横浜のみなとみらい21地区にある「よこはまコスモワールド」は、世界で初めて画期的な都市計画から生まれた都市型立体遊園地。運河を隔てた「ワンダーアミューズ・ゾーン」「ブラーノストリート・ゾーン」「キッズカーニバル・ゾーン」の3つのエリアに、30種以上のアトラクションが用意されています。
オフィスビルや商業施設が立ち並ぶ観光スポットの真ん中に位置する遊園地、いったいどんな楽しみ方ができるのでしょうか?実際に訪れて感じた魅力をゾーン別にご紹介します!
絶叫系ライドアトラクションが楽しめる「ワンダーアミューズ・ゾーン」
「ワンダーアミューズ・ゾーン」は、絶叫系を中心としたライドアトラクションが集まったゾーンです。屋内型アトラクションの入った建物もあり、天気を気にせず楽しめるアトラクションも豊富にそろっています。
高さ112.5mの大観覧車「コスモクロック21」
高さ112.5mの大観覧車「コスモクロック21」は、1989年の横浜博覧会でパビリオンとして設置されました。博覧会終了後も大観覧車の存続が決まったことで「よこはまコスモワールド」が誕生したため、同園のシンボルといえる存在です。夜はライトアップされ、幻想的な光のアートがみなとみらいの夜景に華を添えます。
1周約15分の空の旅では横浜のランドマークを一望でき、空気の澄んだ日には富士山も望めます。ゴンドラ内には「観覧車ナビ」が設置されていて、周辺施設の名称や歴史を文字と音声で案内してくれるので、より深く景観を楽しむことができますよ!
実はこの大観覧車、「世界最大の時計型観覧車」としてギネスブックにも登録されているんです。中央に時計表示があるほか、ライトアップ時はゴンドラ一つひとつが秒針を担っているため、ゴンドラの数は全部で60台。しかもそのうちの4台は、全方向で景色が見渡せる「シースルーゴンドラ」です。
シースルーゴンドラは、遮る物のない壮大なパノラマが独り占めできて、まるで空に浮いているような感覚が楽しめますが、その反面、徐々に遠ざかっていく足元の景色にちょっぴりドキドキ。0歳から乗車でき、3歳までは無料なので、お子様といっしょにひと味違った観覧車体験をしてみてくださいね。
ダイビングコースター「バニッシュ!」
ワンダーアミューズ・ゾーンのもうひとつの目玉といえば、園内を颯爽と走り抜けるダイビングコースター「バニッシュ!」です。みなとみらい21地区の絶景を横目に見たり、大観覧車のすぐ近くをすり抜けたりと、都市型立体遊園地ならではのスリルが味わえます。
中でも一番のポイントは、水しぶきを上げながら急降下で水面に突入していくエキサイティングな仕掛け。「バニッシュ!」の乗車条件である身長120cm以上に満たないお子様でも、見ているだけでスリルを体感できますよ。
急流すべり「クリフ・ドロップ」~絶叫グランプリ~
水面に浮かぶ丸太風のライドに乗って、変化にとんだコースを巡る「クリフ・ドロップ」も人気アトラクションのひとつです。プカプカと心地良く景色を眺めていたら、突然急流を滑り降りるなど、ハラハラドキドキが止まりません。
最大勾配46°で18mの落差を一気に滑り降りるダイブでは、「絶叫度」がランキングボードに表示されるので、1位を目指して思いっきり叫んじゃいましょう!水しぶきでびしょ濡れになることもあるので、タオルの用意を忘れずに。
バーチャル体験が楽しめる「VRV」
2017年12月に新しくオープンした「VRV~VIRTUAL REALITY VEHICLE~」は、1,000mの巨大な滝を真っ逆さまに落ちていくバーチャル体験が楽しめるライドアトラクションです。映像に合わせてライドやシートが動いたり、風が吹いたりするため、バーチャルの世界をリアルに体感できます。
乗車時には、HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)とヘッドホンを装着します。HMDを通して見るバーチャルな世界は、360°作り込まれていて、どこを向いても世界観が再現されていたのには驚きでした!なお、一度に4名までの乗車が可能で、13歳以上かつ身長130cm以上、体重100kg未満が条件となります。
アメリカンな雰囲気の「コスモコート」
VRVが入っている建物の1階には、フードコート「コスモコート」があります。絶叫続きで小腹が空いたらのぞいてみましょう。ラーメンやチャーハンといったお子様も大好きなメニューのほか、ホットドッグやポテトフライ、クレープなど、園内を持ち歩いて食べられる手軽なメニューも豊富にそろっています。
コスモコート内には立食スタイルのカウンターがありますが、天候のいい日なら野外のテーブル席がおすすめ。バニッシュ!やクリフ・ドロップが水しぶきをあげながら急降下するシーンを眺められるので、気分が盛り上がりますよ!
イタリア・ブラーノ島の町並みを再現した「ブラーノストリート・ゾーン」
ワンダーアミューズ・ゾーンの運河を隔てた向かい側にある「ブラーノストリート・ゾーン」は、イタリアのブラーノ島をイメージしたカラフルな家々が並び、体験型を中心としたアトラクションがそろっています。
カード迷路「ぐるり森大冒険」~本物はど~れだ!?の巻~
ブラーノストリート・ゾーンの体験型アトラクションの中でも、特にお子様に人気なのが「カード迷路 ぐるり森大冒険 本物はど~れだ!?の巻」。受付でもらう「冒険の書」を使って、宿敵スモッグに捕らえられた仲間たちを次々と救出する体験型アトラクションです。
館内に設置された機械の中から捕らえられた仲間を探し、スモッグの出題するクイズをクリアすれば救出成功!館内は鏡の世界なので、目当ての機械を見つけるのに行ったり来たりと、巨大迷路気分も楽しめました。
最後は、冒険の書と引き換えにモンスターの描かれたカードを受け取り、ラスボスと対戦!カードの中には幻のモンスターが描かれたキラキラ光るレアカードもあります。
さらに、ラスボスに勝つと、オリジナルバッチやカードケースのプレゼントももらえるとあって、繰り返し挑戦する子供たちの姿も多く見られました。
コイン式の体験型ゲームがそろう「カーニバルストリート」
カラフルな街並みの中にある「カーニバルストリート」は、バスケットボールやボーリング、ピンボールといったコイン式の体験型ゲームが集まった施設。小さなお子様でも楽しめるゲームがたくさんあるので、家族でチャレンジできます。
得点に応じて、子供たちに大人気のキャラクターグッズやぬいぐるみ、おもちゃなどの豪華な景品がもらえるので、ついつい本気になってしまう親御さんも続出!?ゲームによって景品も異なるので、事前にチェックしてから挑みましょう。
高速回転!「スーパープラネット」&「ギャラクシー」
ブラーノ島を再現した街並みを抜けた先には、高速で回転しながら少しずつ斜めに傾いていく「スーパープラネット」や、2人乗りのライドが回りながら激しくスイングする「ギャラクシー」など、ジェットコースターとはまた違ったスリルを味わえるライドアトラクションが充実しています。120cm以上の身長制限に達していたら、ぜひ見た目以上のスリルを体感してみてください!
ジェットコースターデビューにおすすめ!「ファミリー・バナナ・コースター」
お子様の初めてのジェットコースター体験におすすめなのが、「ファミリー・バナナ・コースター」です。音楽が流れたり、おさるの「コスモンキー」が話しかけてきたりと、五感をフルに使って楽しめるお子様向けジェットコースター。3歳以上で身長95cm以上なら乗車可能です。
かわいい見た目とは裏腹に、アップダウンやローリングが続く本格的なコースを楽しめますよ!
「くまさんのカステラ」はプレーンとココアの2種類
ブラーノストリート・ゾーンで忘れずに味わってほしいのが、丸太風小屋で売られている「くまさんのカステラ」。かわいいくまのフォルムのベビーカステラで、プレーンとココアの2種類の味から選ぶことができます。
ほんのり甘いプレーンと、香ばしい風味のココア。きっと子供から大人までみんなが大好きな味のはず。どちらか選べないときは、「ミックス」を頼めば両方の味を堪能できますよ!なお、ソフトクリームや期間限定スイーツにも、くまさんカステラが乗ってきます。
0歳から楽しめるアトラクションもそろった「キッズカーニバル・ゾーン」
夜はライトアップされる「メリーゴーランド」
浮島の桟橋を渡り終えて最初に目に飛び込んでくるのは、2階建ての「メリーゴーランド」。立派な白馬のほか、ゆったりと座って乗れる馬車もあり、同乗者付きで0歳から楽しめます。夜にはライトアップされた幻想的な姿を見せるので、まるで本物の王子様やお姫様になった気分も味わえますよ。
ぷかぷかした乗り心地の「ノースポール」
2歳を過ぎたら、イルカに乗って水上を進む「ノースポール」で北極の旅へと出てみては?氷河の世界では、ペンギンやシロクマに出合えます。小さなお子様向けの急流すべりアトラクションなので、コースの途中には小さなアップダウンも。トンネルの中に隠されたお楽しみは、乗って確かめてみてくださいね!
ペダルをこいで進む!「サイクルモノレール」
動物の背中に乗ってキッズカーニバル・ゾーンをぐるりと1周できる「サイクルモノレール」は、ペダルをこいで進む自転車式のアトラクション。3歳以上で乗車可能ですが、身長が120cm未満の方(ペダルが自力でこげない方)には付添いが必要です。
都市型立体遊園地ならではの絶景を眺めながら空中散歩を楽しめるのも、サイクルモノレールの魅力のひとつ。よそ見をし過ぎて前方を走るライドにぶつからないよう、気を付けてくださいね。
レール上を走る!「新幹線」機関車「ロッキー号」
キッズカーニバル・ゾーンは、年齢制限のないアトラクションも豊富。レールの上をガタゴト走るコイン式の「新幹線」や機関車「ロッキー号」も、保護者の付き添いがあれば0歳から楽しめます。初めてのライド体験にもぴったりですね。
見逃し注意!コスモワールドをより楽しむポイント
各ゾーンの魅力的なアトラクション以外にも、知っているとちょっぴり楽しさが増すポイントをまとめてみました。
ゴミ箱やベンチに注目!
ブラーノストリート・ゾーン内に設置されたごみ箱やベンチは、近くのアトラクションをイメージしたデザインが描かれているため、一つひとつ絵柄が違います。
ぐるり森の仲間や、コスモンキーなど、いくつのデザインがあるか探してみてくださいね。
絶景が撮れる撮影スポットのベンチを探そう!
園内にはいくつかの「撮影スポット」が用意されています。目印はベンチの後ろに設置されたハートのオブジェ。どんな背景で撮影できるのか、それぞれのベンチを探して確認してみてくださいね。日没後はイルミネーションが輝き、より美しい景色を収めることができますよ。
「コスモショップ」でお土産&グッズをチェック!
ワンダーアミューズ・ゾーンの建物内には、横浜土産のお菓子やグッズが買える「コスモショップ」が入っています。大観覧車をモチーフにしたよこはまコスモワールドのオリジナルキャラクター「コスモくん」グッズはここでしか手に入らないので、来園記念としても人気です。
子供たちも大好きなキャラクターの横浜限定グッズもたくさんあって、どれにしようか迷ってしまいそうですね。
「赤ちゃん休憩室」にはうれしい配慮も
コスモショップの上のフロアには、赤ちゃんや小さなお子様連れが利用できる「赤ちゃん休憩室」があります。
広々とした室内には、流し、電子レンジ、オムツ替えシートと授乳コーナーが完備されているほか、おもちゃで遊べるプレイゾーンも。赤ちゃんのオムツ替えや授乳をしているあいだ、上のお子さんは遊んで待たせることができるので、年の近い兄弟がいる家族には助かります。
カーテンで仕切れる授乳コーナーは、大きめのソファとテーブルがセットされているので、ゆったりと授乳ができますよ。
観光もアトラクションも楽しめる都市型立体遊園地!
お子様の年齢に関係なく、家族みんなで楽しめるアトラクションがたくさんそろった「よこはまコスモワールド」。入園料は無料で、乗りたいアトラクションの料金分だけチケットを購入すればいいので、リーズナブルに楽しめるのも家族にうれしいポイントといえるでしょう。
横浜屈指の観光スポットだけに、周辺の観光もしながら遊園地もたっぷり満喫するなど、都市型立体遊園地らしい楽しみ方で、素敵な一日を過ごしてくださいね。
よこはまコスモワールド
住所 | 神奈川県横浜市中区新港2-8-1 |
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電話番号 | 045-641-6591 |
料金 |
<入園料>無料 ※別途アトラクション料金が必要 <単券>100~900円 <回数券> 1,000円(1,100円分)、2,000円(2,300円分)、2,800円(3,500円分)の3種類 |
営業時間 |
11:00~21:00(土・日曜、祝日は11:00~22:00) ※季節変動あり |
定休日 | 木曜日(祝日・繁忙期は除く) |
アクセス |
JR「桜木町駅」より徒歩10分 /横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩2分 /首都高速道路「みなとみらい」出入口から3km |
駐車場 | なし |
特徴 |
キッズおすすめ 飲食施設あり ベビーカー利用可 オムツ交換スペースあり 授乳スペースあり |