JTBトラベルメンバーログインメンテナンスのお知らせ

【2024年いちご狩り】いちごの人気品種は?甘い・高級・断面がハートなどの特徴 おいしい食べ方、栄養も!

【2024年いちご狩り】いちごの人気品種は?甘い・高級・断面がハートなどの特徴 おいしい食べ方、栄養も!

るるぶKidsライターのアイコンるるぶKidsライター

子どもも大人も大好きな「いちご」。ここ最近はさまざまな品種のいちごが、身近なスーパーなどでも見られるようになりました。そこで、人気品種や特徴といった最新のいちご事情を、『いちごだんめん図鑑』の著者のわたなべまこさんにお聞きしました。冬から春にかけての「いちご狩り」は、小さな子どもでも楽しく体験できる味覚狩りとして人気です。ぜひ本記事を読んで、いちご狩りに出かけましょう!

» いちご狩りTOP

2024年全国のいちご狩り情報 随時更新中!
北海道・東北関東甲信越・北陸東海関西中国・四国九州・沖縄

子どもと一緒に!いちごジャム作り
レンジで簡単レシピ 離乳食にもおすすめ

目次(index)

わたなべ まこさんわたなべ まこ
築地市場(現・豊洲市場)のwebデザイナーとして務めていた際にツイートしたいちごの断面図がバズり、2018年1月15日(いちごの日)に『いちごだんめん図鑑』(小学館)を発売。その後『りんごだんめん図鑑』『かんきつだんめん図鑑』とシリーズ化。現在もTwitterにて「いちごの品種別ふるさとMAP」を公開中。当記事のいちごの個体、断面写真はすべてわたなべさんご提供のもの。
Twitterアカウント:@danmenzukan

※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

1.日本はいちご王国!いちごの品種はどのくらい?

いちごと女の子(イメージ)

その数300種類以上!日本はいちご大国?!

日本のいちごの品種は、なんと約300種!世界中で食されているいちごですが、その半分以上が日本生まれの品種で、いちごの消費量も日本がトップと言われています。日本は実は知られざるいちご大国!いちごが大好きなのですね。

いちごの新品種が続々登場!

品種改良や栽培技術の面でも日本はトップレベルで、ここ最近は、新しい種類のいちごがどんどん誕生しています。2000年以降に登録申請された新種の数は、なんと200種近く!自治体や農家が何年もの月日をかけて研究し、農業試験場でのきびしい選定をパスして、新品種が誕生します。

2.最新のいちご事情 全国いちごふるさとマップ

苺の品種別ふるさとMAP

白、大粒化がトレンド ご当地いちごも人気

赤いいちごに続いて“白いちご”が登場するなど、さまざまないちごが話題となりましたが、ここ数年は都道府県によるオリジナル品種のいちごの開発やブランド化がより増えている印象です。例えば、栃木県のスカイベリー(2014年)、熊本県のゆうべに(2015年)、佐賀県のいちごさん(2018年)などは、ご当地ブランドのいちごとしてデビュー時に大体的にPRが行われました。

従来はいちごの産地としてのイメージが強くなかった都道府県からもオリジナル品種のいちごが次々と誕生しているため、いちごの産地として有名ないちご王国・栃木県は「負けるまい」と、次世代へ続く新品種のいちごの開発に力を入れています。2021年にはとちあいかミルキーベリーがデビューしました。

また、従来の品種から派生した、より消費者に好まれやすい“大粒で甘いいちご”のブランド化も目立ちます(紅ほっぺの大粒をでかほっぺ紅つつみ、章姫の大粒をベリープリンセスなど)。大粒いちごは透明なパッケージに入れると傷みやすく、規格外扱いされてしまうこともありましたが、あえてフルーツキャップで一粒を包んだり、宝石のように見せる透明なケースに一粒を入れたりすることで、高級ブランドいちごとしてブランド化させることに成功しました。

今や、全国各地で栽培されるいちごですが、品種によって、栽培地が限定されるもの、誕生地以外の都道府県でも栽培できるよう開発されたものなど、さまざま。いろいろないちごを食べていたいですね。

全国のいちご品種と農園の記事
北海道・東北関東甲信越・北陸東海関西中国・四国九州・沖縄

3.いちごの糖度って?いちごは甘みと酸味で決まる

いちご(イメージ)

糖度って?必ずしも高糖度=甘いではない!

スーパーや八百屋の店頭で、いちごの糖度の表示を見かけることがあります。糖度は専用の糖度計で計られ、甘さの指標として用いられることが多いのですが、必ずしも糖度が高ければ甘い!…という訳ではありません。糖度と酸度のバランスがあってこそ、いちごの甘さを感じることができるのです。

いちごの平均的な糖度は10度前後なので、それ以上の糖度であれば甘い可能性は高いでしょう。新品種のいちごは、消費者に好まれやすいいちごを目指して開発されるので、甘さを強く感じられるいちごが多いですね。

ケーキやスイーツなど、加工品として出荷されるいちごは、酸味を感じやすい品種が多いです。
最近では夏いちごもスーパーに出回ることが増えたので、酸味の強いいちごが好みの方は、夏いちごを手にしてみてはいかがでしょうか。もしくは、昔からあるとちおとめ女峰などの定番品種がおすすめです。

4.甘い、酸っぱい、高級などいちごランキング!

甘いいちごが好きな人におすすめのいちご ベスト3

いちごの味わいは糖度と酸度の絶妙なバランスによるもの。特に甘さを求める人におすすめのラインナップです。

●章姫[あきひめ](静岡県)

章姫

果皮・果肉ともにやわらかめで、スッキリとした甘さ。何粒でも食べられます。シュッとした縦長の形がかっこよく、静岡の代表品種のひとつ。

●もういっこ(宮城県)

もういっこ

糖度はやや低めですが、甘酸のバランスがよいです。独特な名前は、あまりのおいしさに“もういっこ”と手を伸ばしてしまうように、と命名されたもの。

●あまおう(福岡県)

あまおう

“あかい、まるい、おおきい、うまい”の頭の文字から命名された、いちご界の王者!名前のとおり、甘いです!実は福岡県でしか栽培されない希少品種。

あまおうの紹介・いちご狩りの記事
» 食べ放題!福岡県のあまおう狩りもできるいちご狩りスポット

酸味つよめが好きな人におすすめのいちご ベスト3

甘さだけでなく、酸味もほしい!甘酸っぱいいちごを求める人におすすめのラインナップです。

●とちおとめ(栃木県)

とちおとめ

いわゆる、甘酸っぱいいちごと言えばコレ!生産量日本一、いちご界のスーパースター的存在。流通に適した適度なかたさもトップたるゆえんのひとつ。

●紅ほっぺ(静岡県)

紅ほっぺ

ほっぺが落ちるほどおいしいいちごを、が名前の由来。適度な酸味と真っ赤な果肉の見栄えの良さから、スイーツにもよく使われます。

●女峰(栃木県)

女峰

酸味が強めの、昔ながらのいちごの味わいが楽しめます。新品種の台頭による世代交代で、現在は一部の地域で栽培されるのみに。

断面がかわいいいちご ベスト3

いちごの断面を見たことがありますか?ぜひ、半分に切って見てほしいものをご紹介します。

●とちあいか(栃木県)

とちあいか

ハート型の断面がカワイイ!とちおとめやスカイベリーに続くいちごを…と栃木県が新たに開発した新品種です。“全国で愛される果実に”という願いから命名されています。

●よつぼし(三重県ほか)

よつぼし

中心部分が赤いのでロウソクの炎のような断面が特徴。“甘味・酸味・風味がそろって、四つ星級なおいしさ”から命名。日本初の種子繁殖型品種です。

●ゆめのか(愛知県)

ゆめのか

ホイップクリームをしぼったような形が特徴。果肉が硬めなので、フルーツサンドに使いたいいちごです。愛知県のオリジナル品種ですが、許諾を得た各地で栽培がされています。

高級&珍しいいちご

昨今のトレンドである白いちごや希少な品種は、贈答用として人気があります。

●真紅の美鈴[しんくのみすず](千葉県)

真紅の美鈴

果皮だけでなく果肉まで黒みを帯びるほどの濃紅色が特徴。千葉県をはじめとした限られた地域でしか栽培されていない希少な品種です。

真紅の美鈴の記事
真紅の美鈴とは濃厚でいちご狩りや直売が大人気の品種!開発者に聞く魅力・特徴は?

●パールホワイト(奈良県)

パールホワイト

真っ白な果皮に、赤いつぶつぶがかわいいですね。奈良県を中心とした一部の農家でしか栽培されていない希少ないちごです。

●スカイベリー(栃木県)

スカイベリー

栃木県がとちおとめの後継として開発したのがこのスカイベリー。スーパーでは購入しやすいものの、いちご狩りで出会える確率はまだまだ少なめ。

スカイベリーの紹介・いちご狩りの記事
» スカイベリー狩りも予約可!栃木県のおすすめいちご狩りスポット(~2024年5月頃)

●まりひめ(和歌山)

まりひめ

章姫とさちのかの交配から生まれた和歌山のオリジナル品種。和歌山県でしか栽培できません。郷土工芸品の「紀州手まり」にちなんだ名前です。

注目の新品種いちご

続々と誕生しているいちごの新品種のなかから、特に注目度の高いものをピックアップ!

●とちあいか(栃木県)

とちあいか

上記の「断面がかわいいいちご」でもピックアップしましたが、新品種としても注目度大!耐病性が高く、またとちおとめよりも糖度が高いことから、生産者・消費者共に評価が高く、栃木県の期待の星です。

●ゆうやけベリー(福島県)

ゆうやけベリー

写真提供:福島産業振興課

とちおとめとかおり野の交配から生まれた福島県のオリジナル品種。甘みと香りが強く、大粒な果実が多いのが特徴。2022年12月にデビューしたばかりのいちごで、これから生産量が増えていく予定です。

●愛きらり(愛知県)

愛きらり

写真提供:JAあいち経済連

2023年2月から販売がスタートした愛知県オリジナルの新品種。その名の通り、きらりと光るツヤが特徴。糖度が安定して高く、しっかりとした甘さがあり、食べ応えは抜群です。

●みおしずく(滋賀県)

みおしずく

写真提供:滋賀県提供

章姫とかおり野の交配から生まれた滋賀県初のオリジナル品種。現在は試験栽培中のため、県内の量販店のみの販売ですが、次シーズンからは滋賀県を中心に広く出回ることが期待されるので要チェックです!

●かなこまち(神奈川県)

かなこまち

写真提供:神奈川県農業技術センター

紅ほっぺとやよいひめの交配から生まれた神奈川県のオリジナル品種。糖度が高く、酸味とのバランスが良く、大粒が多い品種。これから本格的な生産販売が見込まれています。

5.いちごは風邪予防&虫歯予防にも!子どもやファミリーにぴったり

いちごと親子(イメージ)

いちごは、食品成分表によると100gあたり62mgものビタミンCがあり、これはみかんやグレープフルーツの2倍近く。いちごが旬の冬から春時期は、風邪予防としてもぴったりな食材なのです。また、葉酸も多く含むので、妊娠中のママにもおすすめ。さらには、実はいちごはキリシトールが豊富!子どものおやつとしても、いちごなら安心ですね。

6.いちごの一番おいしい食べ方は?

いちご(イメージ)

いちごは、洗ったりヘタをとったりしてしまうと、鮮度がぐっとおちてしまいます。よって、収穫した直後の新鮮な状態で食べられるいちご狩りは、実はいちばんおいしい食べ方です。
購入したいちごを自宅で食べる場合は、食べる直前に、ヘタを付けたまま洗うのがおすすめ。保存する場合は、ヘタを下にし、いちごが傷つかないように冷蔵庫で保存しましょう。

2024年全国のいちご狩り情報 随時更新中!
北海道・東北関東甲信越・北陸東海関西中国・四国九州・沖縄

※いちごの名前として記載しているものは、市場で流通している名称です。品種名のほか、登録商標、愛称などの場合があります。