システムメンテナンスのお知らせ

【イベントレポート】弓削多醤油×小倉ヒラクさんの醤油づくりワークショップ<るるぶKids体験便>

【イベントレポート】弓削多醤油×小倉ヒラクさんの醤油づくりワークショップ<るるぶKids体験便>

るるぶKidsライターのアイコンるるぶKidsライター

2025年4月28日(月)、埼玉県日高市にある弓削多醤油の「醬遊王国」にて、醤油づくりのワークショップを実施しました。楽しいレクチャーや醤油蔵の見学、もろみ搾り体験など、大満足のイベント内容をたっぷりお届けします!

目次(index)

醤油に詳しくなれるレクチャー&工場見学

弓削多醬油(埼玉県)

外でも香る、お腹が空くような良い醤油のかおり

今回の会場となったのは埼玉県の弓削多醬油さん。2023年で創業100周年。火入れや菌のろ過をしない「生醤油」を、日本ではじめて販売した歴史ある会社です。弓削多醤油さんでは、麹づくりから仕込み、もろみ搾りや瓶詰めまでを一貫しておこなっています。

るるぶKids体験便でおなじみの発酵デザイナー・小倉ヒラクさんと、社長の弓削多さん。イベントでは、奥深い醤油の魅力について沢山教えてもらいました。

10組の親子が集合したら、まずは敷地内の工場見学へ。

発酵デザイナーの小倉ヒラクさん講師:小倉ヒラクさん
発酵デザイナー。「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者とプロジェクトを展開。2020年4月に下北沢に店舗「発酵デパートメント」オープン。著書に『発酵文化人類学』『アジア発酵紀行』など。YBSラジオ「発酵兄妹のCOZY TALK」、Podcast「#ただいま発酵中」パーソナリティ。
» 小倉ヒラクInstagram

今注目の「発酵」!親子に役立つ記事はこちら
» 発酵って何だろう?腐るとは違う?図でわかりやすく解説!
» 日本全国の発酵食品を紹介!

醤油作りの見学の様子/弓削多醬油(埼玉県)

醤油を作るのに欠かせないものといえば麹です。ここで、大きなタンクで蒸して柔らかくなった大豆と焙煎した小麦に種麹を混ぜ、麹になるまでの様子を見学。

アテンドしてくれたのは店長の龍山さん

外では、麹と塩水を混ぜて仕込み、もろみにするまでの説明も。

湧き水が流れている敷地/弓削多醬油(埼玉県)

敷地には湧き水が流れています。ここの浅井戸の水は、麹を作る時の冷却水として一部使われているそうです。

「百年蔵」/弓削多醬油(埼玉県)

湧き水の流れる坂を下ると、すぐに見えてくる「百年蔵」。

「百年蔵」にある大きな桶/弓削多醬油(埼玉県)

創業100周年を記念してつくられた新しい蔵に入ると、目の前には大きな桶がずらり!そして香ばしくて甘い匂いに包まれます。この匂いにびっくりして、目を白黒させるキッズも。

「この桶に使われている木はとっても良い木なんです」。ヒラクさんからは、工場見学中にたくさんのレクチャーがありました。
「まずこの桶には木の節穴がない。これは枝が生えないようめちゃくちゃ頻繁に手入れをして、選ばれた木なんです」
よく見てみると、確かに桶は、周りの柱などと比べてまったく節がなくピカピカ!
また、桶の周りをぐるりと囲っているのは「タガが外れる」の慣用句でもおなじみの「たが」。桶を組み立てたあと、細めの竹の周りに縄を巻きつけ、輪っかにしたものを芯にして、更に竹製のたがをはめることで、摩擦で木がバラバラにならず、醤油がこぼれることもない丈夫さを100年保っていられるのだとか。

醤油作り見学の様子/弓削多醬油(埼玉県)

1階で下部だけ見えた桶の上部は、2階に繋がっています。麹室でつくられた麹と塩水はここで仕込まれ「もろみ」になっていました。弓削多醤油さんは「寒仕込み」といって、もろみを気温の低い時期に仕込み、発酵と熟成が終わるまで約1年間待ちます。
子どもから「なんで(もろみは)茶色なの?」という質問が。確かに!
「実は、もろみが焦げているんです。発酵の力と空気の力で、ゆっくり酸素ともろみの炭素がくっついて茶色になっています」
肉を焼いたら茶色になるメイラード反応と同じ原理だそうで、そのおかげでじっくりとうまみが出ている……。発酵の奥深いところですね。

桶で発酵・醸成したもろみ

桶で発酵・醸成したもろみは「搾り場」で搾り作業をおこないます。搾られた液体は醤油に、残りは「しぼりかす」に。

桶で発酵・醸成したもろみ

においをかいでみると…すごく醤油っぽい!
このしぼりかすは、そのままお肉などに漬け込んで焼いても美味しいとのこと。また、牧場に運んでいき、牛の飼料としても活用されるそうです。

醤油蔵内部

そして今回の工場見学の目玉。普段はガラス越しでしか見ることのできない歴史ある醤油蔵の内部に、特別に入らせていただきました。良い色をした桶では、あちらこちらでもろみが仕込まれており、先ほどの百年蔵よりも深い歴史のかおりを感じます。

もろみの攪拌(かくはん)作業の体験/弓削多醬油(埼玉県)

ここではもろみの攪拌(かくはん)作業も体験。一生懸命かき混ぜて、酸素を取り入れる必要があるのだとか。このもろみが発酵・熟成したら、搾って、火入れと瓶詰をして完成です。

醬油づくりの現場を間近で見学したあとは、醤油づくりにおいて大切な役割を担っているいろいろな菌について、改めてヒラクさんよりレクチャーがありました!

お楽しみの醤油づくりイベント

さて、今度は自分達で醤油を作る番!
目の前に置かれたのは「麹」と「塩水」という、とってもシンプルな材料。仕込みは、この材料が馴染むようよく混ぜ合わせるだけです。

「麹」と「塩水」を混ぜ合わせる様子

麹を少し食べてみた子からは「にが~い」という声が!

「麹」と「塩水」を木べらでかき混ぜる様子

うまく混ざるよう塩水を少しずつ入れ、その度に木べらでかき混ぜます

塩水と麹が混ざったら、ふたを閉めて仕込みは終了。これで、空気中にいる酵母菌や乳酸菌と協力しておいしい醤油が作られる…と思いきや、実は醤油づくりはこまめに面倒を見るのが大切。時期によって数回ずつ、様子をうかがいながら攪拌する必要があります。できあがりは約8か月後。

みんなほくほくした顔で、自分の醤油の赤ちゃんを見つめていました。

熟成したもろみは搾って醤油になるだけでなく、もろみの状態でも料理に大活躍します。できあがったら、おうちで親子一緒に料理してみてください!
もしよかったら、SNSにアップして発酵の様子を教えてもらえると嬉しいです。

2階のレストランだけで購入できる「しぼりたて生しょうゆ」。
大人気で編集部は買えませんでした…

弓削多醤油さんでは醤油搾り体験ができるほか、定期的にイベントをおこなっています。ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。

『るるぶKids』でも、特別な体験ができるさまざまなイベントを今後も企画しますので、お楽しみに!

「るるぶKids体験便」イベントレポート
» 親子経済教室!東京証券取引所×るるぶKids
» 野菜を料理&アートで楽しく学ぼう
» 夜の鉄道博物館を貸し切り!てっぱくナイト
» 発酵ってなに?踊って学んで「味噌づくり」
» 一生懸命こねて丸めて!焼きたての実食も嬉しい「ベーグルづくり」