クリスマスカードを子どもと手作りして、大切な人に送ってみませんか?小さな赤ちゃんでも参加できるフィンガースタンプやシールを使ったアイデアから、幼児・小学生でも簡単にできちゃうポップアップカード、スノードームカードの作り方まで、たっぷりご紹介します。親子のワークショップなどで活躍中のとみこはん先生と一緒に、5歳&6歳の子どもたちが実際に手作りしてみました。子どもたちの自由な発想で、世界にたったひとつのカードづくりをぜひ楽しんでみて!
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- 1.クリスマスカードは、いつまでに出す?
- └ クリスマスカードは季節の挨拶状
- └ いつまでに送ればいい?
- └ クリスマス飾りとしてカードを飾る習慣も
- 2.手形&フィンガーペイントでサンタやクリスマスツリー
- └ 基本の道具 専用絵の具も!
- └ 赤ちゃん・幼児におすすめの手形の取り方
- └ クリスマスはやっぱり雪!白い絵の具はテッパン
- └ 見立てあそびで、世界にひとつのクリスマスカードに!
- 3.オリジナルスタンプでクリスマスカード作り
- └ 基本の道具 スポンジシートで簡単!
- └ 大きな三角に切ってアクリル台に貼るだけで…
- └ プレゼントに靴下…小物はペットボトルキャップを台に
- 4.飛び出す仕掛けが楽しい!ポップアップカード
- └ 立体的なクリスマスツリーのカード
- └ スクエア型のポップアップカード
- 5.キラキラの雪がおしゃれ!スノードームカード
- └ スノードームカードの作り方
- └ アイデア次第!スノードームカード作品
教えてくれた人:とみこはん
消しゴム版画家・イラストレーターとして、書籍・雑誌・広告・Web等あらゆるメディアで活躍。人物・食べ物・旅などをテーマにした温かみのある作品は、親子そろってのファンも多い。子どもも楽しめるワークショップを国内外で開催し、ものづくりの楽しさを伝えている。オアシズ・光浦靖子さん率いる「ブッス!手芸部」部員。
Instagram:とみこはん◆食べて旅する消しゴムはんこ
1.クリスマスカードは、いつまでに出す?
クリスマスカードは季節の挨拶状
クリスマスカードは、クリスマスをお祝いする時期に送る季節の挨拶状です。日本では新年の年賀状が主流ですが、欧米では、年賀状よりもクリスマスカードを送り合う習慣があります。
年賀状は、家族写真などで子どもの成長や近況を伝えあうことが多いので、クリスマスカードは手作り工作の一点モノを送ると、喜ばれそうですね!
いつまでに送ればいい?
街がクリスマスムードに彩られる12月中旬〜クリスマス直前に届くのを目処にするのがよいでしょう。
アメリカやカナダの場合は、11月第四木曜日のサンクスギビングデイから長いホリデーシーズンに入るので、このホリデーシーズン中にカードを送りあう習慣があります。
クリスマス飾りとしてカードを飾る習慣も
欧米では、もらったクリスマスカードを、部屋のクリスマス飾りとして飾る習慣があります。子どもと「どんなカードを手作りしようか」と考える際には、「飾ってもらえるもの」ということも念頭におくと、より楽しいアイデアがわいてきそうですね。
2.手形&フィンガーペイントでサンタやクリスマスツリー
まずは、小さな赤ちゃんでも楽しめる、手形やフィンガーペイントのクリスマスカード作りをご紹介!乳幼児期の指先を使うあそびは、脳の発育発達にとても良い影響があると言われています。指や手に色がつく楽しさや、絵の具や水、紙の感触を味わうことは、五感を存分に刺激する経験にもなりますよ。
基本の道具 専用絵具も!
<必要な道具>
- 色紙または画用紙
折紙より少し厚手の大きめの色紙がおすすめ。赤ちゃんや幼児は、小さなスペースではうまくできないことが多いので、大きめの紙に自由に描いてから、カードサイズにカットする方がよいでしょう。 - 水彩絵の具またはフィンガーペイント専用絵の具
やわらかい水彩絵の具は、色が広げやすく、塗りやすいのが特徴です。100均などで売っているフィンガーペイント専用の絵の具をポンポンと押しても、絵の具とは違った風合いが楽しめます。 - パレット
パレットは大きなものでなくてOK!100均に売っている使い捨てパレットやディップカップを使うのも◎。 - バケツ
子どもでも指先が届くよう、あまい深さのないものがおすすめです。
赤ちゃん・幼児におすすめの手形の取り方
水彩絵の具を指先にとり、パレットに少量の水をつけて伸ばしから、手のひらに塗ります。フィンガーペイント用の絵の具は、パレットを使わずに、直接手のひらに伸ばせます。小さな子は大人が塗ってあげてください。5歳ぐらいになると、自分ひとりでもチャレンジできます。
手のひら全体に絵の具がついたら、好きな色の紙にペタ!手のひらを紙にまんべんなく押しつけて、5秒ぐらい数えましょう。「いち、に、さん、し、ご!」子どもと声を揃えて一緒に数えるのも工作の楽しみのひとつですね。
「手を洗わずに、そのまま色を足してみるとどうなるかな?」ととみこはん先生からの提案。「ぜんぶちがう色にしてみたい!」と、指ごとに色を変えてみました。
色とりどりの鮮やかな手形ができあがりました!「きれいに押そうと思わなくて大丈夫!あとでカードに仕立てた時に、かすれも独特の味わいになりますよ」(とみこはん先生)。さあ、ここからどんなクリスマスカードが仕上がるのかな?
クリスマスはやっぱり雪!白い絵の具はテッパン
お次はフィンガーペイント。濃い色の色紙に、白い絵の具をつけた指でポンポンと押したら、雪が降ってきました!「同じ指で押しても、全部違う形になるよ!」「指をかえたら、大きさがかわったよ!」と子どもたちは大発見。押す力や角度の違いを楽しみながら、きれいな雪景色ができました。
できた手形やフィンガーペイントを使って、いよいよクリスマスカードに仕上げていきます。
見立てあそびで、世界にひとつのクリスマスカードに!
「紙をまわして、いろんな角度から見てみよう。何に見えるかな?」とみこはん先生の一言で、見立てあそびがはじまりました。手のひらを逆さにしたら、サンタのおひげに見えたようです!帽子やお顔を指で描き足して、かわいいサンタさんができました。
手形を横から見てみたら、「指の形が鳥の羽みたい!」。親指部分に顔とくちばしを描いて、スワン誕生!
手形をいろいろな色のライトで彩り、土台を描いたらクリスマスツリーに!子どもたちの自由な発想は、大人の想像以上です。
一言メッセージをつけて、クリスマスカードが完成です!
手形やフィンガーペイントはどれひとつとして同じ形がなく、そこに自由な見立てあそびを加えることで、世界にたったひとつのクリスマスカードができあがります。
「少しよれてしまった手形もトナカイに変身できちゃうのが、手形やフィンガーペイントならではの楽しみ!雪の大きさが不統一なところも、むしろ本物の雪のような躍動感がありますね」(とみこはん先生)
3.オリジナルスタンプでクリスマスカード作り
次は、オリジナルのスタンプを作って、クリスマスカードを作ってみましょう。
「スタンプの良さは、好きな数だけポンポンと気軽に押せること。そして、重ねて押せるのもスタンプならではの楽しさです」(とみこはん先生)。
まずは、びっくりするほど簡単にできるオリジナルスタンプの作り方をご紹介しましょう。
基本の道具 スポンジシートで簡単!
<基本の道具>
- 100均のスポンジシート
とてもやわらかな素材で、好きな大きさに切って使えるスポンジシート。ダイソーで売っている「EVAスポンジシート」などがおすすめです。 - アクリルスタンプ台
これも100均で購入できます。シール、スタンプ、工作などのコーナーに置かれていることが多いようです。手のひらサイズのものを選ぶと子どもでも使いやすいですね。 - ペットボトルキャップ
小さなハンコは、アクリルスタンプ台がなくても、ペットボトルキャップで作れます。プラスチック製のフタなどもおすすめ。 - スタンプインク
スタンプには欠かせないスタンプインク。最近では100均でも色とりどりのインクが購入可能です。
大きな三角に切ってアクリル台に貼るだけで…
まず、スポンジシートをハサミで三角に切ります。
アクリルスタンプ台に、カットしたスポンジシートを両面テープ(はがせるタイプがおすすめ)で貼って、インクをつけます。インクを手に持って、上からポンポンと押しましょう。これでもうスタンプは完成です!
色紙を置き、アクリル台を手に持って、インクがついた面を下にして押します。アクリルは透明なので、押す場所が見えるのがGOOD!
少し位置を下にずらして三回重ねて押したら、あっという間にクリスマスツリーが完成!ひとつのスタンプを重ねても、少し大きさをかえたスタンプを重ねてもいいでしょう。
100均の丸シールで飾ったら、ぐっとクリスマスの雰囲気に!
たくさんのクリスマスツリーのカードができました!
プレゼントに靴下…小物はペットボトルキャップを台に
子どもでも簡単にカットすることができるスポンジシートなら、いろいろなスタンプが作れます。好きな形でスタンプを作ってみましょう!ペットボトルキャップは、小さなスタンプを作るのにおすすめです。
クマの目鼻など、スタンプで白く出したいところは、えんぴつで少し強めに書くだけでOK 。筆圧でくぼみができます。やわらかなスポンジシートならでは!の手軽さです。
同じスタンプを3つ並べて押しただけでこのかわいらしさ!「スタンプの傾きやインクのかすれ具合が、自ずといい風合いを出してくれますね」(とみこはん先生)
余白に一言手書きでメッセージをそえれば、クリスマスカードの完成です。
4.飛び出す仕掛けが楽しい!ポップアップカード
上記のフィンガーペイントやオリジナルスタンプを使えば、ポップアップカードもより楽しく飾ることができます。立体的なツリー型とスクエア型のポップアップカードを作ってみました。
立体的なクリスマスツリーのカード
- 紙を半分に折ります
- 黒い線をハサミでカットします
- オレンジの折り線で、折り目を先につけてから、紙を開いて、表側にツリーが飛び出すようにおります。
- 外側に少し大きい色紙を重ねて、完成。飛び出した部分から、重ねた色紙の色が見えてかわいいです。
フィンガーペイントやオリジナルスタンプで、彩りました!
スクエア型のポップアップカード
次に、スクエア型のポップアップの作り方です。手順はツリー型と同じ。カットする線がまっすぐなので、子どもでも切りやすいですね。カードは横に使っても縦に使っても良し!アイデア次第でいろいろな応用ができそうです。④のしずく型の紙には、サンタさんの顔を描きましょう。
ポップアップ部分をレンガの煙突に見立てて、サンタさんをのぞかせてみました。どんなプレゼントを持ってきてくれるのかな? クリスマスへのわくわく感が高まりますね!
5.キラキラの雪がおしゃれ!スノードームカード
キラキラと雪が舞い散るスノードーム風のクリスマスカードも、手作りできちゃいます。
スノードームカードの作り方
- ハガキサイズぐらいの紙(A)と、それを二つ折りではさめるサイズの紙(B)を用意します。
- (A)と(B)を、丸くくり抜きます。ハガキサイズなら、セロテープ(大巻)の芯の内側を鉛筆でなぞると簡単です。(B)は、(A)の円より、ほんの少し大きめの円にして、丸くくり抜きます。スノードームの窓になる部分です。
- 100均で売っている透明の袋(OPP袋)を、(A)のくり抜いた円の上にテープで貼り付けます。
袋の開き口を下にします。 - ツリーやサンタなど大きめのモチーフを1つ、動かないように袋の下の方にテープで固定しておくとスノードームらしくなります。
- 袋の開き口から、スノードームに入れたいもの(星やクリスマスツリーのモチーフ、イラスト、ビーズやスパンコールなど)を入れてて、袋の口をテープで止めます。
- (A)を裏返し、(B)の左面に貼り付ければ完成です!スノードームのイメージを出すために、シルバーの折り紙で台座をつけてみました。
アイデア次第!スノードームカード作品
(B)を少し大きい円でくり抜くことで、閉じたときに(A)の色紙の色がのぞいてかわいいですね。
サンタさんや動物のイラストは、扉と中の表情が違う工夫が!アイデア次第で、いろいろなスノードーム風のオリジナルカードが作れそうですね。
「親子やおともだちを一緒に作ることで、子どもの発想もぐんぐんと広がり、面白いアイデアが次々生まれてきます。子どもならではの自由な色合わせや描画は、楽しさが溢れていますね!」(とみこはん先生)。手作りのクリスマスカードは、その楽しさやワクワク感が、受け取る相手にもきっと存分に届くことでしょう。
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