2月14日は大切な人にチョコレートを贈るバレンタインデー。当日が近づいてくると、ワクワクしたり、ドキドキしたり、子どもたちにとっても特別なイベントですよね。バレンタインデーの意味や由来、チョコレートを贈る理由などを解説します。
2025年のバレンタインデーはいつ?
2025年のバレンタインデーは、2月14日(金)。バレンタインデーは日本だけのイベントではなく、世界各地で2月14日に行われます。
バレンタインデーとは? どんな意味?
バレンタインデーには「恋人たちの日」という意味があり、日本では女性から男性へチョコレートをプレゼントする日として定着しています。最近では、仲の良い友だち同士でチョコレートを贈りあう「友チョコ」も人気です。年齢が小さな子どもには、バレンタインデーは「大切にしている人に、ありがとうの気持ちを伝える日」と伝えてあげると良いですね。
チョコレートを贈るのは日本だけ?
バレンタインデーは世界各地で行われていますが、「チョコレート」を贈るのは実は日本ならではの習慣。1950年代にお菓子を作っている会社が「チョコレートをバレンタインデーに贈ろう」というキャンペーンを大々的に行い、それがきっかけとなり、広く行われるようになったと言われています。
3/14の「ホワイトデー」は日本生まれ
バレンタインデーから1ヶ月後の3月14日は「ホワイトデー」ですね。バレンタインデーにチョコをもらった男性が、お返しにキャンディーやマシュマロなどのお返しを贈る日です。ホワイトデーは日本生まれのイベントで、欧米では行われていないそうです。
バレンタインデーの由来は古代ローマ帝国
バレンタインデーの由来はとても古く、古代ローマ帝国にあります。当時の皇帝、クラウディウス2世はとても厳しく、兵士たちの結婚を禁止していました。これに反抗したバレンティヌスという神父が、兵士と恋人をこっそりと結婚させていたところ、それが皇帝にばれてしまい、結果、2月14日に処刑されてしまいます。
その後、人々はバレンティヌス神父の勇気ある行いを称賛し、彼を「聖バレンタイン」と呼ぶようになり、処刑された日の2月14日を「Saint Valentine’s Day(聖バレンタインの日)」として祝うようになりました。これがバレンタインデーのルーツと言われています。
日本と違う⁈ 世界各国のバレンタイン事情
日本では、バレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈るのが一般的ですが、世界各国でバレンタイン事情は異なります。その一部をご紹介しましょう。
アメリカ
アメリカではバレンタインデーに、男性から女性にプレゼントを贈ります。チョコレートではなく、バラの花束やテディベアのぬいぐるみ、アクセサリーなどがプレゼントに選ばれるそうです。
イギリス
イギリスのバレンタインデーは、女性からだけでなく、男性からも気持ちを伝える日とされています。イベントごとにグリーティング・カードを贈る習慣があるため、カードと一緒にチョコレートや花束などを贈るそうです。
ブラジル
日本からとても遠い地球の反対側にあるブラジルでは、2月14日のバレンタインデーはありません。その代わりに毎年、6月12日に「カップルの日」があります。大切な人同士で、花束や写真立てなどを贈りあうそうです。
韓国
日本のお隣の韓国では、バレンタインデーは日本と同じく、女性が男性にチョコレートを贈ります。ホワイトデーもあり、男性がお返しをする日になっています。
中国
中国のバレンタインデーは欧米と似ていて、男性が女性へ贈り物をするのが一般的です。プレゼントとして人気はバラの花束。1本では「あなただけ」、11本では「一生愛する」など、バラの本数によって、それぞれ意味があるそうです。
友だち同士で贈りあう「友チョコ」も人気
近年は、バレンタインデーに友だち同士で贈りあう「友チョコ」という言葉を聞くようになりました。仲の良い友だちに「ありがとう」の気持ちをこめてプレゼントするチョコレートのことです。友だちとの友情を深めたり、楽しさを分かちあえるステキな習慣ですね。
「友チョコ」が思わぬトラブルの原因になることも?
「友チョコ」は楽しい一方、「誰にあげた」「誰々にもらえなかった」など、トラブルのもとになってしまうこともあります。小学生以下のうちは、誰に何をあげるのか、親が可能な範囲で内容を把握しておくことも大切です。子どものあげたい気持ちを尊重したうえで、親子で相談して決めるのがよいですね。バレンタインデーは、チョコなどのモノ以前に「気持ちを伝える」イベントなのだということを話し合ってみてもよいでしょう。
子どものバレンタインデーは親のサポートが大切!
バレンタインデーが平日の場合、子どもがチョコレートを贈りたいと言っても、小学校や幼稚園・保育園ではお菓子の持ち込みは規制されていることが多いですね。イベントは、ルールを守って楽しむという前提も子どもに伝えましょう。放課後に待ち合わせ、相手の家に行って渡すなど、子どもの年齢に応じて、親がぜひサポートしてあげてください。
手作りのチョコレートは?
バレンタインデーでは、親子で手作りのチョコを作るのも楽しいですね。食べものを渡す場合は、アレルギーの有無や好みもあるため、可能なら事前にリサーチしておくのが◎。なかには、「手作りチョコは衛生面が気になる」という方もいるので、注意をしましょう。
バレンタインデーのお返しはどうする?
子どもがチョコレートをもらった場合、お返しに悩むという声も案外多く聞かれます。まずは子どもの意見を聞いて尊重するのがよいでしょう。基本的には、もらったものと同額程度のお返しを選ぶのがおすすめです。食べものの場合は、バレンタインデーと同様に配慮が必要なため、文房具やハンカチなどの日用品をセレクトしてもよいですね。
一年に一度、大切な人に気持ちを伝えることができるバレンタインデー。親が上手にサポートしながら、素敵な1日にしてくださいね。