JTBトラベルメンバーログインメンテナンスのお知らせ

にほんの歴史の達人「歴史作家 河合敦さん」に聞きました!歴史の魅力やお仕事って?

川崎市立日本民家園(神奈川県)
画像:川崎市立日本民家園

るるぶKidsライターのアイコンるるぶKidsライター

歴史を知ることは、今を知ること。今わたしたちが安全に暮らせるための知恵や社会のルールは、長い歴史を経て培われたものだとわかると、現代の科学技術や未来の社会にも視野が広がる一歩となります。また、歴史をさかのぼる楽しさを知ると、忍者やお城、豪華な着物を召したお姫様や勇ましい戦国武将など、子どもの知的好奇心をくすぐるものとの出合いも豊富です。旅行で神社仏閣などを訪れた際も、興味が広がるでしょう。
そんな歴史というテーマを通して、歴史作家など幅広い活動をしている河合敦さんに、にほんの歴史の魅力やお仕事のことなどを教えてもらいました!

» 知的好奇心がすくすく育つ学びスポット TOP

目次(index)

にほんの歴史について聞いたのは、河合敦さん!

河合敦さん

日本史をわかりやすく紹介した作品にファンが多い、歴史作家として活躍する河合敦さんに教えてもらいました。るるぶKidsだけに語ってくれたご自身のエピソードは、子育ての参考にもなるはずです!

河合 敦さん
小学生の頃から歴史に興味をもち、高校の地歴科の教師を経て歴史作家としてデビュー。27年間の教師の経験を生かし、日本史を多彩な視点から読み解いた作品にファンが多い。現在は多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師を務め、講演会やテレビでも活躍する。『お姫様は「幕末・明治」をどう生きたのか』(扶桑社)、『関所で読みとく日本史』(河出書房新社)など著書多数。

ズバリ!歴史の魅力を教えて!

昭和のくらし博物館(東京都/大田区)

画像:昭和のくらし博物館

歴史をたどると、同じようなことが何度も起きていることがわかります。だから歴史を学べば、自分の生活をよりよくしていくことができると思うんです。歴史とは過去を学ぶことですが、現在や将来に役立てることもできるのが魅力ですね。

歴史を好きになったきっかけは?

坂本龍馬像

中学生のときに放映されていたテレビドラマ『3年B組金八先生』が大好きだったのですが、金八先生役の武田鉄矢さんが坂本龍馬が好きと聞いて、高校生になって司馬遼太郎さんの『龍馬がゆく』を読み感動しました。それで大学で龍馬を研究しようと思ったのが、歴史を好きになったきっかけです。

子どものころはどんな子でしたか?

やんちゃでしたね。いつも野山で走り回っている元気な子どもでした。小学5年生のときに、裏の畑で遊んでいたら4000年ほど前の縄文土器のかけらを見つけたんです。それから縄文土器を集めるようになったのですが、今の仕事の原体験といえるかもしれないです。

歴史の仕事でおもしろいと感じるのは?

歴史の本を書くときは、研究書や資料を読むのですが、知られていないことがたくさん出てきます。例えば江戸時代に自転車やライターを作っていた人がいたのですが全然知られていない。そういう新しい発見に出合えたときは、この仕事はおもしろいなと感じます。

歴史の仕事で大変なことは?

締切はきついですが、それ以外に大変なことはないです。全部楽しい。ただ「これはおもしろい!」という歴史の逸話を見つけて、史料でウラをとろうというときに、まったく史料が見つからない……なんていうことがあると、すべてが無駄になるのでがっかりしますね。

歴史の達人になるために頑張ったことは?

歴史の本は昔の資料(史料)をもとに書くので、古文書の文字が読めるように頑張りました。書いた人のクセがあるので、なかにはぐにゃぐにゃしたまったく読めない文字もあります。そういうものでも、だんだん読めるようになると、楽しくなってくるんですよ。

お気に入りの歴史スポットは?

貨幣博物館(東京都/中央区)

私が好きなのは貨幣博物館。古い貨幣から現代の紙幣まで展示されていて、お金のすべてがわかります。土の中から発掘された、お金がパンパンに入った壺が展示されているのもおもしろい。豊臣秀吉が作った大きな金貨、天正大判のレプリカを実際に持てるのも夢がある!

子どもに紹介したいおすすめの時代は?

やはり英雄が活躍する戦国時代や幕末が、わかりやすいのでよいと思います。入口は本でも漫画でもゲームでも演劇でもなんでもいいんです。まずはふれてみることが大切です。おもしろいと思ったら、そこから深く調べたり、時代を広げたりしてみましょう。自分の父母や祖父母など、知っている人が生きた時代も興味をもちやすいのでおすすめです。

歴史の達人を目指す子どもたちへメッセージ

まずは学校の歴史クラブや歴史愛好会に入るといいですね。地域で開催している歴史のイベントや体験学習会に参加するのもいいでしょう。このとき、なるべく歴史の現場を見ることを意識してください。桜田門を見てみるとか安土城に上ってみるとか、実際に行ってみると新しい発見があって楽しいですよ。

そのほかのテーマの達人によるQ&Aにも注目!

にほんの歴史のほかにも、いろいろなテーマごとにその道の“達人”に話を聞きました。紹介スポットへのコメントに加え、そのテーマ自体の魅力や仕事について、達人たちが子どもの頃のエピソードなどのQ&Aを今後公開していきます。将来何になりたいかについて考え始める時期の子どもたちに伝えたい内容が満載なので、こちらもお楽しみに!

■各テーマの達人

恐竜くん【恐竜】恐竜くん|恐竜専門サイエンスコミュニケーター、イラストレーター

佐々木隆さん【動物】佐々木隆さん|遊園地専門家

堀川ランプさん【昆虫】堀川ランプさん|昆虫芸人、イラストレーター

黒田有彩さん 【宇宙】黒田有彩さん|宇宙タレント

田代浩一さん 【乗り物】田代浩一さん|JTB時刻表編集長

浦島茂世さん 【アート】浦島茂世さん|美術ライター

広松由希子さん 【絵本・アニメ】広松由希子さん|絵本作家、評論家

» 【恐竜が大好き!!】
» 【昆虫が大好き!!】
» 【動物が大好き!!】
» 【鉄道が大好き!!】
» 【宇宙が大好き!!】

『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』

るるぶKids こどもの知的好奇心が”すくすく”育つ学びスポット 東京周辺

子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全89施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」を加えた8テーマに分けて紹介しています。監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録しています。
子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。

≫ この本の詳細・購入はコチラ(Amazon)