予約が取れないと話題の、スペーシア X「コックピットスイート」に6歳の子どもと体験乗車してきました!運行開始から1年以上が経った今でも大人気のスぺーシア X。浅草駅から東武日光駅までの約2時間、飽きずに乗れた?どう過ごした?子ども向けカフェメニューはあった?など、率直な感想をお届けします!
2024年10月8日(火)までコックピットスイートが当たるプレゼントキャンペーンも実施中です。
専用ホームから、特別感にワクワク
和の雰囲気あふれる浅草駅改札
今回乗車するスペーシア Xの運行区間は、東武浅草駅から東武日光駅までのおよそ2時間。東武浅草駅から利用する場合、改札を通り抜けた瞬間から特別感満載。スペーシア Xのために新たに作られた専用ホームがあるので、そこから乗車します。
先頭部にあるスペーシア Xの看板。線路は共用なので、東武鉄道の他の特急列車が止まっていることも。この日はたまたまカルピスをイメージした「りょうもう『カルピス』EXPRESS」も停車していました!子鉄にはたまらない光景です。
すぐにスペーシア Xが入線!
着いてから数分間は、車内清掃などがあるので待機します。そのあいだに運転士さんがホームに降りてきてくれて、子どもたちとの写真撮影タイムに!
息子もちょっと照れながら一緒に撮ってもらったところ、オリジナルステッカーをもらって感動!乗る前からニッコニコの特大笑顔に。こうしたプレゼント、子どもだけでなく親も本当に嬉しいですよね。
はやる気持ちをおさえて遂に乗車です。
コックピットスイートの広さや乗り心地は?
乗車すると右手にある、竹編み細工をイメージさせる瀟洒な自動ドア。
天井には近未来感のあるデジタルサイネージが。
「早く行きたい!」と訴える息子 右側は全4室あるコンパートメント
今回乗るコックピットスイートは6号車。廊下のようなスペースを通り抜け、一番奥の「1」と書かれた扉をひらきます。
室内はプライベートジェットをイメージしているとのことで、さすがの高級感!最大7人まで同時利用可能とのことですが、7人が入ってもゆうにくつろげるスペースです。
子どもとの2人旅だと、とっても広々。大きな窓は開放感抜群で、座ってみると、ソファはほどよい硬さで体を包み込むよう。思わず感嘆のため息をつきたくなるような居心地の良さがあります。
ソファも机も、運転中の揺れでずれることがないよう、家具としてはかなり重めに設計されているのだとか。実際、発車してからも不安定さは全くなく、快適そのものでした。
日光東照宮陽明門に描かれている「グリ紋」柄の照明。
快適に過ごせる設備の数々
室内に備えつけのクーラーボックスには、自由に飲める水が入っています。6号車から車内カフェのある1号車まで距離があることからの配慮だそうです。
こちらも利用自由のスリッパ。
車掌室の下部にはコンセントもあるので、充電も安心。
» スペーシア Xの「コックピットスイート」プレゼントキャンペーン実施中!
子どもが全く飽きない!あっというまの2時間
息子は鉄道好きですが、特急や新幹線など長時間の乗車になるとさすがに途中で飽きてしまい、1時間を過ぎたあたりから「まだ着かない?」「飽きた」を連呼します。今回スペーシア Xでの乗車時間は約2時間。飽きたときを見越して、お気に入りの本など、遊び道具を割とたくさん用意していました。
結論から言うと、遊び道具を入れたカバンは、一度たりとも開けることはなかったです。
車掌さんとの交流が楽しい
息子が一番食いついたのは、ほぼ一面ガラス張りの車掌室。浅草駅発だと進行方向と逆になるので、後ろに流れていく景色を独占できます。
車掌さんはこの車掌室と他の号車を行き来するため、コックピットスイートを数回出入りします。停車駅が近づくごとに、アナウンスや確認作業など忙しく動く姿に息子は興味津々。
子ども用の車掌帽をかぶらせてくれて、一緒に記念撮影やお話もしてくれます。
日光や鬼怒川温泉周辺の観光情報も教えてくれる
いつも気さくに話しかけてくれるので、息子はすっかり懐いて「車掌さんまだ帰ってこないかな」「そろそろ駅が近いから帰ってくるかも!」「駅に着いたから忙しそうだね」などと、しきりに気にしていました。
大きな窓にかぶりついて大興奮
室内の大きな窓からは、目まぐるしく変わる景色を楽しめます。発車して数分すると東京スカイツリー(R)がお出迎え。
南栗橋駅で、東武鉄道の車両基地を通過。
やがて緑豊かな関東平野へ。
車掌室からの景色と窓からの景色をずっと交互に眺めている息子。少しのあいだ座っていても、車両同士がすれ違った瞬間立ち上がって、窓にへばりつきます。
スペーシアの運行区間は短いトンネルが1つしかありません。常に変わりゆく景色を見られるというのは、子どもにとって飽きないポイントのひとつなのかもしれません。
下今市駅の転車台に感動!
今回乗ったのは浅草駅15時発の11号でしたが、停車駅である下今市駅で、SL大樹が転車台から下今市機関区に格納される様子を見ることができました。
「SLだー!」とこの日一番の興奮をみせる息子
ちょうどコックピットスイートの停車位置がSLの目の前だったため、貴重なシーンを目にすることができました。下今市駅は終点の東武日光駅から、東武日光線で約10分。SL展示館や転車台広場などがあり、SL大樹の始発駅でもあります。今度は乗りたい!
スペーシア X、大人はくつろげるのはもちろん、色んなことに興味をもつ子どもにとっても楽しく特別な時間を過ごせます。
大人も子どももおいしいカフェメニュー
6号車(コックピットスイート、コンパートメント)と1号車(コックピットラウンジ)の利用者は、営業時間内であれば自由に車内カフェを利用できます。
真っ先に利用できるので、なんだか特別な気分。6号車の利用者はテイクアウトになります。
メニューはクラフトビールやコーヒーをはじめ、那須や日光など現地にこだわったラインナップ。現金は利用できず、クレジットカード、交通系IC、コード決済(PayPay、d払い、J-Coin Pay)のみの支払いです。
子どもの好きそうなりんごジュース「完熟りんご物語(430円)」や本日のジェラート(この日はいちご味/470円)などを購入。
なんとコックピットスイート利用者にはオリジナルピンバッジがもらえます。ぽってりとしたデザインがかわいい!
りんごジュースの、ホンモノのおいしさにこの表情
どのメニューも栃木産・栃木企業のこだわりが存分に感じられる味でした!景色を眺めながら味わうと、非日常感の喜びもあいまって、おいしさも格別です。
日光珈琲が開発したクラフトコーラ「ニッコーラ(650円)」。複数のスパイスでしゃきっとした味わい。
個人的におすすめしたいのが、スペーシア Xオリジナルデザインの「旅するいちごチョコ(1600円)」。フリーズドライされたいちごにホワイトチョコがかかっていて、甘酸っぱくジューシー。ひと粒ずつ味わいたい大人とバクバク食べたい子どもとの取り合いになるので、ご注意を。
その他の車両や座席、設備も紹介
スペーシア Xには、スタンダードシートやプレミアムシートといった一般的な座席以外にも、さまざまな種類の座席があります。
コンパートメント
コックピットスイートとともに6号車にある個室。スペーシア Xは江戸情緒を思わせるカラーリングが特徴ですが、ここは歌舞伎的な色彩を採用しているそうで、いっそう落ち着いた色合いです。
テーブルは広げられるので、用途に応じて使えます。
ボックスシート
5号車のスタンダードシートの一部が、4人掛けのボックスシートになっています。ドアはありませんが、包まれているような作りになっているのでプライベート感はかなり高いです。
背面が頭の位置よりかなり高くつくられています。
コックピットラウンジ
1号車にある車内カフェの奥側に位置するスペース。4人掛けと2人掛けの2種類があります。
まさにラウンジのような大人の雰囲気。
6号車と同様、営業時間内であれば整理券なしでカフェを利用できるため、クラフトビールや日本酒を楽しみたい大人によりおすすめです。
トイレにオムツ換えシートあり 授乳室として使える多目的ルームも
オムツ換えシート、乳幼児用の椅子もあり
トイレは5号車にあります。車いすに乗ったままでも入れる多目的トイレは、黒を基調としたこちらも落ち着いたデザイン。
男女どちらも入れる個室にも、オムツ換えシートは備わっています。
こちらはトイレの隣にある多目的室。乗車中具合の悪くなった場合など、入口にあるQRコードにスマートフォンをかざせば車掌さんを呼んで利用することができます。授乳の際も利用可能です。
移動が目的になれる滞在時間
「まだ乗っていたかったね…」と名残惜しい親子を乗せたスペーシア Xは、あっという間に東武日光駅へ到着。帰り際も、運転士さんと車掌さんが見送ってくれました。
未就学児との旅行だと、特に移動に関してさまざまな心配がつきまとうと思います。スペーシア Xの魅力は、そんな心配を払拭してくれる居心地の良さ。コックピットスイートや車内自体の快適性はもちろんですが、スタッフの方々の笑顔や心遣いがあたたかく、子どもとの旅行に安心感を与えてくれる2時間でした!
スペーシアXの料金や予約情報
料金
スペーシア Xは、全席指定で特急料金が必要です。
コックピットスイート、コンパートメント、ボックスシート、コックピットラウンジの利用は、それぞれ利用人数分の運賃とスタンダード特急料金のほか、特別座席料金が必要になります。
■特別座席料金
- コックピットスイート:1万8000円(定員7名)
- コンパートメント:8000円(定員4名)
- ボックスシート:400円(定員2名)
- コックピットラウンジ:1人用500円、2人用1000円、4人用2000円
※4人用コックピットラウンジは、2名より利用可能
予約方法は?
インターネットや東武線各駅の券売機または窓口、その他主要代理店などで発売されます。