リニューアルオープンに向けて工事が進行中の「須磨海浜水族園」ですが、三角屋根がシンボルの本館は営業中!迫力の波の大水槽、サメやエイもいるタッチングプール、かわいいカピバラ、ペンギン、アザラシが間近にいる屋上展望広場など、子連れでじっくり楽しんでみては。ランチには売店の軽食やお弁当の持ち込みがおすすめ。シャチが目玉となるリニューアルオープン後の予定もちょっぴりご紹介します。
リニューアルはいつ?本館のみ営業中の料金は?
1957年の開園以来、「スマスイ」の愛称で親子3代に渡って愛されてきた「須磨海浜水族園」は、2024年3月末にリニューアルオープンを予定しています。
2021年2月末で、イルカライブ館やラッコ館、さかなライブ劇場、遊園地など本館以外は営業を終了し、工事が始まりました。現在営業しているのは、三角屋根がシンボルの本館のみ。2023年5月まで営業し、以降はリニューアルオープンまですべて閉園となります。それまでの間は、本館にいる生きものたちとのふれあいをゆっくりじっくり楽しんじゃいましょう。
2021年3月1日からの本館の入園料は、大人(18歳以上):700円、中人(15~17歳):400円、小人(小・中学生):300円、幼児:無料。年間パスポートは各1800円、1200円、700円です。周辺の公園なども順次工事が始まるので、利用の際には事前にご確認ください。
最寄り駅は、JR須磨海浜公園駅。JR大阪駅から約40分です。駅を降りたら南へ徒歩約5分。歩いていると建物が見えてきます。
車の場合は専用駐車場がないので、隣接する須磨海浜公園駐車場の利用が便利です。
「波の大水槽」がメイン!本館1・2階の見どころ
エントランス正面にある巨大な「波の大水槽」
1階にある「波の大水槽」は1200トンもの水量がある巨大な水槽で、人工波が打ち寄せています。迫力のある泳ぎっぷりを見せるサメや悠々と泳ぐエイ、流れるように進んでいくアジの群れなど、さまざまな魚の姿を見ることができます。
大きなサメは大迫力!
スーと横切っていくサメなど、小さな子どもの目の高さでもたくさんの魚が行きかっています。子どもたちは歓声を上げながら、水槽から離れようとせずに見入っていますよ。
上から見る「波の大水槽」は海のよう
2階に上がれば上部からも見ることができます。外からの光でキラキラと輝く水面と岩場に打ち寄せる波、そして元気に泳ぐ魚の姿、正面からとは違った楽しみ方ができます。
サンゴ礁水槽には、きれいな色をした熱帯の魚がたくさん
1階に戻って「海の生きものエリア」には、サンゴ礁水槽、夜と昼の水槽、生きざま水槽などが続き、楽しい発見がいっぱいです。すべての生きものは発生進化や行動など5つのメインテーマに基づいた展示がされていて、各水槽の解説パネルにイラストが表示されています。
水槽上部に表示されている解説がユニーク
ミノカサゴの水槽に書かれている「きれいな花には棘がある」。魚なのにどういうこと?と続きを読むと、「ミノカサゴはひらひらと美しい姿で泳いでいますが、実は鋭いトゲを持っています」という説明があり、納得! 隣のハオコゼには「毒の棘なら鬼に金棒」。ユニークな解説を参考にしながら子どもたちに説明してあげると、それぞれの特徴がわかってより楽しめますね。
淡水の生きものエリア
また、以前は世界のさかな館に展示されていた淡水魚のロングノーズガーなどは、2階の淡水の生きものエリアで見ることができます。
1977生まれの愛称「じい」は、スマスイの生き物の中で最長寿
ロングノーズガーは1967年にアメリカの水族館からスマスイにやってきました。世界初の水槽繁殖で約200匹生まれたうちの1匹が今も元気で、ロングノーズガーの世界最長記録を更新しています。
生きものとのふれあいも楽しめる3階「屋上展望広場」
かわいい2頭のカピバラ
正面のボード「カピバラの秘密」を読んでからカピバラを見るととってもよくわかるよ
3階から屋外に出て、屋上展望広場「水辺のふれあい遊園」へ。ここでは生きものたちを間近に見たりふれたりして楽しめますよ。
ただいま「ローラ」はお昼寝中!
ユニークな姿がかわいいカピバラ。「ローラ」と「マーク」の2頭のカピバラがいます。
※カピバラの水槽前の足湯は休止中です。
ドクターフィッシュ体験
みんな下を向いて何してるの?
子どもたちでにぎわうコーナーが「ガラ・ルファにタッチ」。水の中にそっと手を入れると、ドクターフィッシュの別名を持つ、角質を食べる小さな魚ガラ・ルファが近寄ってきてドキドキ!
ペンギンたちに癒されて
どんな姿もかわいらしいペンギンたち
今から30年以上も前の1988年、初めてマゼランペンギンがスマスイにやってきました。当初12羽だったのが、今では50羽を超えています。これまではペンギン館にいましたが屋上展望広場の「ペンギン広場」に引っ越してきました。じっとしていてもかわいらしいペンギンは、見ているだけで癒されますね。
気持ちよさそうに泳ぐペンギン
水の中を覗き込み、飛び込んで泳ぐペンギン。手が届きそうなところで泳いでいるペンギンを子どもたちは夢中になって見ています。
ペンギンたちに名札があるの?
ペンギンをよく見ると、右の翼にブレスレットのようなものが付いています。これは、ペンギンの名札のようなもの。両親や生まれ年の色のビーズが付けられているので、カラフルなビーズを見ると親子関係や生まれた年がわかり、それが名前の役割を果たしています。
タッチングプールにはサメも!
水の中に手を入れて、ヒトデにさわれます!
ヒトデって、どんな感触なのかな?
タッチングプールでは、いろいろな海の生きものに触れることができます。ヒトデは水の中でやさしくさわりましょう。水から出すと息ができなくなってしまうので気を付けて。
笑っている顔のように見えるホシエイ
水しぶきを上げて元気よく泳いでいます!
なんと、エイやサメにもさわれるんです。笑っている顔のように見えるユーモラスなエイですが、バシャバシャと水しぶきを上げながら、元気よく飛び上がるように泳いでいます。
サメにさわるのは、ちょっとドキドキ
スーッと静かに泳いでくるドチザメ。背中をやさしくさわりましょう。口やしっぽをさわったり、持ち上げたりしないように注意しましょう。
ウミガメやアザラシも間近に
アザラシと目が合った?
ウミガメやアザラシも近くで見ることができます。ウミガメの餌やり体験も要チェック(1日40カプセル限定、1カプセル100円)。
ランチには軽食や持ち込みのお弁当を
3階の屋上展望広場「水辺のふれあい遊園」に出る手前に、売店「うみがめのお店」があります。
「うみがめのお店」では、ホットドッグやフライドチキンなどの軽食やドリンクを販売しています。売店前のテーブル席を利用して食べることもできますよ。
店内で焼いているうみがめのメロンパンは、お土産にも人気です。プレーン220円、チョコチップ250円
屋上展望広場にテーブルと椅子が用意されているので、お弁当を持参してこちらで食べてもOK。屋根があるので、雨の日でも安心です。
お土産にはオリジナルグッズもおすすめ
2階にあるミュージアムショップ「コーラル」
お土産ショッピングは、2階のミュージアムショップ「コーラル」で。ぬいぐるみやお菓子、文房具など、スマスイの思い出にゲットしたいものがたくさん並んでいます。
スマスイオリジナルグッズも必見です。なかでも三角屋根の本館が描かれたオリジナルキャンパストート(1530円)が大人気。本館も2年後には工事が始まるので、レアなお土産になりそうですね。
リニューアル後の目玉はシャチの展示!
3階のスマスイミュージアムには模型やボードが設置されていて、リニューアルのスケジュールなど、いろいろな情報を発信しています。
新しい水族館は、オルカスタディアム、イルカスタディアム、アクアライブの3棟で構成されます。イルカたちとの再会や、シャチに会えるのが楽しみですね。また、現在のスマスイで飼育してきた生物の一部を「須磨コレクション」に展示し、無料で開放される予定です。
壁一面に展示されているスマスイの歴史年表は、スマスイの過去から現在がわかる貴重な資料なので、こちらもお見逃しなく。
3階アーカイブコレクション
同じく3階にはスマスイの歴史を知ることができるアーカイブコレクションがあり、こちらも必見です。
1957年に須磨水族館として開館し1987年のリニューアルで須磨海浜水族園となってさらに30数年。家族みんなの思い出がつまったスマスイのリニューアル後に期待しながら、本館の生きものたちとのふれあいを楽しみたいですね。
●新型コロナウイルス感染症予防対策として
店内では、換気やスタッフのマスク着用、ソーシャルディスタンス等に配慮しています。来場の際は、マスクの着用、手指の消毒、体温測定、「兵庫県のコロナ追跡システム」への登録に協力しましょう。
神戸市立須磨海浜水族園
問合先 | 078-731-7301 |
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住所 | 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5 |
料金 | 大人(18歳以上)700円、中人(15~17歳)400円、小人(小・中学生)300円 |
営業時間 | 9~17時(入園は閉園の1時間前まで) |
定休日 | 水曜(3~11月は無休)、年末年始は営業、別途工事休園日あり |
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