【大阪・関西万博】商船三井と船や海運業の新しい可能性を学ぼう!海や地球の未来を考える自由研究アイデアもご紹介

大阪・関西万博 商船三井

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大阪・関西万博には子ども向けの体験コンテンツもいっぱい!その中でも今回は、船や海の未来をわかりやすく学べるパビリオンをご紹介します。株式会社商船三井(MOL)のアンバサダーである2名の子どもたちと一緒に潜入取材してきました。

目次(index)


「未来の都市」パビリオンって?

「未来の都市」パビリオン/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

まず2人が訪れたのは、博覧会協会と12の企業・団体が共に創る、体験型のパビリオン「未来の都市」です。“未来社会のショーケース”をテーマにした「フューチャーライフゾーン」にある、長さ約150m、展示面積約3,300㎡という巨大空間に、日本を代表する企業が手がける15の未来体験型アトラクションが点在しています。最新のエネルギーやモビリティ、ライフスタイルについての技術を知ることができる注目のパビリオンです。

商船三井ブースで未来の船について学ぼう!

商船三井のブース「WIND VISION」│「未来の都市」パビリオン/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

交通・モビリティコーナーでは、新しい乗り物の未来について紹介しています。その中の一つである商船三井のブース「WIND VISION」は、長さ約7mもの大型スクリーンと、ウインドハンターという船の模型との連動によって、ゲーム感覚で未来の船について学べるアトラクション。乗り物好きな子どもにもおすすめです!

風を送って水素を創り出せ!「WIND VISION」体験

「WIND VISION」│「未来の都市」パビリオン/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

ウインドハンターとは、商船三井が2030年代の実用化を目指して研究・開発している未来の船のこと。海上で帆が受ける風をエネルギーにして船は推進、水中でタービンを回し発電することで、船内で水素エネルギーを生産・貯蓄します。海上の風が弱いときには、強風下でバッテリーに蓄電された電力を用いて推進プロペラを回転させ航行します。燃料補給をすることなく、水素エネルギーを陸上向けに供給することで、完全ゼロエミッションを達成するプロジェクトです。

シミュレーション航海の様子

長さ約4m、高さ約3mのウインドハンター模型は大きくてかっこいい!未来の船の姿は見ているだけでワクワクします。
早速、シミュレーション航海にチャレンジ!12本ある模型の帆に向かってうちわで風を送ると、スクリーンに水素エネルギーの製造、運搬、供給までの流れが投影されていきます。うちわの風によって動く帆や、スクリーンに投影された映像の演出に子どもたちも大興奮!

WIND VISIONの説明を受けている様子

風量によってエンディングも変わるので、何度も楽しみながらゲーム感覚でエネルギーの循環を学ぶことができます。
会場にはナビゲーターがスタンバイ。アトラクションの案内のほか、模型や映像を見ながら丁寧に説明してくれるので、子どもでもわかりやすく「WIND VISION」について知ることができます。体験に使用したオリジナルのうちわは来場記念のノベルティとして持ち帰ることができますよ。

「WIND VISION」│「未来の都市」パビリオン/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

常時スクリーンに投影されている映像は5種類あり、アニメーション、CG、実写などで構成されていてどれも見応えがあります。船が、社会や産業、私たちの生活とどう関わっているかをわかりやすく表現しており、海運業をより身近に感じられるコンテンツとなっています。子どもたちも「船が動くだけではなく、私たちのところまでエネルギーを届けてくれるところがかっこいいと思った!」、「風の力でこんなに環境を変えることができるんだ!」と刺激をたっぷり受けました。

<フューチャーライフ万博・未来の都市>

  • エリア:フューチャーライフゾーン(西ゲート)
  • 営業時間:9~22時
  • 予約:事前予約(時間指定)

» 「WIND VISION」公式サイト

2025年7月オープン!”体験型”ミュージアム「ふねしる」もチェック

ふねしる

商船三井は、2025年7月に大阪市住之江区で新しい体験型ミュージアム「ふねしる」のオープンを予定しています。横幅30mの大迫力シアターや商船三井グループの船舶模型の展示、LEDスクリーンを駆使した操船シミュレーターなど、船と海運についてより深く学べる施設です。万博会場のすぐそばにあるので、船に興味を持った子どもたちはぜひチェックしてみて。

» 「ふねしる」公式サイト

自由研究アイデアをご紹介!

自動車船

●船の歴史を調べてみよう!

古代からある「船」という乗り物の歴史をまとめてみよう!丸太船から帆船まで、用途や時代背景によってさまざまな船が誕生してきました。人と海を繋げてきた船の偉大さがわかるはず。

●未来の船を想像して描いてみよう!

ウインドハンターのように自らエネルギーを創り出す船や、GPSを搭載した未来の漁船、最新のエンターテイメントとサービスを提供するクルーズ船など、さまざまなジャンルで進化する未来の船を想像して自由に描いてみよう!

ブルーオーシャン・ドームで海の声を聞こう

ブルーオーシャン・ドーム/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

大きな卵のようなこちらのパビリオンは、特定非営利活動法人ゼリ・ジャパンが出展する「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」です。同パビリオンでは、商船三井も協賛するBOI(ブルーオーシャン・イニシアチブ)の活動も紹介されています。「海の蘇生」をテーマに、不思議な動きで循環する水の展示やユニークな映像展示で、地球の海洋ゴミ問題を訴えます。エリアごとに、それぞれ「竹」「カーボンファイバー」「和紙」で作られている世界初のドーム建築で、その造形にも興味津々。万博終了後の再利用も決まっているサステナブルなパビリオンです。

玉のように弾む水が不思議!水の循環を感じよう

「竹のドーム」│ブルーオーシャン・ドーム/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

入館してまず訪れるのは「竹のドーム」です。竹をたくみに編んで屋根のベースにしています。ここで展示されているのは、「水の循環」をテーマにした作品。超撥水技術が施されたさまざまな形のプレートを上から下へ水が滑り落ちていきます。カーブをなめらかに滑る水滴たちや、小さな水滴がくっついて大きな水たまりになるなど、まるで生きているかのような不思議な水の動きに思わず見入ってしまいます。

大迫力のCG映像は圧巻。海の声に耳を傾けて

「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のドーム」/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

続いて、グループごとに通されるのが「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のドーム」です。ドーム空間に浮いているような大きな半球体は、直径10mもある世界最大級の特製スクリーン!海がプラスチックゴミであふれ地球全体がゴミで覆われていく様子を、臨場感たっぷりに投影します。

「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のドーム」/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

ハイクオリティのCGで展開する映像は少々ショッキングな内容ですが、海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護は、水の惑星とよばれる地球の未来を考えていくうえでとても大切なこと。2050年までに海洋プラスチックゴミによる海の汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」について、真摯に向き合うことができます。「人間が抱えている海の環境被害について、いろいろと考えさせられた」、「私もいろんなものが使い捨てにならないように取り組んでいけたら思った」と子どもたちの心にも強く響いたようです。

<BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)>

  • エリア:西ゲートゾーン
  • 営業時間:9~22時(最終入館21時30分)
  • 予約:事前予約(時間指定)

自由研究アイデアをご紹介!

画像:PIXTA

●海でゴミ拾いをして、ゴミの種類を記録してみよう

海にはどんなゴミが捨てられているかな?砂浜に漂着しているゴミは一体どんな経緯で流れ着いたのだろう?実際にゴミ拾いをしながら、環境問題や生きものへの影響についてまとめてみよう!

●身のまわりのプラスチック製品のリサイクルについて調べてみよう

お家や学校など、暮らしのなかにはどのようなプラスチック製品があるかな?プラスチックゴミはどのように分別され、どのような処理方法で、何にリサイクルされているのかを調べてまとめてみよう。

モーリシャスパビリオンでVR体験!遠い国の絶景を楽しもう

モーリシャスパビリオン/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

世界各国のパビリオンや展示こそ、万博の醍醐味!多彩な国が共同でブース展示をしているコモンズ館も、さまざまな世界の文化にふれられる、押さえておきたい見どころの一つです。

モーリシャスパビリオン/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

ここでは、アフリカ大陸の東に浮かぶ国・モーリシャスのブースを訪れました。モーリシャスは、インド洋に浮かぶ島国です。美しいビーチをはじめ、山や滝などの自然が自慢のリゾート地として有名です。

モーリシャスの海を再現した水槽は必見

モーリシャスの海を再現した水槽│モーリシャスパビリオン/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

ブースには、モーリシャスの海を再現した大きな水槽が!この水槽は商船三井が寄贈しています。現地の海に実際に生息する色とりどりの魚やサンゴを展示しています。「こんなにきれいな海があるんだ!」と子どもたちも感動していました。

絶景のビーチリゾートをVRで体験!

絶景のビーチリゾートをVRで体験│モーリシャスパビリオン/大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

ブース内には、モーリシャスの暮らしをVRで擬似体験できるコーナーも。モーリシャスの文化体験や、海中でのサンゴの保護活動などの海の環境保全の取り組みを見ることができます。子どもたちも初めて見る海の様子に、「豊かな海のきれいなサンゴ礁などを見て、守っていかないといけないことを実感した」、「魚やモーリシャスの景色がとってもきれいで、私も実際に行ってみたいと思った!」と、日本から遠く離れた島国に関心を寄せていました。

<モーリシャスブース(コモンズA館)>

  • エリア:エンパワーリングゾーン
  • 営業時間:9~22時(最終入館21時30分)
  • 予約:なし

自由研究アイデアをご紹介!

画像:PIXTA

●世界の国の文化について調べてみよう

万博会場やコモンズ館で出合った気になる国のことを調べてみよう。歴史や文化、食べものなど、日本と比較して同じところやちがうところをまとめてみよう。

●行きたい国を探して、妄想旅行プランを考えてみよう

宿泊数や移動方法、通貨のことなどもしっかり調べて、観光スポットやレストラン、宿泊するホテルを繋ぐ旅行プランを考えてみよう!写真などを一緒にレイアウトして、自分だけの「妄想るるぶ」を作ってみて。

商船三井が取り組む社会貢献活動をご紹介

商船三井では、社会貢献活動の重点分野を「次世代人財育成」、「海洋環境」、「地域課題解決」と定めています。主な活動を紹介します!

次世代人財育成

小・中学生を対象に、豊かな海を守ること、環境問題の解決、船の魅力を同世代に伝える「MOLアンバサダー」を年度ごとに募集。社員へのインタビューや職業体験、イベント参加などを通して、環境問題について考え、問題解決に必要な知識などを未来の世代に繋いでいきます。

イベント「自動車船見学会」の様子

こちらは、次世代を担う子どもたちに船と海を身近に感じてもらうことを目的に開催された海の日イベント「自動車船見学会」の様子。約7000台の自動車を積載できる、巨大な船の見学などを通して、海上ではたらく船のことや次世代燃料のことについて学びました。

» MOLアンバサダー

海洋環境

アカウミガメ回遊経路調査

商船三井は、名古屋港水族館が行う絶滅危惧種であるアカウミガメの回遊経路調査において、自動車船による海上輸送で協力。アカウミガメ28頭を太平洋上に運搬し、無事放流しました。海洋環境・生態系の問題にまつわるさまざまな事案に携わり、海洋保全にも貢献しています。

» アカウミガメ回遊経路調査

地域課題解決

地域課題解決

2020年のWAKASHIO号の座礁事故をきっかけに、モーリシャスの自然環境回復と地域社会への貢献を目的とした活動を継続しています。グループ社員や専門家を現地派遣し、マングローブ林、サンゴ礁などの生態系の回復・保全、野鳥や渡り鳥の保護・研究に取り組んでいます。

消防車寄贈

ほかにも、移動図書館車や消防車を必要な地域に届けるなど、地域の暮らしや安全の課題解決につながる輸送に協力しています。グローバルネットワークを展開する海運会社ならではの取り組みです。

» モーリシャス現地研修

大阪・関西万博で地球の未来を考えよう

大阪・関西万博(大阪府/大阪市)

大阪・関西万博は、新しい発見の連続で刺激たっぷり!今回は、海を通して環境問題やエネルギー問題について学び、地球の未来について考えるきっかけになった1日でした。実際に見て、触って、体験することで子どもたちの「あったらいいな、できたらいいな」という未来へのビジョンもより明確になり、日常のアクションにもつながるはず。夏休みの自由研究のテーマ探しにもおすすめですよ。この夏、ぜひ家族で訪れてみてはいかがでしょうか。

» 大阪・関西万博 MOLアンバサダーの体験動画はこちら

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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