「子どもにダンスを習わせてみたいけれど、何歳から始めるのがいいの?」「費用ってどのくらいかかるの?」そんなふうに気になっているママも多いのではないでしょうか。
ダンスは、体力づくりだけでなく、表現力や協調性、集中力などを育てる習い事です。始める時期や環境を選べば、お子さんの成長を大きく後押ししてくれます。
この記事では、ダンスの始め方・適した年齢・メリット・費用・人気のジャンルについて解説します。教室選びや準備の参考にしてください。

ダンスの習い事、どんな選択肢がある?

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子どもにダンスを習い事として始めさせる場合、主に3つの選択肢があります。
- ダンススクールに通う
- 地域のサークル活動に参加する
- オンラインレッスンを受ける
それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
ダンススクールに通う
最も一般的な選択肢が、専門のダンススクールに通う方法です。
プロの講師による本格的な指導が受けられ、年齢やレベル別のクラス分けで適切な指導が期待できます。鏡張りのスタジオなど設備も充実しており、定期的な発表会などもあるため、目標ややりがいを持って取り組めます。
ただし、レッスン時間が固定されているため、他の習い事との調整が必要な場合も。発表会前は追加練習が入ることもあるので、親の送迎の負担も考慮する必要があります。
地域のサークル活動に参加する
公民館や体育館で開催される地域のダンスサークルも選択肢のひとつです。
アットホームな雰囲気で気軽に始められ、地域の友達作りの場にもなります。地域によってはお祭りなどで発表の機会もあり、親同士の交流が生まれやすいのも魅力です。
ただし、指導者が専門家でない場合もあり、本格的な技術習得には物足りないこともあります。
オンラインレッスンを受ける
最近は、自宅でできるオンラインレッスンも増えています。
送迎が不要で、時間や場所を選ばずにレッスンを受けられます。録画動画なら苦手な部分を何度も見直せるのもメリットです。
一方で、画面越しでは細かい動きの修正が難しく、モチベーション維持には親のサポートが欠かせません。
ダンスの習い事を始めるのはいつ頃がいい?

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ダンスは何歳からでも始められますが、年齢ごとに身につきやすいスキルや適したレッスン内容が変わります。子どもの成長に合ったタイミングを選びましょう。
3〜5歳(幼児期)
幼児期は、音楽に合わせて体を動かすことを楽しむ時期。
リズム感が自然と身につきやすく、体も柔軟です。音楽に合わせてジャンプしたり、簡単な振り付けを覚えたりすることで、運動能力の土台作りができます。
集中力が続きにくいため、遊びの要素を取り入れた短時間のレッスンが中心です。
6〜8歳(小学校低学年)
小学校低学年は、本格的にダンスを始めるのにぴったりの時期です。
先生の話を理解して動けるようになり、基本ステップや振り付けを覚えられるようになります。友達と一緒に踊る楽しさも感じられるでしょう。
一方で、人前で踊ることに恥ずかしさを感じ始める子どももいます。無理強いせず、子どもが楽しいと感じられることを重視した指導が大切な時期です。
9〜12歳(小学校中~高学年)
小学校中~高学年は、ゴールデンエイジと呼ばれる年頃で、さまざまな運動能力が著しく発達しやすい時期です。
幼少時からダンスを習っている子に比べると、最初は初歩的な技術の習得が必要になりますが、理解力があり、技術の習得も早い時期なので、すぐにダンスの楽しさを感じられるようになるでしょう。
一方で、中学受験や思春期を迎える時期でもあるので、両立の課題や、メンタル面のサポートが大切な時期でもあります。
ダンスを習い事にするメリット

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ダンスは、子どもの心と体の成長に多くの良い影響を与える習い事です。運動能力だけでなく、非認知能力もさまざまな力が身につきます。主なメリットは下記の4つです。
- 運動が苦手でも楽しく体力づくりができる
- 人前で堂々と発表できるようになる
- 友達作りが自然にできるようになる
- 姿勢がよくなり集中力がアップする
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
1:運動が苦手でも楽しく体力づくりができる
ダンスは音楽に合わせて体を動かすため、運動が苦手な子どもでも楽しみながら体力をつけることができます。
好きな曲で踊ることで、「つらい」「苦しい」という運動のイメージを変え、運動機会の増加も期待できるでしょう。ジャンプやステップを繰り返すうちに、自然と心肺機能が向上し、持久力もアップします。球技などほかのスポーツでつい意識してしまう勝ち負けがないため、比較的プレッシャーを感じずに続けられるのも魅力です。
週1〜2回のレッスンでも、確実に基礎体力の向上が期待できます。
2:人前で堂々と発表できるようになる
ダンスは人に見てもらうスポーツ。発表会やイベントでの経験を通じて、人前で自信を持って自己表現ができるようになります。
観客の前で踊り切った達成感は、大きな自信につながることでしょう。この成功体験は、学校での発表や将来の面接、プレゼンテーションなどの機会にもつながります。
3:友達作りが自然にできるようになる
仲間と一緒に同じ振り付けを覚えたり、フォーメーションを作ったりする中で、協力する大切さや相手のことを思いやる気持ちを学ぶことができます。年齢の違う子どもとも交流できるので、お互いに教えあったり共通の目標に向かって高めあったりすることで、コミュニケーション能力も育つでしょう。
学校以外の場所で仲間ができることも、習いごとの大きな魅力です。
4:姿勢がよくなり集中力がアップする
ダンスの基本練習は、体幹を使った動きが多く、自然姿勢が整います。振り付けを覚える過程で記憶力や集中力も鍛えられるでしょう。学習面にも良い影響になることは間違いありません。
ダンスの習い事にかかる費用

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ダンスの習い事の費用は、教室の形態によって大きく異なります。主な費用の目安を下記の表にまとめました。
| 費用項目 | 大手スクール | 個人教室 | 地域サークル | オンラインレッスン |
|---|---|---|---|---|
| 入会金 | 約1.0〜1.5万円 | 約0.5〜1.0万円 | 無料〜0.5万円 | 無料〜0.5万円 |
| 月謝 (週1回の練習) |
約0.8〜1.5万円 | 約0.6〜1.0万円 | 約0.3〜0.5万円 | 約0.3〜0.8万円 |
| 練習着・ シューズ |
約0.5〜1.0万円 | 約0.5〜1.0万円 | 約0.3〜0.5万円 | 自由 |
| 発表会参加費 (年1~2回) |
約2.0〜3.0万円 | 約1.0〜2.0万円 | 約0.5〜1.0万円 | なし |
| 衣装代 | 約0.5〜1.0万円 | 約0.5〜0.8万円 | 約0.3〜0.5万円 | なし |
都心部の方が地方より高額になる傾向があり、またプロダンサーが指導する教室は費用が高めです。入会金無料キャンペーンや半額キャンペーンを実施しているスクールも多いので、いくつかの教室を比較して検討するのがおすすめです。
発表会は年1〜2回で任意参加のところが多いですが、子どもの目標やモチベーション維持につながりやすいので、積極的に参加をする子が多いようです。
体験レッスンの際に、年間でかかる費用の目安を聞いておくと安心です。
ダンスの習い事を始める前に準備するもの

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ダンスを始める際に必要なものは、下記の4つです。
- 動きやすい服装(Tシャツ、スウェットなど)
- ダンスシューズ(室内用スニーカー)
- タオル
- ヘアゴム(髪が長い子)
多くのダンススクールでは練習時の服装に指定はないため、最初は家にあるもので始められます。体験レッスンの場合は、レンタルシューズがある場合もありますが、継続して通う場合は室内専用のシューズを用意しましょう。
教室によっては指定の練習着がある場合もあるので、入会前に確認しておくとよいでしょう。
ダンスと他の習い事の掛け持ちは可能?

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ダンスと他の習い事の掛け持ちは、もちろん可能です。
小学生の習い事は平均2つ以上で、多くの子どもが複数の習い事をしています。ダンスは週1回から始められるため、他の習い事とのスケジュール調整がしやすいでしょう。
学習塾やスイミングなど個人で進める習い事と違い、ダンスはみんなで振り付けを合わせるなど集団での活動が多いため、異なるタイプの習い事との組み合わせは相性が良いといえます。
ただし、習い事の時間が増え、子どもの体力や意欲がそがれてしまうようであれば、決して無理はせず、楽しいと思える範囲で数や頻度を調整しましょう。ダンスに興味をもっているのであれば、まずは体験レッスンから参加をしてみるのがおすすめです。
ダンスの習い事で人気なジャンルは?

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ダンスにはさまざまなジャンルがあり、それぞれに特徴があります。子どもの性格や興味に合わせて選ぶことも、長く楽しく続けられるコツです。人気の5つのジャンルは下記の通りです。
- ヒップホップ
- バレエ
- ジャズダンス
- チアダンス
- K-POPダンス
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ヒップホップ
ストリート系ダンスの代表格で、子どもたちに特に人気が高いジャンルです。
リズミカルな音楽に合わせて、かっこいいステップやポーズを決めるのが特徴です。自由度が高く、個性を表現しやすいため、活発な子どもに人気があります。
バレエ
クラシックバレエは、正しい姿勢と柔軟性が身につく伝統的なダンスです。
基礎をしっかり学ぶことで、他のダンスにも応用が利きます。規律正しいレッスンを通じて、集中力や忍耐力も養われます。
ジャズダンス
しなやかでダイナミックな動きが特徴のジャズダンスは、表現力を豊かにします。
ミュージカルやテーマパークのショーでも使われており、華やかさが魅力です。バレエの要素も含まれているため、幅広い技術が身につきます。
チアダンス
明るく元気な振り付けで、チームワークを大切にするダンスです。
ポンポンを使った演技や、声を出しながら踊ることで、積極性が育まれます。仲間と一緒に目標に向かって頑張る経験ができます。
K-POPダンス
最新の流行を取り入れたK-POPダンスは、子どもたちに大人気です。
好きなアイドルの振り付けを覚えることで、モチベーションが保ちやすいのが特徴です。キレのある動きと表情の豊かさが求められます。
ダンスの習い事まとめ

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ダンスは、表現力や運動能力はもちろんのこと、非認知能力も育める人気の習い事の一つです。まずは気軽に体験レッスンに参加してみると、子どもが楽しめるかどうかや、無理なく通えるか、費用はどのくらいかなどの気がかりが確認できるのでおすすめです。子どもに合った教室に出合って、親子で一緒に成長を楽しんでくださいね。
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