知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
東武動物公園には、動物園も遊園地もあり、そのどちらも内容が充実しています。動物園には約120種1200頭の動物がいて、ライオン舎やホワイトタイガー舎など、オリジナリティ豊かな展示スタイルが魅力的。遊園地もほのぼの系からスリル系コースターまで勢揃いしており、両方満喫するのは1日では難しいほどです。さらに、授乳室、おむつ替え、ベビーカーなど、小さい子ども向けのサービスに力を入れているところもポイントが高いですね。
- 子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!
- 東武動物公園で育つ子どもの力
- 東武動物公園ってこんなところ!
- すぐそこにライオンが! 工夫を凝らした「ライオン舎」
- プールでの姿や食事の様子に興味津々! 「ホワイトタイガー舎」
- “生態”に“接近”して“体験”できる「ヒグマの森」
- 立体的にフンボルトペンギンを観察できる「ペンギンの大地」
- 体験と大接近がいっぱいの「ふれあい動物の森」
- 1年中ホタルが見られる貴重な「ほたリウム」
- 東武動物公園ならではの体験にトライ!
- 子連れにおすすめ! 園内の立ち寄りスポット
- 小さい子ども連れファミリーに嬉しい施設や設備
- 『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』
子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!
子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは東京周辺にたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ東京周辺にある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。
監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。
知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“
子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。
» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載!
東武動物公園で育つ子どもの力
知的好奇心が育つと、子どものどんな力が伸びるのかをチェック! 東武動物公園では、とくにどんなところが子どもの好奇心をくすぐるのか見ていきましょう。
動物の達人 佐々木隆
ささきたかし●遊園地専門家。動物園・水族館も詳しく、分野全般を得意とするライター。「るるぶKids」でも多くの動物記事を執筆している。
■コメント
ライオンやホワイトタイガー、ペンギンなど、各動物の展示方法が、すごく工夫されています。どの展示も、子どもが興味を持つようなおもしろいスタイルなので親子で楽しめますよ。
» 動物が大好き!! |希少な動物やふれあいが人気の動物にワクワク
» 動物の達人「動物園・水族館ライター 佐々木隆さん」に聞きました!動物の魅力やお仕事って?
東武動物公園ってこんなところ!
東武動物公園駅から近い入園口は東ゲート。遊園地エリアに近い場所です。動物園には西ゲートが便利
所要:4時間
おすすめの年齢:3歳~
住所 | 埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110 |
---|---|
電話 | 0480-93-1200 |
営業時間 | 9時30分~17時30分(季節により変動あり) |
定休日 | 1月の火・水曜、2月の火~木曜、6月の水曜、1月1日 |
料金 | 入園大人1800円、中学・高校生1500円、3歳~小学生800円、60歳以上1100円(要証明) |
アクセス | 東武スカイツリーライン東武動物公園駅から徒歩10分 |
駐車場 | 3000台(1日1000円) |
<施設データ>
- 子ども用トイレ:〇
- おむつ替え:〇
- 授乳室:〇
- ベビーカー利用:〇
- ベビーカー貸出:〇
- コインロッカー:〇
- 館内飲食店:〇
- 館内売店:〇
「るるぶKids」の関連記事
» 【動物園編】東武動物公園徹底攻略!エサやりや抱っこなど、ふれあい体験がいっぱい
» 【遊園地編】東武動物公園徹底攻略!小さな子どもにおすすめのアトラクションも網羅
» レッサーパンダがいるおすすめ動物園!風太くんはどうしてる?立つ習性や性格も紹介
» アルパカとふれあえる関東の牧場・動物園など11選♪ 那須と千葉が聖地
» 関東のおすすめ昆虫館5選!カブトムシや蝶、かいこやホタル、いろんな生物に会いに行こう
おすすめのアクセス方法は?
公共交通機関なら、最寄り駅は東武スカイツリーラインの東武動物公園駅。渋谷駅から半蔵門線直通急行で約80分です。駅からは徒歩10分。2月平日以外は直通バスも運行しています。駅の西口から園の東ゲートまで約5分、10~20分間隔で運転しています。
車の場合は、東北道蓮田スマートICが一番近く約7km約15分、東北道久喜ICから約10km約20分です。駐車場は、動物園エリアが近い西ゲートにあります。東ゲート近くには駐車場はないので、カーナビ検索は「東武動物公園」ではなく、西ゲートに近い「東武スーパープール」と設定しましょう。
おすすめの遊び方&過ごし方
まず、当日に実施している動物ガイドやエサやり体験などのイベントの時間をチェック。すべての参加は難しいので、無料のものはなるべく多く、有料のものは1つか2つ、という感じで優先順位をつけましょう。すると、自然と「何時頃にどこ」というプランができるので予定はたてやすいと思います。必見は、ライオンやホワイトタイガーがいる「キャットワールド」と「ペンギンの大地」「ふれあい動物の森」。あとは見られる範囲で無理をせず、遊園地もプラスアルファでお好みのアトラクションを2~3種くらい。
東武動物公園園内マップ
動物園は西ゲートから、遊園地は東ゲートから。園内を走るシャトルバス「アニマルぶーぶー」もあります(1時間に2本程度)
すぐそこにライオンが! 工夫を凝らした「ライオン舎」
ライオンが暮らすキャットワールドの「ライオン舎」は、幅約20mのガラス窓にライオンが大接近したり、強化ガラスで仕切った場所にはライオンと同じアフリカにすむミーアキャットを見ることができたり。サバンナを思わせるような工夫を凝らした空間でライオンを観察できる施設です。土・日曜、祝日には「ライオンガイド」もあります。
ライオンが大接近。その迫力に圧倒されます
立体的なライオン舎。上部にある通路からは飼育係がエサをあげたりします
●ライオンガイド
- 実施:土・日曜、祝日の14時30分~(所要時間約5分)
- 場所:キャットワールド「ライオン舎」
- 料金:入園券でOK(予約不要)
ライオンたちがお肉を食べる様子が見られます
プールでの姿や食事の様子に興味津々! 「ホワイトタイガー舎」
大きなガラス越しにホワイトタイガーの生態を観察できるのが、ライオンと同じキャットワールドにある「ホワイトタイガー舎」。大型プールで過ごすホワイトタイガーや、エサに飛びつく様子などを見られる「ホワイトタイガーガイド」は必見です。ほかに、土曜限定ですが、自分でエサをあげる「ホワイトタイガーのおやつタイム」(1組500円、15組限定)も実施しています。
観察窓から眺めていると、とても凜々しい表情を見せてくれることもあります
水中では「ネコ科の動物なんだな」と思う仕草を見せてくれます
ときには大あくびすることも…けっこう貴重なショットです
アジアの遺跡をイメージして造られた神秘的な獣舎。ホワイトタイガーは、古くから“神の化身”と信じられてきました
●ホワイトタイガーガイド
- 実施:土・日曜、祝日の14時35分~(所要時間約5分)
- 場所:キャットワールド「ホワイトタイガー舎」
- 料金:入園券でOK(予約不要)
キャットウォークから飼育員さんが与えるお肉を食べる姿を見ることができます
“生態”に“接近”して“体験”できる「ヒグマの森」
日本最大の陸上動物といわれるヒグマがすむ北海道の森林を再現している「ヒグマの森」。展示場の前面と側面のガラス窓から、ヒグマの、いきいきとした様子に大接近できます。
入口屋外にあるヒグマの像。記念撮影に最適です
キーワードは“生態・接近・体験”。至近距離で観察できます
おやつ(200円)をヒグマにあげる機械「トイベア」もあります
立体的にフンボルトペンギンを観察できる「ペンギンの大地」
フンボルトペンギンと同じ大地に立って観察できる施設。同じ目線で見たり、側面の水槽から泳ぐ姿を見ることもできます。「ペンギントーク」のほか、日曜と祝日にはエサをあげられる「ペンギンごはん」(1組500円)も実施しています。
「ペンギンの大地」の全景。ペンギンたちの暮らす空間に入り込めます
このぐらい近くにフンボルトペンギンがやってくることも
●ペンギントーク
- 実施:毎日15時30分~(所要時間約10分)
- 場所:ペンギンの大地
- 料金:入園券でOK(予約不要)
飼育係の解説とともにペンギンがエサを食べる様子を見られます
体験と大接近がいっぱいの「ふれあい動物の森」
いろいろな動物とコミュニケーションを楽しめるのが「ふれあい動物の森」。カンガルー、ワオキツネザル、ポニー、ゾウガメなどがいます。アルパカとヒツジ、ヤギにはエサをあげられるほか、「森のふれあいハウス」ではモルモットやウサギとふれあえます(要整理券)。
カンガルーがいる「カンガルーステップ」では、エミューやワラビーといったオーストラリアの動物に会えます
ワオキツネザルの“サル団子”。「ワオワオガーデン」は13~15時の時間帯に1組5名ずつの完全入替制です(無料)
アルパカのエサやり体験は15時15分~30分に1カップ300円で実施(なくなり次第終了)
●ヤギさん・ヒツジさんのおやつ
- 実施:毎日10時~15時30分(なくなり次第終了)
- 場所:ふれあい動物の森
- 料金:おやつ1カップ100円
ヤギやヒツジのエサやりは手軽に体験できます
1年中ホタルが見られる貴重な「ほたリウム」
1年中、ホタルを鑑賞できる施設。ホタル約1万匹がいる大型水槽で、ホタルが産卵する陸地と幼虫がいる水場を再現しています。
●ほたリウム
- 実施:毎日11~16時(夏季は11時30分~17時)
- 定員:1回31名まで(所要時間約20分)※入替制
- 料金:入館400円(入園料別、アトラクションパス利用可)
- 制限:未就学児は要付添
「ほたリウム」の入口。日本でも珍しい施設です
■こちらもCheck!
ほかにも動物は多数。なかでも、8種のサルがいる「モンキーワールド」や、ふるさとの動物たちが揃う「日本産動物舎」、アカゲザルがいる「サル山」、さらに、カバやアフリカゾウ、キリンといった定番の動物たちも見ることができます。
「モンキーワールド」にいるマンドリル
「猛禽類舎」にいるシロフクロウ。満面の笑顔!?
東武動物公園ならではの体験にトライ!
エサやり体験は「ふれあい動物の森」以外にも多数実施しています。加えて「アニマルパフォーマンス」や動物ガイドイベントもたくさんあるので、公式サイトの「動物イベントラインナップ」をチェック。ここでは、主なおすすめイベントを紹介します。
●ゾウさんのランチタイム
- 実施:平日は13時30分~/土・日曜、祝日は12時~と14時~
- 場所:アフリカゾウ展示場
- 料金:1組500円(先着25組)
ゾウの「アイちゃん」「キョウコちゃん」におやつをあげられます
●シカのおやつコーナー
- 実施:毎日随時(なくなり次第終了)
- 場所:シカ舎
- 料金:モナカ1個200円
「シカ舎」のシカにおやつをあげて大接近できます
●カバと親しむ
- 実施:平日は13時~/土・日曜、祝日は13時30分~(所要時間約10分)
- 場所:カバ展示場
- 料金:入園券でOK(予約不要)
カバのことがよくわかる動物ガイドです。飼育係による、生活や特徴などの話は興味深いですよ
●アニマルパフォーマンス
- 実施:毎日11時~と14時30分~(所要時間約15分)
- 場所:オットセイプール
- 定員:200名
- 料金:入園券でOK(予約不要)
オットセイやアザラシたちが飼育係と息の合ったパフォーマンスを見せてくれます。鳥たちも活躍します
子連れにおすすめ! 園内の立ち寄りスポット
動物園と同じくらいの充実度を誇る「遊園地」では、約30種のアトラクションが楽しめます。しかも、ファミリー向けが多いので子ども連れにはピッタリです。また、園内にレストランとショップも多く、全部で約10店が揃っています。
約30種のアトラクションがある遊園地
●遊園地
- 営業時間:動物園と同じ
- 料金:アトラクションパス(入園別)中学・高校生以上3300円、3歳~小学生3000円 ※入園は動物園と同じ
高さ約52mの観覧車「エマさんのチーズ風車」(600円、アトラクションパス利用可、未就学児要付添)は約12分の空の旅を楽しめます
「ハートフルランド」には「ホルンさんのファーム鉄道」(400円、アトラクションパス利用可、4歳未満要付添)など、ほのぼのアトラクションが10種以上あります
園内一の人気はスリル系「新滑空水上コースター カワセミ」(1000円、アトラクションパス利用可、身長120cm未満&6歳未満利用不可)。アップダウンや急旋回する動きは、その名のとおり“カワセミ”のよう。新感覚の快適なコースターです
園内にあるレストラン・ショップのおすすめ店
●コルネさんのパンケーキハウス
- 場所:「ハートフルランド」内
- 営業時間:開園時間の1時間後~閉園時間の30分前LO
コルネさんのスペシャルパンケーキ ホワイトタイガー1380円
「ハートフルランド」にあるパンケーキハウスはランチにおすすめです
●ふれあいショップわとと
- 場所:「ふれあい動物の森」内
- 営業時間:10~16時
ホワイトタイガーの「ロッキー」をデザインしたロッキーハンドタオル510円
「ふれあい動物の森」にあるグッズショップ。“わとと”とはスワヒリ語で“子どもたち”の意味
小さい子ども連れファミリーに嬉しい施設や設備
授乳室は園内に3カ所、トイレには男女とも各10カ所以上におむつ替えシートを設置しています。また、ベビーカーの貸出台数も50台、コインロッカーも園内に5カ所(400~600円)と充実。小さな子ども連れも安心です。
左上から時計回りに、おむつ替えシート、授乳室、貸し出すベビーカー、コインロッカー
小さい子ども向けのサービスを見ても、メインターゲットはファミリーです。子どもたちの興味をそそるような、ライオンやホワイトタイガーの展示や、体験・ふれあいなどの数の多さ、それに遊園地まで楽しめて、充実の1日を過ごせると思います。
●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。
『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』
子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全89施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」を加えた8テーマに分けて紹介しています。監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録しています。
子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。