ヒンメリの多面体や星の作り方は?100均のストローで簡単!子どもの自由研究に!

左から正四面体、六面体、正八面体、十面体、正二十面体、星 /自由研究-工作-ヒンメリ
左から正四面体、六面体、正八面体、十面体、正二十面体、星

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北欧フィンランドの伝統的な飾り「ヒンメリ」を参考に、100均(100円ショップ)でストローなどの材料を用意して、いろいろな立体を作ってみよう。正三角形を組み合わせて多面体を作ったり、星を作ったり、自由研究にもぴったり!

目次(index)

おすすめの年齢・制作時間

算数と工作が好きなら、低学年からおすすめ。まずは、小学校3年生で学習する正三角形を使って、多面体をいくつか作ってみよう(2~3時間程度)。高学年なら、星を作ったり、オリジナルの図形を考えてみたり、1日じっくり取り組むのもいいですね。

3年生4年生5年生6年生工作製作期間:2時間~1日

材料は100均でもそろう!

この記事で使っているストローや糸、針などの材料は100均でそろえました。ホームセンターや手芸用品・ホビー材料専門店の中には、ヒンメリ専用のキットを販売しているところもあります。

材料のストローや糸、針など/自由研究-工作-ヒンメリ

ストロー
最近の100均にはストローの種類が豊富。細い方が、つないだ角がきれいに見えるので、直径4mmのものがおすすめです。曲がるストローの場合、曲がる部分は基本的には使わないですが、オリジナルの形を作るときに使ってみても面白いかも!?


少し太めのレース糸やタコ糸など、結びやすくほどけにくいものを選ぶとよいです。同じストローの中を何度も通すこともあるので、太すぎるものは避けましょう。


太くて先があまりとがっていない、毛糸用とじ針がおすすめ。重みがあるので、ストローをすいすいと通せます。

定規
ストローの長さをはかるために使います。

はさみ
ストローや糸をカットするのに使います。

ヒンメリの作り方1:5つの多面体

正三角形を組み合わせてできる、5種類の多面体の作り方を紹介します。
最初に基本的な正四面体を作りながら、ストローを糸でつなげる方法を覚えましょう。後は応用で、六面体、正八面体、十面体、正二十面体、と少しずつ大きなものを作っていくと、ヒンメリで作る立体がどんなものかわかってきます。
見本は三色のストローを使って説明しますが、好きな色で作ってみましょう。

まずはストローをカットして準備/自由研究-工作-ヒンメリ

5種類の多面体に使うストローは、72本すべて同じ長さでOK。針で糸を通しやすい短めの長さで切りそろえておきましょう。この記事では3.5cmにそろえて作りました。

正四面体の作り方

最初の三角形は固結びに/自由研究-工作-ヒンメリ

1. まずは、3本のストローに糸を通して固結び(本結び)にします。ゆるみのないようにしっかり結べば、正三角形の完成!

2つめの三角は方結びに/自由研究-工作-ヒンメリ

2. 次に、2本のストローに糸を通します。最初に作った三角形の角に糸を1度通して引っ張り、ゆるみのないように形を整えてから、もう一度糸を通したときにできる輪に糸を通して方結びにします。

正四面体の作り方/自由研究-工作-ヒンメリ

3. 図のように、先ほどつなげたピンクのストロー1本に糸を通してから、最後の1本のストローに糸を通し、反対側の三角形の角に方結びします。

正四面体の完成

4. ストロー6本で、正三角形が4つある立体ができました。正四面体の完成です!

<ポイント>

  • 事前に、大人と一緒に固結び(本結び)と方結びの違いを確認しておきましょう。
  • 残りの多面体も、最初の三角形は固結び(本結び)にし、残りはストロー2本(または1本)に糸を通して、できている三角形の角に方結びする作業を繰り返しながら作ります。
  • 正四面体など、すべての面が合じ正多角形でできていて、すべての頂点に集まる面の数が等しいものを正多面体といいます。

六面体の作り方

六面体に使うストロー(展開図)/自由研究-工作-ヒンメリ

正四面体で使った緑とピンクのストロー6本に、青のストロー3本を追加して作ります。

六面体の完成/自由研究-工作-ヒンメリ

まずは正四面体を作り(緑とピンクの部分)、次にピンクの角まで糸を通してから、青いストロー2本に糸を通して別のピンクの角に方結びします。残ったピンクの角まで糸を通してから、青いストローに糸を通して、先ほどできた青い角に方結びして完成。

<ポイント>

  • この六面体は、すべての頂点に集まる面の数が同じではないので、正多面体ではありません。
  • この六面体は、双三角錐(そうさんかくすい)または、デルタ六面体ともいいます。

正八面体の作り方

正八面体に使うストロー(展開図)/自由研究-工作-ヒンメリ

六面体で使ったストローに、各色1本ずつ足して、緑、ピンク、青それぞれ4本のストローで作ります。最初は正四面体の作り方の1~2までと同じです。

正八面体の作り方/自由研究-工作-ヒンメリ

先に緑のストロー4本とピンクのストロー4本で、正四角錐を作るとわかりやすいです。正四角錐は、正方形1つと正三角形4つで作られる立体です。
次に、ピンクとは反対側に、青4本をピンクと同じようにつなげます。

正八面体の完成/自由研究-工作-ヒンメリ

正三角形8個からなる正八面体の完成です。

十面体の作り方

五角形を作ろう/自由研究-工作-ヒンメリ

まずは、緑5本、ピンク5本のストローを使って、正三角形を5つ並べて五角形を作りましょう。
これも最初は正四面体の作り方の1~2までと同じです。残りはストロー2本(最後は1本)に糸を通して、できている三角形の角に方結びする作業を繰り返しながら作ります。
ゆるみがないように作ると、緑のストローが集まる頂点が盛り上がって立体的になります。

十面体の作り方/自由研究-工作-ヒンメリ

緑の5本の反対側に、青の5本も方結びしていくと、正三角形10個からなる十面体が完成します。

十面体の感性/自由研究-工作-ヒンメリ

この十面体は、双五角錐(そうごかくすい)または、デルタ十面体ともいいます。

正二十面体の作り方

正二十面体の展開図/自由研究-工作-ヒンメリ

緑のストロー10本で五角形を作り、周りにピンクのストロー10本をつなげて星形を作ります。
それとは別に、青でもう一つ五角形を作ります。
最後に星形の周りの5つの角と、青の五角形の周りの5つの角をつないでいきましょう。

正二十面体の完成/自由研究-工作-ヒンメリ

生二十面体の完成です。

ヒンメリの作り方2:立体的な星(五芒星)

星の展開図/自由研究-工作-ヒンメリ

前述の正二十面体を作る途中でできた緑とピンクの星は、ぶら下げて飾ると風で角が折れてしまったり、きれいに形を保つことができません。
そこで、5.5cmの青いストローを5本用意して、5つのピンクの角と中心に方結びしていくと、しっかりとした星になります。

立体的な星の作り方/自由研究-工作-ヒンメリ

これだけでも、しっかりと星形を保てるようになりましたが、さらに緑5本と青5本を反対側についかすると、さらに立体的になります。

立体的な星の完成/自由研究-工作-ヒンメリ

立体的な星の完成です。

自由研究のまとめ方のコツ

・北欧フィンランドの伝統的な飾り「ヒンメリ」について、詳しく調べよう
・作り方の基本やコツをまとめてみよう
・正三角形でできる立体についてまとめてみよう
・オリジナルの形にも挑戦してみよう
・作品をつなげてぶら下げたり、モビールにしたり、飾り方を考えよう