなる公園です。
到津の森公園
住所 | 福岡県北九州市小倉北区上到津4-1-8 |
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電話番号 | 093-651-1895 |
料金 | <入園料>大人800円/中・高校生400円/4歳~小学生100円(遊具は別途料金) |
営業時間 | 9~17時(季節により19時または21時まで夜間開園あり) |
定休日 | 火曜(祝日の場合は翌日) ※3月中旬~5月は無休 |
アクセス |
JR・北九州高速鉄道「小倉駅」より西鉄バス「八幡・黒崎」行きで20分、バス停「到津の森公園前」下車して徒歩すぐ /北九州高速道路「山路出入口」から県道296号経由3km |
駐車場 | 600台(600円) |
特徴 |
キッズおすすめ 飲食施設あり ベビーカー利用可 オムツ交換スペースあり 授乳スペースあり |
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