子連れサッカー観戦ガイド 持ち物や服装、楽しみ方は? ルールも図解でかんたん解説

子連れサッカー観戦ガイド 持ち物や服装、楽しみ方は? ルールも図解でかんたん解説

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親子でのサッカー観戦は、初心者でも楽しみ方がいっぱい!スタジアムでの生観戦が子どもの成長にもたらすメリットを専門家が解説。持ち物や服装、スタジアム観戦を楽しむポイントも徹底取材しました。おさえておきたいルールも図解でばっちり!8月&9月に国立競技場で行われるJリーグ無料招待キャンペーン情報もあるので、お見逃しなく!

目次(index)

スポーツトレーナー 遠山健太先生遠山健太先生
株式会社ウィンゲート代表取締役。子どもの運動教室「WingateKids」の運営のほか、子どもの適合するスポーツを見つけ出す「マイスポ」も監修。ワシントン州立大学教育学部卒、現在は順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科にて「子どもの体力」について研究。「運動できる子、できない子は6歳までに決まる!」(PHP研究所)、「コツがつかめる! 体育のずかん」(ほるぷ出版)など著者多数。

専門家に聞く!親子サッカー観戦の魅力

ⒸFC TOKYO

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スタジアムでの生スポーツ観戦は、テレビやインターネットで画面越しに観るのとは一味も二味も違う刺激に満ちています。子どもの好奇心を育むのはもちろん、親子観戦ならではのメリットも! 子どものスポーツを研究している専門家の遠山健太先生に、その魅力を教えてもらいました

今、日本サッカーがアツい!

東京2020 オリンピックで4位、FIFAワールドカップカタール2022では強豪のドイツとスペインを撃破するなど、近年の日本男子サッカーの躍進ぶりはめざましいものがあります。国の強さを表す指標である「FIFAランキング」では、2018年に日本は50位でしたが、7月18日に発表された最新ランキングでは18位にまで上昇!

2024年は、パリ2024オリンピックの男子サッカー(U-23日本代表)の試合や、9月6日からはじまるFIFAワールドカップ26アジア最終予選といった国際試合もあり、日本サッカーのさらなる飛躍に期待がかかります。

<これ知ってる?>

オリンピックの男子サッカーでは、23歳以下(本大会開催前の12月31日時点)の選手をメインに構成され、オーバーエイジ枠として24歳以上の選手を3人まで登録できる制度があります。しかし、パリオリンピックでは、日本はオーバーエイジ枠を使わずに出場します。経験豊富なベテラン選手がいなくても、堂々と世界レベルで戦える力がついている証拠ともいえます。

Jリーグの成長で日本サッカーは進化

こうした成長の背景にあるのが、日本のプロサッカーリーグであるJリーグの存在。1993年のJリーグ開幕時のチーム数は10チームでしたが、現在はJ1、J2、J3を合わせると60チームになり、41の都道府県に拡大。Jリーグの成長とともに、日本サッカーは大きく発展したと言えます。

日本代表の試合はテレビでたまに見るという方も多いですが、その土壌であるJリーグの試合にもぜひ足を運んでください。スタジアムの熱気に圧倒されるはずですよ。

リアル観戦はスポーツ好きになる第一歩

ⒸJ.LEAGUE

テレビやインターネットで気軽にスポーツ観戦ができる時代ですが、生で見るリアル観戦は、プレーの迫力やカッコよさを間近に体感でき、スポーツをより好きになるきっかけにもなります。

スタジアムが一体となってチームや選手を応援し、勝負の行方にハラハラドキドキする時間は、リアル観戦でこそ味わえるスポーツの醍醐味! すでにサッカーをやっている子だけでなく、習い事の選択肢として考えている子や、スポーツ観戦の機会が初めてという子にもおすすめです。

サッカー観戦にとどまらない体験

ルールや選手に詳しくないのに、観戦に行っても楽しめるかな…という不安もあるかもしれません。しかし、Jリーグの試合では、試合観戦だけにとどまらないエンターテインメントも盛りだくさん。

特にスタジアムグルメは、41都道府県にチームがあるJリーグならではの楽しみ。応援グッズを身に付けて大声で応援するのも、リアル観戦ならではの楽しみですね。“親子でスポーツをわくわくと楽しむ”体験こそが、スポーツを得意にする土台になります。

子連れサッカー観戦、服装や持ち物は?

ⒸJ.LEAGUE

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子どもとのサッカー観戦。屋外での観戦なので、持ち物と服装はしっかり事前にチェックするのがおすすめ!季節に応じた準備は、スタジアム観戦を楽しむための大事なポイントです。

夏の服装・持ち物

  • 服装:Tシャツや短パンなど、通気性の良い服がベスト。靴は軽いスニーカーかサンダルで、日差しを避けるために帽子も必須です。
  • 持ち物:汗を拭くためのタオルや手ぬぐい、冷却タオル、ネッククーラーなどは夏のサッカー観戦の必需品。長時間、屋外にいるため、日焼け止めも忘れずに。

冬の服装・持ち物

  • 服装:ダウンジャケットやコートなど暖かい服装を心がけて、インナーには保温効果のあるものを着ましょう。さらに帽子と手袋、厚手の靴下で防寒対策はバッチリ!
  • 持ち物:ホッカイロは複数持って、手を温めるだけでなく靴に入れてもOK。ブランケットがあれば、子どもと一緒に温まることもできますね。

<季節問わず動きやすい服装が基本>

サッカー観戦では、大人も子どもも動きやすさを最優先で服を選びましょう。スタジアムは想像より広々していて、階段移動などもあるためです。また、急な雨に備えて、レインコートも準備しておくと安心です。

キックオフ前の楽しむポイント

スタジアムには、キックオフ前にも親子で楽しめるイベント、アトラクション、スタジアムグルメが盛りだくさん。るるぶKidsでは、FC東京とアルビレックス新潟のゲームが行われた国立競技場の親子観戦の様子を徹底取材してきました。

まずは応援グッズを手に入れよう!

スタジアムの売店には、チーム名や選手の名前が入ったユニフォームやタオルマフラー、キャップなど応援グッズがたくさん。選手と同じユニフォームを着れば、試合観戦のテンションがより一層高まります。

子ども向けアトラクションも盛りだくさん!

スタジアムには、キックオフ前から楽しめる子ども向けのアトラクションが用意されています。写真は、FC東京のチームマスコットである東京ドロンパの形をしたかわいらしいエアー遊具「東京ドロンパふわふわ」。FC東京のホームゲームでは定番の人気アトラクションです。

とても大きな東京ドロンパの中に入って、思いっきりジャンプしたり、寝転がったり、子どもたちは大喜び間違いなし!

写真の「GoGoShooting!」は、9つある的をめがけてサッカーボールを蹴って、ビンゴを目指すゲームです。遊具用の軽いボールを使うので、小さい子どもや女の子でも遊ぶことができますよ。

プロの選手みたいにシュートを決めてハイタッチ!見るだけでなく、気軽にサッカーに触れあえるのが嬉しいポイントです。

<ホームチームの公式サイトを事前にチェック>

試合当日、スタジアムで行われるイベント情報は、ホームチーム(試合を主催する側)の公式サイトやSNSなどで確認できます。イベント内容や料金など事前にチェックしてくださいね。

チームマスコットと一緒に記念撮影

ⒸFC TOKYO

試合開始前にはスタジアムのさまざまな場所にFC東京のチームマスコットである東京ドロンパが出没!一緒に記念撮影をするのも、試合開始前のお楽しみのひとつです。

スタグルで試合前に腹ごしらえ

スタジアム観戦で、絶対に外せないのが通称 “スタグル”ことスタジアムグルメ。手軽に食べられるスイーツ系からハンバーガー、ホットドッグ、丼ものといったガッツリ系までメニューはとにかく豊富なので、親子で大満足できること間違いなし。

写真の東京の文字をかたどった「FC東京チュロス」や、背番号をあらわした「推し選手チュロス」など、スタジアムならではのユニークなメニューも販売。写真映えするので、記念撮影にもおすすめです!

スタジアム周辺にはベンチがあるので、ピクニック気分を味わいながら食事を楽しめます。ただし、試合前にはかなり混雑するので要注意!買ったはいいもののグルメをもってうろうろ…ということがないよう、早めに場所を確保しておくのがおすすめ。テーブルなどは用意されていないので、片手で手軽に食べられるものをチョイスするのがよさそうです。

国立競技場はトイレやベビースペースも充実!

試合開始前にトイレも済ませておくと安心です。国立競技場内にはトイレがたくさんあり、ベビーケアルームやベビーカー置き場も用意されています。小さい子どもが一緒でも安心ですよ!

いよいよキックオフ。注目したいポイントは?

食事やトイレを済ませたら、いよいよ観戦席へ!キックオフ前にも見どころがあるので、キックオフ時間よりも早めに行くのがおすすめです。

試合開始の約45分前には選手が練習開始

ⒸJ.LEAGUE

試合開始の約45分前になると、グラウンドに選手たちが登場!ウォーミングアップを開始します。選手たちの練習が見られるのも、スタジアム観戦ならではの楽しみのひとつ。さらにサポーターによる応援も行われ、選手とともに徐々に熱気が高まっていく応援席の様子にワクワク感が自然と高まります。フィールドの広さも体感できるはず。

試合開始前にはセレモニーが行われることも!

ⒸJ.LEAGUE

試合開始前は花火や青と赤の炎の演出も行われ、観客席の興奮は最高潮に!この日は、木村カエラさんのスペシャルライブや、今夏パリオリンピックに参加するFC東京の野澤大志ブランドン選手、荒木遼太郎選手に花束の贈呈が行われました。

プロの選手たちのプレーは迫力十分

ⒸJ.LEAGUE

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プロの選手たちの試合はスピーディーで迫力十分。初めてでどこを見ていいかわからない場合は、まずはボールの動きを追ってみましょう。両チームのサポーターの応援も、スタジアムの雰囲気を盛り上げます。

ⒸJ.LEAGUE

ホームチームとなるFC東京のゴールが決まり、喜びを爆発させる選手たち。57,885人の観客が来場したスタジアムに大歓声が響きます。たくさんの人と一緒に盛り上がれるのも、スタジアムでの生観戦ならでは!

ハーフタイム中の楽しみ方

ⒸFC TOKYO

前半が終わると、15分のハーフタイムがあります。選手たちも休憩するこのタイミングで、おやつ休憩をはさんでもよいですね。ハーフタイム中の売店はかなり混雑するので、あらかじめ試合前に準備しておくのがベストです。
FC東京のオリジナルグルメ「ひんやり東京ドローナッツ」や「東京ドロンパのベビーカステラ」はハーフタイム中のおやつにピッタリですよ♪

観戦後・帰宅後にやるべきことは?

楽しいサッカー観戦が終わったら、スタジアムから最寄り駅に向かって帰宅です。数万人が来場したスタジアム周辺はとても混雑するので、迷子にならないように注意をしましょう。家に無事に帰るまでがサッカー観戦です!

親子でサッカー観戦の感想をシェア

帰り道は、かっこよかったプレーや選手、おどろいたこと、おもしろかったことなど、親子で自由に感じたことをぜひ話し合ってみましょう。一緒に体験したことを共有することで、親子のコミュニケーションをより深める機会にもなるはずです。

<YouTubeで試合を振り返ろう!>

試合後は、Jリーグや各チームの公式YouTubeチャンネルで、ゲームのハイライト、ゴールシーンなどの動画を見ることもできます。親子で動画でふりかえりをするのもおすすめです。

» FC東京公式YouTubeチャンネルはこちら

サッカー観戦、事前に知っておきたいルール

画像:PIXTA

サッカーのルールに詳しくなくても、生観戦で体験できる迫力や熱気は十分刺激的ですが、とはいえ、少しでもルールを事前におさえておくと、観戦がグッと楽しくなります。お出かけ前に、親子でぜひ読んでみてくださいね。

サッカーは何人でプレーする?

11人で、45分ずつ前半後半で戦います。小・中・高校生のサッカーとは人数の規定や試合時間が違います!これからサッカーを始めたい子や習い始めた子は、どう違うのか調べてみるといいですね。

FW、MF、DFって?

●FW(フォワード)

FWは基本的にゴールを狙うポジションです。相手ゴールを背に味方からのボールを受け、相手のDFを切り抜けるポストプレータイプ、スペースでボールを受け取り精度の高いドリブル力で攻めるスペースタイプ、その両方を備えたオールラウンドタイプなど、いろいろなプレースタイルの選手がいます。

●MF(ミッドフィルダー)

MFは攻撃的MFと守備的MFの2種類に分けられ、攻撃的MFはFWに近い位置でプレーするトップ下、サイドのエリアを主戦場とするサイドハーフ、守備的MFは攻守の起点として重要なボランチ、守備に専念するアンカーなど、役割が細かく分けられています。チームの中で一番、多くの人数が置かれやすいポジションです。

●DF(ディフェンダー)

ディフェンダーは、ゴールキーパーの前で守備を担う役目です。中央の守備はセンターバックと言って、コンタクトに強く、体格も大きい選手が多くみられます。センターバックの右・左に配置されるのがサイドバックで、主にサイドからの敵の攻撃を守りますが、ボールを奪ったら攻めに転じる役割も担います。

●GK(ゴールキーパー)

言わずとしれた守備の要! 唯一、フィールド内で手を使うことができるポジションです。シュートを防ぐための素早い動きや、ボールを遠くまで蹴るゴールキックにも注目!

オフサイドって?

簡単に言うと「待ち伏せ禁止」ルールです。攻撃側がゴールを決めるために、守備側のチームのフィールド内(特にゴール前)で常に待っている状態を防ぐために定められたルールです。攻撃側が相手陣内で、パスを出したタイミングで自身の前に相手が一人しかいない状態でボールを受け取ると反則になります。

このオフサイドを利用したオフサイドトラップという戦術もあります。守備側が、あえてオフサイドとなる状況を作り出して、攻撃陣を罠にはめて反則をとるのです。

フリーキックの「壁」って?

画像:PIXTA

試合中には、フリーキックの場面もあります。フリーキックを蹴る攻撃側は、だいたい右利き、左利きの2人が蹴る場所に立ちます。その理由は、敵を迷わせるため。どちらかが蹴るか直前までわからないため、守備側も守る範囲が広がり、ゴールを決められる可能性が高まります。

一方、守備側がつくる壁というのは、キーパーの守備範囲以外のところをカバーする役割。壁の後ろに控えるキーパーが指示して壁が形成されているのです。

レッドカード、イエローカードって?

サッカーは、反則をした選手にレッドカード、イエローカードが提示されます。悪質な反則には一発退場のレッドカード。イエローカードは警告の意味で、2回もらうと、レッドカード同様退場しなくてはなりません。審判に対して暴言をはいた監督やコーチがカードをもらうこともあるんですよ。

<フェアプレーにはグリーンカード!>

最近、新しくグリーンカードができました。怪我をした選手に思いやりを見せるなど、「フェアプレー、リスペクトのある行為」を試合中に行った選手に提示されます。特に加点に繋がることはありませんが、ゲームの勝負だけではなく、フェアプレーの精神を称えることも、スポーツの良い一面と言えるでしょう。

国立競技場で行われる2ゲームに合計500名様を無料でご招待!

るるぶでは、8月と9月に国立競技場で行われるJリーグ2試合の無料招待キャンペーンを実施します!8月31日(土)に行われるFC町田ゼルビアVS浦和レッズ戦では150組300名様応募期間:2024年7月26日~8月12日)、9月14日(土)に行われるFC東京VS名古屋グランパス戦では100組200名様応募期間:2024年8月19日~9月2日)をご招待。ぜひこの機会に、親子でJリーグデビューしてみませんか?

» 募集ページはこちら

※応募は終了しました。