小田急電鉄といえばロマンスカー。海老名駅を降りてすぐの場所に、歴代ロマンスカーの展示をはじめ、ロマンスカーの魅力を思う存分楽しめちゃう「ロマンスカーミュージアム」があります。鉄道好きキッズはもちろんのこと、大人も大満足のポイントが満載!「ロマンスカーミュージアム」へ行くのは初めてのあおと君も興味津々。高橋館長に、ミュージアムがより楽しめるポイントもインタビュー! 親子におすすめの魅力と楽しみ方をご紹介します。
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「ロマンスカーミュージアム」のおすすめの楽しみ方とは?
高橋館長は小田急電鉄入社後、駅係員、車掌、運転士などの現業職場や小田急研修センター副所長を経て、ロマンスカーミュージアムの初代館長に就任。なんと、ミュージアムに展示されているロマンスカーをすべて運転してきたという、まさにロマンスカーのプロである高橋館長に「ロマンスカーミュージアム」に来たら注目したい3つのポイントを聞きました!
■ロマンスカーミュージアム3つの注目ポイント
- ポイント1:鉄道好きには断然「ロマンスカーギャラリー」がおすすめ
- ポイント2:小田急沿線の風景を忠実に再現したジオラマは見ごたえ満点
- ポイント3:キッズエリアも大充実! 鉄道好きキッズ以外も楽しめて、ロマンスカーが好きになる!
新宿駅からロマンスカーに乗って海老名へ出発!
観光にもビジネスにも快適&便利!ロマンスカー・EXEα(30000形)
まずは実際にロマンスカーに乗って、「ロマンスカーミュージアム」がある海老名駅へ出発! この日乗ったのは、EXEα(30000形)。ムーンライトシルバーとディープグレイメタリックの2色のボディカラーに、ロマンスカーの伝統色であるバーミリオンオレンジのラインを配置したシャープな印象の車体です。
最新車両のロマンスカー・GSE(70000形)にも乗ってみたい!
写真提供:小田急電鉄株式会社
車体がカッコいい最新車両のGSE(70000形)にも、ぜひ乗ってみたい! 車体はバラの色を基調とした「ローズバーミリオン」、側面にはロマンスカーの伝統色である「バーミリオンオレンジ」の帯をあしらっています。ロマンスカーの象徴である展望席は、前面窓に大型の1枚ガラスを使用しているほか、先頭車両は荷棚をなくすことでよりダイナミックな眺望に。子どもも大人も感動すること間違いなし!
撮影必須!エントランスのフォトスポット
海老名駅に着いたら、ミュージアムはすぐそこ。改札からミュージアムまでの通路には屋根があるので雨でも安心。まず目に入ってくるのが、まるで館内から走り出てきたかのような、木製のロマンスカーオブジェ。複数のロマンスカーを重ねて浮かび上がったシルエットをもとにデザインし、木で組み上げています。ユニークなフォトスポットでさっそく記念撮影!
こちらのオブジェは、3月下旬には塗り替え予定とのことなので、どこが変わったかを実際に確認してみては?
入り口の券売機で入館チケットを購入して受付へ。エントランスのオブジェ、実は館内までつながっているんです。カウンターも車両のような形で面白い!
入館チケットのロマンスカーの写真は数種類あるので、どのロマンスカーになるかは当日のお楽しみ♪
車両やジオラマの展示に注目!ロマンスカーの魅力が詰まった3つのゾーンへ
レトロな小田急線最初の車両「モハ1」がお出迎え「ヒストリーシアター」(1階)
エントランスから1階へおりると、チョコレート色の車両「モハ1」がお出迎え。小田急電鉄の前身「小田原急行鉄道」が開業した1927年に運行を開始しました。木の床に、車内のつり革、椅子などもレトロかつ重厚な雰囲気。窓の外から見学できます。
「モハ1」の隣では、ショートムービー「ロマンスカーは走る」(約4分30秒)を上映。軽快なタップダンスとジャズのBGMで、時代を駆け抜けた特急ロマンスカーの歴史を楽しく学ぶことができます。
子どもも大人も大興奮!歴代ロマンスカー大集合「ロマンスカーギャラリー」(1階)
続いて、SE(3000形)・NSE(3100形)・LSE(7000形)・HiSE(10000形)・RSE(20000形)の歴代ロマンスカーがずらり! と並んだ「ロマンスカーギャラリー」へ。ギャラリーを入ってすぐの場所が、3種類の車両と一緒に記念撮影できる絶好のフォトスポットになっています。
こんな写真が撮影できるよ!
また、普段は撮影できない高い位置からNSE(3100形)とLSE(7000形)と記念撮影が出来る「上からロマンスフォトスポット」(撮影は無料、写真データの購入は有料)もおすすめです。
展望席にも座れるロマンスカー・HiSE(10000形)
HiSE(10000形)は、客室の床を通常より高い位置に配置したハイデッカー車両で、1987年から2012年まで活躍しました。こちらは車両内に入り、展望席に座ることもできちゃいます。「こんなふうに見えるんだね!」と、車内の様子に大興奮のあおと君。
HiSE(10000形)では、前と後ろの2つの車体を1つの台車で支える「連接台車」と呼ばれる構造を採用しており、台車が分かるように展示されています。連接台車がこのような状態で展示されているのは珍しく、車両好きの鉄道ファンにもたまりません。
●高橋館長の必見ポイントはココ!
「ポイントはズバリ、SE(3000形)ですね。入口側から見て左側、正面に「乙女」と描かれた車両です。」
「同じ形式ですが、車両正面の見た目が異なっています。ライトの位置が異なり、「あさぎり」は正面に連結器が設置されています。これは、「あさぎり」側の車両を旧国鉄の御殿場線に乗り入れに対応して改造したため。こちらの車両は通称「SSE」とも呼ばれます。ちなみに、「SE」は「Super Express」、「SSE」は「Short Super Express」の略です。」
うっかり時間を忘れちゃう?超リアルな「ジオラマパーク」(2階)は必見
2階に移動すると、小田急沿線を再現した精巧なジオラマがどーんとお出迎え。新宿から箱根、鎌倉や江の島まで、さまざまな風景が再現されています。通常時は早朝から深夜まで刻々と変わる風景の中を、10車種のロマンスカーや5車種の通勤車両が走る「小田急沿線の1日」(約30分)が見られます。
夜になると夜景の中を電車が走り、幻想的な星空が広がります。ジオラマ内には実は小惑星探査機の姿も。見つけられるかな?
子どもも大人も、歴代のロマンスカーや現役車両がジオラマのまちを駆け抜ける様子に釘付けです。
有料のジオラマ運転体験では、GSE(70000形)と江ノ電(500形)を運転できます(料金:3分100円)。取材当日は期間限定でVSE(50000形)のジオラマ運転体験となっていました。
見逃せないのがジオラマショー「時間と距離のロマンス(約9分間)」。オリジナルソングに合わせた、躍動感のあるプロジェクションマッピングの演出は見ごたえ満点。階段状になったデッキスペース「ジオラマビューテラス」に座れば、全体が見渡せますよ。
●高橋館長の必見ポイントはココ!
「ロマンスカーの終着駅である箱根湯本駅をよ~く見てみて。ここは箱根登山線と乗り換えができる独特の構造をしています。あれれ、ロマンスカーが終点なのに突き抜けている…?これは、裏をぐるりと回って新宿駅へと「回送」させるため。新宿駅側も本来なら折り返しになるはずですが、本来とは逆方向から入線して箱根へと向かいます。駅前を走る駅伝の風景なども注目です。」
グルメでもロマンスカーを満喫「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE」(2階)
そろそろランチ!ということで、2階にある「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE」へ。店内は全体的にシックでオシャレな雰囲気。鉄道好きにおすすめの席は、窓際のソファ席。海老名駅を行き交う電車ビューが楽しめちゃいます。
入館しなくても利用できるので、ミュージアム目的じゃなくても気軽に入れるのが嬉しいところ。鉄道好きでなくても通いたくなる本格グルメが味わえます(ロマンスカーミュージアムは再入館可能。入館時のチケットが必要なのでなくさないように注意!)。
キッズメニューも充実!おすすめメニュー
植物性の食材のみで作った、甘口ながらも本格的なスパイスカレー。歴代3種類のロマンスカーのイラストをあしらった旗もかわいい!
GSEのお弁当容器にミニバーガー、ミニゼロミートベジバーガー、フライドポテトを詰め込んだセット。キッズの人気ナンバーワンで、もちろん容器も持ち帰り可能。このお弁当容器は、かつてロマンスカーの車内販売で使用されていたもので、現在入手可能なのはココだけ! 親子や兄弟・姉妹でシェアするのも楽しいですね。
厳選ビーフ100%のパティはしっかりと肉の味が生きていて、グルメな大人も納得の味。沿線育ちのトマトソースを使用し、バンズは地域のくだもの酵母を使用したもののほか、神奈川県産小麦を使用した非動物性のバンズ(写真)も選べます。
注目のスイーツ&ドリンク
長年にわたり親しまれていた、ロマンスカーの喫茶サービス「走る喫茶室」で人気メニューだったものを現代風に復刻。ほどよく解凍されたクールケーキは、温度変化でアイスのようなシャリッとした食感からなめらかなクリームへ。懐かしのメニューで、ゆったりとティータイムを楽しんで。
歴代ロマンスカーがプリントされたオリジナルドリンク。コーヒーまたはココアからチョイス可能。写真のHiSE(10000形)(左)、NSE(3100形)(右)など全5種類。お気に入りの車両を選んでオーダーするのも楽しそうですね。
体験もアスレチックも楽しめる遊び場「キッズロマンスカーパーク」(2階)
お腹がいっぱいになったら、子ども連れが特に注目したいスポットへ! 2階のキッズロマンスカーパークはキッズスケールで制作したロマンスカーの車両を組み合わせた空間で、子どもがそれぞれの年齢や興味に合わせて楽しめます。
身体を動かして遊べる「ロマンスカーアスレチック」(有料)
「ロマンスカーアスレチック」の先頭部はロマンスカーの展望席を模しており、フォトスポットにもぴったり。2階は運転席を体験できる遊び場になっています。ヘッドライトを点灯するボタンもあります。
遊具でも遊べちゃいます。あおと君はボルダリングに挑戦。ネットに入り込んだり、すべり台を滑ったりと、思う存分身体を動かせます。
- 料金:大人(中学生以上)200円、子ども(3歳以上)300円、3歳未満無料/45分間
- 対象年齢:小学生まで
- 定員:20名(時間ごとの入れ替え)
- 参加方法:当日申し込み
※大人のみ、子どものみの利用はできません
※あかちゃん優先席あり
※土足、飲食不可
ペーパークラフトで作った電車が走る!?「こうさくしつ」(有料)
「こうさくしつ」では、オリジナルのロマンスカーやおうちを作成するペーパークラフトが楽しめます。好きな色を塗り、紙を折って組み立てて、車両の下にクリップをつけたら完成です。
ペーパークラフトで作った電車は、ジオラマ内を走らせることができちゃうんです! どうやって電車を動かすかは、実際に見てのお楽しみ。
- 料金:1回500円
- 参加方法:当日申し込み
※対象年齢は3歳以上、小学生未満は保護者の同伴が必須となります
運転シミュレーターで憧れのロマンスカー運転士体験
子どもも大人もぜひ体験したいのがこちら「ロマンスカーシミュレーター“LSE(7000形)”」。引退した車両の運転台を活用して作られたLSE(7000形)の運転シミュレーターで、運転士気分が味わえちゃいます。2階の運転席からの風景は実写でとてもリアル!
コースは「秦野→本厚木」「本厚木→町田」「成城学園前→新宿」の3コース。今回は初級の「本厚木→町田」をあおと君が体験。こちらのコースでは、直線で高速走行が楽しめます。
- 料金:500円/1回(15分)
- 参加方法:当日受付
- 販売時間:10時より10時30分~14時の回まで販売、14時より14時15分~16時45分の回まで販売
※体験時間の指定は不可
※全ての体験時間枠が完売次第、受付を終了します
※体験は1度の会計につき1回分の購入となります。2回目以降は、受付列の最後尾に都度お並びください
●高橋館長の必見ポイントはココ!
「本物の運転台とリアルな景色ですね。シミュレーターの運転は、とにかく経験を積んで慣れることなんです。最後に指示通りに停止させるためには、ブレーキをかけ始めるタイミングがポイント。コースごとに特徴があるので、タイミングをいろいろ試してみてください。急加速や急減速は大きな減点になるので、注意しましょう。」
不思議なインタラクティブアートも楽しめちゃう
運転シミュレーターに隣接しているのが、インタラクティブアート“電車とつくるまち”。壁面に手をかざすと小田急電鉄によるまちづくりを遊びながら学ぶことができます。壁に手をかざすと、線路が通り、電車が走り、たくさんのまちが生まれます。映像が次々と動き電車が現れる様子に、小さな子どもも大興奮!
ミュージアムショップ“TRAINS”(2階)で、ここだけの限定グッズをゲット!
思いっきり遊んだあとは、楽しい思い出をグッズでお持ち帰り。小田急電鉄のミュージアムショップ「TRAINS(トレインズ)」では、小田急電鉄のグッズが盛りだくさん。プラレールなどのおもちゃ、雑貨、お菓子などが販売されています。ミュージアム限定販売アイテムはおみやげにもぴったり!
ココでしか買えない限定グッズも!
車両のイラストがかわいいお菓子。左から「DECOチョコ(引退車両)」900円、「プリントクッキー(缶バッジ1個入り)」800円、「お菓子詰め合わせ3段缶」1100円。
「ハローキティコラボポリレジンマグネット(GSE)」550円は女の子に人気。「てちゅした3Pセット(RSE、NSE、SE)」1320円は、自宅用だけでなくプレゼントにもぴったり。
©️ 2021 SANRIO CO., LTD.
オリジナルガチャは子どもも大人も要チェック!
ロマンスカーファンの子どもも大人もワクワクしちゃうのが、オリジナルのガチャ! 歴代ロマンスカーが走行する風景を、手のひらサイズで表現したカプセルトイです。ラインナップは、アジサイが咲く箱根登山鉄道沿線を走るNSE(3100形)(写真)はじめ全5アイテム。さらにもうひとつシークレットカラーがあります。全種類集めるまでチャレンジするコレクターも多いそう。
●店長&館長のおすすめみやげはコレ!
店長の尾崎裕幸さん(左)のいち押しは、「プリントクッキー」。高橋館長のおすすめは「ロングバウムクーヘン」1000円。「ロングバウムクーヘン」は、写真のVSE(50000形)のほか、RSE(20000形)もあります。
こんなお楽しみも!屋上の鉄道ビュースポット「ステーションビューテラス」
屋上は「ステーションビューテラス」という展望スペースになっていて、小田急線海老名駅が一望できるのが魅力。「あ!MSEだ!」とブルーの車体を見つけて嬉しそうなあおと君。隣には小田急電鉄の検車庫もあるため、タイミングが合えば入れ替えを行う車両が見られることもあるそう。
ロマンスカーの時刻表もあるので、椅子に座ってお目当てのロマンスカーを待ってみては?
楽しいイベント情報も要チェック!
「ロマンスカーミュージアム」では、楽しいイベントやワークショップなども定期的に開催しているので、ぜひ公式サイトをチェックしてみて。
1日たっぷりロマンスカーミュージアムを満喫して、大満足のあおと君とママ。ミュージアムでロマンスカーについて知ると、もっとロマンスカーが好きになっちゃいますね。
■ ロマンスカーミュージアム
住所 | 神奈川県海老名市めぐみ町1-3 |
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電話番号 | 046-233-0909(受付時間:営業日の10~17時) |
営業時間 | 10~17時 ※季節により変動の場合あり、クラブハウスは20時まで |
定休日 | 第2・第4火曜 ※別途設ける場合あり |
料金 | 大人(中学生以上)900円、子ども(小学生)400円、幼児(3歳以上)100円 ※3歳未満は無料 |
アクセス | 小田急線海老名駅直結。JR、相鉄海老名駅から徒歩3分 |
駐車場 | 専用駐車場はなしのため、公共交通機関を利用を推奨 車の場合は近隣の提携駐車場を利用。詳しくはこちら |
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