雲にはさまざまな色や形があり、その形とできる高さで大きく10種類に分けられます。このような雲の分類の仕方を「十種雲形(じゅっしゅうんけい)」と言います。今回はその中でも上層~下層にかけてできる「積乱雲(せきらんうん)」について詳しく解説します。

積乱雲とはどんな雲? 特徴は?

積乱雲とは、強い上昇気流によって鉛直方向(上空に向かって)に高く発達した巨大な雲のことで、局地的な範囲で雷や激しい雨、突風を伴います。ただ、それらの現象は、単独の積乱雲であれば30分~1時間程度の短時間しか続きません。
できかたや天気への影響については、後程くわしく解説します。
層雲の特徴
●高さ
上層から下層(高度約1万3000m~2000m以下)にかけて現れます。
●成分
雲の下部〜中部は、地上付近の暖かく湿った空気が冷やされてできた水滴や水蒸気でできています。雲の中部〜上部は、水滴と氷の粒が混ざり合った状態、最上部になると氷の結晶のみとなります。
●見た目
積乱雲の見た目は、成長段階によって大きく変化します。最初は頂上がモクモクとふくらんだカリフラワーのような状態で、次第に上空の風に流され、平らに広がってキノコの傘(かなとこ雲)のような形になります。
●天気への影響
強い雨(ゲリラ豪雨)または雪、霰や雷を伴いますが、長く降り続くことはありません。ただ、急な増水や落雷、突風の発生などで深刻な被害が出る危険があります。
積乱雲はどうやってできるの?

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積乱雲が発生するためには、「大気の状態が不安定」「暖かく湿った空気」「強い上昇気流」が必要です。この条件が揃うと、大気中に蓄えられたエネルギーが一気に解放されて雲が急速に成長します。
暖かく湿った空気が上昇すると、気圧が下がって膨張して温度が低下していきます。空気が冷やされると、水蒸気が凝結して水滴になり雲ができます。このときに発生した熱のパワーが周囲の空気に放出されます。これによって、雲の中の空気はさらに暖かくなり、周りの空気よりも一層軽くなるため、雲が鉛直方向に高く大きく成長するのです。
かなとこ雲とは?
積乱雲は、強い上昇気流でぐんぐんと上に発達しますが、「対流圏界面(たいりゅうけんかいめん)」と呼ばれる、目には見えない天井のような場所にぶつかると、水平に広がり、キノコの傘のようになっていきます。その様子が、鍛冶屋が使う道具「金床(かなとこ)」に似ていることから、「かなとこ雲」と呼ばれています。つまり、かなとこ雲とは、積乱雲がもっとも発達した状態のこと。かなとこ雲が見えるということは、積乱雲がもっとも発達した状態なので、天気には注意が必要です。
積乱雲の影響は? できると天気はどうなる?

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強い雨(ゲリラ豪雨)または雪、霰を降らせ、落雷などが発生するため、河川の急な増水や落雷・突風による停電、住宅損傷などの被害が起きる危険があります。
積乱雲が発達し頭上が暗くなってきたら、天気が急激に悪化するサインなので、頑丈な建物や車の中へ避難しましょう。また、川の近くには近づかないようにしましょう。
雲の種類は10種類ある! 積乱雲と他の雲の違いは?
雲はできる高さやその形で大きく10種類に分けられます。それぞれの違いは、下記記事をチェック!
▼雲の種類は10種類ある!それぞれの特徴・高さ・天気との関係を解説!
こうして雲の詳細を調べてみると、昔の人が雲を見ながら、いろいろと想像して名前を付けていたのが分かりますね。家族で雲を眺めながら、それぞれ新しく名前を考えるのも楽しそうです。

