子どもの習い事「サッカー」はいつから始める?選択肢や費用、4つのメリットをご紹介

子どもの習い事「サッカー」はいつから始める?選択肢や費用、4つのメリットをご紹介
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「子どもにサッカーを習わせたいけれど、何歳から始めるのがいいの?」「費用ってどのくらいかかるの?」そんなふうに気になっているママパパも多いのではないでしょうか。サッカーは、運動能力や技術だけでなく、チームプレーを通じて協調性を育むことができる人気の習い事です。
この記事では、サッカーの始め方・選択肢・適した年齢・メリット・費用について解説します。教室選びや準備の参考にしてください。

子どもの習い事
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目次(index)

サッカーの習い事、どんな選択肢がある?

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子どもがサッカーの習い事を始める場合、主に4つの選択肢があります。

  • 地域のサッカークラブに所属する
  • 学校のクラブ活動や放課後スクールを利用
  • 民間企業のサッカースクールに通う
  • プロクラブの下部組織やスクールに所属する

それぞれ特徴や練習頻度、メリットなどに違いがあるため、子どもの目的や家庭の状況に合わせて選ぶことが大切です。

地域のサッカークラブに所属する

もっとも多いのは、地域のサッカークラブへの所属です。

月謝は比較的安く、月3000円~5000円程度で参加できることが多いです。地域のつながりが深まり、学校以外の友達もできるメリットがあります。

練習は週2~3回であることが多く、土日に試合や遠征があることも。保護者による練習の見守りや試合の帯同、送迎の分担などが求められる場合もあります。チームによって運営体制や方針が異なるので、気になるクラブがある場合は、体験から参加してみるのがおすすめです。

子どもも保護者もチーム一丸となって取り組む雰囲気があるため、親子で地域活動に関わりたい家庭に向いています。

学校のクラブ活動や放課後スクールを利用

小学校のクラブ活動としてサッカーを選択できたり、また放課後スクールのような形でサッカーを習うことができたりするケースがあります。子どもが通っている小学校であれば、まずは、そこからサッカーに慣れ親しんでみるとよいでしょう。

同じ学校の友達と一緒に活動できるため、子どもにとって馴染みやすい環境です。費用は不要なケースや、かかっても安価であることが多いです。また、保護者の送迎の負担が少ないのもメリットとして挙げられます。

指導者は学校の先生が兼任している場合や外部のボランティアコーチであることが多く、親しみやすい一方で、本格的な技術指導を求める場合には少し物足りないかもしれません。

民間企業のサッカースクールに通う

民間のサッカースクールは、より専門的な指導を受けられます。

プロのコーチが指導するため、基礎から丁寧に技術を学べますが、月謝は少し高額な傾向にあります。

練習は週1~2回で、年齢やレベルによって曜日や時間が設定されていることが多いです。試合や遠征の頻度はスクールによって異なり、スクールの場所によっては送迎の負担なども考えられるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

初心者や運動が苦手な子どもでも、自分のペースで楽しく続けられます。他の習い事との掛け持ちも比較的しやすいです。

プロクラブの下部組織やスクールに所属する

プロクラブの下部組織は若手育成やサッカー普及のために運営していることが多く、本格的にサッカーに取り組みたいハイレベルな子が集まります。入部にはセレクションがあり、すでにサッカーを習っていて、よりレベルの高い環境を望む子におすすめです。

また、セレクションのない、初心者も含めた子ども向けのスクールも設けているケースもあります。プロクラブに関わる専門的な指導者に教えてもらえたり、プロのサッカー選手が身近に感じられ向上心が高まりやすいといったメリットがあるので、もし近隣にプロクラブチームがあれば、調べてみるのがよいでしょう。

サッカーの習い事を始めるのはいつ頃がいい?

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子どもがサッカーを習い事始める時期は、年齢によって適した指導内容や身につきやすいスキルが異なります。クラブチームによりますが、3歳頃から始めることができますよ。

  • 3歳~5歳
  • 6歳~9歳(小学校低学年)
  • 10~13歳(小学校中・高学年)

3~5歳

幼児期は、ボールに慣れることや体を動かす楽しさを知ることが中心です。ボールを蹴る、追いかける、止めるといった基本的な動作を遊びの延長として学ぶ指導内容が中心になります。

小さい頃から始めることで、ボールを扱う感覚が自然と身につくことがメリットです。運動習慣が早い段階で定着し、体を動かすことへの抵抗感もなくなるでしょう。

ただし、集中力が続きにくい年齢でもあるため、無理に続けさせるのではなく、子ども自身が楽しんで取り組んでいるかを意識するのがおすすめです。

6歳~9歳(小学校低学年)

小学校低学年頃になると、先生の指示をある程度理解して動けるようになり、本格的なサッカーの技術を習得することができるでしょう。

ドリブルやパスなどの基本技術を段階的に習得します。試合ルールも理解できるようになり、チームプレーの楽しさを感じられるでしょう。友達と一緒に活動することで、協調性やコミュニケーション力も育ちます。

多くのサッカースクールやクラブチームが受け入れている年齢層のため、選択肢も豊富です。初めての習い事としても始めやすい時期といえます。

10歳~13歳(小学校高学年)

小学校中・高学年は、ゴールデンエイジと呼ばれ、筋力や体力が著しく発達する時期。理解力も備わっているため、基礎の習得スピードも速く効率よく上達できる時期です。決して始めるのに遅すぎるということはありません。戦術的な理解や判断力が求められる指導が増え、より本格的な練習にステップアップ。周りの状況を見てフォローに回ったり、先を読んでパスを出したりと、頭と体を使って試合での戦略を立てることにおもしろさを見出す子もいるかもしれません。

女の子や運動が苦手な子どもでもサッカーはできる?

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女の子や運動が苦手な子どもでも、サッカーは十分に楽しめる習い事です。

サッカーは11人で行い、さまざまなポジションがあるため、それぞれに求められる役割が異なります。足の速さや体の大きさ、筋力ばかりが重要ではありません。

例えば、ボールを正確に蹴る技術や、味方の動きを見て適切な場所にパスを出す判断力も大切です。チームプレーだからこそ、一人ひとりが力を発揮できる場所が多いのも魅力です。

また、小学生のうちは、男女混合のクラブチームや女子専用のクラスなども多いため、もちろん女の子でもサッカーを習うことができます。

近年、WEリーグやなでしこジャパンの活躍を目にする機会が増えてきました。興味を持ち始めた際には、女の子だからと言って選択肢を狭めることはせず、ぜひ背中を押してあげましょう。

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サッカーを習い事にする4つのメリット

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サッカーは、前述したように運動能力だけでなく協調性やチームワークなども身につけることができる習い事です。主なメリットは下記の4つです。

  1. ボールコントロールや体の扱い方が身につく
  2. 瞬時の判断力と戦術理解が育つ
  3. チームプレーを通じて協調性が養われる
  4. 走力や持久力など基礎体力が向上する

それぞれのメリットについて説明していきます。

1:ボールコントロールや体の扱い方が身につく

サッカーでは、ドリブルやトラップ、キックといったボールを使った基本動作を繰り返し練習します。ボールを扱うことに慣れていると、学校の体育や今後出会うスポーツで球技に挑戦する際、柔軟に対応することができるでしょう。

また、手を使わずに足で行う動作が基本となるため、体全体のバランス感覚や体幹も養われます。ボールを追いかけながら走る、止まる、方向転換するといった複雑な動作を器用にこなすスキルは、他のスポーツにも応用できる能力です。

2:瞬時の判断力と戦術理解が育つ

サッカーでは、状況を見て素早く判断する力が求められます。試合中は、パスを出すのか、ドリブルで進むのか、シュートを打つのかを瞬時に決めなければなりません。味方や相手の動きを見ながら、最適な選択をする必要があります。

チーム全体の戦術を理解することも大切です。自分の役割や位置取りを考えながらプレーする経験は、論理的な思考力を育てます。

3:チームプレーを通じて協調性が養われる

サッカーはチームスポーツのため、仲間と協力することが欠かせません。

ゴールに向かってシュートを打つ人は一人ですが、それまでつないできたパスがあってこその得点です。味方を信頼し、お互いにカバーし合う経験ができます。

試合に勝つためには、チーム全員が同じ目標に向かって努力する必要があります。仲間と喜びや悔しさを分かち合うことで、協調性やコミュニケーション力が養われるでしょう。

チームの一員として活動する経験は、学校生活や将来の社会生活でも活きてきます。

4:走力や持久力など基礎体力が向上する

サッカーの試合中は広いフィールドを動き回り、攻撃と守備を繰り返します。練習でも、ランニングやダッシュを継続的に行うため、走力や持久力の向上につながるでしょう。

心肺機能も強化され、日常生活においても、健康的な疲れにくい体づくりに役立ちます。

サッカーの習い事にかかる費用

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サッカーの習い事にかかる費用は、月謝だけでなく道具の購入費など、さまざまな費用がかかります。

  • 月謝の目安
  • ユニフォームや用具の費用
  • その他の費用(合宿、遠征など)

それぞれの費用について詳しく説明していきます。

月謝の目安

サッカーの月謝は、通うチームやスクールによって異なります。

チーム・スクールの種類 月謝の相場
地域のサッカークラブ 3000円~5000円
学校のクラブ活動や放課後スクール 無料~2000円
民間企業のサッカースクール 5000円~1万円
プロクラブの下部組織やスクール 1万円~2万円
※無料で参加できる初心者向けスクールもあり

月謝は通う回数によって異なるほか、地域や所属する団体によっても差があります。入会前に、年間でかかる費用の目安を聞いておくと安心ですよ。

ユニフォームなどの用具代

サッカーを始めるには、ユニフォームをはじめとした用具を揃える必要があります。

用具 金額の目安
ユニフォーム(上下) 5000円~1万円
サッカーシューズ 3000円~8000円
すね当て 1000円~3000円
練習着・ソックス 3000円~5000円
サッカーボール 2000円~5000円

ユニフォームはチームで指定されていることがほとんどです。サッカーボールなどは自主練習の際に必要となってくるでしょう。購入場所やブランドによって異なりますが、初期費用として、合計1万5000円~3万円程度を見込んでおきましょう。子どもの成長に合わせて、定期的な買い替えが必要になることもあらかじめ把握しておきましょう。

その他の費用(合宿、遠征など)

サッカーを続けていくと、合宿や遠征、大会参加など活動に応じた費用がかかります。

項目 金額の目安 頻度
試合の遠征費 2000円~5000円/回 月1~4回程度
合宿費 1万円~3万円 年1~2回程度
大会参加費 1000円~5000円/回 大会による
スポーツ保険料 800円~2000円 年1回

地域やチームの活動頻度によって大きく異なるため、年間を通じて、どのような費用が発生するのか、チームの雰囲気などを体験時に確認しておくと安心です。

サッカーを習い事を始める前に準備するもの

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サッカーを始める際には、いくつかの用具を準備する必要があります。

練習に必要な基本の用具

  • サッカーシューズ(屋外用またはフットサル用)
  • ユニフォーム(チーム指定の場合が多い)
  • すね当て
  • 練習着
  • ソックス(すね当てを固定できる長めのもの)
  • サッカーボール(自主練習用)

チームによってはユニフォームが指定されることが多いため、入会時に確認しておきましょう。最初からすべてを高価なものにする必要はありません。子どもの成長に合わせて、徐々に買い替えていくことをおすすめします。

サッカーと他の習い事の掛け持ちは可能?

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サッカーと他の習い事の掛け持ちは、もちろん可能です。小学生の習い事は平均2つ以上で、多くの子どもが複数の習い事をしています。

ただし、学校や地域のクラブチームに所属した場合、週末に練習や試合が集中することが多いため、他の習い事と調整しつつ掛け持ちをする必要があります。チームによっては、チーム活動を優先してほしい、という方針がある場合も。あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

掛け持ちをする際は親の意志だけで決めることは避け、子どもの体力や意欲を考慮することが大切です。習い事が増えると家族で過ごす時間が減ったり、睡眠時間が不規則になったりする恐れもあります。子どもの負担にならないよう、決して無理はせず楽しいと思える範囲で掛け持ちを検討するとよいでしょう。

また、習い事の掛け持ちにはスケジュール管理も欠かせません。保護者で管理するのではなく、子ども自身で学校、遊び、習い事のスケジュールを把握し調整できるようになることが成功の秘訣です。カレンダーなどを用いて、週の予定を可視化できるようにしましょう。

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サッカーの習い事まとめ

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サッカーは、チームで協力する楽しさや、試合で勝つ喜びを味わえる習い事です。走力や持久力など基礎体力の向上も期待できるでしょう。テレビやアニメ、マンガからサッカーに興味を持ち始める子どもも多くいます。子どもが「やってみたい」と興味を持ったときが、始めるのに良いタイミングといえるでしょう。

まずは気軽に体験会や見学に参加してみると、子どもが楽しめるかどうかや、無理なく通えるか、指導者やチームメイトの雰囲気などを確認できるのでおすすめです。

子どもも保護者もチーム一丸となって勝利に向けて努力する活動は、きっと親子の尊い時間になるはず。子どもに合った教室に出合って、親子で一緒に成長を楽しんでくださいね。