丹波地域では、新種の恐竜の化石「タンバティタニス・アミキティアエ(通称「丹波竜」)」をはじめ多くの化石が見つかっており、研究者からも注目されています。こうした発見をもとに誕生した施設「丹波竜化石工房」は、2025年7月に大規模リニューアル。展示内容もスペースも拡大し、新しく「たんば恐竜博物館」として生まれ変わりました。親子で楽しみながら学べる仕掛けがいっぱいの館内を徹底レポートします!

「たんば恐竜博物館」って?所要時間は?

所要時間とおすすめの遊び方&過ごし方
館内に入ると、発掘のストーリーをわかりやすく紹介する展示があり、その先には大迫力の恐竜の全身骨格標本がドーン! 壁面には本物の化石やレプリカがずらりと並び、小学生はもちろん、未就学児でも「見て・触れて・学べる」仕掛けが充実しています。展示をすみずみまで見て回ると約40分。学習交流スペースで恐竜の本を読んだり、ショップでお土産を選んだりすれば、1時間ほど恐竜ワールドをたっぷり楽しむことができます。
アクセス方法は?
車の場合は舞鶴自動車道丹南篠山口ICから約30分、施設前に専用駐車場(無料)があります。公共交通機関の場合は、JR福知山線谷川駅から徒歩約30分、タクシーなら約5分です。
所要:1時間
おすすめの年齢:3歳~
| 住所 | 兵庫県丹波市山南町谷川1110 |
|---|---|
| 電話 | 0795-77-1887 |
| 営業時間 | 10~17時(11〜3月は〜16時) |
| 定休日 | 月曜(祝日の場合は翌平日) |
| 料金 | 300円。中学・小学生100円 |
| アクセス | 舞鶴自動車道丹南篠山口ICから県道77号経由で約18km |
| 駐車場 | 150台 |
<施設データ>
- 子ども用トイレ:✕
- おむつ替え:〇
- 授乳室:〇
- ベビーカー利用:〇
- ベビーカー貸出:✕
- コインロッカー:✕
- 館内飲食店:✕
- 館内売店:〇
- 持ち込み:✕
<主なイベント・体験プログラム>
- たんば恐竜博物館セミナー:化石レプリカ作成セミナー、化石クリーニング体験セミナーなど、土日・祝日を中心に開催。
- 恐竜復元ワークショップ:恐竜の骨格模型の製作、恐竜のフィギュアに着色など、土・日曜、祝日に開催。
※どちらも主に小学生以上対象(小3以下は保護者同伴)。事前予約制。詳細は公式サイトから。 - URL:https://www.tambaryu.com/TDFL/event/kaisai_yotei.html
壁から飛び出した丹波竜が目じるし
入口~ゾーン1:タンバティタニスの生体復元と、篠山層群の壁面

「たんば恐竜博物館」に着いて、まず目に入るのが建物の外壁から大きく飛び出した丹波竜の巨大モニュメント。まるで壁を突き破って現れたような迫力たっぷりの姿に、子どもたちは「恐竜だ!」と大はしゃぎ。

入口を入ると、ユーモラスな顔の丹波竜がお出迎え。なんだかかわいく見えてきます。正面の壁は、丹波竜が発見された地層を高さ約3mのサイズで再現しています。中が見えない分、ワクワク度が高まります。すぐ横の券売機で入場券を買って展示ゾーンに入ります。
化石クリーニングを窓越しに見学

発掘された化石をきれいにしていくクリーニング作業をガラス窓越しに見ることができます。専門スタッフが拡大鏡をのぞきながら、専用の道具を使って化石のまわりの岩石などを少しずつ取り除いていく細かい作業です。
地層や岩石のことを知ろう!
ゾーン2:丹波6地域の岩石

続くコーナーは、長い年月をかけて地層がどのようにしてできるのか、丹波竜の化石が発見された丹波地域の地形と地質などを解説。

実際に岩石に触れられる展示やクイズなど、親子で楽しめる内容です。小学校高学年くらいなら、学校の理科で習う地層や岩石の予習復習にもなるかも。
これが丹波竜「タンバティタニス」だ!
ゾーン3:篠山層群から発見された化石

全長約15メートルの丹波竜の全身骨格標本は圧巻!丹波竜の化石は、つながった状態で発見された、国内ではめずらしい大型恐竜です。竜脚類という種類に分類され、長い首が特徴的な植物食恐竜です。

丹波竜発見のはじまりは、2006年にさかのぼります。地元の2人の地学愛好家が、丹波市山南町の篠山層群で、見慣れない骨のようなものを見つけたことがきっかけでした。鑑定の結果、それが恐竜の肋骨の化石であることが判明し、周辺を詳しく調べると、尾椎(しっぽの骨)や血道弓(神経の通る部分)など複数の部位がまとまって埋まっていることもわかりました。

この発見を受けて、2007年から2012年にかけて大規模な発掘調査が行われ、化石の全体像が少しずつ明らかになっていきます。全身の骨格が連なった状態で見つかった例は国内でも珍しく、研究者たちも大きな注目を寄せました。そして6次にわたる調査と研究の結果、この恐竜がこれまでに知られていなかった新しい種類であることがわかり、2014年には新属新種として「タンバティタニス・アミキティアエ」という学名が付けられたのです。

このゾーンでは、発掘当時の化石の配置を再現したレプリカや、篠山層群から産出した化石、そして発掘調査のストーリーを解説したパネルが並び、「どうやって見つかったのか」「なぜこの化石が貴重なのか」を親子で学べます。

壮大な地球の歴史を感じる展示に、大人からも感嘆の声が聞こえてきました。
先カンブリア時代からの「生命のあゆみ」を知る
ゾーン4:恐竜をはじめとする生命の進化

生命が誕生してから恐竜時代、そして哺乳類・鳥類・人類へとつながる「生命の進化」をテーマに展示。それぞれの頭骨や骨格が紹介されています。

小さいながら存在感のあるディロング全身骨格標本。白亜紀前期、初期のティラノサウルス類は、小さな恐竜だったことがわかります。

タルボサウルス全身骨格標本は大迫力。白亜紀後期になると、ティラノサウルス類は大きな恐竜に進化します。どんな時代に、どんな種類の恐竜がいて、どのように進化したかがわかる展示は、子どもだけでなく大人も十分楽しめます。
触れて、アタマを使って遊ぼう

「たんば恐竜博物館」には、子どもが自分の手を使って学べる体験がいくつもあります。好奇心いっぱいの小学生や、なんでも触れてみたがる幼児にもぴったりです。写真は、ジュラ紀後期に生息していたカマラサウルスの頭骨を作るパズル。パーツを組み合わせながら、特徴を記載したパネルを読むと一層楽しめます。

展示の中でも特に子どもたちが喜ぶのが、本物の化石に直接触れられる体験。ここでは、カマラサウルスの脛骨(すねの骨)の実物の化石に触れることができます。硬くてひんやりした化石は石とは違う感触で、「恐竜は本当にいたんだ」ということを実感できます。本物の恐竜の化石に触れられる施設は意外と少ないため、立ち止まってじっくり楽しみたいコーナーです。
学習交流スペースでもっと恐竜を知ろう

恐竜や地質に関する図鑑や専門書から、未就学児向けの絵本まで幅広くそろった、親子でゆっくり過ごせる学習スペースです。展示で気になった恐竜や化石を調べれば知識がぐんと深まります。大人のほうがハマって、本に没頭している姿も見かけました。
恐竜グッズが並ぶミュージアムショップ

出口の手前にあるミュージアムショップには、恐竜の模型やパズルなどが並んでいます。タンバティタニスのパズルやソフトモデルといったオリジナルグッズも見逃せません。
小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備
「たんば恐竜博物館」は、小さな子ども連れでも安心して楽しめる工夫がさまざまに施されています。館内はベビーカーのまま移動できる広さがあり、展示スペースの通路もゆったりしているため、少しくらい混雑していても抱っこで無理なく見て回れます。
展示の多くが低い位置にも配置されているので、小さな子どもでも自分の目線でしっかり観察できるのもうれしいポイント。さらに、授乳室やおむつ替えスペースも整備されており、赤ちゃん連れのおでかけにも心強い環境が整っています。
恐竜の生きていた時代をリアルに感じられる展示が多く、大人にとっても知的好奇心が満たされ、親子で一緒に学べて楽しめる博物館です。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

