大阪府堺市にある「堺市立ビッグバン」は、たくさんの遊具で遊べるのはもちろん、宇宙や惑星、昭和をモチーフにした遊べるスポットがたっぷり! ほかにも観劇ができたり手作りワークショップが体験できたりと、さまざまな楽しみ方ができます。0歳児から小学生までを中心に多くの人が訪れる同館を徹底解剖! 具体的にどんな遊びができるのか、フロアごとに詳しくご紹介していきます。
堺市立ビッグバンってこんなところ
大阪府堺市にある堺市立ビッグバンは1999年に「大阪府立大型児童館ビッグバン」として開館。フロアごとに異なるテーマで子どもたちを楽しませてくれる、南大阪エリアを代表する遊び場として親しまれてきました。
宇宙船をモチーフにしたメタリックカラーの外観は、当時館長を勤めていた漫画家の巨匠・松本零士氏のデザインをもとにつくられたもの。異世界感のある装飾や外観がわくわくすると、多くの子どもたちを虜にしてきました。
また、スロープや段差のない構造をはじめ、1階から4階までの移動は全てエレベーターで確保するなど、すべての子どもたちが遊びやすいように設計されているのも特徴です。
2021年に運営が堺市に移り、「堺市立ビッグバン」としてリニューアルしました。
【アクセス】
<大阪(梅田)から>
・Osaka Metro「梅田駅」から「なかもず駅」へ。泉北高速鉄道準急に乗り換えて「泉ケ丘駅」へ。(約50分)
・JR「大阪駅」から環状線で「新今宮駅」へ。南海高野線 準急に乗り換えて「中百舌鳥駅」へ。さらに泉北高速鉄道 準急に乗り換えて「泉ケ丘駅」へ。(約50分)
<泉ケ丘駅から>
改札を出て右に行き、案内表示にしたがって進めば「堺市立ビッグバン」へ。(約5分)
【入館料】
- 大人:1000円
- 小・中学生:800円
- 幼児(3歳以上):600円
- 3歳児未満:無料
※20名以上の団体割引、高齢者割引、障がい者割引あり。
※再入場可能。
※1階は一部無料。
1階は一部無料エリア!赤ちゃんも大満足
ではさっそく館内をご紹介していきましょう!
入ってすぐにある1階エリアは、“ビッグバンへの入り口”との意味を込めて「コスモポート」と名付けられています。
こちらは2021年6月のリニューアルオープン時に新設された無料のプレイエリア。0・1・2歳が遊べる「あかちゃん広場」と、3歳以上が入れる「えほん広場」が新たにお目見えしました。
靴を脱いで入るあかちゃん広場には、ぬいぐるみなどのおもちゃもたっぷりと用意。一方、えほん広場にはさまざまな対象年齢の絵本がずらりと並び、ゆっくり落ち着いて本が読めます。
フォトゾーンは、「簡単にトリックアートのような写真が撮れる」と大人気。ビッグバンの広報・長久さんに、どんな写真が撮れるか実践していただきました!
普通に撮るとこんな感じ。これだけでも迫力がありますが…
宇宙服から顔を出すとあら不思議! お顔がでっかくなっちゃった!
パネルの奥から顔を覗かせるだけで、ぼよ〜んと大きく表示されてとっても不思議。スマートフォンのカメラでも同じように撮れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
1階中央にあるトリックアート階段「ビッグワニタンステップ」もまた迫力満点。専用アプリをダウンロードして階段全体にかざせば、描かれた館内キャラクター“ワニタンが画面の中で動き出すAR技術を活用したフォトスポットが新登場。こちらもぜひ試してみて!
工作やおえかきで子どもの創造力を育める2階
2階からは有料スペースとなっており、さらなる楽しさが広がっています。
「スペースファクトリー」と名付けられた2階は、子どもたちの「やってみたい!」が形にできる創作スペース。思い描いた夢を、実際に手を動かしながら作り上げていきます。
ベアルの修理工房 リサイクルファクトリー
牛乳パックやペットボトル、余った箱などの廃材が集められた工房。捨ててしまうようなものでも、子どもたちの豊かな創造力で新たなおもちゃへと甦らせます。
素材となる廃材はもちろん、ペンやハサミ、輪ゴムやストローなど工作に必要な道具も自由に借りられるので手ぶらでOK。
作品例
工房内にはスタッフさんが常駐しているので、「これを作りたいけどどうしていいかわからない」ときも丁寧に教えてもらえます。もちろんママパパと一緒に作ってもOKです。
なお、こちらは予約・時間入れ替え制。追加料金は必要ありませんが、10時30分から16時20分までを6回に区切り、それぞれ50分間での体験となります。人気の体験工房とあって土・日曜、祝日にはすぐに予約が埋まってしまうので、できれば早めに訪れて希望の回を予約するようにしましょう。
ハートイピア電子動物園
こちらも子どもたちに人気のエリア。用意された紙に絵を描きコンピューターに読み込ませると、画面の中に自分の描いた絵が出現! 自由に動かしながら遊べます。クリエイターになったような気分で子どもたちも大興奮。「もっと描いてみたい!」とリピートを希望する子が続出です。
あかちゃん広場・えほん広場
あかちゃん広場は0・1・2歳専用
広々空間で読書できるえほん広場
2階にも小さな子がゆったり座って遊べる「あかちゃん広場」や、年齢制限なしで読書が楽しめる「えほん広場」があります。「あかちゃん広場」は1階同様クッションフロアでおもちゃもあり、ハイハイしたりママパパと一緒に遊んだりと、自分のペースで過ごせます。
3階では大型ワニを模した遊具、幼児コーナーも
3階は「惑星ハートイピア」という架空の星を再現した「アストロキャンプ」と名付けられたフロア。クリエイティブを楽しむ2階の雰囲気とは打って変わって、巨大な動物の模型や大きな木をモチーフにした体を動かすことがメインの遊び場があり、ちょっとした異世界感があります。
マチカネワニの大型遊具
歯の一本一本は取り外しが可能
このフロアでひと際目立っているのが、大昔、大阪湾に生息していたという“マチカネワニ”の形をした大型遊具。大きな口を開け、今にも子どもたちを飲み込みそうな雰囲気!
マチカネワニの体内に潜入!
口からおなかの中に入れば、そこは内臓をモチーフにした遊び場になっています。ロープが吊り下がっていたり洞窟のような窪みがあったりと、子どもたちの冒険心をくすぐります。
マチカネワニの骨格
巨大ワニの骨格も遊び場に!
マチカネワニの骨格をモチーフにした岩山。下顎の奥に滑り台、あばら骨あたりにうんてい、顔の真正面にトランポリンなど多彩な遊具が隠れています。
岩山を登ったり骨につかまったり岩山の中を探検したりと、さまざまな楽しみ方ができますよ。
幼児コーナー・木育コーナー
巨大なマメの木をシンボル遊具にした幼児コーナー、木育コーナー。野菜の形をした柔らかな素材のクッションや、木でできたやさしい感触のおもちゃを置いています。ここには未就学児のみが入れるので、小さな子どもたちだけで安心して遊べることでしょう。
遊びと発見が満載の4階。巨大ジャングルジムが人気
続いて4階の「おもちゃスペースシップ」。近未来をイメージしたエリアや昭和30年代の大阪を再現したエリア、科学的な実験が楽しめるエリアなどに分かれ、場所ごとにさまざまな種類の遊びが用意されています。
昭和30年代の街並み
大人が「わ〜!」と興奮しちゃいます
高度成長期の昭和30年代。当時の街並みを忠実に再現した実物大ジオラマのエリアです。民家や商家の中に入ることもでき、まるでタイムスリップしたかのよう。
「たこ焼きはいかがですか〜?」
けん玉や輪投げなど昔のおもちゃをあちこちに設置
置いてあるおもちゃや小道具は自由に触って遊べます。お店屋さんごっこをしたり、コマやけん玉など昔のおもちゃの遊び方をママやパパに教えてもらったり。今の子どもたちには珍しいおもちゃばかりなので、想像力も育めそうです。
からくりサーカス
からくりサーカスは、ハンドルを回したり自転車を漕いだりすることで運動エネルギーがボールへと伝わり、レールを駆け抜けていく様が見られる大型からくり遊具。不思議な動きに子どもたちもくぎ付けです!
エクスプロラトリアムコーナー
大きなシャボン玉を「ふ〜!」
空気砲を可視化
目の錯覚を利用した絵の展示も
不思議な遊びが揃う「エクスプロラトリアムコーナー」。身近な科学現象や原理を遊びの中で体験できます。
遊具の塔
4階の渡り廊下からアクセスできる「遊具の塔」はビッグバンでいちばんの人気スポット。4階 から8階、全長53mの高さを贅沢に使ったタワー型の巨大ジャングルジムです。
遊具の塔の案内図
潜って登って上を目指せ!
女の子たちもすいすい登っていきます
8階は休憩スペースに。大きな窓から大阪や天気が良ければ神戸までの景色が望めます!
カラフルなジャングルジムをどんどん攻略していく子どもたち。「早く早く!」「うわー難しそう!」など、楽しそうな声がたくさん聞こえてきました。特に年齢制限などはないので、子どもの体力に合わせて挑戦したいところ。取材時には未就学児の子も元気よくトライしていました。保護者はエレベーターを使って一気に8階へ上がることも可能です。もちろん、子どもたちと一緒に挑戦もできますよ。
土・日、祝日に開催のワークショップもチェック
土・日曜、祝日に行われるワークショップも同館の魅力のひとつ。工作を楽しむワークショップと、演劇などを楽しむ劇場ワークショップの2種類を開催しています。ワークショップの内容は、ビッグバン公式サイトの「開館情報カレンダー」でチェック!
この日はオリジナル絵本作りのワークショップが開催されていました
パパと一緒に一生懸命作成中♪
名前を書いたり似顔絵を描いたり、保護者と一緒にオリジナル絵本を丁寧に仕上げていきます。一生懸命仕上げれば、すてきな思い出に!
影絵劇「花さき山」
こちらは1階にある子ども劇場を使って行われる劇場ワークショップの様子。この日は劇団を招いて、本格的な影絵劇が上演されていました。ほかにも、人形劇が上演されたり、演じる体験ができるワークショップがあったりと、多彩なプログラムをラインナップ。ワークショップによっては有料のものもあるので、チケットカウンターで随時確認してくださいね。
弁当持込OKのランチスペースや授乳室
1階の休憩室
3階の休憩室
3階のテラス
ランチスペースは1階に1カ所、3階に2カ所の合計3カ所。1階の休憩室には自動販売機も設置され、アイスクリームやお菓子、インスタントヌードルの販売もあります。3階の休憩室は、窓が大きく美しい眺めも堪能。それぞれお弁当の持ち込みOKです。
3階に広めの授乳室を設置
授乳室内部
1階入り口脇などにベビーカー置き場あり
2階に設置された授乳室は、途中までは男女の入室が可能。ベビーベッドやお湯の出る設備も用意され、安心して赤ちゃんのお世話ができます。また、各階のトイレにも子ども用トイレやベビーベッドの設置があります。
屋外の遊び場「ちょっとバン」で自然と触れ合おう
冒険遊び場 ちょっとバン
「自然の中でいろんなイベントを企画しています!」とスタッフさん
ビッグバンのすぐ裏手にある遊び場「ちょっとバン」は、気軽に自然と触れ合える場所。空き地のある公園を中心に、森や池もすぐ近くにあって、多彩なイベントも開催しています。木のざわめきや葉っぱのみずみずしさを身近に感じられる「ちょっとバン」もぜひ活用してみて。利用料は無料、開場日は原則、水・土・日曜、祝日となっています。
創造、学び、遊びと、子どもたちが存分に楽しめる要素がぎゅっと詰まった「堺市立ビッグバン」。お絵描きしたり工作したり体を動かしてアクティブに遊んだりと、子どもによっても楽しみ方はさまざまです。ぜひたっぷりと堪能してくださいね!
●新型コロナウイルス感染症予防対策として
スタッフの就業前検温・健康管理チェックの徹底、全館空調による換気、利用人数の制限、館内の定期的な消毒作業が行われています。ご利用の際にはマスクの着用、手指の消毒、来館時の検温・体調管理確認に協力しましょう。
■堺市立ビッグバン
住所 | 大阪府堺市南区茶山台1-9-1 |
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問合先 | 072-294-0999 |
開館時間 | 10時〜17時(入園は16時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)、年末年始、1月下旬、9月上旬 ※春休み、5月、夏休み、10月は月曜日の開館 |
入館料 | 大人1000円、小中学生800円、幼児(3歳以上)600円、3歳未満無料 |
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