子どもと楽しめるおすすめ鍾乳洞は?洞窟探検家・吉田勝次さん厳選!服装&準備も

子どもと楽しめるおすすめ鍾乳洞は?洞窟探検家・吉田勝次さん厳選!服装&準備も
©️吉田勝次

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「洞窟」は、子どもの好奇心をくすぐる体験スポットとして絶好の場所!洞窟のなかでも、安心して子どもと一緒に楽しめる鍾乳洞は、日本全国にたくさんあります。持ち物や服装、日本三大鍾乳洞や、子どもにおすすめの鍾乳洞を、洞窟探検家の吉田勝次さんに教えてもらいました!

吉田勝次さんの記事
» 洞窟探検家に聞く!洞窟・鍾乳洞の楽しみ方は?鍾乳洞のでき方や鍾乳石の種類も解説

目次(index)

吉田勝次さん監修:吉田勝次さん
洞窟探検家。20代後半から洞窟探検(ケイビング)にのめり込み、未踏の洞窟を探し求めて国内外で入った洞窟は1000以上に。洞窟探検を仕事とし、魅力を伝えるため、ケイビングガイドやテレビ撮影のガイドサポート、洞窟に関する学術調査などの活動を行っている。探索洞窟ガイドなどを行う「地球探検社」、洞窟探検プロガイドチームCiaO!」主宰。

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1.洞窟探検の服装、持ちもの・準備は?

洞窟探検の服装、持ちもの・準備は?

©️吉田勝次

日本の洞窟は、北海道から沖縄まで、内部の気温は10℃~26℃ぐらいです。夏はどこでも外気温が30℃前後はあるので、洞窟内のほうが気温が低くなります。長時間、ゆっくり観察・探検するために、羽織れる防寒着を一枚持参すると快適だと思います。

観光地の鍾乳洞では、普段着で普通の靴で入れる場所が多いです。冒険コースやツアーがあるところでは、ヘルメット・ライト・長靴などの装備レンタルの用意もあります。冬場は閉鎖しているところが多いので、事前に、公式サイトなどで営業日や持ち物を必ず確認しましょう。

鍾乳洞はその光景を見るだけで感動する場所ではありますが、予備知識があればさらに知的好奇心を刺激してくれるでしょう。そのため引率者の知識の有無はとても大切。鍾乳洞内にも説明書きはありますが、少しでも事前に知識を入れておくと、子どもに説明もしやすくなりますよ

» 洞窟探検家に聞く!洞窟・鍾乳洞の楽しみ方は?鍾乳洞のでき方や鍾乳石の種類も解説

2.一度は行きたい日本の三大鍾乳洞

日本には、自然が作り出した鍾乳洞がたくさんあります。そのなかでも、現在、日本一規模が大きいと言われるのが、山口県にある「秋芳洞」です。そのほか、人気の高い岩手県の龍泉洞、高知県の龍河洞と合わせて、日本の三大鍾乳洞と呼ばれています。

秋芳洞(山口県/美祢市)

あきよしどう

秋芳洞の名勝のひとつ!百枚皿

地下水が石灰分沈積させてできた黄金柱は、高さ15m幅4m!

秋芳洞は山口県の秋吉台という日本有数のカルスト台地(石灰岩などが雨水や地下水によって浸食されてできた台地)にある日本の代表的な洞窟。秋吉台は石灰岩の台地上の山々が連なっていて、流れている川はなく特異な地形になっています。秋芳洞は、内部の空間が広く、鍾乳石の規模も大きく太いです。石柱や広い面積にリムストーンプール(百枚皿)が広がり、奥には地下河川があります。

住所 山口県美祢市秋芳町秋吉3449-1
TEL 0837-62-0305/秋吉台観光交流センター
時間 8時30分~最終受付17時30分(12~2月は~最終受付16時30分)
休み 無休
料金 入洞大人1300円、中学生1050円、小学生700円
URL

https://akiyoshidai-park.com/spot/akiyoshi-do.html

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龍泉洞(岩手県/下閉伊郡岩泉町)

りゅうせんどう

洞内の鍾乳石が月の世界を思わせることから名付けられた月宮殿

地層から湧き出た地下水がたまってできた第一地底湖

岩手県の山岳カルストの内部にある巨大な洞窟。洞内に棲むコウモリとともに国の天然記念物に指定されています。洞窟内の見所は深い地底湖。見つかっている地底湖は8つあり、そのうち3つが公開されています。透明度もかなり高く、現在も、潜水調査によって深度を更新中。水深は100m近くあるようです。

住所 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1-1
TEL 0194-22-2566/龍泉洞事務所
時間 (2022年7月15日まで)9〜16時30分、(2022年7月16日から)8時30分〜17時
休み 無休(大雨による増水等で休業する場合あり)
料金 入洞大人1100円(龍泉新洞科学館と共通)
URL

http://www.iwate-ryusendo.jp/

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龍河洞(高知県/香美市)

りゅうがどう

一度は見てみたい!弥生土器「神の壺」

ナビゲータと一緒に探検できる冒険コースもあり!

龍河洞は高知県の山の中にある鍾乳洞。石灰岩の規模は小さいですが、見事な洞窟が広がっています。特に素晴らしい見所は鍾乳石に取り込まれて固まった「神の壺」と呼ばれる弥生土器。太古の昔、この洞窟にどんな状況で持ち込まれて来たのか…とても興味深く、土器を見ていると時間を忘れてしまうでしょう。

住所 高知県香美市土佐山田町逆川1424
TEL 0887-53-2144/龍河洞保存会
時間 8時30分~17時(12~2月は~16時30分)
休み 無休
料金 入洞大人1200円
URL

https://ryugadou.or.jp/

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3.吉田さんのおすすめ鍾乳洞4

子どもと一緒に楽しめる鍾乳洞を上げてみました。いずれも観光用に整備されているので、行きやすく入洞しやすいです。周囲にキャンプ場や遊園地、温泉などの娯楽施設があるところも多いので、おじいちゃんおばあちゃんから子どもまで楽しめますよ。

入水鍾乳洞(福島県/田村市)

いりみずしょうにゅうどう

大きなかぼちゃ岩!

洞窟内に反響する音が不思議な音楽洞

体験型洞窟で、冷たい水流につかりすき間をくぐりながら奥へ進む探検コースが3種類あり、子どもに人気です。子ども用のヘルメット、膝パットもレンタルできます。

住所 福島県田村市滝根町菅谷字大六89-3
TEL 0247-78-3393
時間 8時30分~17時(10月下旬~3月上旬は~16時30分。詳しくは公式サイトを要確認)
休み 不定休(悪天候時や冬期に休業あり。詳しくは公式サイトを要確認)
料金 Aコース大人600円、小人(小・中学生)500円。Bコース大人800円、小人(小・中学生)600円。Cコース1組大人(高校生以上)5名まで6000円(要予約)
URL

https://www.irimizu.com/

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あぶくま洞(福島県/田村市)

あぶくまどう

いろいろな形の鍾乳石が観察できる

探検コースで最初に楽しめる「洗心の池」

大理石(結晶質石灰岩)が雨水によって溶食、浸食されてできた全長600mほどの鍾乳洞。洞窟の内部は白い鍾乳石と岩盤自体が大理石なのでとてもきれいです。一般コースと探検コースがあり。

住所 福島県田村市滝根町菅谷東釜山1
TEL 0247-78-2125
時間 8時30分~17時(冬期は~16時30分)
休み 無休
料金 入洞大人(高校生以上)1200円、中学生800円、小学生600円(探検コースは別途200円)
URL

https://abukumado.com/abukuma_top

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竜ヶ岩洞(静岡県/浜松市北区)

りゅうがしどう

地底の滝としては最大級の「黄金の大滝」

コウモリのふれあいお食事ショーもあり

コウモリのふれあいお食事ショーもあり

1981年から約2年半の難工事を経て開口された鍾乳洞(私はここを拠点にしていた探検チームと共に洞窟探検を開始しました)。洞窟内にある落差30mの「黄金の大滝」は見事です。

住所 静岡県浜松市北区引佐町田畑193
TEL 053-543-0108
時間 9~17時
休み 無休
料金 洞窟見学大人1000円、小中学生600円
URL

https://www.doukutu.co.jp/

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稲積水中鍾乳洞(大分県/豊後大野市)

いなづみすいちゅうしょうにゅうどう

スノーケリング体験は予約制。道具は一式レンタルできる

神秘的な水中鍾乳洞を、濡れずに歩いて探検できる。

鍾乳洞が形成される約30万年前に阿蘇山の噴火で川が堰き止められて地下水面が上昇し、洞窟が水没。日本ではめずらしい水中鍾乳洞です。スノーケリング体験もできます。

住所 大分県豊後大野市三重町
TEL 0974-26-2468
時間 9~17時
休み 無休
料金 大人1300円、中・高・大学生 1000円、4歳~小学生700円
URL

https://www.inazumi.com/

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4.行ってみよう!全国の洞窟・鍾乳洞スポット

るるぶKidsでは、エリアごとにおすすめの洞窟・鍾乳洞を紹介しています。子どもと気軽に楽しめる、観光用に整備されたスポットがいっぱい。まずは近くのスポットからチェックしてみましょう。

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