収穫の秋のお楽しみ! 千葉県成田市郊外ののどかな田園風景のなか、自由に走り回っておもいきり遊べる「小山農園」で、味覚狩り体験を徹底レポート。大定番のさつまいも掘りをはじめ、時期が合えばさといも掘り、栗拾い、落花生狩りまで、多くの作物を収穫できるのが魅力です。服装や準備、焼き芋もできるピザ窯など、余すことなくお伝えします!
連絡しておくと安心!服装や事前準備は?
味覚狩りは予約不要で当日受付で受け入れてくれますが、確実に体験するなら事前に連絡しておくと安心。その日に何が収穫できるかも確認しておきましょう。当日は汚れてもよい動きやすい服装で、暑さ具合にもよりますが虫さされなどのことを考えると、できれば長袖長ズボンがよいでしょう。靴もスニーカーなど動きやすくて丈夫なものをチョイス。栗拾いもするなら靴の端でイガを踏んで押さえて中身を取り出すので、少し厚手の素材がベターです。秋になってもまだ日差しが強いので、帽子や飲み物なども忘れずに。飲み物は冷やした状態で、園内でも販売されています。
軍手もマストで必要。こちらも大人用、子ども用ともに受付で販売してくれています。もし既に持っているなら、持っていくとよいでしょう。
体験スタートまでの流れをチェック!
農園まではバスでも車でもアクセス可能。広大な敷地で駐車場もたくさん用意されています。
着いたらまずは受付へ。ここで簡単な説明と、専用の用紙に来園者全員の名前や年齢、駐車場の利用台数などを記入します。また、軍手の購入もこのタイミングで行います。
記載する用紙がこちら。収穫した作物はそれぞれ買い取りとなるので、入園料、駐車場代とともに収穫した量をここにまとめて、最後に精算となります。
それぞれの畑の場所と簡単な説明を受ければ、あとは自由! 各々やりたい体験から、味覚狩りのスタートです。
やさしく掘ろう!さつまいも掘り
さつまいも畑は、受付から高速道路を挟んで反対側のエリア。農作業用の一輪車を押して、跨道橋を渡って向かいます。
それぞれの畑には看板があるので分かりやすいです。さつまいもは畑の手前から奥に向かって、順番に掘っていくのがルール。目印の黄色いポールが立ててある列の、盛り上がっているところを探します。
掘りやすいようにあらかじめツルを切ってくれているので、畝からちょこんと顔を出しているツルの根本を見つけます。大切なおいもが折れてしまうので、引っ張って抜くのは厳禁。少しずつ、やさしく掘っていきましょう。
掘り進めていくと、だんだんと紅色の姿が現れてきます。
最後まで丁寧に掘りきって、無事収穫完了です!
小山農園のさつまいもは紅高系といって、少し珍しい品種だそう。鮮やかな紅色と、くどさのない甘み、しっとりとした食感が特徴で、この味を求めてわざわざ遠くから訪れる人も多いそうです。実がしっかりしていて崩れにくいので、焼き芋や干し芋、天ぷらなどが特におすすめ。
受付の場所に戻って計量します。1kgはだいたいこのぐらいの量。こんなにあってたったの200円です!
■さつまいも掘り
- 収穫時期:9月上旬~10月下旬
- 品種:紅高系(べにこうけい)
- 本数:不明
- 食べ放題:なし
- 料金:入園1人400円(他作物も体験可)、量り売り1kg200円
- おみやげ販売:あり/時期によりあり、1kg200円
大きく育った、さといも掘り
続いて、さといも掘りは子どもの背丈ほどもある大きな株を、スコップで掘り返して収穫します。
うまく自分の体重を利用して……、
現れました!さといもさん。
一株だいたい15~20個ぐらい付いているそう。それで一株300円です。
■さといも掘り
- 収穫時期:10月上旬~下旬
- 品種:ちば丸
- 本数:不明
- 食べ放題:なし
- 料金:入園1人400円(他作物も体験可)、一株(15~20個ぐらい)300円
- おみやげ販売:なし
千葉県特産の落花生、「オオマサリ」
全国生産の74%を占める、千葉県の特産・落花生。小山農園では大粒で茹で落花生専門の品種「オオマサリ」を育てています。
収穫のコツは、まず広範囲に広がった一株をぐるっと束ねて、根本から一気に抜き取ること。
こんなに大きいのに一株300円。だいたい700g~1kgの落花生が付いています。
収穫し終えたら受付に戻って自分で摘み取り。葉っぱの裏などにも隠れているので、注意して探して、余さず摘み取っていくのがポイントです。甘味が強くてやわらかく、早く食べたほうがおいしいので、持ち帰ったらすぐに塩茹でにして味わいましょう。茹で方は園内にも説明が掲示されているので要チェック。食べきれない分は冷凍庫で保存可能です。
■落花生狩り
- 収穫時期:9月上旬~10月上旬
- 品種:オオマサリ
- 本数:不明
- 食べ放題:なし
- 料金:入園1人400円(他作物も体験可)、一株(700g~1kg収穫可)300円
- おみやげ販売:なし
コツが必要!栗拾い
紹介は最後になった栗拾いですが、受付のすぐ近くに栗園があり、1日の収穫量に限りがあるため、到着して最初に行う人が多いそう。早くクローズする日も多いため、特に栗拾いが目当てなら午前中、早めの時間に訪れましょう。
そして実際に体験してみて、この栗拾いが初心者にとって、コツを掴むまでは一番大変。靴の端でイガを踏んで押さえて、中の栗を取り出すのですが、なかなかうまく出てきてくれません。
それでもコツを掴んでしまえば、こんなに大きくて美しい栗をたくさんゲット! 1kgで多ければ45個ほど取れるそう。聞けばしっかり教えてくれるので、最初にきちんと教えてもらうことがコツを掴むまでの近道です。
■栗拾い
- 収穫時期:9月上旬~10月中旬
- 品種:丹波、筑波、紫峰(しほう)、丹沢ほか
- 本数:不明
- 食べ放題:なし
- 料金:入園1人400円(他作物も体験可)、量り売り1kg1000円
- おみやげ販売:なし
焼き芋もできるピザ窯や、陶芸作品の販売も
受付近くにあるピザ窯は、1日前までに予約すれば、前もって火を起こしてすぐに利用できる状態にしておいてくれます。ピザの食材やお皿は持ち込みなので、あらかじめ用意しておきましょう。
窯の上の専用スペースで、焼き芋も可能! 上では焼き芋、下ではピザと、ダブルで楽しむことができます。窯の使用料は1人400円と高くないので、収穫したさつまいもをその場で味わうため、焼き芋のためのだけに利用する人も多いそう。
また、園内はお弁当の持ち込みもOKです。
こちらも園内の薪窯で焼き上げる、手作り陶芸作品の販売も行われています。300円や500円など格安なので、お気に入りが見つかったら即買い必至!
小さな子ども連れにとって、こういった自然の遊び場で気になるのがトイレですよね。小山農園のトイレは受付からもほど近い、敷地内に入ってすぐの駐車場の近くにあります。
中はこの通り!土足厳禁としているほどの、徹底的な清潔ぶりです。これなら安心して利用できますね。
さつまいも掘りをはじめ多彩な収穫体験ができて、家族で安心して楽しめる観光農園。高速道路のインターからも近く、アクセスがよいのもうれしいポイントです。秋ならではの貴重な経験が得られるスポットへ、ぜひ足を運んでみてくださいね!
●小山農園(こやまのうえん)
住所 | 千葉県成田市十余三151-6 |
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問合先 | 0476-32-0428 |
料金 | 入園1人400円 |
営業時間 | 10~16時 |
定休日 | 味覚狩り期間中無休 |
アクセス | 車:東関東道成田ICから国道51号経由5km10分 公共交通:JR成田駅→バスで20分、バス停:十余三共栄下車、徒歩3分 |
駐車場 | あり/100台/1台400円 |
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