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『るるぶ日本遺産』発売!文化庁認定の「日本遺産」104ストーリーを全紹介!子どもと一緒に楽しみながら地域学習できる必読の1冊

るるぶ日本遺産

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地域の歴史的魅力や特色を通じて、文化や伝統を語るストーリーを文化庁が認定する「日本遺産」。「日本遺産」の認定ストーリーは現在なんと全国で104も!そんな日本各地の深~いストーリーを、一挙にまとめたのが『るるぶ日本遺産』です。日本各地の知る人ぞ知る絶景や、体験の多さにきっと驚くはず。今まで行ったことがない、意外な旅先が見つかること間違いなしです!
本誌掲載のストーリーのなかから今回は、謎多き存在である「忍者」のストーリーをピックアップしてご紹介します!

目次(index)

ミステリアスな忍者の実像に迫る!

伊賀流忍者博物館

忍者のこと、どれくらい知ってる?

かつて戦国時代に忍者が活躍したことは誰しもが知るところ。時代劇ドラマや小説、アニメ、漫画などでもおなじみです。忍者ごっこで遊んだ人もたくさんいることでしょう。世界的にも「NINJA」で言葉が通じるそうですよ!国際的な人気ですね。

ここでご紹介するのは、「るるぶ日本遺産」に掲載のストーリー#042 「忍びの里 伊賀・甲賀」―リアル忍者を求めてー。
なにやらおもしろそうな名称ですね。いまなお謎が残る忍者の真の姿…リアル忍者の足跡を探しに、さっそくストーリーをひもといてみましょう。

忍びの里 伊賀・甲賀

忍びの里 伊賀・甲賀

戦国時代に各地の大名に仕え、敵情を探ったり奇襲戦に参画したりと、時代の陰で忍者たちは暗躍しました。その忍者発祥の地といわれるのが、三重県伊賀市と滋賀県甲賀市。県境をまたいで隣り合うこの両市で忍者や忍術が生まれたのには理由があります。

まず大都市であった京都や奈良に近いため、情報が入りやすかったこと。東西交通の要衝で、軍事的にも重要な地域であったこと。また地形が複雑で、谷あいに点在する集落は細かな丘陵にさえぎられ見えにくく、侵入者は谷の両側から攻撃を仕掛けられると退路を断たれたそう。「隠れ里」「忍びの里」といわれるゆえんがここにあります。

連携して地域の平和を守った

そんな地の利もあり、「伊賀衆」「甲賀衆」は互いに連携しあって仲がよかったそう。またこの地域には大きな力を持った大名が現れず、自分たちで統治する必要があったことから、自治が発達。物事を決める際には、話し合いで決めるのが「掟」だったり、平和的に、そして結束固く地域を守っていたそうです。

甲賀衆が結束した油日神社

甲賀衆が結束した油日神社

伊賀衆が参集した春日神社

伊賀衆が参集した春日神社

多様な生活文化が忍術の礎となった

彼らは普段は田畑を耕し、また林業に励みました。伊賀の菊岡如幻(にょげん)著『伊乱記』によれば、「午前中は家業に精励し、午後には寺に集まって軍術、兵道の稽古をした」とあります。

また山には山岳宗教が栄え、修験者らは厳しい修行を積みつつ薬草の知識を身に付け、全国各地にお札を配り薬を授けて回っていたそうです。このように、自然豊かな山里で体を鍛え、諸国をめぐり歩くことで情報に通じたことが、忍者の成り立ちに深く関わっているといえます。

人並み外れた跳躍術や、走り方、隠れ方、薬の作り方、精神統一の法など、一般的に知られる忍者の姿には、独特の地形、また日々の暮らしに基づく多様な知恵や技術が活かされているのですね。

信長の侵攻時に伊賀衆の軍議が行われた場所

信長の侵攻時に伊賀衆の軍議が行われた平楽寺という寺院があった上野城跡
現在は昭和初期に復興された天守閣が見られる

その後、天下統一を目指した織田信長や豊臣秀吉といった強大な権力の出現で、こうした穏やかな自治組織も終わりを迎えます。戦国時代を通じて忍びの技術は重宝され、各地の大名に仕え活躍するようになりました。
いざ戦となれば得意の武器を持って立ち上がれと、定められた「掟」に従って、村人たちが総動員で戦ったそうです。特殊な技能をもつがゆえのエピソードですね。

今なお受け継がれる、忍者の面影を求めて

伊賀流忍者博物館

伊賀流忍者博物館

日本遺産ストーリーを追っていくうちに、ドラマやアニメとはひと味違う、リアルな「忍者」像がイメージされてきたのではないでしょうか。
当地には、いまも「忍者」の面影を感じる遺構や建築物が、そこかしこに数多く残っています。

なかでも「忍者」そのものを体感できるスポットは大人気。
伊賀流忍者博物館にあるからくり忍者屋敷では、現代の忍者やくノ一(女性の忍者)による、ドンデン返し、隠し階段、刀隠しなどの実演が間近に見られます。また、敷地内は忍術実演を交えた迫力のあるショーを連日披露。ずっしり重い本物の手裏剣打ち体験も開催しており、子どもも大人も楽しめちゃいます。
忍者装束のレンタルもあるので、なりきって遊べるのもここならではのお楽しみです。

■伊賀流忍者博物館

住所 三重県伊賀市上野丸之内117
問合先 0595-23-0311
料金 入館800円
営業時間 平日10~16時、土・日曜、祝日~16時30分(最終入館は各30分前)
定休日 無休
アクセス 伊賀鉄道上野市駅から徒歩10分
駐車場 約200台有料(上野公園駐車場)

» 伊賀流忍者博物館

忍者のまちならではの、おすすめレストラン

古民家れすとらん 忍夢庵

古民家れすとらん 忍夢庵

忍者の町を散策する途中でひと休みしたいなら、ぜひこちらへ。築130年を超す茅葺古民家をリノベーションしたレストランで、店内には「忍者」の意匠があちらこちらに!思わず写真を撮りたくなるこだわりです。認定近江牛のローストビーフや黒毛和牛ハンバーグ、大きなエビフライなど洋食が味わえる本格派。田園に囲まれた、のどかなロケーションも人気の理由です。

■古民家れすとらん 忍夢庵

住所 滋賀県甲賀市甲南町竜法師1120
問合先 0748-64-9031
営業時間 11~15時(14時30分LO)、17時~21時30分(最終入店は20時)
定休日 不定休
アクセス JR草津線寺庄駅から車で5分
駐車場 15台

» 古民家れすとらん 忍夢庵

» そのほか、忍びの里 伊賀・甲賀のスポットガイドやモデルコースはこちら!

全国各地の日本遺産が東京に大集合 「日本遺産の日」関連イベントを開催

日本各地には、「日本遺産」のストーリーがまだまだ存在しています。「忍者」はもちろん、土地にまつわるストーリーを知ったうえでそれぞれの町を訪ねれば、旅の魅力は一層深まるでしょう。地元のおなじみのスポットにも、思いがけないエピソードが秘められているかも?

そんな日本遺産の魅力をリアルで体感できるイベントが、2月10日(土)~12日(月・祝)の3連休に東京の有楽町・銀座で開催されます!日本遺産地域の名産品が集まる「日本遺産マルシェ」(有楽町駅前広場・東京交通会館)と、ゲストによるパフォーマンスや日本遺産の魅力に迫るトークショー「日本遺産の日記念シンポジウム」(観世能楽堂)の2本立て。この機会に日本遺産ストーリーにふれ、お気に入りの日本遺産を見つけてみてはいかが?

■日本遺産マルシェ

日程 2024年2月10日(土)~12日(月・祝)
時間 10日(土)・12日(月・祝)10~17時、11日(日)10~18時
場所 東京都千代田区有楽町2丁目9-18 有楽町駅前広場・東京交通会館(1階イベントスペース)
料金 入場無料

■日本遺産の日記念シンポジウム

日程 2024年2月10日(土)
時間 18時~19時30分
場所 東京都中央区銀座6丁目10-1 観世能楽堂(GINZA SIX 地下3階)
料金 無料(要事前申し込み)
予約

https://camail.knt.co.jp/form/pub/knt_ecc5/r5_symposium

» 「日本遺産の日」イベント開催のお知らせはこちら!

日本遺産の全104ストーリーがつまった『るるぶ日本遺産』

るるぶ日本遺産

はるか遠い昔から現代まで、日本のご先祖様たちが残した遺跡や建造物、自然との共存、文化、伝統、風習……。その成り立ちや、今も受け継がれている歴史は、深く知るほど感動必至です!
『るるぶ日本遺産』は、知れば知るほどおもしろい北海道から沖縄まで全104の認定ストーリーの紹介をはじめ、日本遺産大使へのインタビュー特集など情報満載で、読みごたえ抜群!ご当地のグルメ情報や、ショッピング、体験、宿ほか、観光情報もばっちり紹介。本誌を片手に、ニッポンをさらに深く知る旅に、せひ出かけてみてください!

書誌概要

書名 『るるぶ日本遺産』
定価 1320円(10%税込)
仕様 AB判(210mm×257mm)
発売日 2024年1月31日(水)
発行 JTBパブリッシング

» 気になる全国の日本遺産ストーリ―はこちら!

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