ジブリパークの「魔女の谷」を、子ども連れにおすすめの場所や楽しい発見、グルメとグッズなど、細かいところまで徹底解剖してみましょう。なお、ほとんどの場所が、さわったり、開いたり、押してみたりしてOKです。「ジブリの大倉庫」の新しい展示や2023年11月にオープンした「もののけの里」、愛・地球博記念公園の子どもの遊び場「猫の城遊具」、園内を走る「APMネコバス」なども紹介します。
ジブリパークの記事
» キッズ専用施設を中心に親も楽しめる回り方
»『ジブリパーク』周辺のおすすめホテル5選
- チケット「ジブリパーク大さんぽ券」とは?
- 「魔女の谷」子ども連れにおすすめは?
- └ 魔女の宅急便の「グーチョキパン屋」
- └ ジブリがいっぱい「メリーゴーランド」
- └ 子ども連れのための「フライングマシン」
- └ まるで迷路みたいな「廃墟通り」
- └ 子ども向けの遊び場「飛行機乗りの塔」
- ジブリ作品の世界観を体感できる場所
- └ 外も中も見応えあり「ハウルの城」
- └ ソフィーの「ハッター帽子店」
- └ キキの実家は魔女の家「オキノ邸」
- └ アーヤが引き取られた「魔女の家」
- 「魔女の谷」でこんな発見をしたい
- └ 歩道に…ヒン!?
- └ 屋根に…魔女!?
- └ 噴水に…仕掛け!?
- 「魔女の谷」のグルメとグッズ
- └ ネコの手ドッグのテイクアウト店
- └ レストラン「空飛ぶオーブン」
- └ グッズショップ「13人の魔女団」
- まだある!子ども連れにおすすめ
- └「ジブリの大倉庫」にも新しい展示
- └ 2023年オープンの「もののけの里」
- └ 子ども向けの「猫の城遊具」
- └ 公園内をネコバスが走ってる!
※ジブリパークは、通常の営業時には一部を除き撮影できませんのでご注意ください
チケット「ジブリパーク大さんぽ券」とは?
「魔女の谷」の入口
2024年3月16日の「魔女の谷」オープンに合わせて、エリアごとに販売されてきたチケットは、ジブリパーク全体を楽しめるチケットに変わりました。
「ジブリパーク大(おお)さんぽ券(けん)」は、5エリア(ジブリの大倉庫、青春の丘、どんどこ森、もののけの里、魔女の谷)すべてに入場できるスタンダードなチケット。「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」は、さらに特定の建物の中に入って観覧が可能になります。特定の建物とは、青春の丘「地球屋」、どんどこ森「サツキとメイの家」、魔女の谷「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」の5つ。また「ジブリパークさんぽ券」もあります。「ジブリの大倉庫」を除く「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の屋外4エリアに入場できるチケットです(特定の建物の観覧不可。「魔女の谷」のみ午前・午後の入場時間指定あり)。
チケットは予約制。オンラインチケット販売サイト「Boo-Woo(ブーウー)チケット」や全国のローソン・ミニストップ店頭の「Loppi(ロッピー)」にて購入できます。
- 【ジブリパーク大さんぽ券】
2カ月前の10日14時から販売開始
平日:大人3500円、子ども1750円/土・日曜、祝日:大人4000円、子ども2000円 - 【ジブリパーク大さんぽ券プレミアム】
2カ月前の10日14時から販売開始
平日:大人7300円、子ども3650円/土・日曜、祝日:大人7800円、子ども3900円 - 【ジブリパークさんぽ券】
7日前の17時から販売開始
平日:大人1500円、子ども750円/土・日曜、祝日:大人2000円、子ども1000円
※子どもは4歳~小学生、3歳以下無料
■ジブリパーク
住所 | 愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 愛・地球博記念公園内 |
---|---|
問合先 | 0570-089-154(株式会社ジブリパーク、平日10~17時) |
営業時間 | 10~17時(土・日・祝と学校の長期休暇期間は9時~) |
休み | 火曜(祝日の場合は翌平日、学校の長期休暇期間は営業)、年末年始・メンテナンスなどの指定日 |
アクセス | リニモ愛・地球博記念公園駅からすぐ |
駐車場 | 専用なし(愛・地球博記念公園の有料駐車場を利用) |
URL |
「魔女の谷」子ども連れにおすすめは?
まずは「魔女の谷」で、子ども連れにおすすめの場所を5つピックアップ。展示や体験など、なかには子ども連れでないと乗れないという乗り物遊具もありますよ。
魔女の宅急便の「グーチョキパン屋」
「グーチョキパン屋」は、キキがお世話になっていたパン屋さん。1階には本当にパンが買えるパン屋、2階にはキキや黒猫のジジが暮らした屋根裏部屋があります。
石垣の向こうに見えているのが「グーチョキパン屋」。石垣の上にはジジのファミリーが
1階の屋外には見覚えのある緑の車が
チョコパン、メロンパン各480円など、おいしそうなパンがズラリ。ジブリパークオリジナルの商品もあります
屋根裏部屋のキキの部屋はぜひ入りたい場所。キキとジジがさっきまでココにいたかのような空間です。親子で部屋の中の小物をじっくりチェックしてみてください。
屋根裏部屋全体の様子。キキの服は天気がよければ外に
キキにメッセージを書ける「Dear Kiki」というノートもあります。ピンクのかわいいラジオも覚えておいて
ホットケーキの箱もありました
タンスは引き出しを開けてみましょう。キキの服やタオルが入っていますよ
ジブリがいっぱい「メリーゴーランド」
「年に一度、村にやってくる移動遊園地」の乗り物をイメージした「メリーゴーランド」が出現。なんと言っても、一般的な馬や馬車ではなく、ジブリ作品に登場するキャラクターや動物などが乗り物になっています。これは親子でぜひ乗りたいですね。
- 【料金】大人1000円、3~12歳500円(入場チケットとは別途有料)
屋根には『ハウルの動く城』のハウルとソフィーの装飾があります
ジジが魔女のホウキに乗っている魅力的な乗り物
『魔女の宅急便』でトンボが乗っていたような自転車スタイルの乗り物
『ハウルの動く城』のゴム人間が引いてくれる1人乗りの乗り物もあります
子ども連れのための「フライングマシン」
乗り物遊具のひとつとして「フライングマシン」も登場。対象が3~12歳で、大人は子どもの付添でしか乗車できません。つまり、お父さんお母さんは、子ども連れでしか体験できないので、親子一緒のときにぜひ乗ってみてくださいね。
- 【料金】1名500円(入場チケットとは別途有料)※付添の場合も同額
『天空の城ラピュタ』をイメージしており、ラピュタとタイガーモス号があります
まるで迷路みたいな「廃墟通り」
かつて集落があったような石壁が並ぶ通りは「廃墟通り」。これが迷路のようになっていて子どもは大喜び。石段を上がって古井戸がある小さな山に登ったり、迷路を抜けて「時計塔」の上まで上がったり、自由に遊べますよ。
「時計塔」の近くに「廃墟通り」があります
迷子になりそうで、大人もちょっとワクワクします
古井戸がある山の上から見る「ハウルの城」は迫力があります
子ども向けの遊び場「飛行機乗りの塔」
「飛行機乗りの塔」は子ども向けの遊び場としてつくられた場所。『天空の城ラピュタ』のパズーや『魔女の宅急便』のトンボのように、空に憧れる少年の家をイメージしています。下から上が見渡せたり、階段が遊戯施設みたいだったり、なかなか楽しいですよ。
いくつか建物がある「飛行機乗りの塔」。階段があったら上がってみましょう
机の前には飛行機の設計図や工具があります
そして天井を見上げると、その設計図から作られたオーニソプター(羽ばたき式飛行機)があります
「魔女の谷」ジブリ作品の世界観を体感できる場所
10以上ある「魔女の谷」の建物の中でも、その世界観に圧倒されるスゴイ4施設を紹介します。
外も中も見応えあり「ハウルの城」
『ハウルの動く城』に登場した、あの“動く城”をイメージした、高さ約20mの「ハウルの城」。その存在感たっぷりの城の周囲を散策するのもよし、屋内に入ってハウルの世界観に没頭するのもよし。やはり「魔女の谷」に来たら、これを見ない手はありません。
※建物に入るには【ジブリパーク大さんぽ券プレミアム】が必要
たまに“動く”ことがある「ハウルの城」(時間は非公開)
「ハウルの城」の脚部分。大きな城をこの鳥のような脚4本で支えています
周囲を巡ってみると、なにやらお札のようなものが。これはもしや……
裏側まで回ってみてください。プロペラなどのアイテムが
そして、この口のような部分が「ハウルの城」への入口です
屋内に入ると、まさに映画『ハウルの動く城』の世界。ハウルやソフィー、マルクルたちが過ごした居間やソフィーの部屋があります。
左にはカルシファーの炉、右には食事をするテーブル、奥にはソフィーの部屋が
テーブルにはおいしそうなベーコンエッグが3つあります
階段で2階に上がると、ハウルの寝室やアトリエ、衣裳部屋、マルクルの部屋などが並んでいます。なかなか個性的な部屋の連続です。
ハウルの寝室。これでもかと魔除けがぶら下がったり置かれたりしています
浴室はハウルが入ったあとの状態。中に入るといい香りがします
ソフィーの作業場がある「ハッター帽子店」
『ハウルの動く城』のソフィーが切り盛りする「ハッター帽子店」。1階にはオリジナルのキャンディー缶や帽子を売っているショップと、ソフィーの作業場があります。また、中庭から2階に上がると、魔女や魔法にまつわる書籍や絵本が揃っている「魔女の本棚」があり、本を買うこともできます。
「グーチョキパン屋」のならびに「ハッター帽子店」があります
ココにソフィーが……。作業場のイスと作業テーブル
生地のパターンや素敵な帽子、参考資料などが見られます
キキの実家は魔女の家「オキノ邸」
『魔女の宅急便』のキキが魔女の修行に旅立つ前に住んでいた「オキノ邸」。1階には魔女の店や客間、居間、キッチンがあります。
※建物に入るには【ジブリパーク大さんぽ券プレミアム】が必要
家の前は庭園になっている「オキノ邸」。家のそばには道具や自転車、ホウキなどが置いてある倉庫も
入口には、キキの母親コキリによる看板が
コキリが薬をつくっている魔女の店が1階にあります(販売はなし)
階段を上ると、2階には、キキの部屋や父親の書斎などがあります。
キキの部屋です。ベッドの上などに「グーチョキパン屋」にある屋根裏のキキの家にもあったものがあるかも
アーヤが引き取られた「魔女の家」
『アーヤと魔女』のアーヤが引き取られた家です。魔女ベラ・ヤーガの作業部屋やアーヤの寝室などを見ることができます。
※建物に入るには【ジブリパーク大さんぽ券プレミアム】が必要
『アーヤと魔女』の世界観たっぷりの「魔女の家」
ベラ・ヤーガの作業部屋には魔法の材料が隙間なく置かれています
アーヤの寝室にはのぞき穴がありますよ。どんな世界が見えるでしょう
「魔女の谷」でこんな発見をしたい
ジブリパークや三鷹の森ジブリ美術館などのジブリの施設には、何度行っても新しい発見があります。「魔女の谷」でもいくつか楽しい発見がありました。
歩道に…ヒン!?
歩いていると、どこかで見たことがある犬が。『ハウルの動く城』に登場するヒンでした。どこの歩道かというと…まあ、探してみてください。
物語でも独特なキャラクターとして存在感抜群。歩道にいても、やっぱり、さすがの存在感でした
屋根に…魔女!?
「ハウルの城」の前で「魔女の谷」全体を見渡していると、屋根の上に何かを発見。ほうきで空を飛ぶ2人の魔女でした。どこの屋根かは、訪れてからのお楽しみで。
微妙に影が異なる2人の空飛ぶ魔女
噴水に…仕掛け!?
石を基調とした円形の広場に噴水があります。夏など気温が高い日は子どもたちが大喜びしそうなスポットですが、実は、あるところを押す(踏む?)と、水が遠くへ飛び出します。いろんなところをさわってみましょう。
噴水の近くにはホットドッグのスタンドがあり、ベンチなどの休憩スペースもあります
「魔女の谷」のグルメとグッズ
「魔女の谷」エリアには、テイクアウト専門店、レストラン、グッズショップの3店があります。食事や買い物はコチラで。
ネコの手ドッグがおすすめのテイクアウト店
イエローのかわいい建物が目印のテイクアウト専門店「ホットドッグスタンド ホット・ティン・ルーフ」では、ネコの手ドッグがおすすめです。ネコの手をしたパンに、愛知の三河豚を使ったソーセージをはさんだ一品。このソーセージ、かなりおいしいです。
ネコの手ドッグ各990円。黒ネコバーションと白ネコバージョンがあります
レンガ造りのレストラン「空飛ぶオーブン」
しっかり座ってランチするなら、「魔女の口」から入口を入ってすぐに見えてくるレストラン「空飛ぶオーブン」。パイやキッシュなどの、ヨーロッパで伝統的なオーブン料理を提供しています。愛知らしい、ナポリタンのキッシュなどのメニューも。
ナポリタンのキッシュ1850円(右)、魔女の谷のシェパーズパイ2500円(左)と、魔女の谷のビール各1100円(奥)
オリジナルグッズショップ「13人の魔女団」
「魔女の谷」の出口近くにある「13人の魔女団」。「魔女の谷」にある建物やアイテムをモチーフにしたオリジナルグッズなどが並びます。商品は売切の場合もあるのでご了承ください。
ARABIA×GHIBLIPARK プレート各4950円やARABIA×GHIBLIPARK マグ各4400円のほか、Libertyとコラボしたトートバッグ各3080円、シャツ各1万6500円、ポーチ各1980円(手前)などを販売
まだある!子ども連れにおすすめ
「魔女の谷」以外にも、新しい情報があります。「ジブリの大倉庫」の新しい展示や、2023年11月オープンの「もののけの里」。そして、子どもたちに人気の公園の施設「猫の城遊具」や公園内を走る「APMネコバス」。どれも子ども連れには魅力的です。
「ジブリの大倉庫」にも新しい展示が登場
屋内施設「ジブリの大倉庫」には、米アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞した『君たちはどう生きるか』にちなんだ展示などが追加されました。
屋根を見上げてみてください。あの青サギがとまっています
近くの屋根ではペリカンたちが下を見ています
オリの中にいるのはインコマンです
『千と千尋の神隠し』に登場する大根の神様「おしらさま」もいます
さらに、隣接する「カフェ 大陸横断飛行」には新メニューが登場しました。
手前右から、キーマカレーサンド900円、期間限定のサンドイッチ1200円、油淋鶏サンド850円。奥右から、しかくいピザ オイルサーディン850円、しかくいピザ モルタデッラハム850円
2023年11月にオープンした「もののけの里」
映画『もののけ姫』をイメージしたエリアで、作品に登場するキャラクターの滑り台やオブジェ、体験学習施設などがあります。
「もののけの里」の入口。物見櫓などが見えます
タタリ神のオブジェ(右)と乙事主(おっことぬし)の滑り台(左)
●タタラ場
『もののけ姫』に登場する建物をモチーフにした体験学習施設「タタラ場」では、郷土料理・五平餅炭火焼体験ができます。焼き方などはスタッフが丁寧に教えてくれるので安心。完成したら外のスペースで、お茶と一緒に食べることができます。
- 【五平餅炭火焼体験料金】1名1200円(餅1本+特製たれ1瓶)
※対象は10歳以上(12歳以下は要保護者同伴。9歳以下は体験不可だが「タタラ場」への入場は可)
草屋根が敷かれた体験学習施設「タタラ場」の入口
本格的な七輪で串に刺さった餅を焼きます
焦げ目がついてきた頃に特製タレを塗って、また焼きます
自分で焼いた五平餅は格別。特製タレは、味噌、醤油などから選べます。余ったタレは持ち帰れます
子ども向けの「猫の城遊具」で遊べる
「もののけの里」入口の手前に、子どものための「猫の城遊具」があります(ジブリパークの施設ではないためチケットは不要)。映画『猫の恩返し』の猫王の城をモチーフにした遊具や迷路などがあります。
- 【時間】8~19時(11~3月は~18時30分)
- 【料金】平日無料/土・日曜、祝日、混雑日は4歳~小学生100円、3歳以下無料(同伴の大人300円)
猫王の城のイメージでつくられています
手前に迷路、奥に見えているのは滑り台が3つあるお城です
ターザンロープもあります。各所に対象年齢が書いてあるので参考にしましょう
公園内をネコバスが走ってる!?
「APMネコバス」に乗るともらえる記念乗車券。宮﨑駿監督と鈴木敏夫プロデューサー、宮﨑吾朗監督によるオリジナルのカードです
「もののけの里」と「どんどこ森」を結ぶ片道約10分のコースを走る「APMネコバス」が2024年3月から運行。それぞれ、専用乗り場の近くに券売機があるので、チケットを購入して憧れのネコバスに乗ってみましょう。
- 【時間】9時30分~17時30分(土・日曜、祝日は8時30分~)
- 【休み】火曜(祝日の場合は翌平日)
- 【料金】片道大人1000円、4歳~小学生500円、3歳以下無料 ※30分単位の時間指定チケット
『となりのトトロ』に登場するキャラクターをイメージした「APMネコバス」。ジブリパークの「ク」の文字が逆さまです
雨などのときに登場する雨除けにトトロが
うしろの肉球やシッポもキュートです。あっ、ナンバープレートの長久手の「久」の文字も逆さまです
新しくできた「魔女の谷」は子ども連れにおすすめ! そしてチケットのシステムが複数のエリアに入れるものになりました。「魔女の谷」から「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「もののけの里」は、歩いて移動できる距離にありますが「どんどこ森」は、やや遠いので「もののけの里」から「APMネコバス」利用がいいかもしれませんね。
©Studio Ghibli
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