雲にはさまざまな色や形があり、その形とできる高さで大きく10種類に分けられます。このような雲の分類の仕方を「十種雲形(じゅっしゅうんけい)」と言います。今回はその中でも中層雲の「乱層雲(らんそううん)」について詳しく解説します。

乱層雲とはどんな雲? 特徴は?

乱層雲は、空全体をどんよりと一様に覆う暗灰色でのっぺりとした雲で、立体的な形ではなく灰色の「層」になっているのが特徴です。別称として「雨雲」とも呼ばれることも。天気への影響や別称については、後程くわしく解説します。
乱層雲の特徴
●高さ
空の下層~中層(数百~6000m)のところに現れます。
●成分
水滴と氷晶が混在しており、空全体を均一に覆うような広がりを見せます。
●見た目
雲の分布にむらや特徴的な形がなく、空全体を厚く覆い、雨や雪を長時間降らせるどんよりした雲です。
●天気への影響
乱層雲が広がってくると、広範囲に渡って長時間、雨や雪を降らせます。
乱層雲はどうやってできるの?

画像提供:PIXTA
大気の状態が安定している状態から、温暖前線などの外部からの力で広い範囲に持ち上げることで発生します。温暖前線が近づいてくると、まず空の高いところに巻雲が現れ、次に巻層雲、高層雲へとだんだん雲が低く厚くなってきます。そして、前線本体が近づくと、空は完全に分厚い乱層雲に覆われて雨や雪が降り出すのです。
高層雲との違いは?
高層雲と混同されやすい乱層雲ですが、乱層雲は高層雲より低く厚く、継続的な降水をもたらす点が異なります。
乱層雲の別称は「雨雲」「雪雲」
持続的に雨や雪を降らせる雲なので、そのままの意味で「雨雲」「雪雲」と呼ばれることが多いです。
雲の種類は10種類ある!乱層雲と他の雲の違いは?
雲はできる高さやその形で大きく10種類に分けられます。それぞれの違いは、下記記事をチェック!
▼雲の種類は10種類ある!それぞれの特徴・高さ・天気との関係を解説!
こうして雲の詳細を調べてみると、昔の人が雲を見ながら、いろいろと想像して名前を付けていたのが分かりますね。家族で雲を眺めながら、それぞれ新しく名前を考えるのも楽しそうです。

