北海道札幌市の都市型水族館「AOAO SAPPORO」では、2024年1月15日(月)までの期間で、北海道むかわ町と連携した特別企画展「ザ・パーフェクト恐竜」を開催中。むかわ町で発掘されたカムイサウルスの全長約8メートルの全身復元骨格標本レプリカを展示するほか、化石の発見から新種として発表されるまでの経緯や、謎に包まれた生態についても解説します。
カムイサウルスってどんな恐竜?
「カムイサウルス(Kamuysaurus japonicus)」は、2019年に新属新種として発表された植物食のハドロサウルス科の恐竜で、通称「むかわ竜」と呼ばれています。全長約8メートルのうち約8割(体積)の化石が保存されており、日本産の恐竜全身骨格としては最大で最高の保存率です。カムイサウルスの発見をきっかけに、「一部の恐竜が海岸線近くに生息し独自の進化をとげた」という新しい考えが生み出された点も評価されています。
むかわ町で発見された「ザ・パーフェクト恐竜」がテーマの企画展
2003年4月に北海道むかわ町穂別で、約7200万年前(白亜紀後期)の海の地層から発見された「カムイサウルス」。国内で産出した恐竜化石の中で「全身骨格」としては最大の大きさを誇り、その状態の良さから「ザ・パーフェクト恐竜」とも呼ばれています。
特別企画展「ザ・パーフェクト恐竜」では、このカムイサウルスの全身復元骨格標本レプリカを展示するほか、化石の発見から新種として発表されるまでの経緯や、謎に包まれた「カムイサウルス」の生態についても解説。「生命のワンダー 〜みえないものがみえてくる〜」がテーマのAOAO SAPPOROで、さまざまな環境に適応し進化をしてきた生命の不思議〈ワンダー〉に触れられます。
- 展示内容:展示標本4点
カムイサウルス全身復元骨格標本(実物大レプリカ)
カムイサウルス1/5骨格標本
カムイサウルス1/5生体復元モデル
カムイサウルス 大腿骨化石(実物大レプリカ)
※会期中に展示標本を一部変更する場合があります
「発掘!化石クッキー」が期間限定で発売中
5階の「CO-WORKING」では、特別企画展の開催に合わせ、期間限定で「発掘!化石クッキー(570円)」が販売されています。北海道生まれのクラフトアイスクリームブランド「大地のアイス」が監修し、化石の発掘作業を擬似体験できる楽しいクッキーです。
特別企画展「ザ・パーフェクト恐竜」
日程 | 2024年1月15日(月)まで |
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場所 | 北海道札幌市中央区南2条西3丁目20番地 moyuk SAPPORO 4~6階 AOAO SAPPORO |
料金 | 大人(高校生以上)2000~2200円、子ども(小中学生)1000~1100円、幼児(3歳以上)200円 ※時期によって変動 |
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