神戸須磨シーワールド(通称・スマシー)を徹底紹介。一番の見どころは西日本唯一!シャチの見事なパフォーマンスを見られます。さらに、イルカやペンギンなどのイキイキとした姿を観察できてフードやショップもかなりの充実度。そんな“スマシー”の子連れでの回り方や楽しみ方を解説します。
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- 神戸須磨シーワールドってどんな水族館
- └ 知っておきたい水族館の歴史
- └ “スマシー”にはどんなエリアがある?
- └ 水族館をどう巡るのが効率的?
- └ 神戸須磨シーワールド 基本データ
- “スマシー”3つのエリアの楽しみ方
- └ シャチがいる「オルカスタディアム」
- └ イルカがいる「ドルフィンスタディアム」
- └ フィーディングタイムもある「アクアライブ」
- レストランとショップもかなり充実
- └ シャチが見えるレストランとフードコート
- └ 2つのショップにオリジナルグッズ多数
- 子どもと楽しむための知っ得情報
- └ ふれあい体験など有料プログラム
- └ 赤ちゃん向けサービスとバリアフリー
- └ 「スマコレクション」と須磨海浜公園
- └「神戸須磨シーワールドホテル」が隣接
神戸須磨シーワールドってどんな水族館
まずは、神戸須磨シーワールドがどんな水族館なのかを解説。どんなエリアがあって、子連れでどう巡るのが効率的かなどを大まかに紹介します。
知っておきたい水族館の歴史
前身の神戸市立須磨海浜水族園
神戸須磨シーワールドは2024年6月にグランドオープンしましたが、オープン以前にも歴史があります。前身は、1987年開業の神戸市立須磨海浜水族園で、ペンギンやイルカ、ラッコなどを飼育展示し、“スマスイ”とよばれて多くの人に親しまれました。2023年の閉園後、約1年の時を経て新水族館がオープン。新たにシャチの飼育展示もスタートしたのです。
“スマシー”にはどんなエリアがある?
神戸須磨シーワールドの入口。須磨海浜公園内にある水族館です。
新水族館には大きく3つのエリアがあります。シャチ(=オルカ)がいる「オルカスタディアム」、イルカがいる「ドルフィンスタディアム」、多くの魚や海獣を飼育展示している「アクアライブ」の3つです。生きもの展示のほか、レストランやショップも点在しています。
水族館の回り方や所要時間は?
“スマシー”の中央にあるシャチのモニュメント。ココで記念撮影サービスもあります。
一番の見どころであるイルカやシャチのパフォーマンススケジュールをチェックしてから、プランニングしましょう。人気が高いので、スタート時間の20~30分前にはスタディアムへ。各パフォーマンスの時間は約15分です。時間に余裕をもって行動するのが大切。そこにランチとショッピングの時間を加え、残りの時間を水槽などがあるアクアライブ観賞にあてる、という考え方がいいと思います。
あとは、3エリアの場所は、入口左から「オルカスタディアム」「ドルフィンスタディアム」「アクアライブ」で、「アクアライブ」へは「ドルフィンスタディアム」の3階からしか行き来できません。このあたりをふまえて、子連れで水族館を巡るおすすめコースはこんな感じです。所要時間は4時間程度。
- 「ドルフィンスタディアム」でパフォーマンスなど
↓ - 「アクアライブ」でフィーディングタイム
↓
フードコートでランチ
↓ - 「オルカスタディアム」でパフォーマンスなど
↓ - 「アクアライブ」で水槽などを観賞
↓
ショップでお土産探し
上記は参考に、当日のパフォーマンスやフィーディングタイムの時間を確認してから予定を立ててくださいね。
基本データ
神戸須磨シーワールド
こうべすましーわーるど
住所 | 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5 |
---|---|
問合先 | 078-731-7301 |
料金 | 【入館料】大人2900~3700円/4歳~中学生1700~1800円/65歳以上2300~3100円/4歳未満無料 |
営業時間 | 10~18時(日によって異なる)※公式サイト参照 |
休み | 無休(メンテナンス休館あり) |
アクセス | 【公共交通】JR須磨海浜公園駅→徒歩5分 【車】阪神高速3号神戸線湊川IC→国道2号経由で3km7分 |
駐車場 | 須磨海浜公園駐車場を利用(有料) |
URL |
“スマシー”3つのエリアの楽しみ方
では「オルカスタディアム」「ドルフィンスタディアム」「アクアライブ」という3つのエリアについて詳しく紹介しましょう。
シャチがいる「オルカスタディアム」
シャチによる「オルカパフォーマンス」を見られる3階構造の「オルカスタディアム」。1階には「オルカラボ」「オルカホール」、そして、レストランとショップもあります。
「ドルフィンスタディアム」から「オルカスタディアム」を望んだ風景。右には瀬戸内海が見えます。
「オルカスタディアム」の客席から。シャチが泳ぐプールの向こうには海が広がっています。
パフォーマンスの前の時間にはプールの近くまで行ってみましょう。シャチが近づいてきてくれることも。
◆迫力満点の「オルカパフォーマンス」
シャチがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、写真で順を追って紹介します。大きく分けてジャンプなどシャチ単独のパフォーマンスと、トレーナーさんとのコンビネーションで行うパフォーマンスがあります。
●オルカパフォーマンス
- 【開催】1日3~6回
- 【所要】約15分
ジャンプを中心にした単独パフォーマンスはとにかくスゴイ迫力です。水しぶきをあげるときの水量も音も桁違いです。
シャチのジャンプ! ジャンプしている姿の美しさもシャチの魅力です。
そしてスゴイ量の水しぶきをあげます。前席1~8列までは濡れる覚悟で。ちなみにスタディアム内でオリジナルポンチョ400円も販売しています。
ぶら下げられたボールを尾ビレでキック。かなりのジャンプ力です。
トレーナーさんとの息が合ったパフォーマンスは見どころのひとつ。トレーナーさんが背中に乗ったり、ジャンプしたり、水を吹きかけられたり、さまざまな技を見せてくれます。
シャチの背中に乗って客席に向かって手を振るトレーナーさん。
お腹を上にしたシャチに乗っています。
シャチの口先に乗って水上を走りトレーナーさんがジャンプ。
客席近くにいるトレーナーさんに向かって水を吹きかけるシャチ。
ごほうびに大きな魚をもらっています。
パフォーマンスの最後にはシャチが陸に上がりトレーナーさんと一緒にご挨拶。
◆パフォーマンス観賞のお供にテイクアウトフード
スタディアムの2階にテイクアウトフードの店「ポートダイナー オルカスタディアム」があります。シャチをモチーフにした豚まんと、竹炭で黒を表現したチョコレートと淡路ミルクバニラのミックスソフトクリームがかわいくて人気です。
●ポートダイナー オルカスタディアム
- 【時間】11~17時(時期により変更あり)
しゃちまん 800円。
シャチソフトクリーム 700円。
◆シャチの実物大骨格標本がある「オルカラボ」
スタディアムの1階にある「オルカラボ」にはシャチの実物大骨格やデジタルツールを使ったシャチについての解説などがあります。
ヒレの部分の大きさにビックリ。人間の手のようになっているのがわかります。
◆シャチの映像が見られる「オルカホール」
「オルカラボ」の隣には「オルカホール」。大画面の映像で、自然の中のシャチについて紹介しています。真っ白なシャチがいることなど、なかなか興味深い内容です。
やわらかいソファに座って映像を見ることができます。
イルカがいる「ドルフィンスタディアム」
「ドルフィンスタディアム」も3階構造。ドルフィン、つまりイルカがいる場所で「ドルフィンパフォーマンス」をメインに、1階に「ドルフィンホール」やフードコート、ショップがあります。
2・3階に行くには、階段のほかエレベーターやエスカレーターもあります。
パフォーマンスを行うプールのほかドルフィンビーチも
◆イルカのスピードがスゴイ「ドルフィンパフォーマンス」
シャチが迫力ならイルカはスピードが見どころです。「ドルフィンパフォーマンス」の各所で、イルカの速さ&身体能力の高さ&賢さを感じられる内容です。また、シャチのようにトレーナーさんとの息の合ったパフォーマンスも見られます。
●ドルフィンパフォーマンス
- 【開催】1日3~6回
- 【所要】約15分
イルカのスピーディーなジャンプや水上での動きなど、イルカだけのパフォーマンスをいくつか紹介しましょう。
ジャンプもキレが勝負! ジャンプした姿がカッコいいんです。
2頭のイルカがぶら下げられた黄色いボールを狙ってジャンプ。
水上を走るように進むイルカならではのパフォーマンス。
クライマックスでは数頭のイルカが同時にジャンプします。
イルカがトレーナーと一緒にパフォーマンスを見せてくれるシーンもあります。
泳ぐイルカの背中に乗ってトレーナーさんがポーズ!
イルカとトレーナーさんが一緒にダンス!? とっても仲良しです。
イルカ2頭とトレーナーさん2人による水上回転パフォーマンス。
客席近く、トレーナーさんが手を広げてクルクル回るとイルカも真似をして回ります。
◆イルカを間近で観察できる「ドルフィンホール」
「ドルフィンパフォーマンス」のプールは1階に下りるとアクリル越しに観察もできます。イルカを間近で見るなら、この「ドルフィンホール」がおすすめ。中には、ずっとココでイルカを見ている人も。
目の前をイルカが泳いで行きます。イルカは好奇心旺盛で人間に興味を示すこともしばしば。
フィーディングタイムもある「アクアライブ」
4つのフロアに水槽などがあり、魚やペンギン、アザラシなどがいる「アクアライブ」。テーマ別にいくつかのエリアがあり、フィーディングタイムも実施しています。
◆おすすめの順路に沿って4フロアの水槽などを紹介
「アクアライブ」の入口は「ドルフィンスタディアム」から通路でつながった3階にあります。そのため、スムーズに見られるおすすめの順路は次のとおり。
- 【3階】ローカルライフ
↓ - 【2階】ローカルライフ/クラゲライフ/トロピカルライフ
↓ - 【1階】トロピカルライフ/コーラルメッセージ
↓ - 【3階】ロッキーライフ/タッチングプール
↓ - 【4階】ロッキーライフ
各階、バリアフリーのスロープでつながっており、1階から3階は上りのみ直通のエスカレーターがあります。
【3階】ローカルライフ
「水の一生」をテーマに瀬戸内など地域の原風景を再現。オオサンショウウオやカブトガニなどがいます。
【2階】ローカルライフ
3階から続く「ローカルライフ」。アマモ場や鳴門の渦潮を表現した水槽などがあります。
【2階】クラゲライフ
一転、ブルーを基調とした水槽が並ぶ「クラゲライフ」。
たくさんいればいるほど美しいミズクラゲの水槽。
タコクラゲのほかアマクサクラゲ、カブトクラゲなどのクラゲを飼育展示。
【2階】トロピカルライフ
自然光が差し込む開放的な「トロピカルライフ」。サンゴの自然環境を再現しています。大きなメガネモチノウオがひときわ目立ちます。
【1階】トロピカルライフ(外洋)
1階に下りると「トロピカルライフ」の外洋。水量670トンの大水槽は見応えがあります。シロワニなどのサメやエイの仲間と多くの魚たちが泳いでいます。
【1階】コーラルメッセージ
サンゴ礁をつくっている生きたサンゴを紹介している美しい水槽。
【3階】ロッキーライフ
3階にはゴマフアザラシが泳ぐ水槽があり間近まで近づいてきますよ。
アシカの水槽もあります。アシカは人間にけっこう興味を持って近づいてくることも多いんです。
【3階】タッチングプール
エイやサメにさわることができる「タッチングプール」が屋外部分にあります。
【4階】ロッキーライフ
4階は屋上エリア。ペンギンが暮らす陸や水槽などがあります。遠くに明石海峡大橋も見えますね。
水槽の中をすごいスピードで泳ぐペンギンたち。
ウミガメの水槽には大小のウミガメがたくさんいます。3階から水槽を観察もできます。
◆ペンギンたちの「フィーディングタイム」
4階「ロッキーライフ」で見逃せないのが「フィーディングタイム」です。ペンギンたちの食事の時間を飼育スタッフの解説とともに見ることができます。アザラシ・アシカの「フィーディングタイム」も4階のアシカ展示エリアで開催(アザラシ展示エリアの前で待っていても始まらないので要注意)。さらに、1階「トロピカルライフ(外洋)」でも、魚たちへの「フィーディングタイム」があります。
●フィーディングタイム
- 【開催】1日1~2回
- 【所要】約20分
ペンギンの「フィーディングタイム」は、広いペンギンの展示エリア全体を使って実施するので、どこからでも見られます。
飼育員さんの前で魚を待つペンギンの姿がキュート。
柵は横に広いので、最初はペンギンがいない奥のほうの場所にいても、あとで飼育員さんが近くまで来てくれます。
魚をあげる量は各個体で決まっているそうです。どの個体かは腕についているリングの色や個数でわかるようになっています。
レストランとショップもかなり充実
レストランはシャチを見ながら食事ができる店とフードコートの2カ所。ほかに「オルカスタディアム」にテイクアウトフード店、さらにキッチンカーもいくつか出店しています。ショップは「オルカスタディアム」と「ドルフィンスタディアム」に各1店舗あります。
シャチが見えるレストランとフードコート
一番人気はプールを泳ぐシャチを見ながら食事ができるブッフェレストラン「ブルーオーシャン オルカスタディアム」です。もう1カ所は、地産地消にこだわったフードコート「ワーフ ドルフィンスタディアム」。コチラは手軽で子連れにもおすすめです。いずれも1階にあります。
●ブルーオーシャン オルカスタディアム
- 【予約】事前予約制(詳しくはコチラ)
- 【時間】11~17時(最終入店は15時20分)※時期により変動あり
- 【料金】80分制:大人4000~6000円/小学生2000~3000円/4歳以上幼児1200~1800円
プールが目の前のプレミアムシート、プールがよく見えるオーシャンエリア、プールから少し離れたビーチエリアがあります。
●ワーフ ドルフィンスタディアム
- 【予約】不要
- 【時間】11~17時(16時30分LO)※時期により変動あり
- 【席数】144席+テラス席120席
キッズメニューの、お子さまカレー 800円。
瀬戸内しらすと焼きあなご丼(味噌汁付)1800円。
2つのショップにオリジナルグッズ多数
「オルカスタディアム」1階に「ブルーフラッグ」、「ドルフィンスタディアム」1階に「ワーフ」と2つのショップがあります。
●ブルーフラッグ オルカスタディアム
- 【時間】10~18時(時期により変動あり)
●ワーフ ドルフィンスタディアム
- 【時間】11~17時(時期により変動あり)
ぬいぐるみやTシャツなどのグッズを紹介します。やっぱりシャチ関係がおすすめです。
オルカくじ 1回1200円。ハズレなしでシャチのぬいぐるみが当たります。1等の大きいぬいぐるみを狙いましょう。
握ると音が出る、笛入りにぎって棒(大) 1個1530円。
“スマシー”のマスコットキャラクター“オルシー”のぬいぐるみ、オルシーぬいぐるみ 1個2450円。
オルカおるでTシャツ(右)、イルカいるでTシャツ(左) 各2860円。
お菓子もオリジナルが多く、どれにするか迷ってしまうほど。シャチ関係や定番のアレも。
巾着の中にせんべいが入っている、プリント巾着せんべい 1個1210円。
シャチ、イルカ、アザラシのパッケージや袋がかわいい三色団子 8本入り1000円。
シャチにそっくりなコーラグミ 8粒入り630円。
水族館限定カントリーマアム 塩キャラメル味 16粒入り1190円。水族館でしか買えない味です。
子どもと楽しむための知っ得情報
子連れで“スマシー”を堪能するためのプラスアルファ情報もお届けします。有料プログラムや赤ちゃんサービス情報、オフィシャルホテルなど要チェックです。
ふれあい体験など有料プログラム
水族館では有料のプログラム「ディスカバリーガイダンス」がいくつかあります。ウミガメにエサをあげられる「ウミガメコミュニケーション」、水族館の裏側を見ることができる「アクアライブ バックヤードツアー」、イルカとふれあえる「ドルフィンコミュニケーション」があります。詳しくは公式サイトのコチラで。
大きなウミガメにトングでエサをあげる「ウミガメコミュニケーション」。
赤ちゃん向けサービスとバリアフリー
赤ちゃんサービスについては、授乳室が各棟に1カ所、全3カ所にあります。おむつ替え台は授乳室と一部のトイレに設置。また館内は車イスやベビーカーにやさしい造りでスロープ、エレベーターなどもありますよ。なお、ベビーカーのレンタルは1日300円、車イスのレンタルは無料です。
子どもトイレとおむつ替え台を両方設置したトイレもあります。
子ども向けの小さなトイレも。
赤ちゃん連れには必須のおむつ替え台。
授乳室の個室はこんな感じ。
「アクアライブ」内のスロープ。ベビーカーにも車イスにも助かります。
無料エリア「スマコレクション」と須磨海浜公園
「アクアライブ」1階の出口を出ると(ココを出ると再入館不可)、前身の神戸市立須磨海浜水族園で飼育されていた淡水魚の一部と歴史展示などがある「スマコレクション」を無料公開しています。そこから屋外に出ると「BE KOBE」のフォトスポット。そして、須磨海浜公園の浜辺につながっています。
ロングノーズガーやピラルク、ロシアチョウザメなどが泳いでいます。
記念撮影に最適の「BE KOBE」。砂浜まで出てみるのもいいですね。
「神戸須磨シーワールドホテル」が隣接
水族館の隣にオフィシャルホテル「神戸須磨シーワールドホテル」があります。1泊2日でゆったり楽しみたいときに便利。イルカがいるドルフィンラグーンもありますよ。
客室すべてがオーシャンビューのホテル。
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新しく、そして大きく生まれ変わった「神戸須磨シーワールド」。とにもかくにも、西日本で唯一のシャチは必見です。今度の休日は“スマシー”に出かけてみませんか。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。