東京・あきる野「大岳鍾乳洞」で大冒険!キャンプ場や滝までのハイキングコースも!

東京・あきる野「大岳鍾乳洞」で大冒険!キャンプ場や滝までのハイキングコースも!

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都内とは思えないほどの大自然の中にある大岳鍾乳洞[おおたけしょうにゅうどう]。アクセスや所要時間、服装などの注意点をはじめ、大冒険気分が楽しめるチャレンジングな鍾乳洞を徹底調査。周辺には系列のキャンプ場や大きな滝へと続くハイキングコースもあり、家族で遊ぶにはもってこい!

» 関東の鍾乳洞・洞窟

目次(index)

スリリングな手掘りの鍾乳洞。所要時間は?

都心から約1時間30分で行ける東京都あきる野市、大岳山の麓の標高約520mの場所にあるのが、大岳鍾乳洞です。昭和36年(1961)に田中雄嘉造・ユキ夫妻が発見、手掘りで人が見学できるように整備して開業し、東京都の天然記念物にも指定されています。見学の所要時間はだいたい20~30分。2019年に復活した幻のコース「チャレンジコース」をはじめ、かなりチャレンジング&スリリングな洞内探検で、その分お楽しみもいっぱいです。

アクセスは車がメイン。電車+バスでも行ける

大岳鍾乳洞への山道へ入るポイント(東京都/あきる野市)

圏央道のあきる野ICが車で向かう場合の最寄りのIC。埼玉方面からなら、お隣りの日の出ICからもアクセスできます。あきる野ICからの場合、都道7号(五日市街道)から都道33号、都道201号を経由して40分弱。途中、都道201号から左折して山道へ入る、写真のポイントを見落とさないように注意しましょう。

途中から未舗装道路となるので注意/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

山道へ入ると狭い道の上、途中から未舗装道路となるので注意。さらに進んで行くと……。

トンネルの先がすぐ鍾乳洞/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

このトンネルの先がすぐ鍾乳洞! まるで異空間への秘密通路のようです!

JR五日市線の終着駅・武蔵五日市駅/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

電車+バスの公共交通機関を利用する場合は、JR五日市線の終着駅・武蔵五日市駅からバスを利用。1番乗り場の上養沢行き西東京バスで、本数は1~2時間に1本です。

大岳鍾乳洞へと続く山道との分岐ポイント付近にある「大岳鍾乳洞入口バス停」/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

先ほど車でのアクセスで紹介した、大岳鍾乳洞へと続く山道との分岐ポイント付近にある「大岳鍾乳洞入口バス停」までは、武蔵五日市駅から30分弱。ただしバス停からさらに約2km、30分ほど歩く必要があるので注意しましょう。

名物おばあちゃんの意思を継ぐ洞窟!

名物おばあちゃん・田中ユキさん/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

大岳鍾乳洞といえば、夫の雄嘉造さんとともにこの鍾乳洞を発見・整備し、開業後も店番として半世紀以上にわたって鍾乳洞を守り続けてきた名物おばあちゃん・田中ユキさんが有名です。100歳の大往生で亡くなる直前まで受付に立ち、笑顔のかわいらしいおばあちゃんとして口コミで広まり、ユキさんを目当てに訪れる人も多かったといいます。今はその意志を継いだ孫夫婦を中心に、家族で大切に営んでいるそうですよ。

服装や子ども連れへの注意点は?

洞内はだいたい11~13℃前後/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

洞内はだいたい11~13℃前後。半袖でも入れないことはないですが、ゴツゴツした岩から身を守るためにも長袖長ズボンが無難。難易度高めの「チャレンジコース」をはじめ服が汚れることもあるので、着替えも用意しておくと安心です。また、サンダルやヒールは危険。大人は靴の無料貸し出しもあります。

頭を守るためのヘルメットの着用は必須/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

そして、頭を守るためのヘルメットの着用は必須。大人用はもちろん、子ども用もちゃんと用意されていますので、たとえ子どもが嫌がっても必ず着けてくださいね。

洞窟に入る前に設けられたパネル/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

洞窟に入る前に設けられたパネルのように、狭いところや天井が低いところも多数。実際にパネルで試してみて、無理そうなら諦める勇気も必要です。荷物はなるべく持たず身軽に。また、子どもをおんぶや抱っこをしての入洞もできないので注意してください。

洞内で25のポイントをクリアしよう

大岳鍾乳洞入口(東京都/あきる野市)

洞内のコースは約300mで、1~25まで順番にポイントが設けられているので、順々に進んで出口を目指します。

各ポイントに付けられたセンスあるネーミングにも注目/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

各ポイントに付けられたセンスあるネーミングにも注目! それぞれの岩の形状などから連想して、ユキおばあちゃんが名付けたものだそうですよ。設置された看板も手作り感があふれて楽しくなります。

序盤のハイライトが「ウミユリの化石」/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

序盤のハイライトが「ウミユリの化石」。

2億5000万年前に生きていた深海生物・ウミユリの化石/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

洞内の壁面に残されたエビの皮のようなしま模様が、2億5000万年前に生きていた深海生物・ウミユリの化石です。

一本橋のような難所もたくさんある/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

写真の一本橋のような、まさに地中探検を連想させる難所もたくさんあり、子どもたちに大人気です。

「奥の細道」も狭い通路を身をかがめながら進む難所/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

こちらの「奥の細道」も狭い通路を身をかがめながら進む、なかなかの難所。

階段というよりけわしい岩場を登っていくようなポイントも/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

後半に入り、階段というよりけわしい岩場を登っていくようなポイントも。滑らないように注意して!

石灰岩と雨水や地下水が長い時間をかけてつくり出した独特の光景が広がる「聖輪殿」/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

ゴールまであと少し!「聖輪殿」では、石灰岩と雨水や地下水が長い時間をかけてつくり出した、独特の光景に目を奪われます。

最後のポイントの「止水滝」/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

ついに最後のポイントの「止水滝」。大雨のときには石の間からじゃばじゃば水が出てきます。

ゴール地点/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

ついにゴール! けっこうな体力を使う分、達成感もひとしおです。大岳鍾乳洞らしいアットホームなメッセージを見て、「はい!また来ます!」

大きくなったら挑戦したい「チャレンジコース」

入口からすぐの場所にある「チャレンジコース」/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

入口からすぐの場所にあるのが、2019年に復活した幻のコース「チャレンジコース」です。60年前の開業当時は公開していたものの、当時はヘルメットの貸し出しもなく、危険があると閉鎖されていたコースを再整備。狭い通路や急階段など難所が続きますが、よりチャレンジングな大冒険が体験できます。

コースのクライマックスは小さな穴に体をねじ込んで、無事に通過できればチャレンジクリア/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

全長わずか26mながら、約5分もかけて進むコースのクライマックスは、直径60cmしかない穴「新たな扉」くぐり! 小さな穴に体をねじ込んで、無事に通過できればチャレンジクリア、通常のルートに戻れます。

鍾乳洞のすぐ近の大滝までハイキング

鍾乳洞から30分ほど歩くと流れ落ちている大滝/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

鍾乳洞から約1.2km、30分ほど歩くと流れ落ちているのが大滝です。「関東ふれあいの道」の一部にもなっている、大岳山の登山道でもあるのでハイキングにもぴったり。車を使えば5分ぐらいで滝の入口の駐車場まで行けて、そこから約7分で到着します。

自然がいっぱいの道中/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

道中は自然がいっぱいで、気軽に散策が楽しめます。ぜひ足を伸ばしてみてくださいね。

渓谷沿いにあるキャンプ場もおすすめ

清流沿いに、2カ所のオートキャンプサイトが併設されている/大岳鍾乳洞(東京都/あきる野市)

鍾乳洞から上流と下流にそれぞれ200mほどの清流沿いに、2カ所のオートキャンプサイトが併設されています。満天の星空が眺められる宿泊はもちろん、11~16時でデイキャンプも可能。鍾乳洞と同じ家族によって運営されていて、テントなどのレンタルはありませんが、薪や木炭の販売も鍾乳洞の受付で行われているので便利です。料金などの詳細も大岳鍾乳洞の公式サイトで確認できますよ。洞窟探検はもちろん川遊びやハイキング、BBQなど、大自然を存分に楽しめます!

●大岳鍾乳洞(おおたけしょうにゅうどう)

住所 東京都あきる野市養沢1587
問合先 042-596-4201
料金 大人600円、小中学生400円、幼児200円
営業時間 9~17時(季節や天候等により変更あり)
定休日 木曜(祝日の場合は営業)
URL

http://ootakecave.com/

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