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初めての子どもの海釣りはサビキ釣りがおすすめ! 場所選び、道具、成功のコツなど

海釣り体験

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釣りは、自然と生き物に触れることができ、親子のコミュニケーションとしてもおすすめのレジャー。ザリガニ釣りや釣り堀などでの魚釣りを体験したら、ぜひ海釣りにもチャレンジしてみませんか? 初心者の親子が海釣りを楽しむには? 海釣りならではのポイントやコツ、マナーなどについて、千葉県市原市にある「オリジナルメーカー海づり公園」の渡邊さんに教えてもらいました。

オリジナルメーカー海づり公園 渡邊純代さん監修:オリジナルメーカー海づり公園 渡邊純代さん
千葉県市原市にあるオリジナルメーカー海づり公園は、養老川の河口近くに建設された桟橋スタイルの釣り公園。釣り道具の販売やレンタル、トイレ、食堂が完備され、釣り場には監視員も常駐。初心者や家族連れでも安心して釣りが楽しめます。
オリジナルメーカー海づり公園HP

目次(index)

1. 海釣りデビューは何歳から? 魚の種類や道具も知ろう

「自分で釣り竿を持ちたい!」 と頑張る4歳。親は後ろからフォローを。

「自分で釣り竿を持ちたい!」 と頑張る4歳。親は後ろからフォローを。

初めての海釣り。年齢、釣れる魚の種類、道具などの基本的なことをまず教えてもらいました。

海釣りは何歳からOK?

釣り竿の持ち方から丁寧にレクチャーしてくれます

―― 何歳ぐらいから、海釣りを楽しめますか?

渡邊:4歳ぐらいから親子で一緒にできます。レンタル竿は小さな子には少し長めなので、ママパパが助けてあげてください。一度やってみて楽しめたら、次からはマイ竿を持参するお子さんも多いですね。今は子どもに人気のキャラクターが描かれた竿や、100円ショップなどでも子ども用の竿が売られているんですよ。最初のうちは大げさなものではなく、手頃なもので十分です。」

―― 一人で釣り竿を持てるようになるのは?

渡邊:「小学生ぐらいになると、一人で十分持てます。親御さんも初心者の場合は、インストラクターや監視員など教えてくれる人がいる場所を選ぶのがおすすめです。釣り竿の持ち方、針への注意、エサや仕掛けのつけかた、リールの巻き方など、ひととおり教えてあげれば、お子さんはどんどんチャレンジしていきますよ。」

海で釣れる魚の種類は?

―― 釣り堀では金魚やコイ、フナなどがおなじみですが、海釣りではどんな魚が釣れるのでしょうか?

渡邊:「初心者におすすめのサビキ釣りという方法では、夏の時期は、コノシロ・アジ・イワシ・サッパ・サバ・スズキの小さいサイズであるセイゴなど。また、季節を変え、投げづり仕掛けや、胴突(どうつき)という仕掛けをつかえば、カレイなども釣れます。」

海釣り体験は、「食育」に最適!

―― 海釣りならではの楽しさは、どんなところですか?

渡邊:「釣り堀との大きな違いは、食べられる魚が釣れることです。スーパーの切り身でしか見たことがない魚を、実際に釣ってみると、ウロコがキラキラしていてきれいだったり、生きの良さを感じたりできます。水族館で泳いでいる魚を見るのとはまた違う感動がありますよ。また、自分で釣った魚を調理して食べることで、以前は魚が嫌いだったお子さんが食べられるようになるケースも。小さなイワシはお子さんでも手開きでさばくことができますし、命をいただくことの意味を知るいいきっかけにもなりますよ。

海釣りに必要な道具、持ちものは?

オリジナルメーカー海づり公園の竿レンタルは、バケツもセット

オリジナルメーカー海づり公園の竿レンタルは、バケツもセット

―― 道具といえば釣り竿ですが、竿(ロッド)、リール、糸(ライン)それぞれに多数の種類があり、初心者には第一の難関です。

渡邊:「最初からすべてを揃えるのは大変ですし、どんな魚をどんな場所で釣りたいかによって、道具の種類も異なります。釣り竿以外には、仕掛けやエサ、バケツ、魚を持ち帰る場合のクーラーボックス、ライフジャケットが必要です。はじめはぜひレンタルを利用してみてください。」

オリジナルメーカー海づり公園では、釣り竿・バケツ・ライフジャケットのレンタルがあります。仕掛けやエサは敷地内の売店で入手可能。

折りたたみ椅子

渡邊:折りたたみ椅子もあると便利です。日傘・パラソル・テント・タープ等はNG。雨天の場合もレインコートを着用し、傘は使わないのが施設のルールです。他の釣り場でも、使用される際は他の方のご迷惑にならないお心遣いをしましょう」

<海釣りに必要なおもな道具>

  • 釣り竿、仕掛け、エサ
  • バケツ
  • クーラーボックス
  • ライフジャケット
  • アウトドア用の折りたたみ椅子
  • 熱中症&紫外線対策(帽子、飲み物など)

2. 初めての海釣り、場所選びのポイント

オリジナルメーカー海づり公園は、岸と平行に300mの釣り桟橋が。

オリジナルメーカー海づり公園は、岸と平行に300mの釣り桟橋が。

海釣りの場所は、大きくは、船で海に出て釣りをする「沖釣り」、防波堤や桟橋から釣りをする「堤防釣り」があります。
今はYouTubeなどでたくさんの参考動画を閲覧できますが、見よう見まねでいきなり海へ出かけても、そこはやはり自然相手のもの、同じように釣果があがるとは限りません。

初心者親子の海釣りデビューには、釣りを楽しめるように管理がされた「海釣り施設」がおすすめです。今回訪れたオリジナルメーカー海づり公園は、まさに初心者親子で連日賑わう人気スポット。その特徴は3つあります。

<初めての海釣り 場所選びの3つのポイント>

  • 足場が安定している
  • 道具のレンタルがある
  • インストラクターや監視員など教えてくれる人が常駐

さらに駐車場やトイレ、売店が完備されていることも、子ども連れには安心です。

また、初体験を無理なく楽しいものにするのには、「教えてくれる人がいる」というのも重要ポイント。初心者向けの海釣りツアーや体験教室などに参加するのもいいでしょう。

3.サビキ釣りにチャレンジ!

初めての海釣りにおすすめの「サビキ釣り」に、8歳と4歳の兄妹がチャレンジしました。

道具、仕掛け、エサを調達

釣り竿、バケツ、ライフジャケットのレンタル

釣り竿、バケツ、ライフジャケットをレンタルします。竿はあらかじめリールとライン(糸)がセット済み。

敷地内の売店で購入できるサビキ釣りの仕掛けとエサ

サビキ釣りの仕掛けとエサは、敷地内の売店で購入できました。

サビキ釣りの手順

サビキ釣りのイメージイラスト

サビキは、エサに似た小さな疑似バリ(=サビキバリ)を連ねた仕掛けのこと。サビキの上(または下)にエサを入れる容器がついています。釣り竿を海にたらしたら、上下に振ってエサを拡散し、寄ってきた魚たちをサビキに食いつかせる釣り方です。

初心者には言葉で説明されてもピンときませんが…実際にやってみたら簡単!

仕掛けを釣り竿につける様子

仕掛けを釣り竿につけます。

仕掛けについている容器にエサを入れる様子

仕掛けについている容器にエサを入れます。

ラインとリールの使い方を教わる様子

海に釣り糸を投入!ラインとリールの使い方を教わります。

サビキ釣りの様子

重りが海底に着いたら、リールを巻いて糸をピンとはり、釣り竿を上下にトントンと振ってエサを水中に拡散。アタリ(魚が仕掛けに食いついて、竿に反応がくること)がくるまで少し待ち、またトントンと振って少し待つ。この繰り返しです。容器のエサがなくなったら、追加しましょう。慣れてきたら、竿の動かし方やスピードなど変えていきます。

小さな子でも釣れるコツ

サビキ釣りの様子

サビキ釣りは、小学生ぐらいの子は一度教えてもらえば一人でどんどんできるようになります。
小さな幼児の場合も、竿を上下に振ったり、容器にエサを入れたりなどは自らやっていました。針に手が触れないよう、釣り竿の扱いはママパパが注意をはらってあげましょう。

―― ずばり、サビキ釣りのコツを渡邊さんにお聞きすると…

渡邊:「魚たちは群れで回遊をします。回遊している深さを知るのには、重りが底についてから、リールを何巻したか数えておくといいでしょう。小さなお子さんは親御さんが数えてあげてください。竿の先にアタリがきたら、そこが魚がいる深さ。そこに狙いを定めていくと、繰り返しどんどん釣れますよ。そして何より、出来るだけカゴの中のエサは切らさないようにしてくださいね。」

アジが釣れた様子

こちらは別の日に釣れたアジ! エサのカゴが空になっているのがわかります。

サビキ釣りで釣れる魚は?

堤防や桟橋周りに集まるのはアジ、イワシ、サバ、コノシロ、サッパなど。その場で海に返してももちろんよいですが、食べられる魚はクーラーボックスに入れて持ち帰り、ぜひ家で調理をして食べるのがおすすめです。

イワシは、包丁を使わずに手開きでさばくことができるので、親子で一緒にできます。「いわしの手開き」でネット検索するとやり方が調べられます。

イワシの天ぷらが揚がりました!自分で釣った魚のおいしさは格別。海釣りがより楽しい経験になります。

4.海釣りのマナー

海釣りの様子

―― 最後に、海釣りのマナーを教えてもらいました。

渡邊:「釣り公園はもちろんのこと、防波堤も公共の場。そこは漁師さんの仕事場でもあるので、好き勝手にふるまうのはマナー違反!あいさつや声かけのない方、釣り場の片付けが不十分なビギナーが増えていることが最近問題になっています。マナーさえ守れば、釣り人はやさしい人がとても多いので、潮や魚の生きた情報を教えてくれることもあります。ぜひ釣り場でのコミュニケーションを大切にして、親子の楽しい時間にしてください。」

<必ず守ろう!海釣りのマナー>

  • 立ち入り禁止場所には絶対に入らない
    漁師さんの網があったり、滑りやすかったり、「立ち入り禁止」の場所には必ず理由があります。
  • 大きな声で騒がない
    釣りは自然相手のもの。大きな音に魚はとても敏感です。
  • 人の竿をまたがない、竿は寝かせて置かない
    踏んで壊してしまうことがないよう、人の竿はまたがない&また自分の竿は地面に寝かせて置かずに立てかけるようにしましょう。少し角度をつけて頂くだけでも違います。
  • 割り込まない
    釣り座(釣りをする位置)は3mぐらいのスペースが必要です。割り込んで入らないようにしましょう。となりに入るときは「ここ、あいてますか?」などとひと声をかけて。
  • あいさつ、声かけを大切に
    経験者からみればビギナーは一目瞭然。となりの人と糸が絡まってしまった時などは勝手にひっぱらずに、必ず声をかけて対処しましょう。
  • ゴミは必ず持ち帰る
    海を汚すことは自分たちの食生活にも関わること。海をきれいにすることを心がけ、自分のゴミでなくても持ち帰りましょう。

5.ここもおすすめ!海釣りスポット

るるぶKidsでは、ほかにもおすすめの海釣りスポットをご紹介しています。お家からのアクセスに便利な場所を選んで、ぜひお子さんと海釣りデビューしてみてくださいね!

» 手ぶらOK、親子で初心者釣り教室!熱海港海釣り施設は自然体験と食育にピッタリ
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釣り堀やザリガニ釣りなど、手軽な釣りも!

まずは釣り堀での釣りや、ザリガニ釣りから始めてみるのもおすすめです。

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