2026年4月現在、日本では26の世界遺産(文化遺産・自然遺産)が登録されています。歴史や自然が詰まったスポットは、実は子どもの知的好奇心を刺激する絶好の学びの場です!今回は夏旅にイチオシの、親子で五感を使って深く楽しめる厳選ルートをご案内。
忘れられない特別な体験を、この夏、家族みんなで楽しみませんか?

意外と知らない!「ユネスコ世界遺産・登録サイト」を深掘り
「ユネスコ世界遺産」という言葉はよく耳にしますが、そもそもどんなものかご存知ですか?まずは、世界中の宝物を未来へつなぐこの制度を詳しくご紹介♪
どうやって登録されるの?

原爆ドーム/画像:PIXTA
世界遺産とは、ユネスコ総会にて採択された「世界遺産条約」に基づき選定される、普遍的価値のある記念物や遺跡などのこと。世界遺産は世界遺産条約の締約国が何年もかけてじっくり準備して、厳しい審査をクリアして選ばれるのです。
まずは国内で候補を選び、ユネスコの暫定リストに登録。次に、その遺産の価値や、未来へ守るための計画を書いた推薦書を提出します。そして、国際的な専門家たちが本当に守る価値があるか、守っていくための仕組みが整っているかなどを厳しく調査します。
最終的に、年に1回開かれる締約国21か国から成る世界遺産委員会の話し合いで認められれば、晴れて登録決定!ただ歴史があるだけでなく、「世界中のみんなで未来へ残す約束と準備ができているか」が何よりも大切にされています。
日本で登録されている世界遺産はどこ?

入江・高砂貝塚/画像:PIXTA
現在、日本には26ヶ所もの世界遺産があります。
お寺や歴史的な建物などの『文化遺産』が21ヶ所、豊かな大自然が対象の『自然遺産』が5ヶ所あり、北は北海道から南は沖縄まで全国に広がっています。
有名な「富士山」や、真っ白で美しい「姫路城」はもちろん、樹齢何千年もの杉が自生する鹿児島県の「屋久島」もその一つ。さらに近年では、大昔の人々の暮らしが分かる「北海道・北東北の縄文遺跡群」や、手作業による金生産の歴史を伝える「佐渡島の金山」も仲間入りしました。
これらはすべて、日本の歴史や独自の文化、そして大自然を未来の子どもたちへつないでいくための大切な宝物。知れば知るほど、実際に足を運んで確かめてみたくなりますよね!
» 世界遺産をもっと知りたい人はこちら!
「るるぶ日本のユネスコ世界遺産・登録サイトをめぐる旅」
日本の世界遺産を体感できる!親子おすすめコース
ここからは、数ある世界遺産のなかから、親子でのお出かけにぴったりのスポットを厳選してご紹介!子どもの知的好奇心を刺激する、ワクワクいっぱいの見どころをナビゲートします。
北海道・北東北の縄文遺跡群(北海道、青森県、岩手県、秋田県)

三内丸山遺跡(青森県青森市)/画像:PIXTA
北海道、青森県、岩手県、秋田県の4つのエリアにまたがる、1万年以上も続いた縄文時代の遺跡群。最大の特徴は、お米などを作る「農耕」が始まる前に、人々が豊かな大自然の恵みを受けながら同じ場所に定住していたこと。これは世界的に見てもとても珍しく、当時の豊かな暮らしや、土偶などに込められた高度な精神文化を今に伝える貴重な宝物として、世界遺産に登録されました。
青森県の三内丸山遺跡は、縄文時代のムラの様子を具体的に知ることができる、日本を代表する大規模な集落の跡。シンボルとなっている巨大な「大型掘立柱建物」をはじめ、たくさんの復元された住居や高床倉庫などが立ち並び、一歩足を踏み入れればまるで縄文時代へタイムスリップしたかのようなワクワク感を味わえます。
| 住所 | 青森県青森市大字三内字丸山305 |
|---|---|
| アクセス | 【JR青森駅から】ねぶたん号(シャトル・ルートバス)で青森駅西口「②番のりば」から乗車、「三内丸山遺跡前」下車(約30分~40分) 【JR新青森駅から】ねぶたん号(シャトル・ルートバス)で新青森駅東口3番乗り場から乗車、「三内丸山遺跡前」下車(約15分) |
| 時間 | 9~17時(GW、6月1日~9月30日は9~18時) |
| 料金 | 一般500円、大学生など250円、高校生以下無料 |
| URL |

大湯環状列石(秋田県鹿角市)/画像:PIXTA
川原から運ばれたたくさんの石を組み合わせて作られた、二重の美しい円環が広がる秋田県の大湯環状列石。大昔のお祭りや儀式などが行われた特別な場所(祭祀場)と考えられており、周囲からは縄文人が使っていた様々なおまじないの道具や遺物が出土しています。
| 住所 | 秋田県鹿角市十和田大湯万座45 |
|---|---|
| アクセス | 東北自動車道 十和田ICから約15分 |
| 時間 | 4月11日~9月30日は9時~17時30分、10月1日~10月31日は9時~16時30分、11月1日~11月23日は9~16時 ※2026年度の遺跡開放時間 ※4月中旬~11月中旬以外は冬期閉鎖 |
| 料金 | 無料 |
| URL |
https://www.city.kazuno.lg.jp/kanko_bunka_sports/bunkazai/7/5610.html |

北黄金貝塚(北海道伊達市)/写真提供:JOMON ARCHIVES
北海道にある北黄金貝塚は、内浦湾を見渡す高台に広がる遺跡で、5ヶ所の貝塚や水場などの跡が見つかっています。貝塚からはハマグリなどの貝だけでなく、クジラやオットセイ、マグロやヒラメなどの骨もたくさん出土しており、当時の人々が海からの豊かな恵みをいっぱいに受けて暮らしていた様子がよく分かります。
| 住所 | 北海道伊達市北黄金町 |
|---|---|
| アクセス | JR室蘭本線黄金駅から車で約2分、道南バス「伊達駅前」「洞爺湖温泉」行き「北黄金貝塚公園前」下車(約5分) 道央自動車道室蘭ICから約10分 |
| 時間 | 9~17時 ※公開期間は4月1日~11月30日 |
| 料金 | 無料 |
| URL |
https://www.city.date.hokkaido.jp/hotnews/detail/00001560.html |
嚴島神社・原爆ドーム(広島県)

嚴島神社(広島県廿日市市)/画像:PIXTA
広島県には2つの世界遺産があり、どちらも公共交通機関で訪れやすいのが魅力です。
まずは、平安時代の美をまとう、海の上に立つ神秘的な嚴島神社。満潮時は海に浮かんで見える嚴島神社ですが、潮が引くと大鳥居の足元まで歩けます。波の圧力を逃がす「目透かし」という床の工夫など、自然の力と見事に調和した昔の人の驚きの知恵を、親子で楽しく観察しましょう。

嚴島神社(広島県廿日市市)/画像:PIXTA
本社の前方、日本三舞台のひとつである国宝「高舞台」では、今も雅な舞楽が奉納されています。奥から本殿、幣殿、拝殿、そして祓殿(はらいでん)までが一直線に並ぶ、開放的な「寝殿造」の建築美は必見です。特に、祓殿から高舞台越しに海に浮かぶ大鳥居を眺める景色は外せない絶景ポイント!親子で、歴史のロマンを肌で感じられる特別な場所です。
| 住所 | 広島県廿日市市宮島町1-1 |
|---|---|
| アクセス | 宮島桟橋から徒歩15分 山陽道廿日市ICから国道2号経由で約10分(宮島口まで) |
| 時間 | 季節により異なる |
| 料金 | 300円、高校生200円、小・中学生100円(宝物館は別途) |
| URL |

原爆ドーム(広島県広島市)/写真提供:公益財団法人広島観光コンベンションビューロー
1945年8月6日の原子爆弾による被害を今に伝え、平和を願う象徴である原爆ドーム。被爆後の姿を後世に伝えるよう保存されている原爆ドームを周囲から見学した後は、緑豊かな平和記念公園を親子でゆっくり歩いてみてください。当時のできごとに触れ、命の大切さや、未来に受け継ぎたい平和について親子で考えるきっかけになります。
| 住所 | 広島県広島市中区大手町1-10 |
|---|---|
| アクセス | 広島電鉄(路面電車)原爆ドーム前電停を下車、徒歩すぐ 山陽道広島ICから国道54号経由で約30分 |
| 時間 | 外観見学自由 |
| 料金 | 無料 |
| URL |
https://www.city.hiroshima.lg.jp/atomicbomb-peace/1036664/1021115/1015065.html |
琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)

首里城(沖縄県那覇市)/画像:PIXTA
沖縄県で世界遺産に登録されているのは、かつて沖縄を約450年間治めた「琉球王国」の独自の文化を伝える、9つの城(グスク)や聖地などの遺産群です。アジア諸国との活発な交流のなかで生まれた、日本や中国の文化が融合した国際色豊かな建物や信仰の歴史を今に伝えています。
「首里城」は、王国の政治や外交、文化の中心だった場所です。沖縄最大の木造建築である正殿は、2019年の火災で焼失してしまいましたが、2026年秋の完成を目指して復元中!日本と中国の文化が混ざり合った独自の美しさに注目です。

宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)/写真提供:宮古島市教育委員会
ユネスコ無形文化遺産である「宮古島のパーントゥ」は、宮古島の伝統行事。平良地区の島尻では、仮面をつけ、独特な臭いの泥をまとった神様の化身が村を練り歩き、人々に泥を塗りたくって災厄を払ってくれます。
| URL |
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ほかにも中城城(なかぐすくじょう)跡や今帰仁城(なきじんじょう)跡などといったグスクや、琉球王国の聖地・斎場御嶽(せーふぁーうたき)など、沖縄には当時の歴史・文化を知ることのできる見どころが満載です。
日本の世界遺産をもっとめぐりたい人には「るるぶ日本のユネスコ世界遺産・登録サイトをめぐる旅」

世界遺産をもっと詳しく知りたい親子には、ガイドブック「るるぶ日本のユネスコ世界遺産・登録サイトをめぐる旅」がおすすめ!
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ぜひ親子でチェックして、次の旅の計画を立ててみてくださいね。
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