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東京都現代美術館(東京都)で現代アートを五感で楽しむ!

東京都現代美術館(江東区)
鈴木昭男《道草のすすめー「点 音(おとだて)」and “no zo mi”》2018-2019 Photo: Kenta Hasegawa

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知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
「現代アートって難しい」、そんなイメージを払拭させてくれる東京都現代美術館。国内外の優れたアートを独自の切り口で紹介する企画展と、約5500点に及ぶ収蔵作品のなかから年3~4回企画を変えて展示する「MOTコレクション」をメインに、館内にちりばめられたさまざまなアートを探して楽しめます。国内外の子ども向けの美術書が閲覧できる「こどもとしょしつ」などの施設や、ファミリーに大人気のレストラン「100本のスプーン」も併設。ここを訪れれば美術館=楽しい場所と感じられそう。「あらゆる鑑賞者に開かれた美術館」をテーマに掲げるとおり、館内はバリアフリー化が進み、ベビーカーでも利用しやすいのも魅力です。

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目次(index)

子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!

子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは東京周辺にたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ東京周辺にある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。

瀧 靖之(たき やすゆき)先生監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。

知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“

育つ力:各種

子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。

» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載!

東京都現代美術館で育つ子どもの力

知的好奇心が育つと、子どものどんな力が育つのかをチェック!東京都現代美術館では、とくにどんなところが子どもの知的好奇心をくすぐるのか、アートに詳しい達人に教えてもらいました。

育つ力:想像力育つ力:発想力育つ力:洞察力

浦島茂世さんアートの達人 浦島 茂世さん
うらしまもよ●美術ライター。美術や街、旅を中心に執筆。著書に『東京のちいさな美術館めぐり』(ジーピー)『猫と藤田嗣治』(エクスナレッジ)など。文化庁文化審議会博物館部会委員。

■アートの達人 浦島茂世さんコメント

地下1階の「こどもとしょしつ」は、子ども向けの美術本をその場で閲覧できるおすすめコーナー。外国の子ども向けの美術本は色が鮮やかで、ついつい見とれてしまいます。レストラン「100本のスプーン」は、ハーフサイズメニューやメニューの表紙が塗り絵になっているなど、子ども連れにやさしいのが嬉しいですね。

» アートの達人「美術ライター 浦島茂世さん」お仕事インタビュー

東京都現代美術館ってこんなところ!

外観/東京都現代美術館(江東区)

日本の戦後美術を中心に、国内外の現代アートを収集、保存、展示、研究するため1995年(平成7)に開館した美術館。2016年(平成28)から大規模改修のために3年間休館し、館内エレベーターの増設や多目的トイレの拡充といったバリアフリー機能の向上や、隣接する木場公園側のアプローチなど館内外の回遊動線を整備し、2019年(平成31)にリニューアルオープン。美術図書室には貴重な映像資料が閲覧できる「メディアブース」や、子どもが楽しめる美術書を集めた「こどもとしょしつ」も新設されました。館内には随所にアートのしかけがあり、それを探すのも楽しみ。優れた現代アートに、気軽に楽しくふれられる美術館です。

所要:2~4時間
おすすめの年齢:4〜9歳

住所 東京都江東区三好4-1-1
電話 050-5541-8600
営業時間 10~18時(最終入館は30分前)
定休日 月曜(祝日の場合は翌平日)、展示替え期間、年末年始
料金 展覧会によって異なる
アクセス 地下鉄清澄白河駅B2出口から徒歩9分、または、地下鉄清澄白河駅から徒歩9~13分
駐車場 約90台(1時間300円、以降30分ごとに150円)

<施設データ>

  • 子ども用トイレ:
  • おむつ替え:
  • 授乳室:
  • ベビーカー利用:
  • ベビーカー貸出:
  • コインロッカー:
  • 館内飲食店:
  • 館内売店:

おすすめのアクセス方法は?

東京メトロ半蔵門線清澄白河駅B2番出口から徒歩9分、都営地下鉄大江戸線清澄白河駅A3番出口から徒歩13分と少し歩きますが、ベビーカーを押して歩いてもそう大変ではない平坦な道なのでおすすめです。駅からは大通りを行くルートと、商店街を歩くルートがありどちらも美術館までのサインを頼りに歩くと安心。商店街ルートは下町風情を感じる散策が楽しめます。車の場合、首都高速9号深川線木場出口が最寄り。駐車場は約90台停められ、1時間300円、以後30分ごとに150円です。

おすすめの遊び方&過ごし方

企画展が目当てならば、事前に公式サイトから予約するとスムーズです。「MOTコレクション」やカフェ&ラウンジ、レストランは予約不要。
絵本や子ども向けの美術書が閲覧できる「こどもとしょしつ」で国内外の美術関連の絵本を眺めるのもおすすめです。インフォメーションカウンターに子ども向けの館内案内パンフレット「MOTみつけるMAP」があるので、MAPを片手に美術館に点在するアート作品を探してみましょう。お腹が空いたら併設のカフェ&ラウンジ「二階のサンドイッチ」やレストラン「100本のスプーン」へ。木場公園に隣接しているので、美術館の後は公園で体を動かすこともできますよ。

企画展&MOTコレクションで感性を刺激!

東京都現代美術館(江東区)

東京都現代美術館の核となるのが、年6~8回開催される企画展と収蔵作品から年3~4期にわけてテーマごとに展示されえる「MOTコレクション」(コレクション展)。企画展は幅広いテーマとジャンルを扱い、現代における美術のあり方や新たな視点、価値観を問うきっかけを与えてくれます。「MOTコレクション」は各回およそ100~200点の作品を展示。切り口はさまざまで、時代・地域・ジャンルを横断する展示や収蔵作家の特集、体験型の作品展示など、こちらも見どころが豊富です。

子ども向けの美術の本がそろうこどもとしょしつへ

「こどもとしょしつ」/東京都現代美術館(江東区)

Photo: Kenta Hasegawa

地下1階にある美術図書室に併設された「こどもとしょしつ」には、東京都現代美術館に関わりのあるアーティストが携わった本や、開催された展覧会に関連した子ども向けの美術本、現代美術に親しむきっかけとなるような本が置かれています。一般の閲覧室との間はガラス壁で仕切られているので、少しくらいなら子供が声を出して本を読んでも大丈夫。子どもと一緒に現代アートの世界の扉を開いてみましょう。

美術図書室/東京都現代美術館(江東区)

美術図書室には、近現代の美術に関する図書や展覧会カタログ、美術雑誌などが保存され、資料総数はなんと27万冊!一部を除き一般公開されており、その貴重な資料を閲覧するために訪れる研究者や学生の姿も見られます。利用料は無料。開室時間は10~18時で美術館休館日はお休みです。

東京都現代美術館ならではの体験にトライ!

東京都現代美術館の館内には隠れたアート作品がいっぱい。インフォメーションに用意されている「MOTみつけるマップ」を手に入れて館内を散策してみましょう。

「MOTみつけるマップ」/東京都現代美術館(江東区)

館内のしかけや秘密はぜひ自分の目で発見して欲しいのですが、ひとつだけご紹介しましょう。それは足あとのようにも、耳のようにも見えるプレート。プレートの上に立って、目の前の景色を眺めたり、聞こえる音に耳を傾けてみて。さあ、どんなことに気がつきますか?

「点 音(おとだて)」と呼ばれるプレート/東京都現代美術館(江東区)

このプレートは「点 音(おとだて)」と呼ばれ、館内に点在しています。「点 音」については別途マップがあるのでそちらもあわせて手に入れましょう。

子連れにおすすめ!館内の立ち寄りスポット

東京都現代美術館には子連れならぜひ立ち寄りたいスポットがあります。ぜひ行ってみてくださいね。

●レストラン「100本のスプーン」

レストラン「100本のスプーン」/東京都現代美術館(江東区)

地下1階にある「100本のスプーン」は、二子玉川、豊洲などにも店舗を持つ人気レストラン。子どもだって大人と同じメニューを食べたい。そんな子どもの要望に応えて、大人と同じメニューをハーフサイズで用意。家族みんなが笑顔で食事が楽しめるファミリーレストランです。

レストラン「100本のスプーン」のメニュー/東京都現代美術館(江東区)

ここ現代美術館店では、店内にアートとふれあえるしかけが用意されています。食事をしながらアートにふれたり、食事をする自分自身がアートになったり。美術館併設ならではの空間をおいしい食事とともに楽しんでください。

レストラン「100本のスプーン」店内/東京都現代美術館(江東区)
  • 【電話】03-6458-5718
  • 【営業時間】11~18時(17時ラストオーダー)
  • 【定休日】月曜(祝日の場合は翌平日)※不定期に臨時休業あり

●カフェ&ラウンジ「二階のサンドイッチ」

カフェ&ラウンジ「二階のサンドイッチ」/東京都現代美術館(江東区)

2階にはキャッシュオン形式の気軽なカフェがあります。焼きたてのパンやサンドイッチ、スイーツやコーヒーは、カフェで食べてもよし、テイクアウトして木場公園で食べてもよし。

カフェ&ラウンジ「二階のサンドイッチ」テラス席/東京都現代美術館(江東区)

こちらはテラス席。向こうにそびえる壁からはときどき不思議な音が聞こえてきます。耳を澄ませてみて。

  • 【電話】03-6458-5708
  • 【営業時間】10~18時(17時30分ラストオーダー)
  • 【定休日】施設に準ずる

●ミュージアムショップ「NADiff contemporary」

ミュージアムショップ「NADiff contemporary」/東京都現代美術館(江東区)

1階にあるミュージアムショップもぜひ訪れて。現代アートに関連した書籍をはじめ、アーティストやクリエイターによるユニークなアイテムがずらり。人気のMOTキャンバスTシャツには90㎝と100㎝のキッズサイズもラインナップされ、親子でコーデも可能です(子供用2750円、大人用3850円)。

人気のMOTキャンバスTシャツ(キッズサイズ)/東京都現代美術館(江東区)

オリジナルキーホルダーも人気です。アクリル工場で出る端材を再利用したもので、本来は捨ててしまう端材のため、生産ごとに異なるカラーが入荷するのが特徴。ここに並んでいるカラーは二度と出合えない一期一会のアイテムかもしれません(880円)。気に入ったら即購入がおすすめです。

オリジナルキーホルダー/東京都現代美術館(江東区)
  • 【電話】03-5875-9959
  • 【営業時間】10~18時
  • 【定休日】東京都現代美術館と同じ

小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備

おしゃれなベビールーム/東京都現代美術館(江東区)

東京都現代美術館は、子ども連れに優しい設備が整っています。写真のおしゃれなベビールームは、ミュージアムショップの近くにあります。台湾のアーティスト、マイケル・リンが手がけた内装がとてもステキですね。

授乳室/東京都現代美術館(江東区)

地下1階の授乳室には給湯器あり、男性も利用可能です。そのほか、多目的トイレは館内に7カ所用意されています。

コインロッカー/東京都現代美術館(江東区)

コインロッカーは入口付近にあります。100円投入式で、使用後は戻ってきます。

CURIO製の貸し出しベビーカー/東京都現代美術館(江東区)

ベビーカーは無料で借りることができます。軽く小回りの利くCURIO製のベビーカーは東京都現代美術館のロゴ入り。貸出についてはインフォメーションで問い合わせてみてください。

東京都現代美術館は、子どもがアートに親しむファーストステップの場を提供してくれるだけでなく、子育てで忙しいお母さん、お父さんも、安心して子どもと一緒にアートにふれてリフレッシュできる場所。家族で楽しく美術館に通うという体験は、子どもの好奇心を養い、視野をひろげてくれるはずです。

●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』

るるぶKids こどもの知的好奇心が”すくすく”育つ学びスポット 東京周辺

子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全89施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」を加えた8テーマに分けて紹介しています。

監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録していますよ。

子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。

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