ホントに泊まれる!?運河に浮かぶ小舟や醤油蔵など「異種業界ホテル」おすすめ6選

ブティックホテルやユニークなコンセプトホテル、それに民泊も加わって、日本の宿泊シーンは多種多様。そこに最近は異種業界も参入しています。こんなところに泊まれるの!?と驚きがいっぱいのおすすめ6軒をご紹介します。

この記事は、2022年3月発売『一度は泊まりたい　超ユニークHOTEL』から抜粋して作成しています。一般的なホテルでは得られない驚きや非日常感が味わえる、日本全国のユニークホテルを厳選して紹介しています。ホテルステイをとことん満喫したいなら、ぜひチェックしてみてくださいね。

田んぼに浮かぶ美しいホテル

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE（山形県／鶴岡）

しょうない ほてる すいでん てらす

日本有数の穀倉地帯と知られる庄内。その象徴的ランドスケープをコンセプトにした、田んぼに浮かぶホテルです。木のぬくもりを生かしたシンプルな造りで、館内随所に四季の移り変わりと水の恵みを感じられることができます。田植えの時期には緑色の稲の穂がそよぎ、収穫の秋には黄金色の田んぼが広がるこの地域。その美しさを受け止めながら、自然の美しさと四季の移り変わりを全身で感じましょう。

館内には、木のぬくもりあふれるライブラリーや子どもの遊び場があります。

シンプルなインテリアの客室。田園ビュータイプは窓の向こうに水田が広がります。

源泉かけ流し温泉とスパ、窓付きのサウナ、湯上がりラウンジも完備。

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＜「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」データ＞

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大都会の運河に浮かぶ水上ホテル

PETALS TOKYO（東京都／天王洲）

ぺたるす とーきょー

近年アートシティとして注目を集める東京品川・天王洲アイルの運河に停泊する水上ホテル。運河の街･アムステルダムのハウスポート（居住型の船）をイメージした、カラフルな4隻の小舟がそれぞれ客室になっています。異国や非日常を感じてもらうのがホテルのコンセプトで、「モダン＆スタイリッシュ」「エレガント＆ラグジュアリー」など客室ごとにタイプを変え、窓からの運河の風景もそれぞれ異なる表情を楽しめます。

アート感あふれるカラフルな外観が運河風景にひときわ映えています。

多種多彩な客室を備え、なかでもライト&クラッシーな客室の「PETAL4」は船内とは思えない天井の高さが特徴の一室。

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＜「PETALS TOKYO」データ＞

憧れの寝台列車で上質な旅を満喫

TRAIN SUITE 四季島

とらん すいーと しきしま

上野駅を発着地に、北海道と東日本を周遊する上質な寝台列車。全室スイートの客室にはクラシックモダンな東日本の伝統工芸品を随所にしつらえ、最高級客室には2フロアを設け、檜風呂や和室も用意。お楽しみの食事は、沿線各地の旬食材を盛り込んだ多彩な料理を優雅なダイニングで。長野や山梨と新潟を巡る1泊2日コース、東北・北海道を周遊する3泊4泊コースなど、季節のプランも各種登場。途中下車駅で観光を楽しむこともできます。

車体カラーはオリジナル色の｢四季島ゴールド｣。

展望車は先頭と最後尾の2カ所。近未来的な変形窓に、迫力ある風景が流れます。

「四季島スイート」はメゾネットの客室。2階は掘りごたつ式のくつろげる和室空間に。

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＜「TRAIN SUITE 四季島」データ＞

醤油蔵の醸造の歴史と日本文化に浸るステイ

NIPPONIA 田原本マルト醤油（奈良県／田原本町）

にっぽにあ たわらもと まるとしょうゆ

元禄2年（1689）創業のマルト醤油醸造所。地元原材料にこだわった天然醸造の醤油はかつて皇室御用達の品質を誇っていましたが、大戦後に食糧難を経て廃業。70年の眠りから覚め醸造の再興と宿泊施設として生まれ変わりました。客室のコンセプトは醤油蔵元の使われ方そのもの。奈良の風景が一望できる当主の部屋から職人の部屋、原材料庫など、いにしえの暮らしに思いを寄せながら日本のよさを肌で感じられます。

最初に客人を迎える役割があるレセプションは、かつて皇族が訪れた際にも使用されたといいます。

当時の面影が色濃いメゾネットタイプの部屋。醤油醸造に欠かせない「糀」の名がつけられています。

70年ぶりに復活した醤油を使った季節野菜の料理も自慢。

＜「NIPPONIA 田原本マルト醤油」データ＞

デニムの街、岡山の地元産業とつながる宿

DENIM HOSTEL float（岡山県／倉敷）

でにむ ほすてる ふろーと

ショップ、カフェとの総合施設の一角にあるアパレルブランドが運営するホステル。襖や畳べりなど随所にデニム素材が取り込まれた客室の窓の外には、瀬戸大橋をはじめ瀬戸内海の多島美が広がります。ホステル名の「float」は、瀬戸内海に浮かぶ島を眺めながらどこかの誰かを思い浮かべる「浮」がコンセプトになっているからなんだそう。海の青さとデニムの青色が調和し、聞こえてくる波音に癒やされならのんびり過ごすのにぴったり。

サウナで汗を流しながら、島々の風景を眺めよう。

全客室の窓からは瀬戸内海の眺望が広がります。

ITONAMIの直営店&セレクトショップ。天然素材の石鹸や、ホテルで使用している今治タオルも購入できます。

＜「DENIM HOSTEL float」データ＞

印刷工場跡地のシェア空間

ADLIV（徳島県／美馬）

あどりゔ

活版印刷の全盛期に活躍した老舗印刷工場を宿泊施設にリノベーション。工場らしいシンプルな外観とは異なり、一歩中に足を踏み入れると電飾がぶら下がりポップで明るい巨大な吹き抜け空間が広がっています。工場時代に駆動していた重厚感ある加工機器やアナログ感の強い活字、レトロな質感がモダンな施設に混在し、誰もが気兼ねなく心地よく過ごせるように工夫されているのもポイント。ドミトリーに滞在しながら仕事をするワーケーションや働くスペースをシェアするコワーキングで生まれるゆるやかな新しいつながり、地元食材を活用した飲食スペースなど、人と人、地域と人を結び付ける仕掛けがたくさん詰まっています。

フリーカフェや仕事スペース、ソファがあり、多彩な空間の共有スペース。

活版印刷をテーマにした個室。ドミトリーをメインにしていた宿泊施設に洋室の個室が登場。

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＜「ADLIV」データ＞

『一度は泊まりたい　超ユニークHOTEL』

ホテルでのおこもりを目的とした旅「ステイケーション」がいま注目を浴びています。

一般的なホテルでは得られない驚きと非日常感が味わえるユニークホテルは、ステイケーションにぴったり♪ まるで海外に行ったような気分が味わえたり、「こんなところに!?」という秘境にあったり、驚きあふれる珍しいホテルを厳選して紹介しています。電車は廃校を活用していたり、博物館やテーマパークが運営するスペシャルな体験ができるホテルでは、小さな子どもたちでも絶対に楽しくすぐせるはず！

旅先でも外出には気を遣ういまだからこそ、そこ自体が楽しくで遊び尽くせるユニークホテルでのステイケーションがおすすめです。家族の思い出作りにぜひお役立てください。

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