福島県の特産品おもしろ雑学|「あかつき」誕生で桃の大生産地に躍進!

福島県の特産品「桃」

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47都道府県それぞれの代表的な「特産品」をクローズアップ。【知る】【つくる】【学ぶ】の3つの視点から、特産品と各都道府県の関係をひも解きます。各地の歴史や風土だけでなく、意外な理由で生まれた特産品は、知れば知るほどおもしろい!

福島県で紹介するのは「桃」。日本の桃の代表選手「あかつき」は、福島県が生み出した品種です。福島県の桃の甘さの秘訣から、皮をきれいにむく方法まで、桃のお役立ち情報をお届けします。

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目次(index)

【知る】福島産桃の甘さのカギは夏の寒暖差!

桃は本来暖かな土地で育つフルーツ。福島の桃は、県内でも夏は暑い福島盆地で栽培されます。この福島盆地の気候が、甘くておいしい桃を育てるのにぴったりなのです。春になると桃畑の花がいっせいに咲き誇り、辺りがピンク色に染まる様子はまさに「桃源郷」。福島県の桃は、風土から生まれた宝物といえるでしょう。

福島の桃はどうして有名なの?

桃 イメージ

福島県で桃の栽培が本格的に始まったのは明治時代。伊達(だて)市や桑折町(こおりまち)に欧米や中国から桃の品種が導入されたことがはじまりだとか。この辺りは戦前まで生糸を生産しており、蚕(かいこ)を育てるために必要な桑畑が広がっていましたが、昭和30年以降生糸の需要が減り、桑畑は果樹園へと姿を変えていきました。

当初はりんごが生産されていましたが、台風の影響により生産が難しかったことなどから、桃に着目するように。代表的品種「あかつき」を大玉に育てる技術が確立されると、桃の産地として大きく成長していきました。

福島の風土が桃の栽培に適していたことも大産地となった要因です。桃の主な産地、福島市や伊達市がある福島盆地は、夏は暑く強い日差しが降り注ぎ、桃の生育を促します。夜は冷え込み、昼夜の寒暖差が桃を甘く成熟させるのです。

福島県で味わえる桃の品種

福島県の桃カレンダー/福島県の特産品「桃」

7、8月に旬を迎える桃。早いものだと6月下旬から、晩生(おくて)だと9月いっぱいまで味わえます。

7月上旬から収穫できるのが、福島県オリジナル品種である「はつひめ」。甘みと香りが豊富で、とろけるような食感です。7月下旬になると、福島の桃の代表格である「あかつき」が味わえます。あふれるほどの果汁と弾力のある果肉、強い甘みが人気です。きめ細やかで果汁が多く、あかつきより硬い「まどか」は、8月上旬頃に登場。濃厚な風味としっかりとした肉質がおいしい「川中島白桃」は、8月中旬から出回ります。夏の終わり、8月下旬から味わえる「ゆうぞら」は、なめらかな口当たりが特長です。

福島県の桃は、パリパリとした硬い食感が特長。「あかつき」をはじめ、「まどか」や「川中島白桃」、「ゆうぞら」は硬い品種です。柔らかな桃には、「はつひめ」などがあります。

桃はこうやって保存するのが正解!

桃の保存方法/福島県の特産品「桃」

桃はとってもデリケート。触っただけで指の痕がついてしまうので、桃を買うときはむやみに触れず、見た目と香りで選びましょう。全的体に鮮やかなピンク色でツヤがあるもの、甘い香りがするものがおいしいです。基本的に常温での保存がおすすめです。

●桃を柔らかくしたい

2日ほど常温で置いておきます。ただし、果肉が硬い品種は追熟しても柔らかくなりません。

●すでに柔らかい場合

新聞紙などで1個ずつ包み、風通しが良く、日の当たらない涼しい場所で保存します。エアコンや扇風機の風が当たると乾燥するので注意しましょう。

●食べきれないとき

1つずつラップで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。食べる1時間前に常温に戻すとおいしいです。

●長期保存したいとき

食感や味は変わりますが、冷凍やシロップ漬けにしましょう。

昔話のヒーロー「桃太郎」はなんで桃?

桃から生まれた青年が鬼退治をする昔話「桃太郎」。栄養のある果物ならりんごやみかんもあるのに、なぜ桃なのでしょうか?

日本における桃の歴史は古く、弥生時代の遺跡から桃の種が見つかっています。また、日本最古の歴史書「古事記(こじき)」には、イザナギという神が死者の世界から逃げるとき、追いかけてきた魔物に桃を投げつけて追い払ったと記されています。その伝説から「桃=鬼をやっつける」というイメージが定着したと考えられます。

また、中国には桃を食べた仙人が不老不死となったという伝説があります。桃は漢名を「仙果(せんか)」といい、中国では邪気をはらい、不老長寿を授けてくれる果物として知られています。そのことが「桃太郎」につながったという説も。

【つくる】おいしい桃を味わおう

夏は旬の桃を味わえる季節。生のままでも甘くておいしいし、旬だからこそ味わえる桃スイーツを作ってみるのもおすすめです。ここではきれいに桃の皮をむく方法と、桃を使ったアイスクリームのレシピを紹介します。

きれい&カンタン!桃の皮のむき方

桃の皮をきれいにむいてみよう!/福島県の特産品「桃」

甘い香り、ジューシーな果肉がおいしい桃。旬の時季には、新鮮な桃を生で味わいたいですね。
けど、面倒なのが桃の皮むき。キレイにむけず、イライラしたことはありませんか?そこで、皮をきれいにむく必殺ワザを伝授します。沸騰させた熱々のお湯と氷水を用意するだけとカンタンなので、ぜひ親子で挑戦してみましょう。

<簡単レシピを紹介>

  1. 熱々のお湯と氷水を用意します。
  2. 桃に十字に切れ目を入れます。
  3. お湯の中に桃を15秒ほど入れます。火傷をしないよう、お玉を使うのがおすすめ!
  4. 桃を取り出し、氷水に入れます。
  5. 切り目から皮をひっぱると、あら不思議! つるんときれいにむけます。

ひんやり絶品!桃のアイスクリーム

桃のアイスクリーム イメージ

桃の甘さと生クリームの濃厚さがたまらない桃のアイスクリーム。レモン汁を加えることでさわやかさがプラスされます。

桃はよく熟れているものを使うとおいしさがアップします。冷やし固めた後にかき混ぜると、アイスクリームの中に空気が含まれるので、ソフトな口当たりになります。こうすることで、凍っているのに口どけのよい、なめらかなアイスクリームになります。

<簡単レシピを紹介>

  1. 桃をひと口大に切ります。
  2. ボウルに生クリームとレモン汁、砂糖を入れて、7分立てにします。
  3. 切った桃を入れ、8分立てになるまで泡立てます。
  4. ③をバットに流し込み、冷凍庫で1時間冷やし固めます。
  5. バットを取り出して④をよく混ぜ、さらに1時間凍らせます。
  6. 器に盛り付けて、ミントを添えたら完成!

【学ぶ】桃について学べるスポット

福島県内には、桃の収穫体験ができる果樹園や、もぎたてを購入できる直売所、旬の桃をたっぷり使ったスイーツを味わえるお店があります。甘い香りに誘われて、桃の新たな魅力を体感しに出かけましょう。

まるせい果樹園(福島県/福島市)

まるせい果樹園(福島県/福島市)

東京ドーム約2個分もの広さを誇る「まるせい果樹園」では、気象条件などにより多少前後しますが、7月中旬~8月下旬に桃狩りを楽しめます。

直売所では朝どりの桃はもちろん、ジュースやコンポートなどの加工品が並びます。併設の農家カフェ「森のガーデン」で味わえる桃のパフェやスムージーもぜひ。果樹園直営ならではのリーズナブルさとフレッシュさがたまりません。

住所 福島県福島市飯坂町平野字森前50-1
問合先 024-541-4465
営業時間 8〜17時(直売所) ※桃狩りは9~16時、営業期間は7月中旬~8月下旬
定休日 年末年始
料金 【桃狩り】
大人(中学生以上):880円、土・日曜、祝日1210円
小人(4才〜小学生):660円、土・日曜、祝日990円 ※3歳以下は無料。30分間食べ放題
アクセス 公共機関:福島交通飯坂電車医王寺前駅から徒歩20分
車:東北中央自動車道福島大笹生ICから国道13号線経由3km5分
駐車場 あり/15台/無料
URL

https://www.maruseifukushima.com

よつ葉のクローバーFARMERS GARDEN(福島県/福島市)

よつ葉のクローバーFARMERS GARDEN(福島県/福島市)

福島市のフルーツライン沿いにある、おしゃれな直売所。果樹園や田んぼが広がる自然豊かな場所で、桃・さくらんぼ・梨・りんごなどの新鮮な季節の果物、お米などを販売しています。

店内のカフェでは、とれたてのフルーツを贅沢に使ったスイーツやドリンクが目白押し。桃を丸ごと1個使ったゴージャスな「朝採り桃のパフェ」(値段は季節ごとに変動。写真左)、混ぜるときれいな淡紅色になる桃のドリンク「幸せのモモネード」など、産地ならではのスイーツをお見逃しなく。

住所 福島県福島市大笹生字狢畑27-1
問合先 024-573-2110
営業時間 シーズンにより異なる ※SNSを要確認
定休日 不定休 ※オープン期間は6〜12月(桃のパフェは桃のシーズンのみ提供)
アクセス 公共機関:福島交通飯坂電車桜水駅からタクシーで8分
車:東北中央自動車道福島大笹生ICから県道5号650m1分
駐車場 あり/10台/無料
URL

https://www.yotuba315.com

道の駅ふくしま

吾妻連峰(あづまれんぽう)を見渡せるロケーションがすばらしい「道の駅ふくしま」にも、桃の魅力がいっぱい。
オリジナル商品の「ふくしまの桃バター」(100g595円)は、県内で収穫された桃を使っています。桃の風味を生かすため、無塩のバターを使用。直売所には季節を通じて新鮮な旬のフルーツや野菜が並び、レストランでは地元の桃を使ったスイーツピザ(期間限定)が味わえます。福島県産の木をふんだんに使った子ども向け屋内遊び場「ももRabiキッズパーク」もありますよ。

住所 福島県福島市大笹生字月崎1-1
問合先 024-572-4588
営業時間 9〜18時(冬季は異なる。詳細はHPを要確認)
定休日 無休
アクセス 公共機関:福島交通飯坂電車平野駅からタクシーで約10分
車:東北中央自動車道福島大笹生ICから約1分
駐車場 あり/322台/無料
URL

https://m-fukushima.com

【SDGs】福島県の桃を自由に食べたり守ったりするために

SDGsアイコン17種

福島県で出荷される桃は、環境にも配慮しながら生産が行われています。この先も、桃を変わらず自由に食べたり守ったりするためにはどのようなSDGsを意識すればいいのか、親子で話し合ったり、考えてみるといいですね。

福島県の子ども向けSDGsの取り組み

4:質の高い教育をみんなに/SDGsの目標

» コミュタン福島でSDGsを学ぼう!

10:人や国の不平等をなくそう/SDGsの目標11:住み続けられるまちづくりを/SDGsの目標16:平和と公正をすべての人に/SDGsの目標

» 福島市子ども食堂NET