
握[にぎ]ると固まるのに、ゆるめると液体に!? 不思議な「ダイラタンシー」現象はお家で簡単に再現できるよ。実際に触って感じたことをまとめてみよう。
おすすめの年齢・制作時間
なぜこの現象が起こるのか、しくみを理解してまとめるのが少し難しいので小学校高学年向け。触[さわ]って遊ぶだけなら低学年でも◎
4年生 5年生 6年生 実験 製作期間:1日
用意するもの

・片栗粉[かたくりこ] 200g
代用できる粉はあるかな?ほかの粉で試して比較[ひかく]してみるのもおすすめ!
・水 100mL
片栗粉と水の割合は2:1が目安。状態を確認しながら水の量を調整しよう。
・大きめの容器
ボウルやタッパーなどなんでもOK!
手順
1.材料を全て混ぜる

片栗粉[かたくりこ]と水をダマにならないように混ぜ合わせよう。もう変化が感じられるはず…?
2.液体を触[さわ]ってみよう

均一に混ざり合ったら不思議な液体は完成。指でつついてみたり、棒で素早くかき混ぜてみたりいろいろ試してみよう!
★液体を握[にぎ]る


液体をつかんでみよう。ぎゅっと強く握るとお団子みたいに固まるよ。手をゆるめるとあっという間に液体に!
★指でつつく
液体の表面を指でつついてみよう。速くつつくと表面がはじき返してくる!指の動きを止めると沈[しず]んでいくよ。
★棒でかき混ぜる
棒を使ってスピードを変えながらかき混ぜてみよう。速く混ぜると抵抗を感じ、ゆっくり混ぜると抵抗[ていこう]がなくなるよ。
<ポイント>
- この不思議な現象は「ダイラタンシー」現象といって、ゆっくり触[さわ]るとドロドロに、強い力を加えるとかたくなる現象のこと。片栗粉は水と混ざると、完全には溶[と]け切らずに粒[つぶ]の状態のまま混ざり合います。強い力を加えると、溶け切らなかった粒同士が整列し、粒と粒の間に入り込[こ]んでいた水が逃[に]げ、かたくなるというしくみです。
※注意:実験後の液体は水道に流さず、燃えるゴミで捨ててください。
まとめ方のコツ
・ダイラタンシー現象が起きる粉を探してみよう。粉ごとにどんな状態になるか試してみよう。(例)小麦粉、コーンスターチ、パン粉、米粉など
・ダイラタンシー現象のしくみをわかりやすく図に表してみよう。
・液体を放置したり、冷やしたり、温めたりしたらどうなるかな?いろいろな条件で試してみよう。
・大きなタライなどで用意したら液体の上を走れるかも!?