子育て世代のNISA術⑤「投資NG行動5選 失敗&成功体験をもつ筆者が直伝!」

子育て世代のNISA術⑤「投資NG行動4選 失敗&成功体験をもつ筆者が直伝!」

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令和の子育て資金術をシリーズでお届け!借金1000万の地獄から、投資の活用で見事に這い上がり、その後もお金を増やし続けている一児親のリアル体験談です。第5回は、筆者の失敗&成功体験からつかんだ「投資で爆死をしないための、NG行動集」をご紹介します!

▼まだ間に合う!はじめての子育て投資術シリーズ
» 第1回 教育費や住宅費はいくらかかる?
» 第2回 抑えておくべき基本と口座開設まで 
» 第3回 成長投資枠で株を買うポイント!成功例も紹介
» 第4回 NISA初心者におすすめ!投資信託について

目次(index)

ないとーえみ(著者)ないとーえみ
福岡県生まれ。過去に借金1000万円を背負うも投資の活用で完済し、その後もお金を増やし続けている一児の親。著書に、お金や経済のことを学ぶ小学生向けの学習ノベル『俺のマネースキルが爆上げな件』(1、2巻。ともに税別1100円、JTBパブリッシング)などがあります。元新聞記者。初インタビューは故・浜田幸一(通称ハマコー)元衆議院議員でした。

NISAで失敗しないたいために!

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これまでの4回にわたって、NISAのしくみや株、投資信託について紹介してきました。
今回は、株や投資信託でしてはならない、すると損をするNG行動を記します。

もちろん投資ですから、必ずと言っていいほど損をすることはあります。ただ、その損をできるだけ少なくし、その後の利益につながるように努力する方法はあります。

暴落時でも、握った愛と株は手放すな

まずは私の座右の銘、「握った愛と株は手放すな」です。特に暴落時に言えることですが、損がどんどん膨らむと怖くなって「最小限の損で済まそう」と全て売り払いたくなります。株はもちろん、投資信託もです。気持ちは分かります。しかし決して合理的ではありません。

これまでのシリーズでも何度もお伝えしてきた通り、好況不況は繰り返します。たいていの場合、上がったものは下がり、また上がり…を繰り返します。市場は万全ではなく、時には世の中の「空気」で大幅に上がったり下がったりすることがあります。

2023年8月の株価暴落時はどうだった?

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例えば昨年8月に、日経平均株価が4000円以上値下がりし、3万1000円台になった日がありました。歴史的な暴落です。

円高が進んだなどの背景はありますが、それほど下げなければならない理由とは考えられません。また、日本企業の利益はここ数年過去最高を記録していて、一般的な消費者には「年々厳しくなるな…」という感覚があるかもしれませんが、会社で見れば(一部の会社かもしれませんが)「まだまだ行けるぜ!!」です。その点からも下げる理由が見当たりません。

この日、これまでの利益をみるみる失っていく株を見ながら、私はぞっとしました。「やべえ、このまま爆死か!?」と全て売り払いたくなりました。しかし、じっと我慢したところ、株価はやがて上昇に転じました。

ちなみに、こういう下落の局面で株を買いに行くと後々たいへんもうかります。ただ、もっと下がる危険もあるので、私たち素人は、今持っている株や投資信託を手放さないだけで十分だと思います。これから先、暴落にぶち当たったときは「握った愛と株は手放すな」を思い出してください。

いつまでも迷わない!NISAは今すぐ!

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次に、投資を始めるなら今すぐ始めてください。特に投資信託について言えることですが、
いきなり数億円を突っ込む資産家ならともかく、NISAの範囲で投資を行うなら――すなわち第2回で解説した「長期」「積立」「分散」で投資を行うなら、いつ始めたところで結果は大きくは変わりません。平均に回帰します。

「今はまだ高値かもしれない」「円安が落ち着いたら」「アメリカはきっとバブルなので弾けた後で」などと時を待っていたところで、そんなことは誰にも予見できません。むしろ「複利的効果」を考えるなら、始めるのが早ければ早いほど効果を得やすくなります。善は急げ、です。

ネット情報、ブームの惑わされるなかれ

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NISAをはじめると、いろいろな投資関連の情報が気になるようになるかもしれません。ネット上には儲け話があふれています。大きなリターンを得るとうたうものが多々見受けられますが、たいていは詐欺かリターンに応じた大きなリスクのあるものです。欲をかかずにNISAでできる範囲で投資を行えば十分です。

また、なにかと「ブーム」に乗るのはおすすめしません。ファッションでも何でもブームと騒がれた時点で、ブームは終わりの始まりです。「半導体がもうかるらしい」「商社がいいらしい」などとブームに惑わされると、往々にして後で泣くことになります。

全財産をつぎこまない

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そして全財産を投資にあてるのは絶対に避けてください。株はもちろん、いくらリスクを抑えめの投資信託、中でもインデックスファンドといっても、下がるときは下がります。もちろんいずれ上がる可能性は十分ありますが、問題はその期間です。

日経平均が1989年につけた最高値3万8915円を超えたのは2024年でした。その間、長く低迷していたのはご存じのとおりです。2009年には7054円にまで落ち込みました。あるいは2008年に起こったリーマンショック後、アメリカの株価は回復するのに5年ほどかかりました。もし、この間に急な出費が必要になったら目も当てられません。よく言われることですが、投資は余裕をもって行ってください。

教育費は、投資以外で計画的に確保

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最後に、子育て世代が特にやめた方がいいのが、教育費を投資で稼ごうとすることです。子どもの進学やその準備は時期が決まっています。そのときに不況が重なる可能性がないとはいえません。

近年、学資保険は元本割れがめずらしくなく「投資に回した方が得だ」という話を聞くことがあります。しかし、子どもの人生を変えてしまう可能性があるので、私は絶対におすすめしません。私自身は元本割れを承知の上で保障の厚い学資保険に入っていますが、それが嫌なら、教育費はしっかりと計画的に貯金し、万一のことがあっても大丈夫な手厚い保険に入るなどするのが最善でしょう。

「子どもにより良い環境を与えてあげたい」と思えばこそ、子育て世代には賢い資金術が欠かせません。ぜひ正しい情報を摂取して、有意義なやりくりをしていきましょう。

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※当記事は投資を勧めたり投資の利益を約束したりするものではありません。投資は自己責任で行ってください。