民間の宇宙スタートアップ企業「ispace（アイスペース）」の月面着陸挑戦をニュースで見た人も多いのでは？惜しくも月面着陸とはなりませんでしたが、現在、世界各国で月面探査が注目されています。東京・お台場の日本科学未来館では、そんな月面探査のクルーになりきってその「くらし」を体験しながら、楽しく宇宙について学べる特別展「NEO 月でくらす展 ～宇宙開発は、月面移住の新時代へ！～」を、2023年9月3日（日）まで開催中。月の生活の疑似体験や月面重力体験など、楽しい体験や展示の様子をいち早くご紹介します！
3つの役割で楽しむ“なりきり型”展覧会って？
3つの役割
2040年の月面基地での生活を想定し、月でくらす開拓者に求められる役割として、月面の様子を地球に伝える「月面レポーター」、月面で働く「月面ワーカー」、月面を研究する「月面科学者」の3つの役割が設定されています。
まずは、会場入口でどの役割になるかを宣言！ ミッションバッジとミッションシートをゲットしてミッションに挑戦しましょう。
同じスポットでも、役割によってミッションも異なります。例えば月面食堂では、「月面ワーカー」なら月での限られた食材でおいしい食事を作る方法を考えたり、「月面リポーター」なら月面食堂のメニューをどう食レポするか考えたり。自分がこの仕事だったら…と想像が広がって楽しいですね。最後はミッション達成テストに挑戦！
会場に入ると、そこはまるで宇宙船の空港！？ 搭乗口や手荷物検査の案内や搭乗アナウンスも本格的で、気分はすっかり宇宙旅行。搭乗口を通って、いざ月へ出発です！
月のくらしの基盤となる「基地ゾーン」
「基地ゾーン」（基地内）は、月での普段のくらしを体験できる「生活エリア」、月でのくらしの安全を守る任務を支える「管制室エリア」、地質や水資源など6つの研究室で体験しながら学べる「ラボエリア」の3つのエリアで構成。月面基地での衣食住から、月でくらすための仕事まで体験することができます。
月面管制室（体験）
月面管制室では、「隕石回収ミッション」に挑戦。「月面ワーカー」は特に腕の見せどころ！
月面ローバーを遠隔操作して、月面の隕石を回収していきます。バッテリー残量が少なくなってくると焦ってしまいますが、落ち着いて操作しましょう。
見事、隕石を回収！ 希少度も表示されるので、レアな隕石を見つけて達成度高ランクを目指そう。
月面コンビニ（展示）
月でくらすために必要な食品や日用品など、宇宙で使えるアイテムが展示されている月のコンビニ。
歯磨きグッズや化粧品、衣料品から宇宙食まで、展示されている商品は実際に企業で開発・構想されているもの。
ISS（国際宇宙ステーション）に搭載された、または搭載予定の商品も置かれています。
残念ながら実際に購入はできませんが、一部商品はショップエリアで購入可能。こちらの実際に宇宙で飲まれた「リポビタン JELLY FOR SPACE」と中身が同じ「リポビタンゼリーC」（216円）を購入できちゃいます！
月面食堂（展示）
2040年代の月面基地内の食堂をイメージした月面食堂。
月で栽培する予定の食材8種（レタス、トマト、キュウリ、イチゴ、米、大豆、じゃがいも、さつまいも）の食品サンプルも。地球とはまったく違う環境で、どうやって食材を育てるのかな？
1週間の献立にも注目。限られた食材や調理法で、週替わりのメニューを出すにはどうする？なんて、月面食堂の料理人になった気分で考えるのも面白いですね。
もし重力1/6でチャーハンを炒めたら…？ おもしろフォトスポットで記念撮影！
月面ラボ（展示）
地質や水資源、エネルギーなど、6つの研究室のミッションに挑戦。月に水があるって本当？「ウサギの餅つき」に見える月の模様ってなに？など、気になる月の正体に迫ろう。
月モニュメント（展示）
月面開発の歴史や基本情報はココでチェック！
みんなのひろば（展示）
月でくらす人々の生活をのぞき見！ 地球重力ジム！？ポスターも気になるものばかり。
「基地ゾーン」で月での生活や、月についての知識をゲットしたら、いよいよ「月面ゾーン」へ！
月面基地の外に降り立てる「月面ゾーン」
「月面ゾーン」（基地外）は、月から望む美しい地球の姿や、月の砂「レゴリス」に覆われた月面などを再現。
今回のispace社の月面着陸挑戦で使用された、月探査計画「HAKUTO－R（ハクトアール）」のランダー（月着陸船）、ローバー（月面探査車）の実寸大模型も展示されています。
月面重力体験ミッション（体験）
宇宙服（ハーネス付き）に着替えて、月の重力を疑似体験！ 少しジャンプしただけで、予想以上の高さになってびっくり。月で自由に動き回るのは難しそう…身体の使い方を工夫してみよう。
宇宙服はキッズサイズからLサイズまで用意されています。着ている服の上から着用するので、このミッションに挑戦する場合はズボンで行きましょう。
サンダルやヒール靴、厚底スニーカーなどの場合は、履き替え用の靴も用意されています。
- 年齢制限：小学生以上、65歳未満
- 身長制限：120cm以上
- 体重制限：22kg以上、60kg以下
- 料金：500円
※会期途中で制限条件が変更となる可能性があるので、詳細は公式HPを要確認
月面探査機撮影ミッション（体験）
月着陸実証機SLIMに乗って実際に月へ行く予定の変形型月面ロボット［愛称：SORA-Q（ソラキュー）］。その1/1スケールモデル「SORA-Q Flagship Model」（販売：タカラトミー）を操縦し、任務遂行のための安全確認を目的に、月面探査機を撮影しに行くミッションです。
スマホアプリでSORA-Q Flagship Modelを操縦して、月面探査機の近くまで移動させよう！ 実際に月に行く機体と同じ大きさ、同じ変形、同じ動きなので、本当に月でミッションしているみたい。
水資源探査ミッション-レゴリスから水をあつめよう-（体験）
月でのくらしには、水資源の確保がとても重要！ 月の砂「レゴリス」に埋もれた水資源を、地中レーダーの情報を頼りに探していきます。
こんな風に、水資源に近づくと地中レーダーが光って反応します。反応の大きいところをスコップですくって水資源を回収！
回収後の水資源に、どれくらい水が含まれているかチェック。結果はなんと…Sランク！（ランクはS～Cまで）
月面プラント 視察ツアー（体験）
本当に月面プラントにいるかのような気分が味わえるVR体験。画面内で移動すると、実際に動いているような感じがして不思議！ あまりにリアルなので、乗り物酔いしやすい人は注意です。VR装具を装着するので、13歳未満は体験できません。
ここでしか買えない！オフィシャルグッズも要チェック
ショップエリアでは、キービジュアルが描かれたTシャツや文房具、お菓子などのアイテムや、月や宇宙をモチーフにしたグッズを購入できます。気になる商品をピックアップ！
展示会オリジナル「月に行ってきました プリントクッキー」（12枚入り）972円。宇宙飛行士や衛星のプリントがかわいいクッキー。
展示会オリジナル「ドロップ缶」486円。なめるまで味が分からない真っ黒ドロップス入り。何味かは実際に確かめてみて。
展示会オリジナル「ささかまつき仙べえ」810円。まるでお月様のようなビッグなおせんべい。40枚限定なので早めにゲットしよう。
2040年というとずっと先のことに思えますが、子どもたちにとってはちょうど大人になる頃。月に行くことが夢ではなく、現実のものとなる時代がやってきます。展示や体験を通して、実際に月に行ったときに自分はどんな仕事をしたいのか、どんなことができるのか…親子で想像しながら展示会を楽しんでください。
特別展「NEO 月でくらす展 ～宇宙開発は、月面移住の新時代へ！～」
| 期間 | 2023年4月28日（金）～9月3日（日） |
|---|---|
| 会場 | 日本科学未来館（東京都江東区青海2-3-6） 1階 企画展示ゾーン |
| 問合先 | 050-5541-8600（ハローダイヤル 全日9～20時 対応期間：2023/3/28～9/4） |
| 休館日 | 火曜日（5/2、7/25～8/29の火曜日は開館） |
| 時間 | 平日10～15時（4/28～5/2、7/19～9/1は17時まで）、土・日曜、祝日は10～17時 ※入場は閉場時間の30分前まで |
| 料金 | 大人（19歳以上）2400円、小学生以上1700円、未就学児（4歳以上）1100円、3歳以下は無料 ※常設展も入場可、ドームシアターは別料金（要予約）。 ※月面重力体験は別料金（500円）となります。 |
| URL |
© NEO 月でくらす展製作委員会
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