長崎の佐世保にあるハウステンボスは西日本を代表するテーマパーク。世界最大級のイルミネーションと場内を彩る花々は季節ごとに内容が変わり、1年中楽しめます。子ども連れなら、幼児や小学生も楽しめるアトラクションやワークショップなどを回る、おすすめモデルコースをぜひ参考にしてください。赤ちゃん向けのサービスや広い場内の移動手段なども要チェックです。
夏のイベントは2024年9月8日まで
» 夏休みの子連れハウステンボスはプール・ひまわり・ミッフィー・ランタンショーだ!注目イベントも紹介
1年中楽しめるイルミネーション
おすすめのモデルコースを紹介する前に、1年中楽しめる必須コンテンツをチェックしておきましょう。季節ごとに変化があるので、1年に何度訪ねても楽しめます。
世界最大級のイルミネーションが輝く「光の王国」
無数のLEDが点灯するハウステンボスのイルミネーションは世界最大級。また、2023年「夜景観光コンベンションビューロー」が実施する第1回イルミネーションアワード「イルミネーションイベント部門優秀エンタテインメント賞」の第1位に輝きました。つまり“日本一のイルミネーション”の称号を受けるほどのイルミネーションなのです。
(c)ハウステンボス/J-21552
光が波打つようにきらめく「光のオーロラガーデン」
季節で変化するイルミネーションの期間や時間は?
ハウステンボスのイルミネーションには「通年実施しているイルミネーション」「季節で変化するイルミネーション」そして「イベント限定のイルミネーション」があります。春、初夏、夏、秋、クリスマス、そして冬と、各季節にしか見られないイルミネーションや光の演出を楽しめます。点灯時間は日没から営業終了(日によって異なる)まで。
<通年実施のイルミネーション>
- ウォーターマジック(音楽噴水ショー)(アートガーデン)
- 白い観覧車(アートガーデン)
- スカイカルーセル(アトラクションタウン)
<季節で変化するイルミネーション>
- 光のオーロラガーデン(アートガーデン)
- アンブレラストリート(アトラクションタウン)
- 3Dプロジェクションマッピング(アムステルダム広場花時計前)
- ファンタジア オブ ライツ(光のファンタジアシティ)
<イベント限定イルミネーションの開催期間例>
- ナイトプール(2024/7/5~9/8)
- スペクタクルランタンナイトショー(2024/7/5~11/4)
- ハロウィーンフェスティバル(2024/9/13~11/4)
- 光の街のクリスマス(2023/11/10~1/8)※過去例
- ナイトローズ(2024/4/27~5/26)※過去例
(c)ハウステンボス/J-21552
クリスマス期間の「3Dプロジェクションマッピング」
春夏秋冬を彩る花や花畑も必見
ハウステンボスは「花の街」
1年中、いつ行っても季節ごとの花が咲き誇っているハウステンボス。チューリップやバラ、ヒマワリなど、その花壇や花畑などを見ているだけで気持ちが華やいできます。モデルコースをめぐりながら、途中で花をバックに写真を撮ったりするのも楽しみのひとつです。
春、ぜひ訪れてほしいのがチューリップが咲く時期です。風車や建物などとのコントラストが素敵です
季節ごとに見られる花・開花時期は?
ハウステンボスで見られる主な花々を開花時期とともに見てみましょう。開花時期は例年の平均的なもので、年によって変わってきます。
- 2月下旬~4月上旬:チューリップ
- 5月上旬~下旬:バラ
- 5月下旬~6月下旬:アジサイ
- 6月下旬~7月上旬:ユリ
- 7月上旬~8月上旬:ヒマワリ
- 9月中旬~10月下旬:コスモス
- 10月下旬~11月中旬:秋バラ
- 11月上旬~2月中旬:パンジー
夏の花畑と風車の風景が圧巻のヒマワリ
子ども連れにおすすめのモデルコース
それでは、実際にハウステンボスを訪れてみて「子ども連れなら、こう遊べば絶対楽しめる!!」という回り方を紹介しましょう。1年を通して楽しめる子ども向けのアトラクションや体験がいっぱいです。
入国して午前中はアドベンチャーパークからタワーへ
子ども連れなら、広いハウステンボスでは欲張ってはダメ。キッズが楽しめる(お父さん・お母さんも楽しめる)コンテンツにしぼってプランニングしましょう。
イルミネーションが点灯する夜まで滞在したいので、入国は焦らず10時台に。まずは、アドベンチャーパークで体を動かして、クルーザーでタワーまで移動。タワーの展望室からハウステンボス全景を見渡してみましょう。こうすると、最初に場内の全貌も見えてきますよ。
■コース1:アドベンチャーパークでアクティブに遊ぶ
キッズが大好きなアドベンチャー系のアトラクション。「恐竜の森」はかなり難易度高めのミッション遂行型ゲームです。「天空レールコースター ~疾風~(しっぷう)」は、高さ11mから森の中へ突入するアクティブなアトラクションです。
【アトラクション】恐竜の森
- エリア:アドベンチャーパーク
- 制限:未就学児は要保護者同伴
(c)ハウステンボス/J-21552
謎の組織より先に恐竜のDNAを見つけ出し脱出するのがミッション。成功率はわずか1%!!
【アトラクション】天空レールコースター ~疾風~
- エリア:アドベンチャーパーク
- 制限:身長110cm未満、体重90kg以上、未就学児、65歳以上はいずれも不可
ぶら下がり式のレールコースターで全長250mのコースを疾走
■コース2:カナルクルーザーでパーク内を遊覧
ハウステンボスとはどんなところなのか、クルーザーでヨーロッパの街並みを眺めながら、シンボルのタワーまで運河の旅を。
【アトラクション】カナルクルーザー
- エリア:乗船口はウエルカムエリアとタワーシティ(昼過ぎよりブライトナー桟橋の乗船口も経由)
- 制限:ペットは乗船不可
ウェルカムエリアの乗船場に停泊中の「カナルクルーザー」
全長約6kmある運河をゆっくりと運航。オランダを象徴する風車や田園風景を楽しめます
■コース3:タワーシティの展望室から昼の絶景を
「カナルクルーザー」で着いた場所にあるタワー「ドムトールン」には、地上80mの場所に展望室があります。エレベーターで上ると、場内全景や、遠くには大村湾なども見渡せます。
【アトラクション】ドムトールン展望室
- エリア:タワーシティ
- 制限:人数制限あり
高さ105mあるハウステンボスのシンボルタワー「ドムトールン」
ヨーロッパの街並みや風車、美しい運河、観覧車などを一望できます
ランチのあとはアムステルダムシティで体験
次はタワーシティの隣にあるアムステルダムシティに。ココにはショップが多数あり、ランチやショッピングに加え、手作り体験などができる店もあります。子ども連れに体験コンテンツは見逃せませんね。午後イチはランチ&体験をメインにしてみましょう。
■コース4:ミッフィーのお店でランチ&ショッピング
世界最大級のミッフィー専門店があります。ミッフィーが好きでも、そうでもなくても、ワクワクするアイテムがいっぱい。カフェとショップの両方を備えているので、ますはランチ&デザート、そしてグッズなどを探してみましょう。
【ショップ】体験型ショップ&カフェ ナインチェ
- エリア:アムステルダムシティ
- 制限:なし
入口からとにかく可愛い「体験型ショップ&カフェ ナインチェ 」
外の白い扉に、ちょっとのぞいているミッフィーを発見
カフェ店内のイスやソファにはミッフィーのぬいぐるみやキュートなクッションなどが
ミッフィー特製ミルクセーキ、ミッフィーのもちもち おもちもなかサンド 各600円。ランチメニューとしては、ミッフィーのわんぱくキッズプレート 1000円や、わくわくミッフィーカレー 1300円などが人気です
ショップ内には、赤いスカーフと黄色の木靴をまとったミッフィーと可愛いお家もあります
■コース5:アムステルダムシティでワークショップ体験
すぐ近くにあるショップ「アンジェリケ」ではワークショップ体験ができます。同じく、木靴などを販売している「オランダの館」も魅力的。どちらかの店にて、親子で体験はどうでしょう。素敵なおみやげにもなりますよ。
【ショップ】アンジェリケ
- エリア:アムステルダムシティ
- 制限:なし
- 料金:ハーバリウム作り2000円~
- 時間:11~18時
(c)ハウステンボス/J-21552
かわいいガラスの小瓶の中に花を入れていきます
(c)ハウステンボス/J-21552
自分だけのハーバリウムを作る体験ができます
【ショップ】オランダの館
- エリア:アムステルダムシティ
- 制限:なし
- 料金:木靴絵付け体験1700円~
- 時間:10時~18時30分(土・日曜は9時~)
(c)ハウステンボス/J-21552
小さな木靴に自分でぬりえができます。所要時間は約30分~1時間
ミニ木靴陶器8cm赤 1600円など、木靴のグッズを多数販売しています
夕方までアトラクションタウンで遊ぼう
体験のあとは、光のファンタジアシティやアトラクションタウンのキッズ向けアトラクションに。思いっ切り遊んだら日暮れに近づいてきます。
■コース6:2つのエリアで3つの注目アトラクションを
光のファンタジアシティの「海のファンタジア」と、アトラクションタウンのキッズ向け屋内アスレチック「~キッズワールド~ファンタジーフォレスト」、さらに高さ15mある3階建てカルーセルがおすすめです。
【アトラクション】海のファンタジア
- エリア:光のファンタジア
- 制限:未就学児は要保護者同伴
(c)ハウステンボス/J-21552
カラフルで幻想的な深海の世界に没入できます
【アトラクション】~キッズワールド~ファンタジーフォレスト
- エリア:アトラクションタウン
- 制限:小学3年生までは要保護者同伴
3階建てメリーゴーラウンド「スカイカルーセル」の隣にある建物が「~キッズワールド~ファンタジーフォレスト」
屋内には「はじまりの木」をはじめ「かぼちゃのおうち」「水辺のとびいし」「森のスライダー」といったアスレチック遊具が揃っています
【アトラクション】スカイカルーセル
- エリア:アトラクションタウン
- 制限:4歳以下、身長105cm未満は要保護者同伴
日本初の3階建てメリーゴーラウンド「スカイカルーセル」は夜に乗るのがおすすめ。暗くなってから親子で乗ってみてください。
イルミネーションを眺めながら出国口へ
アトラクションを堪能したら、出国口へ向かいましょう。注目のイルミネーションを見たり観覧車に乗りながら、最初に入国したあたりをめざしましょう。おみやげは出国口周辺に総合売店がありますよ。
■コース7:日本一のイルミネーションのいくつかを観賞
出国口へは、ゆっくりとイルミネーションを見ながら帰りましょう。アトラクションタウンから、光のファンタジアシティ、アートガーデンというルートで、そのルート上にある、いくつかのおすすめイルミネーションを紹介しましょう。
【イルミネーション】ファンタジア オブ ライツ
- エリア:光のファンタジアシティ
- 制限:なし
季節ごとの光と音楽のイルミネーションショーが見られます。建物に映る影絵の人々などがいいですね
【イルミネーション】アンブレラストリート
- エリア:アートガーデン
- 制限:なし
約700本の傘が頭上にあるアンブレラストリートで季節ごとの演出が見られます
【イルミネーション】光のオーロラガーデン
- エリア:アートガーデン
- 制限:なし
(c)ハウステンボス/J-21552
「光のオーロラガーデン」のクリスマスバージョン
【アトラクション】白い観覧車
- エリア:アートガーデン
- 制限:なし
「光のオーロラガーデン」の近くにある「白い観覧車」。パーク内のイルミネーションを見渡せる約11分の空の旅を楽しみましょう。外観も「光の観覧車」として通年イルミネーションを実施しています
知っておきたい!キッズサービス&移動手段
子ども連れでハウステンボスに出かけるなら、知っておきたいのが赤ちゃん&子ども向けのキッズサービスと、広い場内を移動する交通手段です。
赤ちゃん連れに安心の授乳室やトイレ
パーク内に授乳室が5つ、授乳ボックスが4つと、計9カ所の授乳やおむつ替えができる施設があります。さらに、おむつ替え可能なベビーシート設置のトイレが18カ所。キッズサイズのトイレがあるところもあります。ベビーカーレンタル 1000円は3カ所で。いずれも公式サイトや公式アプリの園内マップに具体的な場所が示してありますよ。
授乳室にあるベビーシート。もちろん授乳できる個室もあります。
便利な授乳ボックス。子ども向けのアトラクション近くなどにあります。
トイレ内のベビーシート。男性用トイレ、女性用トイレ、オストメイトトイレに設置されています。
広い場内を巡る移動手段はバス・船・自転車
ハウステンボスはひとつの街。その敷地面積は広大です。場内を巡るときに、徒歩以外の手段を知っておくのは大事。次の4つの移動手段があります。レンタサイクル以外は、すべてパスポートで利用可、公式サイトや場内に時刻表を表示しています。
【アトラクション】パークバス
- 往路:ウェルカムエリア→3カ所に停車→ハーバータウン
- 復路:ハーバータウン→2カ所に停車→ウェルカムエリア
【アトラクション】カナルクルーザー
- ウェルカムエリア←→タワーシティ/約15分間隔/所要約10~12分
【アトラクション】ゴンドラ遊覧
- ウェルカムエリア←→タワーシティ/約40分間隔/所要約10~15分
【アトラクション】レンタサイクル「フィッツ」
- 入国店(ウェルカムエリア)と港町店(ハーバータウン)に2店舗/パスポート利用不可(料金ほか詳細は公式サイトで)
(c)ハウステンボス/J-21552
4人乗りのほか、2人乗り、1人乗りのレンタサイクルがあります
家族で泊まりたいおすすめホテル
もし親子や家族で1泊するなら、場内や近くにオフィシャルホテルが5つあります。なかでも、おすすめなのは場内、アムステルダムシティにある「ホテルアムステルダム」と、2023年10月にリニューアルした「ホテルロッテルダム」。「ホテルアムステルダム」は場内にあり「ホテルロッテルダム」は、宿泊者なら、モデルコースの最初に紹介したアドベンチャーパークに近いゲートから再入場が可能なので、2日目にはとても便利です。
【ホテル】ホテルアムステルダム
- エリア:アムステルダムシティ
- 料金:スーペリア1室3万5400円~など
ホテルアムステルダムの客室から見た場内の夜景
【ホテル】ホテルロッテルダム
- エリア:パーク外
- 料金:スタンダード1室1万7600円~など
(c)ハウステンボス/J-21552
エントランス棟や宿泊棟に分かれています。ココで自動チェックイン、チェックアウトができて手軽
ハウステンボスのイルミネーションはさすがです。ただ、子ども連れだと、体験やアクティブアトラクションを盛り込んだほうが、より遊べるかも。ハウステンボス自体とイベント演出の両方を楽しみましょう。
ハウステンボス
はうすてんぼす
住所 | 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1 |
---|---|
問合先 | 0570-064-110(ハウステンボス総合案内ナビダイヤル) |
料金 | 【1DAYパスポート】大人7400円/中学・高校生6400円/小学生4800円/4歳以上未就学児3700円/3歳以下無料/65歳以上5400円 ※チケット各種あり。変動の可能性もあるので公式サイトで要確認 |
営業時間 | 9~21時(土曜は~22時)※最終入園は閉園1時間前 |
定休日 | 無休 ※2025年1月7~10日は休業 |
アクセス | 【公共交通】JR長崎駅から快速「シーサイドライナー」で約1時間30分/長崎空港から西肥バスで約1時間 【車】西九州道佐世保大塔ICから国道205号経由で約8km10分 |
駐車場 | 5000台(有料) |
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