千葉県山武市の成東地区でいちご狩りが人気の「相葉苺園」を徹底取材! 約30種と育てる品種の多さが最大の特徴で、人気の「真紅の美鈴(しんくのみすず)」をはじめ、「桃薫(とうくん)」、「千鶴(ちづる)」、「桜香(おうか)」などの希少品種、「ふさの香(ふさのか)」、「チーバベリー」など千葉特有の品種も揃います。子どもに人気の品種や行列必至の直売所、混雑や売り切れをなるべく避けるおすすめの時期や時間帯なども、詳しく紹介します。
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「相葉苺園」って? 多品種食べ比べと直売所が人気
千葉県の成東地区は、戦後、稲作ができない冬季の裏作として、いちご栽培がとても成長した地域です。「相葉苺園」は昭和50年(1975)に開園して以来、半世紀近くにわたって少しずつ品種を増やし、現在では約30種類ものいちごを栽培。いちご狩りは、常時15~20種類の食べ比べができます。
直売所は車で5分ほど離れた国道126号(ストロベリーロード)沿いにあり、週末を中心に行列が絶えないほどの人気。おすすめの時間帯や行列回避のポイントなども後述しますので、参考にしてみてくださいね。
いちご狩りは予約あり・なしの2種類を用意
いちご狩りの実施日は土・日曜、祝日が中心。平日の実施日は3月までは週1~2日で、4月以降はもう少し増えます(直売所は1月1日を除いて期間中無休)。実施日は公式サイトをチェックしてください。
いちご狩りは曜日と時間によって要予約と予約不可の先着順に分かれ、土・日曜、祝日の11時~と13時~の回はネット予約のみの要予約。土・日曜、祝日の9時30分~の回と、平日の実施日は予約不可の先着順です。要予約の回は、特に3月までの繁忙期ではすぐに埋まってしまうので、かなり早い段階での予約が必要。予約が間に合わなければ先着順の9時30分~の回となり、9時から整理券が配られます。配布前から多くの人が並びますが、8時30分に到着しておけば、整理券が入手できることが多いということでした。
とはいえ、子どもを連れて1時間も待つのは大変!というパパママも多いハズ。そんなファミリーは春休み~GWにかけての、比較的遅めの時期が狙い目です。特に4月に入ると混雑が落ち着いてきて、予約も先着順の整理券も取りやすくなるそう。肝心のいちごも5月までしっかり実っているそうなので、繁忙期を避けて訪れれば、無理なくいちご狩りが楽しめますよ。
<いちご狩り情報>
- 採れる品種:章姫、とちおとめ、紅ほっぺ、さちのか、ふさの香、やよいひめ、かおり野、真紅の美鈴、ゆめのか、桃薫、ほか
- 料金:40分食べ放題。12月~1月4日:小学生以上2500円、4~6歳1800円、3歳以下600円。1月5日~2月末:小学生以上2200円、4~6歳1600円、3歳以下600円。3月1~24日:小学生以上2000円、4~6歳1400円、3歳以下600円、3月25日~4月2日:小学生以上1800円、4~6歳1200円、3歳以下600円、4月3日~5月中旬:小学生以上1300円、4~6歳900円、3歳以下500円 ※ネット予約は割引あり
- 予約:土・日曜、祝日の11時~・13時~は要予約、平日の実施日と土・日曜、祝日の9時30分~は予約不可。詳細は公式サイト(リンク:https://aiba-15.com/)確認
- 持ち帰り:可/100g150円(4月中旬~)
- 高設栽培:あり
- 車椅子入園:可/要確認
食べ比べが人気のいちご狩りの流れ
晴れて予約や整理券がゲットできたら、まずは正面のカウンターで受付をしてからスタートです。
受付後、1人1個の練乳が添えられ、ヘタ入れも付いたいちご狩り用のカップがもらえます(写真は2人分)。練乳は別売り(250円)もしていますので、足りなくなったら購入してくださいね。
ロッカーが用意されているのもうれしいポイント。必要ないものはロッカーに入れて身軽になって、いざお待ちかねのいちご狩りへ!
生育状況などを考慮して、日によって最適な2~3棟のハウスが開放されます。ひとつのハウスに少なくとも8種類ほどの品種が栽培されているので、常時15~20種類の品種の食べ比べが可能。
各ハウスのどこにどの品種があるのかは、入り口に掲出された品種表をチェックしてくださいね。
ハウス内にも分かりやすく品種案内のパネルがありますので、どの品種か把握しながらいちご狩りが楽しめます。
新型コロナウイルス感染症の流行後はその対策として、採ったいちごをその場で食べるのではなく、用意されたイートインスペースで味わうスタイルに。グループごとに参加者全員分確保されていますので、家族で安心して楽しめますよ。
食べ比べのコツ、キッズにおすすめの品種は?
創業者とその息子と娘、家族2代によって営まれる相葉苺園。食べ比べを楽しむコツを、2代目の息子さんが教えてくれました。
「食べ比べの一番の醍醐味は、自分の好みの品種を見つけることです。同じいちごでも品種によって、特徴がまったく違うんですよ。うちのスタッフのなかでも、好きな品種は本当に、それぞれ違います。まずは色合いや形などの違いを見て楽しむ、次に香りを楽しむ、そして最後に食べて楽しむ。その結果、自分好みのとっておきの品種が見つけられます。それに、ずっと同じ味だとせっかくの食べ放題なのに、飽きてしまいますよね。これだけたくさんあるんですから、いちごのスイーツビュッフェではないですが、いろいろな品種を味変しながら楽しんでもらいたいです。」
続いて、特に子どもにおすすめの品種も伺いました。
「酸味がなくてやわらかい、かおり野、章姫(あきひめ)、ふさの香ですね。そして、うちならではの希少品種・桜香(おうか/写真)もおすすめ。花がピンク色の珍しい品種で、フルーティーな香りと味わいが、子どもたちに大人気ですよ!」
まだまだある!ぜひとも食べたいおすすめ品種
真紅の美鈴
この味を求めて遠路はるばる訪れる人も多いというプレミアム品種。開発者の成川 昇さんとは古い付き合いで、成川さんが最初に栽培を依頼したのが相葉苺園。当時はこんなに人気が出るとは思いもよらなかったものの、今では独特の濃紅色と深みのある甘さで圧倒的な主力品種に。
真紅の美鈴の記事
真紅の美鈴とは濃厚でいちご狩りや直売が大人気の品種!開発者に聞く魅力・特徴は?
桃薫
相葉苺園自慢の希少品種のひとつで、他の品種に比べて横幅が広く、縦横比が同じくらいの円錐形。まるで桃やココナッツのような、独特の強い香りが特徴です。
千鶴
栽培する農家が減り、こちらも今では滅多にお目にかかれない希少品種。千葉県生まれの品種で、サクランボのような味がしてとってもジューシー。酸味が強く、果肉は柔らかめ。舌触り、のどごしが特徴で、通にはたまらない品種です。
チーバベリー
千葉県農林総合研究センターで長い歳月をかけて開発され、2016年に名付けられました。果実は大粒で甘く、ほどよい酸味と絶妙なバランス。今、売り出し中の千葉県オリジナル品種です。
白いちご
近年話題を集めている白いちごも栽培。種の色が真っ赤になると食べ頃で、完熟するとほんのりピンク色に。
お土産はストロベリーロード沿いの直売所で!
直売所は苺園から車で5分ほど。、周辺にいちご農家が多いことから「ストロベリーロード」と呼ばれる、国道126号沿いにあります。
店内には真紅の美鈴をはじめ、毎日10~15種類のいちごがズラリ! ホワイトボードに掲出された、本日の販売品種をチェックして購入しましょう。価格は大箱(1kg入り)3000円~、小箱(500g入り)1500円~。真紅の美鈴は大箱3800円、小箱1800~2000円など。地方発送もあるので利用してみてくださいね。
希少な品種の数々を求めて週末を中心に行列必至ながら、実は並ばなくても買える方法が。早めに事前連絡して予約しておけば、列に入らずそのまま入店でき、取り置きしておいてもらったいちごを購入できます。
予約なしの場合は、11時~昼過ぎぐらいまでが来店の狙い目。朝イチは予約分のみで売り切れる上、午前中の間に順次収穫・選別・箱詰めされるので、タイミングによっては希少品種に出合える可能性がもっとも高くなる時間帯なのです。
店内には相葉苺園のいちごを使ったオリジナル商品も並びます。いちごジャムは200g600円の小ビンと、300g800円の大ビンを用意。さらに、いちごミルクプリン1個300円も人気で、箱付きの4個1200円はお土産にぴったり!
アクセスと無料駐車場もチェック
アクセスは車での来訪がメインで、いちご園まで圏央道山武成東ICから5分ほど。敷地内には100台分の広大な駐車場も用意されています。
山武成東ICから約7分の直売所にも、店舗横に6台分の無料駐車場を用意。いちごをテーマにしたかわいらしい手書きのイラストが目印です。
キッズや家族連れにうれしいポイントは?
家族連れも多く訪れるスポットだけあって、キッズにうれしいポイントも充実しています。
まずメインのいちご狩りでは、2段式の高設栽培を数カ所採用。大人は高い段、子どもは低い段と、どちらも無理なくいちご狩りが楽しめます。
さらに、いちご園の女性用トイレには、子ども用のチェアや便座も用意された広い個室も完備。通常は土・日曜、祝日のみ使用可ですが、子ども用に利用したい旨を伝えれば、鍵を開けて使わせてくれます。
受付棟の裏に設置されたコンテナも、お願いすればおむつ替え用に利用OK。簡易ベッドやソファがあって便利です。
直売所の隣にも清潔に保たれた水洗トイレが。いちごのトイレットペーパーカバーもかわいいですね。
たくさんの品種のおいしいいちごと設備が揃った相葉苺園。この春、大満足できること間違いなしの、大人も子どもも楽しめるいちご狩りはいかがでしょうか。
●相葉苺園(あいばいちごえん)
住所 | 千葉県山武市湯坂344 |
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問合先 | 090-8046-0015 |
営業時間 | 10時~完熟いちごがなくなり次第終了(土・日曜、祝日は9時30分~) |
定休日 | 味覚狩り期間中(12月上旬~5月下旬)不定休(要問合せ) |
駐車場 | あり/100台/無料 |
URL |
●相葉苺園直売所(あいばいちごえんちょくばいじょ)
住所 | 千葉県山武市成東536-1 |
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問合先 | 0475-82-7034 |
営業時間 | 10時~17時(販売開始は10時30分~) |
定休日 | 1月1日を除いて期間中(12月上旬~5月下旬)無休 |
駐車場 | あり/6台/無料 |
URL |