子連れに人気!箕面大滝ハイキングの楽しみ方は?紅葉の時期が特におすすめ

子連れに人気!箕面大滝ハイキングの楽しみ方は?紅葉の時期が特におすすめ

るるぶKidsライターのアイコンるるぶKidsライター

大阪府北部に位置する「箕面公園」は、箕面の大滝で知られる名勝です。最寄りの阪急箕面駅から大滝までは片道2.8km。多少のアップダウンはありますが、急坂は少なく、舗装もされているので小さな子どもも歩きやすいハイキングコースです。滝までの道は「滝道」と呼ばれ、季節ごとに美しい自然が迎えてくれ、中でも11月下旬から12月上旬頃は、色とりどりの木の葉が渓谷を彩り、「紅葉の名所」として知られています。滝道沿いには昆虫館、飲食店、お寺などがあり、自然が生み出した美しい景色とともに楽しめます。

目次(index)

おすすめのアクセス方法は?

箕面駅/箕面公園(大阪府/箕面市)

大阪から「箕面公園」へ行くには、阪急電車が便利です。大阪梅田駅から宝塚線の急行で17分、石橋阪大前駅で箕面線に乗り換えると約6分で終点の「箕面駅」に到着します。大阪市内から30分ほどで行けるのは子ども連れにとっても便利ですね。
駅周辺や大滝の近く(箕面ドライブウェイ沿い)には有料駐車場がありますが、紅葉シーズンや休日などは満車になりやすく、また、滝道は許可車しか通行できません。滝までは徒歩になるため、公共交通機関の利用がおすすめです。

箕面の滝ハイキングの所要時間や持ち物は?

箕面駅から「箕面大滝」までの2.8kmを往復するハイキングの所要時間は約2時間。途中の箕面公園昆虫館も見学するならプラス1~2時間。紅葉が見頃を迎える11月下旬から12月上旬ごろが特に賑わいますが、春の桜、初夏の新緑、夏の蛍など、一年中楽しめます。
おすすめの子どもの年齢は2歳ごろから。箕面大滝までは、ベビーカーでも行けますが(※)、途中にやや勾配がきつい場所もあるので、抱っこ紐を併用するとスムーズです。持ち物は、歩きやすいスニーカー、軽めの防寒着、タオルがあれば十分ですが、日没が早まる11月以降は携帯ライトをバッグに入れておくと安心です。紅葉シーズンでも日中は気温が上がる日があるため、こまめな水分補給を心がけ、子どものリュックにお気に入りのおやつを入れておくと、歩くモチベーションにもつながります。ハイシーズンは多くの見物客でとても混雑します。人の流れに紛れてしまうこともあるため、迷子にならないよう、子どもから目を離さないように気をつけましょう。

※2025年11月24日の滝前店舗火災により、当面滝前約200メートル手前で通行止め。そのため、大滝へのルートは対岸の山道となり、ベビーカーは使用できません。訪れる際は箕面公園公式サイト等でご確認ください。

箕面駅についたらまず観光の窓口へ

箕面 交通・観光案内所/箕面公園(大阪府/箕面市)

箕面駅の改札を出てすぐの場所に「箕面 交通・観光案内所」があります。滝道の散策マップや、近隣グルメのリーフレットを無料でもらえるので、まずここに立ち寄るのがおすすめです。駅前にはコンビニや食べ物をテイクアウトできる店がそろっていて、出発前に飲み物や軽食などを買うことができます。とはいえ、滝道にも自動販売機や飲食を扱う店が点在しているため、買い忘れても心配ありません。さらに、駅には大型コインロッカーもあり、荷物が多い場合はここに預けておくと、より快適なハイキングになります。準備が整ったらスタートです!

箕面 交通・観光案内所

  • 住所:大阪府箕面市箕面1-1-1
  • 電話:072-723-1885
  • 営業時間:10~16時、土・日曜、祝日9~17時
  • 定休日:木曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月28日~1月4日)
    ※11月は全日9~17時で無休

伝統銘菓「もみじの天ぷら」を味わってみよう

箕面名物「もみじの天ぷら」/箕面公園(大阪府/箕面市)

滝道の入口付近には、地元の名物やお菓子を扱う土産物屋がずらりと並んでいます。その中でもひときわ目をひくのが、箕面名物の「もみじの天ぷら」です。伝承によると、1300年ほど前に、箕面の滝に映えるもみじの美しさをたたえて、その葉を揚げて訪れる人にふるまったのがはじまりだそう。塩漬けにした食用のもみじに、砂糖や小麦粉で作った衣をつけてじっくり揚げたお菓子で、カリっとした食感、ほのかな甘さが特徴です。通年販売されており、お土産として持ち帰るのはもちろん、ハイキング中の食べ歩きにもぴったりです。人が多く訪れるハイシーズンは、午後には売り切れてしまう店もあるため、早めに買っておくのがおすすめです。

滝道を歩いて箕面大滝を目指そう

箕面川に沿って続く舗装道路「滝道」/箕面公園(大阪府/箕面市)

にぎやかな土産物店が途切れると「一の橋」です。ここから本格的なハイキングが始まります。橋を渡ると、箕面川に沿って続く舗装道路「滝道」があり、川のせせらぎを聞きながら心地よく歩けます。

親子連れには川沿いルートがおすすめ/箕面公園(大阪府/箕面市)

山側にも別のルートがありますが、階段が多いため、ベビーカー利用のファミリーや小さな子どものいる親子連れには川沿いルートをおすすめします。一本道なので迷う心配もなく、自然の木立の美しさを見ながら、おしゃべりしながら「てくてく歩き」するのにぴったりです。

無料休憩スポット「梅屋敷」/箕面公園(大阪府/箕面市)

滝道を進むと見えてくるのが、無料休憩スポット「梅屋敷」です。1921年に建てられた建物で、この滝道にたくさんあった茶店の一つだったそうです。

梅屋敷内/箕面公園(大阪府/箕面市)

中に入ると素朴な網代天井が、かつての面影を残しています。屋敷内では、基本的に飲食はできませんが、水分補給をするくらいならOKです。

梅屋敷

  • 住所:大阪府箕面市箕面公園2
  • 電話:072-732-3014(箕面公園管理事務所)
  • 利用時間:10~17時
  • 定休日:12月29日~1月3日の官公庁閉館日

艶やかなチョウが飛び回る箕面公園昆虫館

箕面公園昆虫館/箕面公園(大阪府/箕面市)

さらに滝道を進むと「箕面公園昆虫館」があります。館内の展示室には、日本はもちろん世界の昆虫標本がずらりと並びます。昆虫のオブジェにふれたり、生きた昆虫を間近で観察できるコーナーもあり、小学生なら自由研究のヒントになるものがいっぱい。特に人気なのは「放蝶園」で、箕面近辺に生息するチョウから亜熱帯に生息するチョウまでが、色とりどりの姿で温室内を飛び交っています。天気の悪い日でも楽しめる屋内施設のため、ハイキング途中の休憩スポットとしてもおすすめです。

このスポットのおすすめ記事
» 箕面公園昆虫館にある充実の生態展示で、驚きと発見を体感(配信2023/5/22)

宝くじのルーツのお寺「瀧安寺」

箕面山 瀧安寺/箕面公園(大阪府/箕面市)

「箕面山 瀧安寺(みのおさん りゅうあんじ)」は、650年に役行者(えんのぎょうじゃ)が箕面寺を建立したのがはじまりとされる由緒あるお寺です。約400年前から続く辨財天秋まつり「箕面富(みのおのとみ)」が、宝くじのモデルになったことで知られており、今も毎年10月10日に開催され、当選者3名には特別なお守りが授けられます。

お寺の前の広場/箕面公園(大阪府/箕面市)

お寺の前には広場があり、ベンチが点在しているため、休憩スポットとして人気。木陰にレジャーシートを敷いて、お弁当を食べたりおやつを楽しんだりと、親子でほっとひと息つける場所です。紅葉の時期は、赤や黄色に染まった景色を愛でながらピクニックが楽しめます。

人の顔のようにも見える「唐人戻岩」

唐人戻岩/箕面公園(大阪府/箕面市)

「唐人戻岩」と呼ばれる2つの大きな岩。昔、このあたりが深く険しい山だった頃、大滝の評判を聞いてやってきた唐の貴人が、巨岩のところで恐れをなして引き返したという伝説から、この名が付いたといわれています。ここまで来たら大滝までもうひといきです。

紅葉に映える「箕面大滝」に到着!

箕面大滝/箕面公園(大阪府/箕面市)

公園のシンボルである「箕面大滝」は落差33m、幅5mのまっすぐに水が流れ落ちる直瀑(ちょくばく)です。豊富な水量が生み出す迫力と、周囲の木々が季節ごとに見せる美しい変化が魅力で、古くから人々に親しまれてきました。春は滝に新緑が映え、夏はひんやりとした空気が漂うクールスポットとして、秋には渓谷全体が赤や黄色に染まり、冬は雪化粧した静かな景色が見られる場所なんです。

滝つぼ周辺には安全柵が設置されているので、小さな子どもと一緒でも安心です。大滝周辺にはベンチやテーブルもあり、お弁当を食べたり、滝を眺めながら休憩したり、親子でのんびり過ごすことができます。

休憩・トイレスポット休憩スポットやトイレも充実!

公共トイレや休憩スポット/箕面公園(大阪府/箕面市)

滝道には、公共トイレや休憩スポット、自動販売機がいくつもあって、子ども連れでも安心して歩ける環境が整っています。梅屋敷を過ぎたところには「夫婦橋休憩所」、瀧安寺の先には「修業の古場休憩所」、箕面大滝の近くには「滝見休憩所」があり、歩き疲れた頃に休憩しやすいですね。公共トイレの数は多く、多目的トイレやおむつ替えシートのあるトイレもあります。

誰でも休憩できるベンチ/箕面公園(大阪府/箕面市)

誰でも休憩できるベンチは随所にあり、お弁当を広げているファミリーも見かけました。

おでん/箕面公園(大阪府/箕面市)

また、滝道沿いにはうどん・丼もの・おでんなど、軽食の店もいくつかあり、店内で飲食したりテイクアウトで食べ歩きも楽しめます。紅葉の季節などのハイシーズンには屋台が並ぶこともあり、行列ができる人気店も。ただし、オフシーズンや平日は休業している店も多いため、お昼時にかかる場合は食べ物を持参しておくほうがいいでしょう。

自然の美しさと都会の便利さが共存している箕面国定公園は、家族のハイキングにぴったりのスポットです。天気の良い休日に、気軽にでかけてみてはいかがでしょう。

箕面公園

住所 大阪府箕面市箕面公園1-18(管理事務所)
料金 無料
時間 24時間
電話 072-721-3014(箕面公園管理事務所/9時30分~17時)
定休日 無休(管理事務所12/19~1/3休)
https://www.mino-park.jp/article/1127/
URL

https://www.mino-park.jp/

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。