子どもの習い事「スイミング」はいつから始める?スクールの選び方や費用、6つのメリットをご紹介

子どもの習い事「スイミング」はいつから始める?スクールの選び方や費用、6つのメリットをご紹介
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「子どもにスイミングを習わせたいけれど、何歳から始めるのがいいの?」「費用ってどのくらいかかるの?」そんなふうに気になっているママパパも多いのではないでしょうか。
スイミングは、長年にわたり人気の高い習い事です。全身運動なので、基礎体力や心肺機能が向上し、さまざまなスポーツに生かせる力が鍛えられます。
この記事では、スイミングの始め方・適した年齢・メリット・費用について解説します。スクール選びや準備の参考にしてください。

目次(index)

スイミングの習い事、どんな選択肢がある?

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子どもがスイミングの習い事を始める際、通う場所の選択肢は主に3つあります。

  • 民間スイミングスクールに通う
  • 市民プール・公共施設の教室に参加する
  • 学校の課外活動・水泳部に入る

それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、子どもの目的や家庭の状況に合わせて選ぶことが大切です。

民間スイミングスクールに通う

最も一般的な選択肢である民間スイミングスクールでは、年齢やレベルに応じた細かいクラス分けがあり、専門コーチによる充実した指導が受けられる点が魅力です。定期的に進級テストが行われ、目標を持って取り組むことができます。温水プールなど設備も充実しており、年間を通して通える環境が整っています。

レッスン時間や曜日が決まっているため、計画的に通うことができる反面、人気のスクールだと希望の曜日や時間帯に入れない場合も。月謝や入会金などの費用がかさむ点や、送迎など保護者のサポートが必要な点がデメリットです。基礎からしっかり学びたい、確実に泳げるようになりたい子どもに向いています。

市民プール・公共施設の教室に参加する

市民プールや公共施設が開催する水泳教室への参加も選択肢のひとつです。自治体や地域団体が運営しているため安心して通え、長期休み期間だけの短期教室なども充実しています。市民プールなど公共の施設を使って活動するため、比較的低料金かつ、地域の友達と一緒に通える点が魅力です。

ただし、民間スクールより指導体制が不十分なことがあり、クラス人数が多めになる傾向があります。また、開講日や時間帯が限られていることが多く、不規則な活動になってしまうことがデメリットです。

学校の課外活動・水泳部に入る

小学校のクラブ活動や課外活動でスイミングを実施しているケースもあります。放課後にそのまま活動できるため、保護者は送迎の負担が少なく済み、学校の友達と楽しく取り組むことができます。

ただし、学校のプールを利用しての活動が主なため活動期間が夏季限定であることが多く、年間を通して継続的に練習することができません。また、初心者向けの一人ひとりに寄り添った丁寧な指導は期待しにくい点も注意が必要です。

スイミングの習い事を始めるのはいつ頃がいい?

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スイミングは、比較的低年齢からでも始めることができる習い事です。年齢ごとに身につきやすいスキルや適したレッスン内容が変わります。子どもの成長に合ったタイミングを選びましょう。

  • ベビースイミング(0〜2歳)
  • 幼児期(3〜6歳)
  • 小学生(7〜12歳)

ベビースイミング(0〜2歳)

0~2歳の赤ちゃんでも始められるベビースイミングは、親子で一緒にプールに入る形式のレッスンです。
この時期の目的は泳ぐことではなく、水に慣れること。保護者と一緒にプールに入るため、赤ちゃんは安心感を持って水に触れられます。水中での浮遊感覚を楽しみながら、親子のスキンシップを深められるのも魅力です。早い段階から水への恐怖心を持たせないことで、後々スムーズに泳ぎの練習につなげることができるメリットがあります。

幼児期(3〜6歳)

幼児期は、習い事としてスイミングを始めるのにおすすめの時期です。体を思い通りに動かせるようになり、新しいことを吸収する力が高いため、基礎的な泳ぎ方をしっかりと定着させることができます。小学校入学前に泳げるようになれば学校でのプールの授業も安心です。
多くのスイミングスクールでは、この年齢から一人で参加できるクラスが用意されています。遊びの要素を取り入れた楽しいレッスンで、無理なく続けられる工夫が凝らされています。

小学生(7〜12歳)

小学生になると、体育の授業でも水泳が始まるため、習い事として興味を持ち始める子も多いかもしれません。
小学校中~高学年はゴールデンエイジと呼ばれ、筋力や体力が著しく発達する時期。スイミングは全身をバランスよく鍛えることができ、持久力の向上も期待できるため、ほかのスポーツにもよい影響を与えられるでしょう。

スイミングを習い事にする6つのメリット

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スイミングは、前述したように、基礎的な運動能力をバランスよく伸ばすことができる習い事です。

主なメリットは下記の6つです。

  1. 全身運動で体力と心肺機能が向上する
  2. 姿勢が良くなり運動神経が発達する
  3. 免疫機能が活発になる
  4. ケガのリスクが少なく安全に運動できる
  5. スモールステップの成功体験から自信が身につく
  6. 水難事故への備えになる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

1:全身運動で体力と心肺機能が向上する

水中では浮力があるため、関節や筋肉など体への負荷を抑えながら全身の筋肉をバランスよく鍛えることができます。さらに、水の抵抗を受けながらの有酸素運動は、ランニングなど陸上での運動よりも効率的に体力をつけることができるといわれています。長い距離を泳ぎ続けることで持久力も養われ、心肺機能が向上し疲れにくい体になります。

2:体幹が鍛えられ、姿勢が良くなる

スイミングは、水中でバランスを取りながら泳ぐため、自然と体幹が鍛えられ、日常生活でも正しい姿勢を保ちやすくなります。また、水の中で体をコントロールする感覚が身につくと、空間認識能力やバランス感覚の向上も期待できます。

3:免疫機能が活発になる

スイミングは、水温と気温の差がある環境で運動するため、体温調節機能が自然と鍛えられます。また、適度な全身運動で筋肉や心肺機能をバランスよく鍛えることは、体の免疫機能を活発にすることにもつながります。

4:ケガのリスクが少なく安全に運動できる

スイミングは、ほかの陸上スポーツと比べて、ケガが起こる大きな要因となる転倒や衝突の心配がほとんどありません。さらに、前述したように水中では浮力が働くため、特定の関節や骨に過度な負荷がかかりにくいという特徴があります。
運動の習い事において、体に負荷をかけるトレーニングは不可欠ですが、スイミングは低負荷でのトレーニングが可能なので、成長期をむかえた子どもでも安心して続けることができますよ。

5:スモールステップの成功体験から自信が身につく

多くのスイミングスクールでは、進級テストなど段階的な目標設定があるのが特徴的です。スモールステップの成功体験を積み重ねていく過程で「努力すればできる」という自己肯定感が育ち、運動に対する苦手意識も減っていくでしょう。目標に向かって練習し達成する経験は、学習面や生活面にも良い影響を与えます。

6:水難事故への備えになる

泳げることは、万が一の水難事故から身を守る力にもなります。水に慣れておくことで、海や川、プールなど、誤って水に落ちた際にも落ち着いて対処することができます。命を守るスキルとしても、泳げることは一生の財産になるでしょう。

スイミングの習い事にかかる費用

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スイミングの習い事にかかる費用について、民間スイミングスクールに通う場合の主な費用を下記の表にまとめました。

費用項目 金額(相場) 備考
入会金 3000円程度 初回のみ(無料キャンペーンもあり)
指定用品(水着・帽子・バッグ) 4000円〜7000円程度 初回購入時
月謝(週1回) 6000円〜8000円 毎月
月謝(週2回) 1万円前後 毎月
進級テスト受験料 約1000円 テストごと
水着・帽子の買い替え 4000円前後 半年〜1年に1回程度

入会時には、入会金・指定用品に加えて最初の1〜2ヵ月分の月謝を先払いする場合もあるため、初回の支払いは合計で3万円前後が相場です。体験レッスンの際に、年間でかかる費用の目安を聞いておくと安心ですよ。
市民プールや公共施設の教室は、民間スイミングスクールより割安な傾向にあります。ただし、教室によって指導体制や施設の充実度に違いがあるため、いくつかの教室を比較して検討しましょう。

スイミングの習い事を始める前に準備するもの

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スイミングを始める際に必要なものは、下記の5つです。

  • 水着(スクール指定の場合が多い)
  • スイミングキャップ(スクール指定の場合が多い)
  • ゴーグル
  • タオル
  • スイミングバッグ

スイミングは、ほかのスポーツと比べても準備物が少なく、気軽に始めることができる点が魅力です。水着やスイミングキャップはスクールで指定されている場合や、入会特典で支給される場合などがあるため、事前に確認するとよいでしょう。水泳グッズを販売しているスクールも多いため、体験や見学をしてから購入を検討するのがおすすめです。

スイミングと他の習い事の掛け持ちは可能?

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スイミングと他の習い事の掛け持ちは、もちろん可能です。小学生の習い事は平均2つ以上で、多くの子どもが複数の習い事をしています。
スイミングは基礎的な運動能力を高めることができるため、他の運動系の習い事との相性も良いでしょう。また、学習塾や英会話といった勉強系の習い事や、工作やプログラミング教室など、運動以外の習い事との組み合わせもおすすめです。

ただし、掛け持ちをする際は親の意志だけで決めることは避け、子どもの体力や意欲を考慮することが大切です。習い事が増えると家族で過ごす時間が減ったり、睡眠時間が不規則になったりする恐れもあります。子どもの負担にならないよう、決して無理はせず楽しいと思える範囲で掛け持ちを検討するとよいでしょう。

スイミングの習い事まとめ

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スイミングは、基礎的な運動能力はもちろんのこと、チャレンジ精神や自己肯定感など非認知能力も育める人気の習い事の一つです。まずは気軽に体験レッスンに参加してみると、子どもが楽しめるかどうかや、無理なく通えるか、費用はどのくらいかなどの気がかりが確認できるのでおすすめです。
また、スイミングは体にかかる負荷が少なく、生涯スポーツとして始める大人も多いのが特徴です。親子で一緒にチャレンジして、お互いに成長を楽しんでみるのもおすすめですよ。

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