雪の中で作ってみよう、本物のアイスクリーム!作り方は?なんでできるの?

雪で本物のアイスクリームを作ってみよう!

沢井メグのアイコン沢井メグ

フワフワと空から降って来る雪はまるで綿アメのよう。こんもり積もった雪はかき氷みたい……皆さんも一度は雪を食べてみたいと思ったことはないでしょうか? 我が家の2歳の双子男子もつもった雪を見た第一声が「がぶり、したい♡」。気持ちはわかるけど、雪には空気中を漂う不純物が含まれるので食べちゃダメですよ~!
でも、雪は食べられませんが、雪が積もっているシチュエーションをいかして、食べられる本物のアイスクリーム(雪アイス)を作ることはできます。なんだか夢がある! 4歳児と双子の2歳児と一緒に実際に作ってみました。

雪が食べたい子ども

目次(index)

これが雪アイスだ!

雪アイス

これが雪アイスです! 見た目は昔ながらのアイスという感じ! 高知名物の「アイスクリン」にも似ています。これが冷凍庫を使わず雪遊びをしながら外で作れる、しかも30分もかからないとはちょっと想像がつかないですね。では早速作り方を確認してみましょう。

基本の雪アイスの作り方

アイスクリームの材料

【アイスクリームの材料】

  • 牛乳:150cc
  • 生クリーム:50cc
  • 砂糖:60~80g
  • 卵黄:1個
  • バニラエッセンス(あれば)
大き目のフタつきの缶/雪アイスで使う道具
塩/雪アイスで使う道具

【使う道具】

  • 塩:1~2カップ
  • 大きめのフタつきの缶
  • 缶に入るサイズのペットボトル
  • 手袋

まず雪アイスを作るためには、ある程度雪が積もっている必要があります。つまり、“雪国”ならではの冬遊びが「雪アイス作り」なんです(私が住んでいるのは富山県)。
今回は、粉ミルクの缶と、380mlのペットボトルを使いました。

それでは、いよいよ作り方を説明します!

雪アイスの作り方手順1:アイスの材料をペットボトルに入れる

1.アイスの材料をよく混ぜ合わせて、ペットボトルに入れる。フタをしっかりとしめる。フタはセロハンテープなどで固定するとよいです。

雪アイスの作り方手順2:缶に雪を入れ、塩をよく混ぜる

2.缶に雪を入れ、塩をよく混ぜる。
※塩を入れることで雪の温度は急激に下がります。必ず手袋をして作業しましょう。

雪アイスの作り方手順3:雪入りの缶にペットボトルを入れフタをしめる

3.雪入りの缶に1のペットボトルを入れ、しっかりとフタをしめてください。フタはテープなどで固定するとよいですよ。缶をビニール袋に入れたら準備完了!

雪アイスの作り方手順4:20分ほど蹴って転がす

4.20分ほど蹴って転がします。

雪アイスの作り方手順4:20分ほど蹴って転がす

作り方は以上です!
我が家では、1.の材料を混ぜるところを4歳長女が、4.の蹴るところから2歳児も参加。鬼ごっこをしながら缶を蹴るという遊びをしていたら……

完成した雪アイス

アイスの材料を入れたペットボトルがカッチコチに固まってる!これで完成。

完成した雪アイス

包丁でペットボトルを真ん中から切ると、中が空洞になっています。蹴ることでカクハンされて固まったのがよくわかりますね。

なぜ雪と塩でアイスができるの?

なぜ雪に塩を混ぜたものを使うとアイスができるのでしょうか? この雪アイス作りは、塩を含んだ雪が周りの温度を0℃以下に下げて溶けるという性質を用いた遊びです。塩の分量にもよりますが、最大で-20℃程度にまで下がるとのこと。家庭用の冷凍庫より冷たくなるとは! 素手で触ると危険なので、事故防止のために必ず手袋を着用し、大人が必ず付き添ってくださいね。

完成した雪アイス

雪アイス作りは原理を理解するのは小学生でも難しいかもしれませんが、塩を混ぜた雪を直接触らないという点に気をつければ幼児も楽しめる遊びです! 2歳、4歳と「自分でやりたい」という気持ちが芽生える年頃の子供たちは「自分たちで作ったアイス」に大喜びでした。

雪アイスを食べるイラスト

そして出来上がったアイスの美味しいこと♪ アイスとシャーベットの中間といった食感で、素朴でスッキリした味わいでした。中身をジュースにすればシャーベットも作れます。
雪を食べたい願望をちょっとは叶えることができたかも!?

他にもこんな作り方が!

ちなみに、雪国出身の夫によると、雪で作るアイスの作り方にはいくつかの流派があるようです。

その他の「雪アイスの作り方」

雪と塩を使う点は共通していますが、雪を缶ではなく袋に入れて蹴らずに上からモミモミともんで作る方法、また雪+塩を入れた鍋にアイスクリームの材料を入れた容器をいれてかきまぜて作る湯せんの雪バージョン「雪せん」にする方法などなど……それぞれ作り比べてみるのも面白そうですね!