いつもより時間のある夏休みは、親子で九州の鉄道めぐりがおすすめ!九州の鉄道会社は全部で16社局。個性豊かで、子どもとの鉄旅を彩るワクワクな車両や路線が勢ぞろい。海や山の絶景を眺めながら旅すれば、思い出もたくさん作れそうです♪中でもこの夏乗ってほしい5社を紹介します。
JR九州
西九州新幹線に乗ってみよう!
正式な社名は九州旅客鉄道。2022年に開業した西九州新幹線(武雄温泉駅~長崎駅)や「ふたつ星4047」といった観光列車など、魅力的な列車が満載!また、8月28日には災害により不通だった日田彦山線にBRTひこぼしラインが開業予定です。
100円で乗れる「こどもぼうけんきっぷ」
小学6年生以下のこどもならJR九州の普通・快速列車が100円で1日乗り放題となる「こどもぼうけんきっぷ」が発売されます。ぼうけんきっぷを使って楽しめるスタンプラリーの開催も予定されているので、親子の鉄旅にもぴったり!
公式サイトでは、自由研究のヒントになりそうなおでかけスポットも掲載されています。
- 使用期間:2023年7月21日(金)~8月31日(木) ※購入は前日まで
- 料金:100円
- 有効期間:1日
- 対象:小学6年生以下の子ども
南阿蘇鉄道
7月15日に全線運転再開!
2016年に発生した熊本地震で不通になっていた立野駅~中松駅間が復旧し、2023年7月15日、7年ぶりに全線運転再開。運転再開後は朝の時間帯にJR豊肥本線肥後大津駅まで乗り入れ、最新型気動車のMT-4000形もデビュー予定と話題の鉄道です。
週末を中心に運行されるトロッコ列車「ゆうすげ号」で、迫力ある渓谷や阿蘇カルデラなどを阿蘇の自然にぜひふれてみてください。ローカル線の魅力あふれるレトロな駅舎もポイントで、長陽駅・立野駅など一部の駅では、週末になると駅舎内でカフェが営業するそうですよ。
島原鉄道
海辺のホームを訪ねて
諫早駅から島原港駅まで海岸線に沿って走り、有明海をはじめとする絶景が大人気の私鉄です。ハイライトは「日本一海に近い駅」ともいわれる大三東(おおみさき)駅。待合室のカプセルトイで黄色いハンカチを購入し、自由にメッセージを書いて飾ることができます。
諫早駅は西九州新幹線停車駅なので、組み合わせれば効率よく乗れそうです♪
門司港レトロ観光線
潮風を浴びながらトロッコ列車の旅
愛称は「北九州銀行レトロライン」。門司港の貨物線を転用した観光鉄道で、平成筑豊鉄道が運営しています。
土・日曜、祝日と8月1日~27日にトロッコ列車「潮風号」が運行。九州鉄道記念館駅~関門海峡めかり駅間は、片道10分ほどの短い区間ですが、迫力ある関門海峡と関門橋が見えたり、トンネルに入ると天井に関門海峡の生きものが浮かび上がったりと、楽しみがいっぱいです。
長崎電気軌道
平和の大切さを伝える
長崎市内を走る路面電車。グラバー園、長崎新地中華街など、観光をめぐる足としても親しまれています。明治生まれの電車から最新のバリアフリーに対応した車両まで72両の多彩な電車があり、水戸岡鋭治氏がデザインした「みなと」号も走ります。
1945年8月9日の原爆投下で市内は壊滅的な被害を受けましたが、路面電車は3カ月で運転を再開したという歴史があります。原爆資料館電停から徒歩5分の「長崎原爆資料館」を路面電車で訪ねれば、親子で平和の尊さを学ぶ機会になりそうです。
『JTB時刻表』8月号(7月20日(木)発売)では全16社を紹介
巻頭カラーでは、この記事で紹介しきれなかった全16社をフォトライターの栗原景さんがすべて紹介!魅力をたっぷりお届けします。九州の鉄旅にお得なきっぷ情報も。
また、特集ページでは全国各地の花火大会や夏祭り開催に伴う臨時列車を掲載。全国の書店、ネット書店でぜひお買い求めください。