国立科学博物館「大哺乳類展3－わけてつなげて大行進」徹底レポ。初公開を含む約200点の標本！子どもと行く所要時間も。

2024年3月16日（土）～6月16日（日）まで国立科学博物館（東京・上野公園）で、特別展「大哺乳類展3－わけてつなげて大行進」が開催中です。「分類（＝わける）」と「系統（＝つなぐ）」をテーマに現在、地球上に6500種以上が存在する哺乳類の進化と多様性を解説。子どもたちも楽しく学べる内容になっています。

「大哺乳類展３」とは、どんなイベント？

「大哺乳類展３」は、大好評を博した2019年の「大哺乳類展２」が、さらにスケールアップ。「1章 哺乳類とは」「2章分類と系統－わけるとつなぐ」「3章 リアル哺乳類図鑑－わけてつなげて大行進」「4章 哺乳類の分け方－過去から未来へ」の全4章の展示構成となり、500点を超える哺乳類の標本が展示されます。

「大哺乳類展3」を楽しむための所要時間は？

公式には所要時間は発表されていませんが、子どもと一緒に標本をメインに見るなら、おおよそ1時間程度。展示物の解説をじっくり読んだり、音声ガイドを利用すると、2～3時間かかるでしょう。常設展も併せて見る場合は、さらに１～2時間程度を見込むのがよさそうです。

「大哺乳類展3」の開館時間と閉館時間

「大哺乳類展3」の開館時間は9時、閉館時間は17時。土曜日のみ閉館時間が19時まで延長されます。最終入場時間は閉館30分前になので、訪れる際は気をつけてくださいね。また、毎週月曜は休館日ですが、月曜が祝日の場合は開館となります。

【見どころ１】約200点の標本が大行進

会場中央に大ステージが設置されており、国立科学博物館が誇る哺乳類の剝製標本約200点がズラリ！大行進をイメージしたユニークなレイアウトで、かつ、本展のテーマに沿って関係性の近いグループごとに哺乳類たちがまとめられていて迫力満点。子どもが喜ぶこと間違いなしです。

【見どころ2】哺乳類の不思議が学べる！

フクロモモンガは、ニホンモモンガやムササビと似た姿形ですが、実は全く別のグループ。一方、見た目も生態もまったく異なるカバとイルカは実は同じグループなんです。こうした「見た目は似ているけれど本質は違う」や「見た目は似ていないけれど本質は同じ」はなぜ起きるのか？ 分類の手がかりとなる骨格や内臓などの貴重な標本を見比べながら、哺乳類の不思議を学ぶことができます。

【見どころ３】初公開の標本たちも登場！

国内唯一の貴重なキタゾウアザラシの剝製標本をはじめ、アジアゾウの全身交連骨格、赤ちゃんクロサイ、キボシイワハイラックスの剝製標本など、「大哺乳類展3」で初めて一般公開される標本たちも必見です！分類の手がかりになった頭骨や骨盤骨、内臓も含め約30点の標本がお披露目されています。

キタゾウアザラシの剝製標本

キボシイワハイラックスの剝製標本

アジアゾウの全身交連骨格

【見どころ４】超巨大！ シロナガスクジラの心臓

国立科学博物館の目印ともされている屋外のシロナガスクジラの大模型をご存じの方も多いでしょう。今回の「大哺乳類展3」では、そのシロナガスクジラの心臓の大きさを体感できます。カナダのロイヤルオンタリオ博物館が所蔵するシロナガスクジラの心臓を、実物大レプリカにして展示。全長21～26mにもなる現在地球上で最大の動物、シロナガスクジラの心臓の圧巻の大きさを、ぜひ間近で感じてみてください！

国立科学博物館「大哺乳類展3－わけてつなげて大行進」

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。