全国第3位!制度充実!「福島県南相馬市」で充実の子育てライフ

福島県南相馬市に移住した佐藤さんご家族

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2024年の「第12回 住みたい田舎ベストランキング」(宝島社)で総合第3位(※)を獲得し、子育て部門でも東北エリア第2位に輝いた福島県南相馬市。今回は南相馬へそれぞれUターン・Iターンされた佐藤光輝さん・絵理さんご夫妻に、移住後の暮らしや子育てについてお話を伺いました。
(※)人口5万人以上10万人未満の市ランキング

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(この記事を書いたライター)南相馬市サポーター
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南相馬市に移住したきっかけや想い

―― 南相馬市に移住したきっかけについて教えてください

光輝さん:私はもともと出身が南相馬なのですが、地元を離れていて、Uターンしてきたのは2011年の震災直後でした。震災で甚大な被害を受けた地元、そして大切な家族の死もあり…。「少しでも家族の元にいたい」「故郷のためにも戻らなければ」という気持ちでしたね。
当時は23歳で就職して1年目。横浜の大学でデザインを学び、そのまま神奈川で就職しましたが、同年の7月には地元へ戻ってきました。

絵理さん:私は出身が青森で、南相馬への移住前は仙台で英語講師として働いていました。仕事のやりがいもあって、忙しい日々を送っていたので、実は籍を入れた2018年以降も私は仙台で勤務、夫は南相馬で家業の手伝いという週末婚生活を送っていたんです。
そんななか、知り合いが南相馬で女性向けのワークショップを実施していることを知り、それをきっかけに私もいつか自分らしい働き方が見つかるかもと思い移住を決意しました。移住したのは、結婚してから4年後の2022年のことでした。

福島県南相馬市に移住した絵里さん

―― 南相馬に移住するにあたって、不安はありましたか?

光輝さん:そうですね。私は大学から社会人までの5年間、地元を離れて暮らしていたので、今戻って馴染めるのか、自分の居場所はあるのかという心細さはやっぱりありました。でも目の前にはそんなことを言っていられないほど、震災の差し迫った状況がある。正直なところ葛藤はありました。

絵理さん:私はなかなか移住に踏ん切りをつけられなかったというのが正直なところです。
先ほどもふれたとおり、仙台での仕事が楽しかったこともあり、南相馬に移住した後の仕事探しが一番心配でした。当時はネットに出ている求人もあまりピンとくるものがなくて…。しばらくは南相馬から仙台に通勤しながら、市主催の「新しい働き方講座」に参加したりしていました。
でもそこで、場所にとらわれない働き方について知ることができて、すごく助けられたんです。さらに同じタイミングで、今の勤め先でもある「移住相談窓口よりみち」が新しく開所されたことを知り、私もまさに移住者として「何か力になれるのでは」と思い、転職を決めました。

移住の時に利用した支援制度

―― 移住にあたって利用した補助金や制度があれば教えていただけますか?

福島県南相馬市に移住した光輝さん

光輝さん:結婚新生活支援事業助成金です。これは住居費の支援があり、実家を建て直す際にその支援を受けられたのは大きな助けとなりました。
また、引っ越しは軽トラックを借りて自分たちで行ったのですが、この助成金には引っ越し費用の補助なども含まれるのですごくいいと思います。
最近では、南相馬が「住みたい田舎ベストランキング」で県内1位(※)になったという話を聞いて、最初は「本当に?」と驚きました(笑)。でも子どもが生まれてから、さまざまな支援を受けられるようになり、その恩恵を強く感じています。

(※)人口5万人以上10万人未満の市ランキング

南相馬市の子育て支援制度や環境

―― 南相馬市は子育て支援制度も充実していますよね

絵理さん:そうなんです。保育料は0歳から無料、給食費もかからないのですごくありがたいです。別の町に住んでいる友人と話した際に、0歳から2歳までの保育料は本来なら月数万くらいは必要だという事を聞き、とても驚きました。その分のお金を他に活用出来るのは助かります。
産後ケア事業も充実していて、5回まで無料で通えるんです。私も何度か助産院の日帰りケアを利用し、助成を受けて実質無料になりました。帰る頃にはすごくリフレッシュできてスッキリしたし、子どもが同い年のママ友も出来て良かったです。

【Check!】実際に佐藤夫妻が利用した支援はコチラ

・「結婚新生活支援事業助成金
・「南相馬市の住宅支援
・こんなに充実!「南相馬市の子育て支援
・5回まで利用料の助成を受けられる「産後ケア事業

―― おすすめの子どもの遊び場などを教えてください

絵理さん:まだ子どもが5カ月であまり出掛けられていないのですが、これから色々と行ってみたいなと思っています。
中央図書館は靴を脱いでハイハイしたり絵本を読めるスペースがあったり、0歳児も安心して遊ばせられます。ちょっとしたおもちゃも置いてありますよ。無料で利用できる全天候型のNIKOパークや、保育園や児童館が小さい子向けに子育て支援センターとして開放している遊び場もあります。
外で過ごしやすい時期には、たくさんの遊具がある高見公園にも行きたいですね。

キッズスペースも充実している南相馬市立中央図書館(福島県/南相馬市)

駅そばにある南相馬市立中央図書館は、キッズスペースも充実

わんぱくキッズ広場(福島県/南相馬市)

屋根のあるスペースもあり、幅広い年齢で楽しめそうな高見公園

南相馬市で子育てをしてみて

(福島県/南相馬市)

生後5カ月の大桜(たお)くん。取材中一度も泣かずに付き合ってくれました!

―― 実際に南相馬市で子育てをしてみていかがですか。

絵理さん:充実した制度ももちろんですが、周りの人たちがすごく優しいです。初めて会う人やコンビニの店員さんが「生まれてきてくれてありがとう!」と息子に声をかけてくれたんです。生後間もない時に、知らない方にそんな温かい言葉をかけていただけるなんて、奇跡のようで驚きました。
スーパーでもちょっとした事をお手伝いしてくれたり、街全体で子どもたちを温かく見守ってくれるような空気感があります。

―― これから南相馬市で、どのような子育てをしていきたいですか?

絵理さん:南相馬にはさまざまな支援制度があることを、ここに住んでいる私たちは当たり前に思っていましたが、他の地域の人からするととても嬉しいサポートなのだと気付かされることがあります。
自分が住んでいる街の良さは、外に出てみて初めてわかるというのは、県外出身者の私自身も感じていることです。だから、子どもにはここで得た経験を活かして、大きくなったらいろんなところに行って、そして「南相馬ってこんな素敵な町だったんだ」って自分で感じてほしいですね。

光輝さん:東日本大震災を経験した南相馬には、「ここに無いなら自分で作ろう」というパワーを持った方がたくさんいます。
そんな故郷を誇りに思う一方で、子どもに対しては「ずっとこの土地で暮らしてほしい」と思っているわけでもないんです。一度南相馬を離れてみたいと言うなら、快く背中を押してあげたい。南相馬ならではの山や海など自然の遊びを知り、時には危険も学びながらたくさんの経験をして、大きく成長してもらいたいと思っています。

鯉のぼりをバックに、生後に撮影したファミリー写真(福島県/南相馬市)

鯉のぼりをバックに、生後に撮影したファミリー写真。これからもすくすく育ちますように!

震災・故郷への想い、そして新たなライフステージへの挑戦。時に悩みながらも、南相馬で暮らすことに決めた佐藤さんご夫妻。今は、さまざまな支援制度や街の人の温かさに支えられながら、元気に子育てされている姿が印象的でした。
子育てや地方移住を考えている方はぜひ、南相馬に一度訪れてみてはいかがでしょうか?

» 南相馬市移住定住サイト
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