兵庫県豊岡市にある「植村直己冒険館」は、冒険家・植村直己の偉業を紹介するミュージアムと、体を使って遊べる体験エリア「どんぐりbase」、本格的な「ぼうけんアスレチック」が一体になった施設です。夢に向かって挑戦し続けた植村さんのスピリッツに触れながら、子どもたちの好奇心や冒険心を育めます。ランチやお土産、屋内外で手ぶらキャンプができる「ぼうけんステイ」なども詳しくご紹介します!

植村直己冒険館で遊ぼう
便利なアクセスは?

「植村直己冒険館」は、兵庫県の北部に位置する豊岡市の自然豊かな環境の中にあります。車で行くのが便利で、北近畿豊岡自動車道「日高神鍋高原IC」から約5分。無料駐車場(66台)が利用できます。
電車の場合は、JR江原駅より全但バスの神鍋高原線に乗り換えて約10~15分、バス停「植村冒険館前」下車すぐです。

建物の設計を手がけたのは建築家・栗生明氏。周囲の自然に溶け込むような外観と、外壁に施された植村直己の冒険の軌跡や自然・地形をモチーフにしたデザインが印象的。建物そのものが冒険の世界を表現しているようです。

館内に入るには、大地を切り裂くクレパスをイメージした約200mに及ぶ、まっすぐな通路を通ります。ここで手をたたくと、やまびこのように反響するんです。

ドアをあけるとガラス天井から陽が差し込んで神秘的な空間です。館内は右手にミュージアム、左手に受付とカフェ、そして「どんぐりbase」へと続く動線に。さらにそのまま奥へ進んで外に出ると、本格的なアスレチックエリアへとつながっています。
対象年齢や所要時間は?

特に対象年齢は決まっておらず、5歳から楽しめる人気アクティビティ「えれべすとウォール」と「やっほーツリーイング」や、幼児向け遊具が用意されているなど、幅広い年齢の子どもが楽しめます。ミュージアムの展示への理解を考えると、小学生以上に特におすすめです。
所要時間は、どんぐりbaseで遊ぶのに約1~2時間、ミュージアムの見学に約1時間、カフェ利用やランチで約1時間と、じっくり滞在するとあっという間に半日が過ぎそうです。宿泊する場合はチェックイン後も遊具で遊んだりナイトミュージアムを楽しめるので、周辺観光後に到着しても楽しめます。
「どんぐりbase」で室内アスレチック!

まずは子どもたちのお目当て、「どんぐりbase」へ向かいます。「どんぐり」という名前は、学生時代の植村直己さんの呼び名に由来しているそう。ワクワクしながら長い渡り廊下を進み、建物の中へ入っていきます。

館内では靴を脱いで遊ぶスタイルです。五大陸の山をイメージした大型ネット遊具「ホワイトあみあみマウンテン5ピークス」で遊ぶ際は、ケガ防止のために靴下の着用が必須です。うっかり忘れてしまっても、受付で購入(200円)できるので大丈夫。さらに、スパッツやレギンス、ジャージの無料貸し出しもあります。
ネットの上は足元がふわふわと揺れ、下のフロアが見えるのでほどよいスリルがあります。子どもたちは軽やかに走り回っていますが、いざ自分が乗ってみると少しドキドキ。全身を使って遊べるので、夢中になって、自然と運動量も増えていきます。

地下にある「ぐんぐんホール」には、幼児向けの遊具がそろっています。すべり台や体を使って遊べるやわらかい遊具などがあり、小さな子どもも安心して楽しめる空間です。

見上げると、大型ネットの上を走り回る子どもや、それを見守る大人の姿が見えます。上下で遊びの空間がつながっているのもこの施設ならではで、にぎやかな一体感が広がっていました。

5歳からチャレンジできるボルダリング「えれべすとウォール」は、チャレンジコースと体験コースのどちらかを選びます(1人5分500円)。

オートビレイという、登る際には自動でロープを巻き上げ、降りる際にはゆっくり下降させてくれる機械を使うので、子どもでも1人で安全にロープクライミングができます。

屋内の窓際には小さなテーブルが並び、イートインができるスペースになっています。遊びの合間にお弁当やおやつを広げて休憩できる場所があるのは、子ども連れにはありがたいですね。さらに館内では、無料で楽しめるクラフト体験も用意されています。その日のメニューはスタッフに声をかけてみてください。
野外アクティビティも楽しもう

屋外にもトランポリン(15分500円)をはじめ、自然の地形や木々を生かして作られた遊具が点在しています。遊具エリアを見渡せる場所には椅子も用意されているので、座ってゆっくりと子どもを見守れるのもうれしいですね。親も無理なく過ごせる、安心感のある空間です。

野外アクティビティで人気なのが「やっほーツリーイング」(5歳以上45分2000円)です。

ロープやハーネスを装着し、自力で木に登る体験で、晴れたら外の高い木で、雨の日はきゃんぷテラス(どんぐりbaseの軒下)で実施されるため、天候に左右されにくいのもうれしいです。開催日時や空き状況は予約サイトから確認できます。

木々の間をつないだロープに取り付けられた筒を、下から思いきり投げ上げる遊びも人気。一見シンプルですが、狙った場所まで届かせるのは意外と難しく、つい夢中になってしまいます。親子で「どこまで届くかな?」と競争しながら盛り上がれるアクティビティです。

木陰に設けられたブランコには、幼児用も用意されており、小さな子どもも安心して楽しめます。木々に囲まれたやさしい空間の中で揺られるのは心地よいですね。

屋外にも、小学生や大人も楽しめるボルダリングが設置されています。屋内のロープクライミングとはまた違った達成感が味わえ、チャレンジする楽しさを実感できます。

芝生のエリアにはフライングディスクも用意されていて、親子でゲーム感覚で遊べます。屋外は公園として開放されているため、有料アクティビティ以外は自由に散策したり遊んだりできるのも魅力。遊びの幅が広く、年齢に合わせてそれぞれの楽しみ方ができます。
赤ちゃん連れに安心な設備

どんぐりbaseの地下には、おむつ替えや授乳ができる専用スペースが用意されています。

中は粉ミルク用のお湯も使えるゆったりとした空間で、赤ちゃん連れが安心して利用できる環境が整っていました。遊びの合間に落ち着いて過ごせる場所があるのは、親にとっても心強いもの。さらに、ベビーカーや車椅子は無料で貸し出しがあり、必要に応じて利用できます。台数には限りがあるため、受付で確認して利用しましょう。
冒険家植村直己の軌跡をたどるミュージアムエリア

ミュージアムでは、植村直己の冒険の軌跡がわかりやすく紹介されています。展示は子どもにも伝わりやすい工夫がされていて、「見て感じる」構成になっているのが印象的でした。展示を見ていると、過酷な環境での挑戦や現地の人との交流など、次々と新しい発見があり、大人も子どももぐいぐい引き込まれていきます。

展示の中には、植村直己の冒険を支えたエスキモー犬と同種のクマとケイの剥製もありました。エスキモー犬は、北極でそりを引いて活躍する犬で、寒さに強く、たくさん走ることができるのが特徴です。植村直己の冒険では大切な仲間として一緒に旅をしていたそうで、人と動物が力を合わせて挑戦していたことが伝わってきます。

エベレストの模型には、植村直己の登山ルートが記されており、その道のりの大変さがひと目で伝わってきます。冒険というテーマを通して、挑戦する気持ちや努力の大切さに触れられるのも、このミュージアムならではの魅力ですね。
「CAFE INUUK」でオリジナルドリンクや軽食を

施設内の「CAFE INUUK(カフェ イヌーク)」では軽食やドリンクを楽しむことができます。

大きな窓から光が差し込む明るい店内の壁には、植村直己さんの生き方に影響を受けたアーティスト・黒田征太郎さんによるイラストが飾られていて、これも見応えがあります。ちなみに、飲食物の持ち込みOKで、オーダーしなくても利用できます。

左から「にじいろクリームソーダ(巨峰)」、「バナッペ(トッピンググラノーラ)」
にじいろクリームソーダ(巨峰/650円)、バナッペ(トッピンググラノーラ/620円)、ミックスジュース(550円)などが親子連れに人気。フレンチトースト(550円)やピザ(1300円/テイクアウトは容器代+100円)もあるので、軽食やランチにも困りません。
ミュージアムショップでオリジナルグッズをおみやげに

館内のショップには、ここでしか手に入らないオリジナルグッズが並びます。まず目を引いたのが、五大陸最高峰をモチーフにしたキーホルダー(500円)。エベレストやキリマンジャロなど、それぞれの山の名前と標高がデザインされています。その隣には、植村直己とエスキモー犬をモチーフにしたイラスト入りのマグカップ(1820円)も。やさしいタッチのデザインがかわいいですね。

また、オリジナルのボールペン(530円)や缶バッジ(300円)など、普段使いしやすいアイテムもそろっています。気軽に購入できる価格帯なのもうれしいですね。
手ぶらでテントにお泊り体験「ぼうけんステイ」

「どんぐりbase」の中で、ポップアップテントを設営して宿泊できる特別な体験も用意されています。寝袋やランタン、マット、テーブル、チェアなど必要な道具がそろっているので、キャンプ初心者や小さな子ども連れでも安心してチャレンジできます。実際に館内で泊まれるという非日常感に、子どもたちも大興奮。

宿泊者は夜間に大型ネット遊具やボルダリングが使い放題になるほか、ナイトミュージアム体験など、ここでしかできない冒険体験ができるのも魅力です。昼間とはまた違った雰囲気の中で過ごす時間は、特別な思い出になりそうです。

さらに、シャワー設備も利用できるので、たっぷり遊んだあとも快適。屋外の「きゃんぷテラス」ではBBQも楽しめるほか、ミュージアムショップでレトルト食品を購入して手軽に食事を済ませることも可能です。
ほかにも、屋外に常設してあるテントに宿泊する屋外キャンプや、木にハンモックのように固定されたテントに宿泊する空中キャンプもあります。
「ぼうけんアスレチック」でワイルドに遊ぼう

「ぼうけんアスレチック」は、植村直己記念館スポーツ公園の多目的グラウンドに隣接しています。緑豊かな森の中に作られたアスレチックは26遊具(一部使用不可のものあり)。幼児から小学校低学年の子どもがいつでも無料で利用できます。

ぼうけんアスレチックまでは、ベビーカーを押して行くことができますが、アスレチック内は、落ち葉がたっぷりでフカフカなので押しにくいことも。抱っこひもがあると便利です。

赤ちゃん連れの大人は、用意されたベンチで一休みしながら元気に遊ぶ子どもたちを見守って。ピクニックシートを持参すれば、お弁当やおやつも鳥のさえずりとともに楽しめます。
遊びと学びが一体になった植村直己冒険館は、挑戦することの大切さにも触れられるのが魅力。天候に左右されにくく、親子でまる1日過ごせるのもうれしいポイント。3世代で訪れる家族もいて、世代を超えて思い思いに楽しめるスポットです。
植村直己冒険館
| 住所 | 兵庫県豊岡市日高町伊府785 Googleマップ |
|---|---|
| 料金 | 【ミュージアムエリア】大人550円、子ども330円 【どんぐりbase】大人330円、子ども550円 【共通券】大人770円、子ども770円 ※カフェ クヌークは入館無料 【宿泊】大人6600円、子ども4400円 |
| 時間 | 9~17時(入館は16時30分まで) |
| 電話 | 0796-44-1515 |
| 定休日 | 水曜(祝日は営業・翌日休み)、12月29日~1月3日 |
| 駐車場 | 66台、無料 |
| URL |
植村直己記念スポーツ公園

植村直己冒険館から橋でつながった先にある「植村直己記念スポーツ公園」には、天然芝の野球場にサッカーなどができる多目的グラウンド、人工芝のテニスコート(オムニコート🄬)があります。

本格的な野球場は、中学生や高校生の大会や練習などに利用されています。野球場の外から試合や練習風景を見ることもできるので、野球好きのファミリーはタイミングが合えば楽しい時間を過ごせるかもしれません。

天然芝で広々とした多目的グラウンド
多目的グラウンドでは、夏には大学生がスポーツ大会などを開催しているそうです。

案内表示には犬のシルエットも!
ほかにも、ジョギングコースがあったりと、ベビーカーを押しながらのんびりお散歩も楽しめそうです。
植村直己記念スポーツ公園
| 住所 | 兵庫県豊岡市日高町野829 Googleマップ |
|---|---|
| 料金 | 散策無料 ※施設利用料別途 |
| 時間 | 6時~21時30分 |
| 電話 | 0796-44-0440(8時30分~17時30分) |
| 定休日 | 水曜、12月29日~1月3日 |
| 駐車場 | 131台(内バス5台)、無料 |
| URL |
●この記事は、2026年3月の現地取材を基にしています。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

