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青森県の特産品おもしろ雑学|りんごは涼しい気候がお好み?

青森県の特産品【りんご】

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47都道府県それぞれの代表的な「特産品」をクローズアップ。【知る】【つくる】【学ぶ】の3つの視点から、特産品と各都道府県の関係をひも解きます。各地の歴史や風土だけでなく、意外な理由で生まれた特産品は、知れば知るほどおもしろい!

青森県で紹介するのは「りんご」。「王国」と呼ばれるほど栽培が盛んな理由や多彩な品種、蜜のヒミツなど、りんごのことがもっと好きになる雑学がいっぱいです!

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目次(index)

【知る】栽培も加工も貯蔵もまとめてぜ〜んぶ県内で完結!

青森県では、国内産りんごの約6割が生産されています。県西部の津軽(つがる)地方には、栽培農地が集まった世界でも有数の“生産団地”があり、たくさんのりんごを全国各地に出荷。農林水産省の統計によると、2022年産の収穫量は43万9000t。2位長野県よりなんと3倍以上の収穫量です。

青森県には大手りんご加工会社11社をはじめ、工場が大小合わせて70カ所以上存在。ジュースをはじめ、ジャムや果実酒など、さまざまな加工品の開発や販売に取り組んでいます。

青森県でりんご作りが盛んなワケ

画像:PIXTA

明治時代、いろいろな果物の苗木が外国から日本にやって来ました。私たちが今食べている西洋りんごもそのひとつ。国から全国に配布されたりんごの苗木は、青森県にも明治8年(1875)に3本届けられました。それを青森県庁に植えたのが、“青森りんご”の始まりです。

青森りんごを繁栄させた立役者は、当時、青森県庁職員をしていた元武士の菊池楯衛(たてえ)。県外まで出向いてりんごについて勉強し、多くの農家にりんごの栽培技術を広めた結果、明治42年(1909)には全国でりんご畑が一番多い県になりました。

夏の冷涼な気候は生育を遅らせるため、実の締まったおいしいりんごの栽培にぴったり。また、秋口の低温と昼夜に寒暖差のある気温により、糖度が高く、色合いのよい実を多く付けるのです。

収穫は主に夏~秋ですが、貯蔵施設が整備されて一年中鮮度の高いりんごを提供できるのもポイント。出荷のピークは、ほかのりんご産地の出荷が少なくなる1~3月になります。

意外と多いりんごの品種!青森県でとれる品種はなんと約50種!

主なりんご/青森県の特産品【りんご】

りんごの種類は、世界に約1万5000種、日本に約2000種もあります。青森県内で主に栽培されているものは約50種で、市場に出荷されているものは40種ほどになります。

青森県の品種別の生産割合は、「ふじ」が5割を占め、次いで「つがる」「王林(おうりん)」が各1割。その次に生産量が多いのが「ジョナゴールド」です。「ふじ」は甘みと酸味のバランスが絶妙でジューシーなおいしさを夏まで楽しめます。「つがる」はどこか懐かしく優しい甘さが魅力。「王林」は香り高い青りんごの女王、「ジョナゴールド」はさわやかな酸味が楽しめます。

そのほか、ひと際目立つ大きさで名前もインパクト大の「世界一」、香り高い大玉の高級品種「陸奥(むつ)」、甘さ・酸味・食感の三拍子が揃うりんごの王様「サンふじ」なども食べてみたいですよね。

蜜は完熟の証!?りんごの蜜自体は甘くない?

青森県の特産品【りんご】

りんごの芯の周りにある黄色い蜜は、甘いイメージがあるのでは?ですが実は、蜜が周囲の白い果肉部分よりも甘いということはありません。完熟した甘いりんごには蜜が入るので、「蜜入りのりんご=おいしい」という印象が広がっているようです。最近の研究では、蜜入りりんごをおいしく感じる理由として、蜜入り特有の香りが関係していることも分かってきました。

蜜は収穫後、時間が経つにつれて徐々に果肉に吸収されていきますが、消えても甘さ自体は変わりません。蜜が入りやすい主な品種は「サンふじ」「北斗(ほくと)」「ぐんま名月(めいげつ)」。「王林」「ジョナゴールド」「つがる」などは、実は、完熟しても蜜が入らないのです。

【つくる】りんごの人気スイーツレシピ

りんごを使った代表的なスイーツといえば「アップルパイ」。市販の冷凍パイ生地を使って、おうちでアップパイ作りに挑戦してみませんか? 小さい子どもでも食べやすい、ひと口サイズの「りんご飴」のレシピも紹介します。

アップルパイを作ってみたい!

アップルパイ(イメージ)/青森県の特産品【りんご】

画像:PIXTA

アップルパイは、サクッとしたパイ生地にトロッと甘酸っぱいりんごがよく合います。ふだんのおやつやホームパーティなど、さまざまなシーンで楽しめる定番スイーツを、おうちで作ってみてくださいね。

りんごは加熱すると味がぼやけてしまい、煮崩れして食感が悪くなりがちです。そのため、酸味が強めで果肉が硬めの品種「紅玉(こうぎょく)」が、アップルパイに向いています。

簡単レシピを紹介

  1. 市販の冷凍パイ生地2枚を、冷凍庫から出して半解凍。
  2. りんごの皮をむいて8等分、芯をとって3mmほどの厚さのいちょう切りに。それをボウルに入れてグラニュー糖を振りかけ、30分置いておきます。
  3. ②のりんごを汁ごと鍋に入れ、りんご酢と水を足して、弱火で汁気がなくなるまで焦がさないように煮ます。そこにバターを加え、軽く混ぜて粗熱をとります。
  4. つま楊枝で細かい穴を空けたパイ生地1枚に、コーンフレークを散りばめ、その上に③を乗せます。パイ生地の縁には溶き卵を塗り、切れ目を入れたもう1枚のパイ生地を上からかぶせ、周囲をフォークの背などで押します。
  5. 溶き卵を全体に塗ってからオーブンシートを敷いた天板へ。180℃で15~20分焼けば完成です!

りんご飴を家で作って屋台気分♪

りんご飴の作り方/青森県の特産品【りんご】

お祭りで人気のりんご飴は、家でも作れます。材料はりんご、水、砂糖だけで、作る手間もそれほどかかりません。親子で一緒に作って、屋台気分を味わいましょう!

りんごの皮はむかずに調理します。皮の部分には果肉以上に食物繊維やビタミンCなどの栄養がつまっているうえ、見た目もかわいく見えますよ。

簡単にレシピを紹介

  1. りんごをひと口サイズにカットし、串や割り箸を刺します。
  2. 鍋に水と砂糖を入れて混ぜます。よく混ざったら中火で熱し、砂糖水がほんのり飴色になったら火を止めます。
  3. 鍋にりんごを入れ、クルクルと飴に絡めます。
  4. クッキングシートの上に常温で冷やし、飴が固まったら完成!

【学ぶ】りんごについて学べるスポット

青森県のりんごに関するスポットは、夏から収穫体験ができる公園や、りんごに関するさまざまな体験を泊りがけで楽しめる施設などに注目。りんごの歴史を学べる資料館で、100年以上前に植えられたりんごの貴重な樹木もぜひ見学してみてくださいね。

弘前市(ひろさきし)りんご公園(青森県/弘前市)

弘前市りんご公園(青森県/弘前市)

弘前市りんご公園では、8月上旬~11月中旬までりんご狩りが可能。8月の「夏緑(なつみどり)」から11月の「サンふじ」まで、その日に収穫できる品種を案内してくれます。団体以外は当日受付もOK。
園内には80種・約2300本のりんごの木が栽培されており、希少な品種を見学することもできます。「りんごの家」には、りんごや加工品を扱う売店、アップルパイ、ジュースなどを提供する軽食・喫茶コーナーもあるのでぜひ立ち寄ってみて。

住所 青森県弘前市清水富田字寺沢125
問合先 0172-36-7439
営業時間 9~17時(収穫体験~16時)※収穫体験は悪天候などにより中止の場合あり
定休日 なし
料金 りんご収穫体験 100g37円(令和5年度料金。収穫した分を量り売り)
アクセス 公共機関:JR弘前駅から弘南バスで20分、バス停:常盤坂入口から徒歩7分。※9時台~15時台の相馬庁舎・西目屋村役場行はりんご公園敷地内で停車
車:東北縦貫自動車道大鰐弘前ICからアップルロード経由12㎞20分
駐車場 あり/460台/無料
URL

https://www.hirosaki-kanko.or.jp/edit.html?id=ringopark

板柳町ふるさとセンター(青森県/板柳町)

板柳町ふるさとセンター(青森県/板柳町)

存分に青森りんごを楽しみたいならここ。学んで泊まれるりんごの里です。「りんご資料室」には、歴史や栽培をはじめ、りんごにまつわる資料や道具などが展示されています。171種類が並ぶりんごの標本は圧巻!りんご草木染工房(木曜定休)、りんご菓子工房(火・土曜定休)など、さまざまな有料の体験学習教室も実施しており、10月上旬~11月中旬には、りんごのもぎ取り体験も行えます。
※詳しくは施設に要問い合わせ

住所 青森県北津軽郡板柳町大字福野田字本泉34-6
問合先 0172-72-1500
営業時間 9~17時
定休日 12月29日~1月3日
料金 無料
アクセス 公共機関:JR板柳駅から徒歩15分
車:東北自動車道大鰐弘前ICから29㎞35分
駐車場 あり/100台/無料
URL

https://www.furusato-center.com/

りんご研究所 りんご史料館(青森県/黒石市)

りんご研究所 りんご史料館(青森県/黒石市)

黒石市にあるりんご史料館は、イギリスの建築様式を参考に建てられた「りんご研究所」の旧庁舎を利用した施設です。館内では青森りんごの歴史の歩みや栽培、これまでの研究成果などといったりんごに関することを、図表、写真、映像などを使って分かりやすく紹介しています。
屋外では「百年樹」が見られます。これは明治34年(1901)に植えられた、りんごの品種「国光(こっこう)」の老齢樹です。

住所 青森県黒石市大字牡丹平字福民24
問合先 0172-52-2331
営業時間 9~16時
定休日 土・日曜、祝日、年末年始
料金 無料
アクセス 公共機関:弘南鉄道黒石駅から弘南バスで10分、バス停:りんご研究所前から徒歩すぐ
車:東北自動車道黒石ICから4.5km10分
駐車場 あり/約30台/無料
URL

https://www.aomori-itc.or.jp/docs/2022050900022/

【SDGs】青森県のりんごを自由に食べたり守ったりするために

SDGsアイコン17種

青森県で収穫されるりんごは、環境にも配慮しながら栽培が行われています。この先も、りんごを変わらず自由に食べたり守ったりするためにはどのようなSDGsを意識すればいいのか、親子で話し合ったり、考えてみるといいですね。

青森県の子ども向けSDGsの取り組み

2:飢餓をゼロに/SDGsの目標

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1:貧困をなくそう/SDGsの目標2:飢餓をゼロに/SDGsの目標3:すべての人に健康と福祉を/SDGsの目標4:質の高い教育をみんなに/SDGsの目標5:ジェンダー平等を実現しよう/SDGsの目標6:安全な水とトイレを世界中に/SDGsの目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに/SDGsの目標8:働きがいも 経済成長も/SDGsの目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう/SDGsの目標10:人や国の不平等をなくそう/SDGsの目標11:住み続けられるまちづくりを/SDGsの目標12:つくる責任 つかう責任/SDGsの目標13:気候変動に具体的な対策を/SDGsの目標14:海の豊かさを守ろう/SDGsの目標15:陸の豊かさも守ろう/SDGsの目標16:平和と公正をすべての人に/SDGsの目標17:パートナーシップで目標を達成しよう/SDGsの目標

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